54 / 58
第三章
こんな時こそ魔法
しおりを挟む
話が通じない輩にはどうするか。
俺はこうする…。
パチン!
俺はその場で指を鳴らし、魔法を使って男の記憶を消した。記憶を消したと言っても全部ではない。女性の事に関する事のみに今回はした。少し甘いか?とも思ったが、禄でもないその性根も入れ替えるように調整したので大丈夫だとは思う。とにかくこれで男は女性に関わる事はないだろう。何事もなかったかのように二人はその場から立ち去るようにもしたし…。
これで万事解決だな…。俺はその場を後にしようとして…
「────あれ…俺…ここで何をしてたんだっけ…?」
「…えっ…?」
「うん?君は誰…?もしかして俺に何か用事でもあるの?」
「はぁっ!?」
うん…?二人には何事もなかったかのように立ち去るように魔法を使ったんだが!?
くそっ!
「──あんたが!あんたがあ~しを呼──」
あんまり褒められたものじゃないが、俺は女性の後ろに素早く転移して、そのまま彼女の口を塞ぐ事に…。
「んんっ~~!?」
塞いでから気がついたが…これ俺の方が悪い事してるように傍から見ると見えないか?
くっ…とにかく…
「君はこの場から離れていいよ。この子は俺に用があるから」
「あっ…そう?分かった」
男がゆっくりその場を後にする。残ったのは俺と女性。俺は口を塞いでいた手を離し、後方へ距離を取ると同時に女性に謝る事に…。
「ごめんね?手荒な事してしまって…」
それだけ言い残し転移を発動。
──しない!?発動!発動!発動!
おかしいだろ!?どうなってる!?
そうこうしているうちに女性がこちらに体ごと顔を向けた。
女性と視線が絡み合い…ようやく転移が発動。遅いわ!
「き、消えたっ!?」
( 一瞬だったけど…顔はハッキリ憶えた…。同学年じゃ見た事ないし…後輩だよな…?)
♢♢♢
「どこ行ってたの?」
「トイレと野暮用」
転移した先は教室近くにあるトイレの個室。大をするところだ。誰も入ってないのは確認済み。そこから教室へと戻るといの一番に話し掛けてきたのは美樹子だ。
「…野暮用ってなによ?」
「念の為に聞いておくけど…また…女性絡みじゃないわよね?」
「いや…それは…」
「また豊和君ハーレム要因増やすの?」
クスクスと笑いながらそんな呑気な事を言葉にするのは天音だ…。
「増やさないし、作ってないから!」
「先輩…?ホロホロスターズのメンバー全員ひっかけたのにまだ足りないんですか?そろそろウチを抱きます…?」
今度は優花か!?
「抱かねぇしっ!?」
当然この会話は他のものには聞こえないようにしている…。聞こえてたら大変な事になるからな…。スキャンダルもスキャンダルだろう。
「なんならここでするとね?」
「は、恥ずかしいけど…あんたがしたいならいいわよ?」
「脱げばいいのです?」
「…下着だけ…脱ぐ…?」
異世界組は黙っててね!?それとマリアはマニアック過ぎるんだよ!?そんな知識どこで手に入れてきてんのっ!?
「天音か!?天音なんだな!?マリアに至らん知識を与えてるのは天音だよな!?」
「酷っ!?酷いよ!?豊和君!?私を真っ先に疑うなんて…」
「うん?天音じゃないのか…?」
「…天音だけど…?」
「やっぱり天音じゃねぇかっ!?」
「え、えへへっ!」
エヘへじゃないよ…。両頬を指すように人差し指を添えて可愛く笑っても駄目だからな…?
「私達も脱ぐべき?」
「ボク達まだ告白はしてないけど?」
「ワタシ告白するので~す!」
「ですですぅ~」
ホロホロスターズのメンバーも当然のようにこのクラスにいる…。
「リーダー?しっかりしよう…?」
「琴音って呼ぶように言ったじゃないですか!?」
「それは…ごめん…」
そういえば名前で呼ぶように言われてたっけ。距離の詰め方早くない?昔は女性の名前を呼ぶのって付き合ってる時じゃなかった…?聞いた話じゃあ…最近は小学生はもちろんの事、中学生もクラスメイトは苗字で呼ばずに名前で呼ぶんだって…。まあ、人によっては名前呼びしない子もいるらしいけど…。
変わったもんだな…時代は…。
俺はこうする…。
パチン!
