マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴

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第一章

お風呂に浸かりながら

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 頭や体を洗った後は当然湯船の中へ…。ちょっと熱いくらいに思えるけど、ザ・温泉と思えるのよね…。   


「ふわぁ~~~ 気持ちいい~~~」

「そうね。久しぶりにここに入ったけど…ゆっくりはできるわね」

「あっ…そうそう」

「どうかしたの?」

「美樹子に聞きたい事があったんだった…」

「なぁに?」

「本当は早房君の事どう思ってるの?」

 ずっと気になってたんだよね。早房君の前ではホントいつもの美樹子とは違うから…。

「ふぁっ!?きゅ、急ににゃにを言って…」 

 動揺するだけでも言ってるようなもんだけど。それにしても…可愛いな美樹子は…。

「にゃにってにゃにだけど…?」

「い、意味分からないわ」

「しらばっくれるんだ…」
 
「べ、別に…そんなんじゃあ…」

「私達親友だよね?」

「それは…そうよ」

「それなのに教えてくれないの?」

「ぐっ…」


 もう少しかな…。


「じゃあ…私が早房君を好きになってもいいんだよね?」

「€○〆+$☆♪:;%!?」

 驚き過ぎて言葉が異世界とかそういうところの言葉になってるよ?

「げ…現役トップアイドルが、い、言っていい事じゃないわよ!ま、万が一彼氏ができたら人気下がっちゃうでしょ!?」

「早房君ならそこら辺は魔法で上手い事どうにでもなるんじゃないの?」

「うぐっ…そ、それは…そうだけど…」

「それなら問題ないんじゃないかな?魔法も使える。料理もできる。そのうえ頭もキレるよね。確かテストは学年でいつも一番だから覚えてたんだけど…。それにカッコいいよね?」

「むぅぅぅ…」

「ハイスペックなうえに魔法まで。お金もあるよね?超ハイスペックなんじゃないの?」
 
「それも…そうよ…」

「そんな素敵な幼馴染が隣にいて…好きにならない事ある?美樹子がここに住んでるのもなんらかの事から早房君に助けてもらったからじゃないの?」

「…助けては…もらったわ…」

「それは今度ゆっくりと聞かせてもらうとして…」

「き、聞くのっ!?」

「当たり前でしょ!それで?美樹子はどう思ってるの?私も助けてもらったし、魔法まで使える。惹かれない理由はないよね?いいの?本心言っておかなくて」

「はぁ~~~ 降参よ…降参…」

「じゃあ、やっぱり?」

「…うん…好き…だよ…。ちょっと待ってくれる?私顔大丈夫!?ヤケドしたのかっていうくらい物凄く熱いんだけどっ!?」

「うん、大丈夫だよ。今の表情しながら好きって言えば一発で早房君堕とせるんじゃない?」
 
「けっ、結構…アプローチはこれでもしてるんだよ…?」

「ほ、ホントにっ!?」

「…うん…ただ…」

「ただ…?」

「あのクソ朴念仁の豊和には通じなかったけどね…」

「そ、そうなんだね…」

「ま、まあ、私は一応言ったからいいわよね。次は天音よ」

 あちゃ~。飛び火しちゃったかな…。

「その…天音はアイツをどう思う。そういえばクラスメイトでもあるんだよね」

「そうだなぁ…。正直に言うと今日までは何も思っていなかったかな。席は隣でもあんまり話した事ないし…。それに…美樹子は知ってると思うけど…私恋した事ないでしょ…?」

「それは知ってるけど…聞き逃す事ができない言葉があったわ…。きょ、今日までは?って言ったわよね?」

「言ったよ?だって考えてもみてよ。ストーキング被害にホントに困ってて…そんな時にものの数分でストーカーは対策してくれたでしょ?それに魔法が使えるんだよ?ラノベ好きな私からしたらそれはもう衝撃的な事で…」

「惹かれちゃう…かぁ…」

「…うん」

 これは…仕方ないよね…。

「…そうなのね…」

「でもね?心配しなくていいよ」

「…なんで?」

「ラノベではこういう時はほとんどこういう展開になるの」

「どんな?」

「ハーレム!」

「馬鹿っ!?馬鹿なの!?馬鹿よね!?天音が馬鹿とは思わなかったわよ!それはラノベの中だけの話で──」
「──ラノベの中の出来事が現実に起きてるのに?」

「…それは…そうだけども…」

「まあ、美樹子はずっと早房君の事を思っていたわけだし」

「そ、そんなに想ってないわよ!」

「ホントに…?」

「…す、少しは…想ってるけど…」

 その表情は誰が見てもこうツッコむと思う。全然少しじゃな~い!と。

「と、とにかく…もういいでしょ…?あがるわよ。これ以上浸かってたらのぼせちゃうもの」

「あっ!?待ってよ!後一時間くらい」
「──そんなに入れないわよ!」 


 その後、二人でお互いの体を拭き合って、お互いの髪を乾かしてあってから屋上テラスへと戻ったんだ。


 露天風呂最高でした…。
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