26 / 47
25話 偽りの救世主
しおりを挟む
カーミル視点
俺はカーミル。
集落に迫りくる大砂鮫との戦いを前にどこか、落ち着かない自分がいる。
いかなる状況にあろうとも心に小波一つ立たず。
それが俺だった。
落ちていく日の光を浴び、ダークグレーの体を茜色に染めた相棒を見上げ、過去に思いを馳せた。
カーミルというのは本当の名ではない。
本当の名前があったのかどうか、それを知る術もない。
名を持たない『名無し』、それが俺だった。
そんな俺を育ててくれたのがイブン老だ。
老がどこから、来たのか。
そして、何者であるのか。
それは誰も知らない。
彼の卓越した知識と見たことのない技術は『砂漠の民』の暮らしを間違いなく、変革した。
それは『砂漠の民』の中でも『名無し』に過ぎない俺も例外ではなかった。
俺は彼から、ありとあらゆるモノを与えられた。
生きるために必要なこと。
読み書き、計算はもちろんのこと、狩りの仕方に調理法、道具作りまで。
そして、敵と戦う術も叩き込まれた。
老がいなければ、今の俺はいなかっただろう。
それまでの俺は生きる意味を持っていなかった。
『名無し』であり、『生きる屍』である。
老がそんな俺に生きることを教えてくれたのは決して、単なる善意からではないことは分かっていた。
彼が欲していたのは『力』を持ち、戦い抜く強い意志を持った者だったのだ。
そして、俺がその者として、選ばれたことにも薄々、気づいていた。
それでも構わないと思っていた。
老の目的が何であれ、俺は彼に恩義を感じていたし、感謝していたからだ。
だが、ある日を境に、その関係に変化が訪れることになる。
「お前さんの相棒はこいつじゃ……」
ある日、老に連れられ、砂塵の中に隠された鋼の巨人と引き合わされた。
唐突な言葉だ。
「どういうことだ?」
俺は眉根を寄せて、聞き返した。
赤い輝きを放つ一つ目の異形の巨人。
それが俺の相棒だという意味が分からない。
「そのままの意味じゃよ」
老はいつものように淡々と答えるだけだ。
「こいつは一体、なんなんだ? なぜ、こんなものがここに隠されているんだ?」
俺は矢継ぎ早に質問を浴びせかけるが、老の視線はどこか、遠くを見据えているようだった。
「こいつが何かか……。まぁ、わしにとって、子供のようなもんじゃよ。お前さんと同じかのう」
老は少しだけ、寂しげに微笑むだけなので俺は戸惑った。
老の反応が理解出来なかったからだ。
「こいつと俺が同じ……」
「ああ、そうだとも。これはわしの作り出した最高傑作の一つじゃ。もっとも、このままでは動くことすら、叶わぬのじゃがのう」
そう言って、老は自嘲気味に笑みを浮かべる。
その表情は俺が今までに見たことがないもので背筋を冷や汗が伝うのがはっきりと分かった。
「こいつの名前は?」
俺は老の言葉を……不自然な態度を無視して、問い質していた。
なぜ、そんなことを聞いたのだろうか?