俺はその場で指を鳴らし、魔法を使って男の記憶を消した。記憶を消したと言っても全部ではない。女性の事に関する事のみに今回はした。少し甘いか?とも思ったが、禄でもないその性根も入れ替えるように調整したので大丈夫だとは思う。とにかくこれで男は女性に関わる事はないだろう。何事もなかったかのように二人はその場から立ち去るようにもしたし…。
これで万事解決だな…。俺はその場を後にしようとして…
「────あれ…俺…ここで何をしてたんだっけ…?」
「…えっ…?」
「うん?君は誰…?もしかして俺に何か用事でもあるの?」
「はぁっ!?」
うん…?二人には何事もなかったかのように立ち去るように魔法を使ったんだが!?
くそっ!
「──あんたが!あんたがあ~しを呼──」
あんまり褒められたものじゃないが、俺は女性の後ろに素早く転移して、そのまま彼女の口を塞ぐ事に…。
「んんっ~~!?」
塞いでから気がついたが…これ俺の方が悪い事してるように傍から見ると見えないか?
くっ…とにかく…
「君はこの場から離れていいよ。この子は俺に用があるから」
「あっ…そう?分かった」
男がゆっくりその場を後にする。残ったのは俺と女性。俺は口を塞いでいた手を離し、後方へ距離を取ると同時に女性に謝る事に…。
「ごめんね?手荒な事してしまって…」
それだけ言い残し転移を発動。
──しない!?発動!発動!発動!
おかしいだろ!?どうなってる!?
そうこうしているうちに女性がこちらに体ごと顔を向けた。
女性と視線が絡み合い…ようやく転移が発動。遅いわ!
「き、消えたっ!?」
( 一瞬だったけど…顔はハッキリ憶えた…。同学年じゃ見た事ないし…後輩だよな…?)
♢♢♢
「どこ行ってたの?」
「トイレと野暮用」
転移した先は教室近くにあるトイレの個室。大をするところだ。誰も入ってないのは確認済み。そこから教室へと戻るといの一番に話し掛けてきたのは美樹子だ。
「…野暮用ってなによ?」
「念の為に聞いておくけど…また…女性絡みじゃないわよね?」
「いや…それは…」
「また豊和君ハーレム要因増やすの?」
クスクスと笑いながらそんな呑気な事を言葉にするのは天音だ…。
「増やさないし、作ってないから!」
「先輩…?ホロホロスターズのメンバー全員ひっかけたのにまだ足りないんですか?そろそろウチを抱きます…?」
今度は優花か!?
「抱かねぇしっ!?」
当然この会話は他のものには聞こえないようにしている…。聞こえてたら大変な事になるからな…。スキャンダルもスキャンダルだろう。
「なんならここでするとね?」
「は、恥ずかしいけど…あんたがしたいならいいわよ?」
「脱げばいいのです?」
「…下着だけ…脱ぐ…?」
異世界組は黙っててね!?それとマリアはマニアック過ぎるんだよ!?そんな知識どこで手に入れてきてんのっ!?
「天音か!?天音なんだな!?マリアに至らん知識を与えてるのは天音だよな!?」
「酷っ!?酷いよ!?豊和君!?私を真っ先に疑うなんて…」
「うん?天音じゃないのか…?」
「…天音だけど…?」
「やっぱり天音じゃねぇかっ!?」
「え、えへへっ!」
エヘへじゃないよ…。両頬を指すように人差し指を添えて可愛く笑っても駄目だからな…?
「私達も脱ぐべき?」
「ボク達まだ告白はしてないけど?」
「ワタシ告白するので~す!」
「ですですぅ~」
ホロホロスターズのメンバーも当然のようにこのクラスにいる…。
「リーダー?しっかりしよう…?」
「琴音って呼ぶように言ったじゃないですか!?」
「それは…ごめん…」
そういえば名前で呼ぶように言われてたっけ。距離の詰め方早くない?昔は女性の名前を呼ぶのって付き合ってる時じゃなかった…?聞いた話じゃあ…最近は小学生はもちろんの事、中学生もクラスメイトは苗字で呼ばずに名前で呼ぶんだって…。まあ、人によっては名前呼びしない子もいるらしいけど…。
変わったもんだな…時代は…。
27
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる