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第五章
エピローグ
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アルタイル国の王となりあっという間に二十年の月日が流れた。 二十年…その年月は長い様で短く感じる。思い起こせば色々やってきたな。
あの時見つけた書物に書かれていた事を参考にして、様々な調味料や医療品をまずは作った。 そして各地に工場等を作り、生産ラインも確保。下水処理場や電気等、前世の日本では当たり前だったものも何とか形になり、再現する事が出来た。
まだまだ問題は山積みなんだけどな…。
それから男性の出生率も子供の出生率も最近ではどんどん上がっているとの事。いい事だ。俺もそうだがランスも頑張っていたし、今では子供を作れる様にまで成長した俺達の子供達も頑張っているしな。これからもどんどん出生率は上がってくれると思っている。 それになにより、この世界は今では何の争いもなく、各国…いや、人と人とが手を取り合い、どんな事にも協力しあっているから平和そのものの世の中になっている。この世界は平和の象徴と言っても過言ではない。
世の中平和が一番だよな…。
「エルは何を黄昏れているのかしら?」
「ティア」
俺に話し掛けて来たのはこの国の王妃でもあり嫁さんでもあるティアだ。ティアは俺の子をすでに五十人も産んでくれた。今もお腹の中には俺の子が宿っている。1年に1回は妊娠していて、たまに五つ子だったり、三つ子、双子だったりしてその人数になった。
前世では確か69人もの子供を産んだ女性がいた。それを考えるとティアはその記録を塗替えるかも知れない。こっちの世界ではすでに記録になっているけどな…。
そしてなんといっても一番の驚きはプロポーションもしっかりと維持してるところが流石ティアといったところだろうか。
「世界は平和だし、ティアは相変わらず綺麗だと思っていただけだよ?」
「も、もう…嬉しい事をいつもエルは言ってくれるんだから…今は…妊娠中だから…口でしてあげようか?」
何がとは聞かない…。
「そんな事しなくていいから…とりあえず抱き締めさせてくれるか?」
「うん」
優しく愛しい人を抱き締める。そして夫婦で他愛もない話をしていると…
「エルぅぅぅぅーーーー!」
俺達が居る王の間に響き渡る声。
「…どうしたんだ、ランス?」
「どうしたもこうしたもないんだよ!?僕の娘が…娘が…娘のアロンが…」
「何かあったのか!?」
「何かあったの!?」
俺とティアの声が重なる。アロンといえば何番目の子供かは忘れたけど、ランスの娘で今年15になる子だったよな…。 それに確かうちの子供との婚約を考えていた筈…。
「それが…」
「失礼します、アロンです!王の間に入る事をお許し下さいませ」
んっ?彼女は…アロンだな。どういう事だ?
「父上!挨拶もなしに勝手にエル様がいらっしゃる王の間に入るとは何事ですかっ!」
「アロンが勝手に婚約の話を断るというからっ!それで…」
なるほど…。婚約が嫌だった訳か。無理に進める必要はないのに…。俺はティアと顔を見合わせ…
「ランス。嫌な事を無理して進める必要はないだろう?婚約に乗り気でない以上…その話はなかった事でいいだろ?」
「そうよ?ランスならともかく、嫌な事を無理して進めてもね?それに好きな人と一緒なのが一番いいわよ?ねっ、エル?」
「僕ならともかくというのが聞き捨てならないんだけどっ!?幼い頃、エルの事で相談にのったのは僕だよ!?ティアは僕に恩義がある筈だよねっ!?」
「…さっ、アロンちゃん。こっちにいらっしゃい?」
「まさかのガン無視!?僕の扱い相変わらずおかしくない!?」
アロンがこちらへおずおずとしながらやって来る。
「婚約の話は無かった事でいいのよね?」
「っ!? は、はい。よ、よろしいのでしょうか?」
「うん。昔ならともかく、今はそんな時代じゃあないしね。それで好きな人でも居るのかしら?協力出来るかも知れないわよ?ランスと違って」
「ちょっ、だから僕の扱い…」
ランスよ…。いい加減気付くんだ。ティアには勝てないと…。
「…はい。います」
「アロン、僕は許さないからねっ!寄りにも寄って…「うるさいわよ、ランス?」 あっ…はい」
うむ。まさに蛇に睨まれた蛙だな。
「恐れながら申し上げます!私は…私は…エル陛下の元へ嫁ぎたいのです!!」
「うんうん……「えっ?」」
俺っ!?