自分が『名無し』だから。
そんな理由とも言えない理由に過ぎなかったんだろう。
「名などない。そうさのう……。だが、名は考えておるんじゃ」
「どんな名前なんだ?」
老は目を細め、ニヤリと笑う。
「『救世主』。そう……この機体は『救世主』じゃよ。いずれ、世界を救う偉大な救い主の名じゃよ」
「…………」
老の言葉は抽象的で俺にはその意味を全て、理解することが出来なかった。
ただ、一つだけ分かることがある。
老が狂っているということだけは。
「じゃがのう。この救世主は完全ではないのじゃ。完全になるには何が必要かのう?」
「分からない……」
つい老から目を逸らし、答えてしまった。
老が何を求めているのか、気付いたからだ。
「ふっ……。分からんか。まあ、いいわい。救世主にはのう。お前さんの覚悟が必要なのじゃよ」
その日から、俺は完全なる者となった。
相棒は俺を得ることで救世主となったのだ。
それからというもの、俺は老に言われるがまま、様々な戦場を渡り歩いた。
時には砂漠の民と共に戦い、時には傭兵として。
そして、俺達は文字通り、救世主となった。
俺は自由を失い、その代わりに民族の心を救ったのだ。
「カーミルさん!」
夕焼けの空に響き渡るフルートのように透き通った声が、俺を現実に引き戻した。
俺よりも背が低いレイチェルが目の前に立っていた。
その大きな目で色付く金色の瞳に茜色の光が射し、どこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。
「……どうした?」
「カーミルさん……あなたの右半身は……大丈夫なのですか?」
唐突な質問だった。
気付かれていたのか。
救世主になり、命を燃やしたあの日から、俺の右半身は自由に動かせなくなっていた。
完全に動かせない訳ではない。
だから、気付かれないように振る舞っていたのだが……。
聖女の目は節穴ではなかったか。
やはり、気付かれていたようだ。
「ああ、問題はない」
俺はそう答えるしかなかった。
実際、俺は老から与えられた薬を飲み続け、どうにか生きている状態だ。
俺は救世主と文字通り、命を一つにしている。
救世主と極限状態で戦い続けた結果、俺は体を半分、喰われたのだ。
日常生活に多少の不便を感じるものの救世主として、戦う限り、俺は『砂漠の民』を守ることが出来る。
だから、問題はない……。
「…・…そうですか。分かりました。ではわたしが出来ることをしても、いいですよね?」
「ああ……」
レイチェルは悲痛な面持ちで俺を見つめてくる。
その視線は真っ直ぐで慈愛に満ちていた。
耐えられず、俺は肯定することしか、出来なかった。
「あなたの為に祈りを捧げることをお許しください」
そう言うと俺の右手を両手で握り締め、目を瞑ると祈りを捧げ始める。
その姿はまるで戦地に赴く、恋人が別れを惜しんでいるようにも見えてくる。
心拍数が上がってくる。
まるで体の中から、燃え上がるような錯覚を感じる。
体の内側で熱が発生しているのではないか? と思えるほどの熱量だ。
そういった経験をしていなかったせいで感じる勘違いだろう。
レイチェルを見て、そんな気持ちは吹き飛んだ。
彼女の体を温かく、そして、激しい炎が包んでいた。
それは噴き上がり、大きな二枚の翼を象っていくと俺の中に注がれていたのだ。
「……ありがとう」
錯覚? 幻? いや……違う。
右手を握るレイチェルの体温と力をはっきりと感じる。
俺の右が再び、命の輝きを取り戻したのだ。
ただ一言の軽い礼を言うことしか出来ない自分が不甲斐ないと思った。
レイチェルの優しさに甘えているだけではないか……。
「いえ……。わたしにはこれくらいのことしか、出来ま……あれ?」
彼女の体が糸の切れた操り人形のように力を失い、ゆっくりと傾いていく。
そのままでは危ないと咄嗟にレイチェルの体を支えるが、既に意識を失っているようだった。
「サラ、いるか? 彼女を頼む」
「はい。畏まりました」
レイチェルを密かに護衛させていたサラに彼女を預けることにした。
愛する男と結ばれ、アーヤという娘を儲けた普通の女性にしか見えないサラだが、かつての通り名は沈黙の殺し屋。
その見た目を最大限に利用し、目標に近付き、人知れず任務を完遂させる凄腕の暗殺者だったのだ。
彼女ほど、聖女の護衛に適した者はこの集落にいないだろう。
「俺はもう行かねばならない……老とレイチェルを頼んだぞ」
「はい」
サラがレイチェルを軽々と抱き上げ、去っていく姿を見送り、俺は相棒を再び見上げる。
いつしか、太陽は地平線に沈み、闇色のカーテンが下りていた。
「行くぞ、相棒」
俺は……俺達は救世主だ。
この集落を必ず、守ってみせる!
