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5話 あたしがヒロイン
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(ヒメナ視点)
あたしは姫島 姫奈。
苗字にも名前にも姫が付いているから、姫ちゃんって、みんなに呼ばれてる。
ラッキーなことにあたしはめっちゃイケてる。
『姫』と呼ばれるなんて、普通は余程の自信がないと無理じゃない?
あたしにはその自信があるだけの容姿に恵まれてる。
自画自賛してる訳じゃないよ?
皆があたしを可愛いって、言ってくれるもん。
パパもイケメン。
ママも美人。
どっちに似てもDNAが大勝利なんだから。
だから、あたしが歩くだけで誰もが注目するの。
「姫ちゃん、マジでかわいいな」
「こっちを見たよな? な?」
「マジかー」
ほらね! クラスの男子にちょっと視線を送っただけでこれだもん。
「姫ちゃーん!」
「ひゃ!?︎」
後ろからいきなり抱きつかれた!?︎
不意打ちもいいところだけど、こんなことしてくるヤツは一人しかいないわ……。
「よっちゃん、やめてよね」
「えへへ~、いいじゃん別にぃ。減るもんじゃねぇですしぃ。相変わらず、いいものをお持ちですねぇ」
クラスメイトのよっちゃんは挨拶代わりに人の胸を揉んでくるちょっと変態の子だ。
名前は善美であたしの親友だったりする。
「姫ちゃん、あのゲームはやった?」
「面白いの?」
「絶対、面白いってば! 隠れキャラが超イケメンなんだって!!」
鼻息も荒く、よっちゃんが勧めてきたのはいわゆる乙女ゲームだった。
あたしは現実でモテ期を迎えていたのだ。
最初は恋愛ドラマのヒロインみたいで気分も上がっていたけど、これが毎週のように告白されるとさすがに疲れと飽きがきていた。
『イケメンも見飽きちゃうよね』って、よっちゃんに言ったら、『そこでコレだよ』と勧めてきた訳だけど。
正直、興味が出るとは思えなかったんだけどね……。
「じゃあ、やってみようかなぁ」
気まぐれだった。
よっちゃんはいい子だ。
友達なんだし、付き合いは大事だもんね。
軽く、答えた。
それが全ての始まりになるなんて、思ってなかった。
よっちゃんに勧められるがままに始めたスマホの乙女ゲーム。
こんなの子供だましじゃない?
はまったりしないと思ってたのに攻略対象の一人を見て……。
すぐに虜になった。
王子様は初恋の彼が成長して、凛々しくなったイメージそのままだった。
こんなにそっくりなことって、あるの!?
彼は父親がアメリカ人でハーフの男の子でブロンドに青い瞳。
まるで物語から、出てきた王子様そっくりだったのだ。
そうして、毎日のようにやり込んでいった。
あたしの日常は変わった。
学校に行っても授業中以外はスマホのゲームばかりやってるような生活になってしまった。
でも、後悔はない。
だって、このゲームで彼と結ばれることが出来たんだから!
彼のルートをクリアした時の達成感ったらなかったわ!
「あれ……?」
ふと、不思議に思ったことがある。
よっちゃんの話ではこういうゲームには『悪役令嬢』がいるはずなのに……。
夜中に急に目が覚める。
ちょっと嫌なことを思い出したから、目が覚めちゃったんだろう。
懐かしむほど、昔の話でもないのに……。
あたし、ヒメナはこの世界の人間じゃない。
でも、前世の記憶を持った転生者ではないんだよね。
あたしは気が付いたら、この世界にいたのだ。
直前に何があったのかは全く、覚えてない。
眩しさに目を閉じて、開けたら、もうここにいたんだから。
ここはどこ?
見慣れない景色と見たことのない人ばかり。
不安しかない見知らぬ世界であたしが平気でいられるのはたった一つの理由。
怖くて、怯えるあたしを見つめる澄んだ空のようにきれいな青い瞳。
風でサラサラと靡くブロンドの髪。
あたしを優しく抱き留めるたくましい腕と胸板。
そして、甘く囁かれる愛の言葉。
『私と一緒に来てくれないか』
その一言だけであたしの心は全て、彼に奪われた。
それにあの王子様にそっくり……。
どうやら、ゲームや小説で人気がある異世界転生……じゃないか。
異世界転移をしちゃったらしい。
この世界ではたまに違う世界からの旅人が訪れるのだと説明された。
異邦人と呼ばれる旅人は珍しい知識や技術を知った賢者として、尊重されるそうだ。
あたしもその異邦人らしい。
ものすごく丁重に扱われた。
王子様が本当に王子様だったことにも驚いた。
用意された部屋はまるで世界遺産のお城の部屋かってくらい豪華だった。
それにお姫様みたいに扱ってくれることに舞い上がってしまったのだ。
そして、部屋にある大きな壁掛け鏡を見て、さらにびっくりして腰が抜けそうになった。
「髪が……え!? 目もどうなってるの?」
自慢だったストレートロングの黒髪が桜の花びらみたいな薄いピンク色に変わってる……。
ライトブラウンに近い茶色の瞳が鮮やかなエメラルドグリーンになってた。
「ど、ど、どうなってるのよ!?」
パニック状態に陥って、鏡をただ、見つめていた。
するとその姿が陽炎みたく、揺ら揺らとし出したのだ。
「おめでとう。君はなれたんだよ。ヒロインに。なりたかったんだろう?」
鏡の中に映る影があたしじゃなくなっている。
見たことのない少年がこちらを見定める様な鋭い視線を送ってきたのだ。
違う……。
少年は目を赤いバンダナみたいなので隠しているから、視線なんて分からないんだ!
それなのにはっきりと視線を感じるなんて……。
何、この子怖いんだけど……。
色素の無い白髪みたいな髪と境目が分からないほどに青白い肌をしていて、きれいと思うと同時に薄気味の悪さも感じる。
「くれぐれも君がヒロインだということを忘れないでね。君の望むように生きたまえ」
「は? え?」
「そうそう、僕は優しいからね。いくつかの特別な力をあげたよ? 特に『癒し』は有効に使いたまえ」
そして、薄らと笑みを浮かべると少年は消えた。
鏡にはあたしの変わってしまった姿が映っているだけ。
それから、それなりに大変な日々が続いた。
違う世界なのになぜか、言葉が分かるし、喋れるのだ。
不思議だったけど、これも鏡の少年がくれた力なのかもしれない。
あたしは特例として、一時的にお城で保護されていただけらしい。
然るべき貴族の家がこれから、あたしの暮らす場所だと説明された。
それを伝える時の王子様がとても辛そうで悲しそうな顔をしていたから、あたしは怒ることを我慢した。
彼の手を取ってから、頭を俯き加減にして、か細い声で『あたし、イラリオ様の為に頑張ります』と言ったら、真っ赤な顔になる王子様がかわいくて……チョロいと思った。
あたしの引き取り手はディセンブル伯爵という貴族だ。
彼はツルツルの頭に丸っこい顔で体も丸々とした背の低いおじさん。
汗っかきなのか、年中、顔をハンカチで拭うところがちょっと、うざい。
だけど、あたしのことをお姫様のように大事に扱ってくれるから、いいおじさんだ。
たいがいのことは自由にさせてくれたけど、最低限の教養と作法だけは覚えたいと思ったし、伯爵もそう考えたんだろう。
すぐに家庭教師を手配してくれた。
やって来た家庭教師がサンタクロースによく似た優しそうなおじいちゃんだったのにはびっくりしたけど!
彼から、この世界で生きていくのに必要な基礎知識を丁寧に教えてもらった。
『聖女』と呼ばれる存在がいること。
『聖女』があの王子様の婚約者であること。
この世界では『魔法』が使えること。
そして、大事なことが分かった。
『魔法』があっても、この国で『魔法』を使える人間は一握りしか、いない。
あたしが貰った『力』の一つが『魔法』だったのだ。
それが判明したのは些細な出来事だった。
いつものようにお城に呼ばれ、王子様と庭園を散歩していた時、鏡の少年が言った特別な『癒し』の力を使ってみたのだ。
「イラリオ様、少し疲れているようですが、大丈夫ですか?」
「ああ、ありがとう。だが……この所、忙しくてね……」
王子様の顔色があまり良くない。
確かに最近、王子様と会えていなかった。
だから、心配だったのだ。
あたしに『癒し』の力があるのなら、少しでも元気になって欲しかった。
「どうぞ、これを飲んでください」
「これは……?」
「疲労回復効果のあるお水です。あたしが祈りを込めました」
「……そ、そうか」
「さあ、どうぞ」
「……分かった」
あたしが作ったお水を恐る恐る、口に含んだ王子様が目を見開いた。
「これはすごいな……疲れが嘘みたいだ」
「えへへ」
「ヒメナは本当に不思議な力を持っているんだな。君が聖女だったら、良かったのにな」
その瞬間、心臓が跳ね上がるように鼓動が早くなる。
だって、それは……。
「イラリオ様。あたしは……あなたの為だけに生きていきたいんです」
気付いた時にはそんなことを口走っていた。
言ってしまった後で、恥ずかしくなると同時に『しくった!』と思った。
「わ、忘れてください!」
慌てて訂正するけど、もう遅い。
「……すまない。君の気持ちには応えられないんだ」
「分かっています」
その時、王子様の顔を見て、全てを理解した。
『聖女』のせいなのね?
何で早く、気付かなかったんだろう。
『聖女』が『悪役令嬢』だったのよ!
『聖女』、あなたはヒロインじゃない!
『ライバル役』なのよ!
『主人公』はこのあたし。
それなのにヒロインになろうなんて……。
絶対、許さないわ。
あたしは姫島 姫奈。
苗字にも名前にも姫が付いているから、姫ちゃんって、みんなに呼ばれてる。
ラッキーなことにあたしはめっちゃイケてる。
『姫』と呼ばれるなんて、普通は余程の自信がないと無理じゃない?
あたしにはその自信があるだけの容姿に恵まれてる。
自画自賛してる訳じゃないよ?
皆があたしを可愛いって、言ってくれるもん。
パパもイケメン。
ママも美人。
どっちに似てもDNAが大勝利なんだから。
だから、あたしが歩くだけで誰もが注目するの。
「姫ちゃん、マジでかわいいな」
「こっちを見たよな? な?」
「マジかー」
ほらね! クラスの男子にちょっと視線を送っただけでこれだもん。
「姫ちゃーん!」
「ひゃ!?︎」
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不意打ちもいいところだけど、こんなことしてくるヤツは一人しかいないわ……。
「よっちゃん、やめてよね」
「えへへ~、いいじゃん別にぃ。減るもんじゃねぇですしぃ。相変わらず、いいものをお持ちですねぇ」
クラスメイトのよっちゃんは挨拶代わりに人の胸を揉んでくるちょっと変態の子だ。
名前は善美であたしの親友だったりする。
「姫ちゃん、あのゲームはやった?」
「面白いの?」
「絶対、面白いってば! 隠れキャラが超イケメンなんだって!!」
鼻息も荒く、よっちゃんが勧めてきたのはいわゆる乙女ゲームだった。
あたしは現実でモテ期を迎えていたのだ。
最初は恋愛ドラマのヒロインみたいで気分も上がっていたけど、これが毎週のように告白されるとさすがに疲れと飽きがきていた。
『イケメンも見飽きちゃうよね』って、よっちゃんに言ったら、『そこでコレだよ』と勧めてきた訳だけど。
正直、興味が出るとは思えなかったんだけどね……。
「じゃあ、やってみようかなぁ」
気まぐれだった。
よっちゃんはいい子だ。
友達なんだし、付き合いは大事だもんね。
軽く、答えた。
それが全ての始まりになるなんて、思ってなかった。
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すぐに虜になった。
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こんなにそっくりなことって、あるの!?
彼は父親がアメリカ人でハーフの男の子でブロンドに青い瞳。
まるで物語から、出てきた王子様そっくりだったのだ。
そうして、毎日のようにやり込んでいった。
あたしの日常は変わった。
学校に行っても授業中以外はスマホのゲームばかりやってるような生活になってしまった。
でも、後悔はない。
だって、このゲームで彼と結ばれることが出来たんだから!
彼のルートをクリアした時の達成感ったらなかったわ!
「あれ……?」
ふと、不思議に思ったことがある。
よっちゃんの話ではこういうゲームには『悪役令嬢』がいるはずなのに……。
夜中に急に目が覚める。
ちょっと嫌なことを思い出したから、目が覚めちゃったんだろう。
懐かしむほど、昔の話でもないのに……。
あたし、ヒメナはこの世界の人間じゃない。
でも、前世の記憶を持った転生者ではないんだよね。
あたしは気が付いたら、この世界にいたのだ。
直前に何があったのかは全く、覚えてない。
眩しさに目を閉じて、開けたら、もうここにいたんだから。
ここはどこ?
見慣れない景色と見たことのない人ばかり。
不安しかない見知らぬ世界であたしが平気でいられるのはたった一つの理由。
怖くて、怯えるあたしを見つめる澄んだ空のようにきれいな青い瞳。
風でサラサラと靡くブロンドの髪。
あたしを優しく抱き留めるたくましい腕と胸板。
そして、甘く囁かれる愛の言葉。
『私と一緒に来てくれないか』
その一言だけであたしの心は全て、彼に奪われた。
それにあの王子様にそっくり……。
どうやら、ゲームや小説で人気がある異世界転生……じゃないか。
異世界転移をしちゃったらしい。
この世界ではたまに違う世界からの旅人が訪れるのだと説明された。
異邦人と呼ばれる旅人は珍しい知識や技術を知った賢者として、尊重されるそうだ。
あたしもその異邦人らしい。
ものすごく丁重に扱われた。
王子様が本当に王子様だったことにも驚いた。
用意された部屋はまるで世界遺産のお城の部屋かってくらい豪華だった。
それにお姫様みたいに扱ってくれることに舞い上がってしまったのだ。
そして、部屋にある大きな壁掛け鏡を見て、さらにびっくりして腰が抜けそうになった。
「髪が……え!? 目もどうなってるの?」
自慢だったストレートロングの黒髪が桜の花びらみたいな薄いピンク色に変わってる……。
ライトブラウンに近い茶色の瞳が鮮やかなエメラルドグリーンになってた。
「ど、ど、どうなってるのよ!?」
パニック状態に陥って、鏡をただ、見つめていた。
するとその姿が陽炎みたく、揺ら揺らとし出したのだ。
「おめでとう。君はなれたんだよ。ヒロインに。なりたかったんだろう?」
鏡の中に映る影があたしじゃなくなっている。
見たことのない少年がこちらを見定める様な鋭い視線を送ってきたのだ。
違う……。
少年は目を赤いバンダナみたいなので隠しているから、視線なんて分からないんだ!