「お、幼い頃から…エル様をお慕いしています」
「わ、私はエルがいいなら構わないけど…ホントにいまでもモテモテね、エル?」
「………」
それにどう答えろと?
「ぼ、僕は反対なんだからね!?よりよって僕の娘がエルにあんな事こんな事されて孕まされるなんてっ!?」
言い方!?言い方を考えようぜ!?娘を取られる気持ちは分からんでもないけども…。
「ランスは黙りなさい!」
「父上はお黙り下さい!」
「あ…はい…」
まあ、結局アロンは俺の嫁に加わる事になった。まさかハーレム王になるとは前世では思っていなかったな…。 でも…本当に俺はこの世界に来れて良かった。なんだかんだで幸せだしな。これからも色々あるだろうけど…その度に乗り越えていけるだろう。愛する人達がいる限り…。
***
あとがき
ここまで本当にこの物語をお読み下さり誠にありがとう御座います。ここで本編はとりあえず完結となります。書ききれてないヒロイン達とのイチャイチャやエッチなシーンは番外編にまとめていこうと思ってますので、お気に入りはそのままだと嬉しいです! 他作品もお読み頂ければ尚、嬉しいです! 新作もすでに出していますのでそちらもどうか宜しくお願いします!
タイトルは
『凌辱系エロゲの世界に転生』です。
ホットランキングもお陰様で上昇中なのでどうぞ宜しくお願いします!
それでは本当にありがとうございました。
美鈴
あの時見つけた書物に書かれていた事を参考にして、様々な調味料や医療品をまずは作った。 そして各地に工場等を作り、生産ラインも確保。下水処理場や電気等、前世の日本では当たり前だったものも何とか形になり、再現する事が出来た。
まだまだ問題は山積みなんだけどな…。
それから男性の出生率も子供の出生率も最近ではどんどん上がっているとの事。いい事だ。俺もそうだがランスも頑張っていたし、今では子供を作れる様にまで成長した俺達の子供達も頑張っているしな。これからもどんどん出生率は上がってくれると思っている。 それになにより、この世界は今では何の争いもなく、各国…いや、人と人とが手を取り合い、どんな事にも協力しあっているから平和そのものの世の中になっている。この世界は平和の象徴と言っても過言ではない。
世の中平和が一番だよな…。
「エルは何を黄昏れているのかしら?」
「ティア」
俺に話し掛けて来たのはこの国の王妃でもあり嫁さんでもあるティアだ。ティアは俺の子をすでに五十人も産んでくれた。今もお腹の中には俺の子が宿っている。1年に1回は妊娠していて、たまに五つ子だったり、三つ子、双子だったりしてその人数になった。
前世では確か69人もの子供を産んだ女性がいた。それを考えるとティアはその記録を塗替えるかも知れない。こっちの世界ではすでに記録になっているけどな…。
そしてなんといっても一番の驚きはプロポーションもしっかりと維持してるところが流石ティアといったところだろうか。
「世界は平和だし、ティアは相変わらず綺麗だと思っていただけだよ?」
「も、もう…嬉しい事をいつもエルは言ってくれるんだから…今は…妊娠中だから…口でしてあげようか?」
何がとは聞かない…。
「そんな事しなくていいから…とりあえず抱き締めさせてくれるか?」
「うん」
優しく愛しい人を抱き締める。そして夫婦で他愛もない話をしていると…
「エルぅぅぅぅーーーー!」
俺達が居る王の間に響き渡る声。
「…どうしたんだ、ランス?」
「どうしたもこうしたもないんだよ!?僕の娘が…娘が…娘のアロンが…」
「何かあったのか!?」
「何かあったの!?」
俺とティアの声が重なる。アロンといえば何番目の子供かは忘れたけど、ランスの娘で今年15になる子だったよな…。 それに確かうちの子供との婚約を考えていた筈…。
「それが…」
「失礼します、アロンです!王の間に入る事をお許し下さいませ」
んっ?彼女は…アロンだな。どういう事だ?
