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70 粛正
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マザルカ王国との転移魔法陣は封鎖されているが、通信筒転移魔法装置は数が多すぎて放置している。
テレンザ、ヤマト、セナルカの商人達で、マザルカ王国へ行っている者達から悲鳴の様な通信が届く。
曰く、マザルカの転移魔法陣から三カ国への帰国が敵わず、マザルカ国内は混乱していて事情が判らないが、其れだけが理由ではなさそうだと。
マザルカ王都に住まう商人達が戦々恐々としていて、中には王都から逃げ出した者もいると噂になっているらしいと。
行方が知れず逃げたと思われている者は、名の挙がった者達だろう。
三カ国の派遣大使からは、マザルカ王城と貴族街での異変を知らせてきているが、混乱は限定的な様だとの知らせが来ている。
あの国に大人数で移動出来る転移魔法陣は設置していないので、領地制圧に手間取るかもしれないが何とかするだろう。
ブラウンには、マザルカ国王に三カ国の住人の帰国には便宜を図る様にとの、申し入れをさせておく。
これで当分の間、マザルカ国内への転移魔法陣設置はしなくて良いのでのんびりさせて貰おう。
* * * * * * * *
屋敷の庭は花が咲き誇り、使用人達とのんびり花見を楽しんでいるのに無粋な奴は何処にでも居る。
ブラウンの補佐官が、一通の通信文を届けてきた。
「お返事が欲しいそうです」
「返事ねぇ~」
マザルカ国王からの通信文には、問題の貴族達は王城にて軟禁し家族は全員王都の屋敷にて謹慎させている。
当主は隠居させて後継者は降格の上、僻地への領地替えを予定しているとの事。
問題は転移魔法陣で、僻地に追放しても転移魔法陣を使えば国内を自由に往来されては意味が無い。
転移魔法陣を無効化して貰おうかとも思ったのだが、それをやると領民が困ることになる。
何か良い方策はないかとのこと。
* * * * * * * *
マザルカの問題を放置する訳にもいかず、嫌々ながらマザルカ王城のヤマト派遣大使の控えの間に跳んだ。
「ユーヤ様、ダリムセン宰相には伝えていますが返事が未だ・・・」
「本当に面倒な奴等だな。いっそ叩き潰した方が早いかな」
「権威主義と申しますか、地位と序列に対するこだわりが強く」
〈マザルカ王国、アレット・ダリムセン宰相閣下〉
扉の外で呼ばわる声が聞こえ、派遣大使のランドルフと顔を見合わせてしまった。
事務官の一人が慌てて扉を開き頭を下げるが、背後に護衛騎士をズラリと並べて胸を張る男と目が合った。
優雅に一礼して踏み込んで来るのを止める。
「まて! 俺はマザルカ国王と話し合いに来た」
「承知しております。故に宰相である私がお迎えに参上いたしました」
「またぞろ、長々と歩かせて閲見の間にでも案内してくれるのか?」
「いえ、国王陛下の執務室です」
「お前達も知っていると思うが、俺は元々冒険者で、お前達の様な格式張ったことが嫌いだ。ルーシュを連れて国王の所へ行け」
《ルーシュお願い、奴を此処へ連れて来て》
《任せて》
俺の足下から姿を現したルーシュが、行けという様に一声鳴くと同時に軽く殺気を振りまく。
宰相も護衛達もビクリと身体を震わせたが、黙っておれに一礼して引き返して行く。
俺はお迎えする為の転移魔法陣を作ると、お茶を飲みながらルーシュが戻ってくるのを待つ。
* * * * * * * *
タカツカ公爵の足下から姿を現した仔猫にビックリしたが、目の前に来て一声鳴かれた時に背筋が凍る様な感覚に襲われた。
此処で逆らっては駄目だ、前回の時も転移魔法陣の書き換えを猫が単独でしていたので、タカツカ公爵の言葉を理解し行動しているのは間違いない。
黙って一礼し、仔猫を国王陛下の御前に案内することに決めた。
歩き出すと左右に控える護衛達の動揺が伝わってきて、ルーシュと呼ばれた仔猫が自分の後ろに従っているのが判った。
長い通路を歩く間も、背後に感じる殺気は消えることがなく、背中を冷たい汗が止めどなく流れる。