それなのにはっきりと視線を感じるなんて……。
何、この子怖いんだけど……。
色素の無い白髪みたいな髪と境目が分からないほどに青白い肌をしていて、きれいと思うと同時に薄気味の悪さも感じる。
「くれぐれも君がヒロインだということを忘れないでね。君の望むように生きたまえ」
「は? え?」
「そうそう、僕は優しいからね。いくつかの特別な力をあげたよ? 特に『癒し』は有効に使いたまえ」
そして、薄らと笑みを浮かべると少年は消えた。
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それから、それなりに大変な日々が続いた。
違う世界なのになぜか、言葉が分かるし、喋れるのだ。
不思議だったけど、これも鏡の少年がくれた力なのかもしれない。
あたしは特例として、一時的にお城で保護されていただけらしい。
然るべき貴族の家がこれから、あたしの暮らす場所だと説明された。
それを伝える時の王子様がとても辛そうで悲しそうな顔をしていたから、あたしは怒ることを我慢した。
彼の手を取ってから、頭を俯き加減にして、か細い声で『あたし、イラリオ様の為に頑張ります』と言ったら、真っ赤な顔になる王子様がかわいくて……チョロいと思った。
あたしの引き取り手はディセンブル伯爵という貴族だ。
彼はツルツルの頭に丸っこい顔で体も丸々とした背の低いおじさん。
汗っかきなのか、年中、顔をハンカチで拭うところがちょっと、うざい。
だけど、あたしのことをお姫様のように大事に扱ってくれるから、いいおじさんだ。
たいがいのことは自由にさせてくれたけど、最低限の教養と作法だけは覚えたいと思ったし、伯爵もそう考えたんだろう。
すぐに家庭教師を手配してくれた。
やって来た家庭教師がサンタクロースによく似た優しそうなおじいちゃんだったのにはびっくりしたけど!
彼から、この世界で生きていくのに必要な基礎知識を丁寧に教えてもらった。
『聖女』と呼ばれる存在がいること。
『聖女』があの王子様の婚約者であること。
この世界では『魔法』が使えること。
そして、大事なことが分かった。
『魔法』があっても、この国で『魔法』を使える人間は一握りしか、いない。
あたしが貰った『力』の一つが『魔法』だったのだ。
それが判明したのは些細な出来事だった。
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「イラリオ様、少し疲れているようですが、大丈夫ですか?」
「ああ、ありがとう。だが……この所、忙しくてね……」
王子様の顔色があまり良くない。
確かに最近、王子様と会えていなかった。
だから、心配だったのだ。
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「どうぞ、これを飲んでください」
「これは……?」
「疲労回復効果のあるお水です。あたしが祈りを込めました」
「……そ、そうか」
「さあ、どうぞ」
「……分かった」
あたしが作ったお水を恐る恐る、口に含んだ王子様が目を見開いた。
「これはすごいな……疲れが嘘みたいだ」
「えへへ」
「ヒメナは本当に不思議な力を持っているんだな。君が聖女だったら、良かったのにな」
その瞬間、心臓が跳ね上がるように鼓動が早くなる。
だって、それは……。
「イラリオ様。あたしは……あなたの為だけに生きていきたいんです」
気付いた時にはそんなことを口走っていた。
言ってしまった後で、恥ずかしくなると同時に『しくった!』と思った。
「わ、忘れてください!」
慌てて訂正するけど、もう遅い。
「……すまない。君の気持ちには応えられないんだ」
「分かっています」
その時、王子様の顔を見て、全てを理解した。
『聖女』のせいなのね?
何で早く、気付かなかったんだろう。
『聖女』が『悪役令嬢』だったのよ!
『聖女』、あなたはヒロインじゃない!
『ライバル役』なのよ!
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それなのにヒロインになろうなんて……。
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