「父上!挨拶もなしに勝手にエル様がいらっしゃる王の間に入るとは何事ですかっ!」
「アロンが勝手に婚約の話を断るというからっ!それで…」
なるほど…。婚約が嫌だった訳か。無理に進める必要はないのに…。俺はティアと顔を見合わせ…
「ランス。嫌な事を無理して進める必要はないだろう?婚約に乗り気でない以上…その話はなかった事でいいだろ?」
「そうよ?ランスならともかく、嫌な事を無理して進めてもね?それに好きな人と一緒なのが一番いいわよ?ねっ、エル?」
「僕ならともかくというのが聞き捨てならないんだけどっ!?幼い頃、エルの事で相談にのったのは僕だよ!?ティアは僕に恩義がある筈だよねっ!?」
「…さっ、アロンちゃん。こっちにいらっしゃい?」
「まさかのガン無視!?僕の扱い相変わらずおかしくない!?」
アロンがこちらへおずおずとしながらやって来る。
「婚約の話は無かった事でいいのよね?」
「っ!? は、はい。よ、よろしいのでしょうか?」
「うん。昔ならともかく、今はそんな時代じゃあないしね。それで好きな人でも居るのかしら?協力出来るかも知れないわよ?ランスと違って」
「ちょっ、だから僕の扱い…」
ランスよ…。いい加減気付くんだ。ティアには勝てないと…。
「…はい。います」
「アロン、僕は許さないからねっ!寄りにも寄って…「うるさいわよ、ランス?」 あっ…はい」
うむ。まさに蛇に睨まれた蛙だな。
「恐れながら申し上げます!私は…私は…エル陛下の元へ嫁ぎたいのです!!」
「うんうん……「えっ?」」
俺っ!?
「お、幼い頃から…エル様をお慕いしています」
「わ、私はエルがいいなら構わないけど…ホントにいまでもモテモテね、エル?」
「………」
それにどう答えろと?
「ぼ、僕は反対なんだからね!?よりよって僕の娘がエルにあんな事こんな事されて孕まされるなんてっ!?」
言い方!?言い方を考えようぜ!?娘を取られる気持ちは分からんでもないけども…。
「ランスは黙りなさい!」
「父上はお黙り下さい!」
「あ…はい…」
まあ、結局アロンは俺の嫁に加わる事になった。まさかハーレム王になるとは前世では思っていなかったな…。 でも…本当に俺はこの世界に来れて良かった。なんだかんだで幸せだしな。これからも色々あるだろうけど…その度に乗り越えていけるだろう。愛する人達がいる限り…。
***
あとがき
ここまで本当にこの物語をお読み下さり誠にありがとう御座います。ここで本編はとりあえず完結となります。書ききれてないヒロイン達とのイチャイチャやエッチなシーンは番外編にまとめていこうと思ってますので、お気に入りはそのままだと嬉しいです! 他作品もお読み頂ければ尚、嬉しいです! 新作もすでに出していますのでそちらもどうか宜しくお願いします!
タイトルは
『凌辱系エロゲの世界に転生』です。
ホットランキングもお陰様で上昇中なのでどうぞ宜しくお願いします!
それでは本当にありがとうございました。
美鈴
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