国王陛下の待つ部屋に到着すると、このまま部屋に入れても良いものかと一瞬ためった。
その横をルーシュがトコトコと歩み、扉をすり抜けて室内に入ってしまった。
文字通り重厚な扉は閉まっているのに、吸い込まれる様に抜けていったのであっけにとられてしまった。
扉を守っていた近衛騎士も同じで、ルーシュが通った後をマジマジと見ているが穴などあるはずもない。
驚いたのは室内に待機していた騎士達も同じで、閉まっている扉から抜け出てきた仔猫を見て硬直している。
ソファーで寛いでいたマザルカ国王も、近衛騎士の視線の先を見て驚いたが、すぐに大量の冷や汗を流すことになった。
扉をすり抜けたルーシュは一歩毎に大きくなり、その威圧で国王の動きを封じると襟首を咥えてソファーから引きずり下ろした。
ルーシュの身体が小さくなり始めると同時に、目の前の景色が消えた。
座り込んだ姿勢のまま見知らぬ部屋だと思い見回すと、一人立つ男の前に仔猫が歩いて行く。
「呼び出して済まないね。其方の執務室まで歩いて行くのは面倒だし、面倒な作法に付き合ってもいられないので来てもらった」
「此処は?」
「マザルカ城内、ヤマト公国派遣大使の控えの間だよ」
ソファーに座らせると、問題の貴族や豪商達をどうするのか尋ねる。
「取り敢えずは、豪商達を使ってヤマト公国に干渉した罪で軟禁している。裏で何をしていたのかは現在精査中だが、長引かせると政情不安を引き起こしかねない」
「隣国からの干渉か? 其れとも不都合な事が出てきたか」
「皮肉なことに両方だし、表沙汰にしたくないので困っている。取り敢えず当主は隠居させて、王都の屋敷で監視させるつもりだ。後継者は降格のうえ僻地に転封させるが、転移魔法陣を使わせたくないのだが・・・」
「領地替えの時には、馬車旅をさせろ。その間に新たな領都の転移魔法陣を封印し、領主の館に後見人の部屋を用意させ常駐させろ。その部屋に王城直通の転移魔法陣を設置すれば良い。王城以外の場所へ行くには、他の街まで移動する必要があるので監視もしやすいだろう」
「感謝する」
やって来た場所に立たせ、国王の執務室に送り返してミズホの屋敷に戻ったが、又転移魔法陣の設置と解除をしなければならないのが憂鬱だ。
* * * * * * * *
「デリーゲン様、国王陛下がお呼びです」
公爵家の控えの間で軟禁されて以来、初めての呼び出しに戸惑うデリーゲン公爵
何しろ護衛の騎士達は王都屋敷に連行され、身の回りの世話をする従者も王家差し回しの者で何一つ自由がなかった。
王城に到着して控えの間に落ち着く間もなく、近衛騎士団に踏み込まれて王家に対する叛意有りとして軟禁されたのだ。
国王陛下の執務室の手前、控えの間で待たされる屈辱に震える。
執務室への扉が開くと同時に、背後に控える騎士から〈跪け!〉と怒鳴られるて背中を鞭打たれた。
怒りに震えながら跪くと「デリーゲン、随分好き勝手に動いていた様だな」と冷たい声が降ってきた。
「陛下、公爵たる身の我が、何故この様な扱いを受けるのか説明を願いたい!」
「説明か・・・フェリクス商会、マルセル商会、ラファエル商会と言えば判るかな。王都と領地の屋敷も徹底的に調べさせてもらった」
「それは・・・」
「弁明は不要だ。その方は王家の血筋なので、公爵家を廃絶して一族全てを犯罪奴隷に落とせば、王家の威信が地に落ちる。だが見逃すには余りにも罪が大きい。よってお前は王城にて余生を送ってもらう」
「そんな・・・」
国王の冷たい声に、如何なる弁明も無駄だと悟り崩れ落ちる元公爵を、近衛騎士が引き摺りおこして連れ出す。
今回王城にて軟禁された公侯伯子爵達は、デリーゲンと同様王城にて余生を送ることになった。
同時に王都屋敷に軟禁されている家族達も、巣立ちの儀を迎えている者達は全て幽閉され、16才未満の者達に後見人を付けて家名を継がせることなった。
但し、デリーゲンとベルマンス両公爵家は、侯爵家とは名ばかりで領地は僻地の貧しい伯爵領となり、王都屋敷も伯爵待遇の屋敷をあてがわれた。
降格領地替えに加え、屋敷の捜索を受けた時に多額の財産を没収され、王家に歯向かう能力は完全に削がれていた。
それを知った他の貴族達は、国王の仕打ちよりもタカツカ公爵の怒りに恐怖した。
テレンザ、ヤマト、セナルカの商人達で、マザルカ王国へ行っている者達から悲鳴の様な通信が届く。
曰く、マザルカの転移魔法陣から三カ国への帰国が敵わず、マザルカ国内は混乱していて事情が判らないが、其れだけが理由ではなさそうだと。
マザルカ王都に住まう商人達が戦々恐々としていて、中には王都から逃げ出した者もいると噂になっているらしいと。
行方が知れず逃げたと思われている者は、名の挙がった者達だろう。
三カ国の派遣大使からは、マザルカ王城と貴族街での異変を知らせてきているが、混乱は限定的な様だとの知らせが来ている。
あの国に大人数で移動出来る転移魔法陣は設置していないので、領地制圧に手間取るかもしれないが何とかするだろう。
ブラウンには、マザルカ国王に三カ国の住人の帰国には便宜を図る様にとの、申し入れをさせておく。
これで当分の間、マザルカ国内への転移魔法陣設置はしなくて良いのでのんびりさせて貰おう。
* * * * * * * *
屋敷の庭は花が咲き誇り、使用人達とのんびり花見を楽しんでいるのに無粋な奴は何処にでも居る。
ブラウンの補佐官が、一通の通信文を届けてきた。
「お返事が欲しいそうです」
「返事ねぇ~」
マザルカ国王からの通信文には、問題の貴族達は王城にて軟禁し家族は全員王都の屋敷にて謹慎させている。
当主は隠居させて後継者は降格の上、僻地への領地替えを予定しているとの事。
問題は転移魔法陣で、僻地に追放しても転移魔法陣を使えば国内を自由に往来されては意味が無い。
転移魔法陣を無効化して貰おうかとも思ったのだが、それをやると領民が困ることになる。
何か良い方策はないかとのこと。
* * * * * * * *
マザルカの問題を放置する訳にもいかず、嫌々ながらマザルカ王城のヤマト派遣大使の控えの間に跳んだ。
「ユーヤ様、ダリムセン宰相には伝えていますが返事が未だ・・・」
「本当に面倒な奴等だな。いっそ叩き潰した方が早いかな」
「権威主義と申しますか、地位と序列に対するこだわりが強く」
〈マザルカ王国、アレット・ダリムセン宰相閣下〉
扉の外で呼ばわる声が聞こえ、派遣大使のランドルフと顔を見合わせてしまった。
事務官の一人が慌てて扉を開き頭を下げるが、背後に護衛騎士をズラリと並べて胸を張る男と目が合った。
優雅に一礼して踏み込んで来るのを止める。
「まて! 俺はマザルカ国王と話し合いに来た」
「承知しております。故に宰相である私がお迎えに参上いたしました」
「またぞろ、長々と歩かせて閲見の間にでも案内してくれるのか?」
「いえ、国王陛下の執務室です」
「お前達も知っていると思うが、俺は元々冒険者で、お前達の様な格式張ったことが嫌いだ。ルーシュを連れて国王の所へ行け」
《ルーシュお願い、奴を此処へ連れて来て》
《任せて》
俺の足下から姿を現したルーシュが、行けという様に一声鳴くと同時に軽く殺気を振りまく。
宰相も護衛達もビクリと身体を震わせたが、黙っておれに一礼して引き返して行く。
俺はお迎えする為の転移魔法陣を作ると、お茶を飲みながらルーシュが戻ってくるのを待つ。
* * * * * * * *
タカツカ公爵の足下から姿を現した仔猫にビックリしたが、目の前に来て一声鳴かれた時に背筋が凍る様な感覚に襲われた。
此処で逆らっては駄目だ、前回の時も転移魔法陣の書き換えを猫が単独でしていたので、タカツカ公爵の言葉を理解し行動しているのは間違いない。
黙って一礼し、仔猫を国王陛下の御前に案内することに決めた。
歩き出すと左右に控える護衛達の動揺が伝わってきて、ルーシュと呼ばれた仔猫が自分の後ろに従っているのが判った。
長い通路を歩く間も、背後に感じる殺気は消えることがなく、背中を冷たい汗が止めどなく流れる。
国王陛下の待つ部屋に到着すると、このまま部屋に入れても良いものかと一瞬ためった。
その横をルーシュがトコトコと歩み、扉をすり抜けて室内に入ってしまった。
文字通り重厚な扉は閉まっているのに、吸い込まれる様に抜けていったのであっけにとられてしまった。
扉を守っていた近衛騎士も同じで、ルーシュが通った後をマジマジと見ているが穴などあるはずもない。
驚いたのは室内に待機していた騎士達も同じで、閉まっている扉から抜け出てきた仔猫を見て硬直している。
ソファーで寛いでいたマザルカ国王も、近衛騎士の視線の先を見て驚いたが、すぐに大量の冷や汗を流すことになった。
扉をすり抜けたルーシュは一歩毎に大きくなり、その威圧で国王の動きを封じると襟首を咥えてソファーから引きずり下ろした。
ルーシュの身体が小さくなり始めると同時に、目の前の景色が消えた。
座り込んだ姿勢のまま見知らぬ部屋だと思い見回すと、一人立つ男の前に仔猫が歩いて行く。
「呼び出して済まないね。其方の執務室まで歩いて行くのは面倒だし、面倒な作法に付き合ってもいられないので来てもらった」
「此処は?」
「マザルカ城内、ヤマト公国派遣大使の控えの間だよ」
ソファーに座らせると、問題の貴族や豪商達をどうするのか尋ねる。
「取り敢えずは、豪商達を使ってヤマト公国に干渉した罪で軟禁している。裏で何をしていたのかは現在精査中だが、長引かせると政情不安を引き起こしかねない」
「隣国からの干渉か? 其れとも不都合な事が出てきたか」
「皮肉なことに両方だし、表沙汰にしたくないので困っている。取り敢えず当主は隠居させて、王都の屋敷で監視させるつもりだ。後継者は降格のうえ僻地に転封させるが、転移魔法陣を使わせたくないのだが・・・」
「領地替えの時には、馬車旅をさせろ。その間に新たな領都の転移魔法陣を封印し、領主の館に後見人の部屋を用意させ常駐させろ。その部屋に王城直通の転移魔法陣を設置すれば良い。王城以外の場所へ行くには、他の街まで移動する必要があるので監視もしやすいだろう」
「感謝する」
やって来た場所に立たせ、国王の執務室に送り返してミズホの屋敷に戻ったが、又転移魔法陣の設置と解除をしなければならないのが憂鬱だ。
* * * * * * * *
「デリーゲン様、国王陛下がお呼びです」
公爵家の控えの間で軟禁されて以来、初めての呼び出しに戸惑うデリーゲン公爵
何しろ護衛の騎士達は王都屋敷に連行され、身の回りの世話をする従者も王家差し回しの者で何一つ自由がなかった。
王城に到着して控えの間に落ち着く間もなく、近衛騎士団に踏み込まれて王家に対する叛意有りとして軟禁されたのだ。
国王陛下の執務室の手前、控えの間で待たされる屈辱に震える。
執務室への扉が開くと同時に、背後に控える騎士から〈跪け!〉と怒鳴られるて背中を鞭打たれた。
怒りに震えながら跪くと「デリーゲン、随分好き勝手に動いていた様だな」と冷たい声が降ってきた。
「陛下、公爵たる身の我が、何故この様な扱いを受けるのか説明を願いたい!」
「説明か・・・フェリクス商会、マルセル商会、ラファエル商会と言えば判るかな。王都と領地の屋敷も徹底的に調べさせてもらった」
「それは・・・」
「弁明は不要だ。その方は王家の血筋なので、公爵家を廃絶して一族全てを犯罪奴隷に落とせば、王家の威信が地に落ちる。だが見逃すには余りにも罪が大きい。よってお前は王城にて余生を送ってもらう」
「そんな・・・」
国王の冷たい声に、如何なる弁明も無駄だと悟り崩れ落ちる元公爵を、近衛騎士が引き摺りおこして連れ出す。
今回王城にて軟禁された公侯伯子爵達は、デリーゲンと同様王城にて余生を送ることになった。
同時に王都屋敷に軟禁されている家族達も、巣立ちの儀を迎えている者達は全て幽閉され、16才未満の者達に後見人を付けて家名を継がせることなった。
但し、デリーゲンとベルマンス両公爵家は、侯爵家とは名ばかりで領地は僻地の貧しい伯爵領となり、王都屋敷も伯爵待遇の屋敷をあてがわれた。
降格領地替えに加え、屋敷の捜索を受けた時に多額の財産を没収され、王家に歯向かう能力は完全に削がれていた。
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