俺はカーミル。
集落に迫りくる大砂鮫との戦いを前にどこか、落ち着かない自分がいる。
いかなる状況にあろうとも心に小波一つ立たず。
それが俺だった。
落ちていく日の光を浴び、ダークグレーの体を茜色に染めた相棒を見上げ、過去に思いを馳せた。
カーミルというのは本当の名ではない。
本当の名前があったのかどうか、それを知る術もない。
名を持たない『名無し』、それが俺だった。
そんな俺を育ててくれたのがイブン老だ。
老がどこから、来たのか。
そして、何者であるのか。
それは誰も知らない。
彼の卓越した知識と見たことのない技術は『砂漠の民』の暮らしを間違いなく、変革した。
それは『砂漠の民』の中でも『名無し』に過ぎない俺も例外ではなかった。
俺は彼から、ありとあらゆるモノを与えられた。
生きるために必要なこと。
読み書き、計算はもちろんのこと、狩りの仕方に調理法、道具作りまで。
そして、敵と戦う術も叩き込まれた。
老がいなければ、今の俺はいなかっただろう。
それまでの俺は生きる意味を持っていなかった。
『名無し』であり、『生きる屍』である。
老がそんな俺に生きることを教えてくれたのは決して、単なる善意からではないことは分かっていた。
彼が欲していたのは『力』を持ち、戦い抜く強い意志を持った者だったのだ。
そして、俺がその者として、選ばれたことにも薄々、気づいていた。
それでも構わないと思っていた。
老の目的が何であれ、俺は彼に恩義を感じていたし、感謝していたからだ。
だが、ある日を境に、その関係に変化が訪れることになる。
「お前さんの相棒はこいつじゃ……」
ある日、老に連れられ、砂塵の中に隠された鋼の巨人と引き合わされた。
唐突な言葉だ。
「どういうことだ?」
俺は眉根を寄せて、聞き返した。
赤い輝きを放つ一つ目の異形の巨人。
それが俺の相棒だという意味が分からない。
「そのままの意味じゃよ」
老はいつものように淡々と答えるだけだ。
「こいつは一体、なんなんだ? なぜ、こんなものがここに隠されているんだ?」
俺は矢継ぎ早に質問を浴びせかけるが、老の視線はどこか、遠くを見据えているようだった。
「こいつが何かか……。まぁ、わしにとって、子供のようなもんじゃよ。お前さんと同じかのう」
老は少しだけ、寂しげに微笑むだけなので俺は戸惑った。
老の反応が理解出来なかったからだ。
「こいつと俺が同じ……」
「ああ、そうだとも。これはわしの作り出した最高傑作の一つじゃ。もっとも、このままでは動くことすら、叶わぬのじゃがのう」
そう言って、老は自嘲気味に笑みを浮かべる。
その表情は俺が今までに見たことがないもので背筋を冷や汗が伝うのがはっきりと分かった。
「こいつの名前は?」
俺は老の言葉を……不自然な態度を無視して、問い質していた。
なぜ、そんなことを聞いたのだろうか?
自分が『名無し』だから。
そんな理由とも言えない理由に過ぎなかったんだろう。
「名などない。そうさのう……。だが、名は考えておるんじゃ」
「どんな名前なんだ?」
老は目を細め、ニヤリと笑う。
「『救世主』。そう……この機体は『救世主』じゃよ。いずれ、世界を救う偉大な救い主の名じゃよ」
「…………」
老の言葉は抽象的で俺にはその意味を全て、理解することが出来なかった。
ただ、一つだけ分かることがある。
老が狂っているということだけは。
「じゃがのう。この救世主は完全ではないのじゃ。完全になるには何が必要かのう?」
「分からない……」
つい老から目を逸らし、答えてしまった。
老が何を求めているのか、気付いたからだ。
「ふっ……。分からんか。まあ、いいわい。救世主にはのう。お前さんの覚悟が必要なのじゃよ」
その日から、俺は完全なる者となった。
相棒は俺を得ることで救世主となったのだ。
それからというもの、俺は老に言われるがまま、様々な戦場を渡り歩いた。
時には砂漠の民と共に戦い、時には傭兵として。
そして、俺達は文字通り、救世主となった。
俺は自由を失い、その代わりに民族の心を救ったのだ。
「カーミルさん!」
夕焼けの空に響き渡るフルートのように透き通った声が、俺を現実に引き戻した。
俺よりも背が低いレイチェルが目の前に立っていた。
その大きな目で色付く金色の瞳に茜色の光が射し、どこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。
「……どうした?」
「カーミルさん……あなたの右半身は……大丈夫なのですか?」
唐突な質問だった。
気付かれていたのか。
救世主になり、命を燃やしたあの日から、俺の右半身は自由に動かせなくなっていた。
完全に動かせない訳ではない。
だから、気付かれないように振る舞っていたのだが……。
聖女の目は節穴ではなかったか。
やはり、気付かれていたようだ。
「ああ、問題はない」
俺はそう答えるしかなかった。
実際、俺は老から与えられた薬を飲み続け、どうにか生きている状態だ。
俺は救世主と文字通り、命を一つにしている。
救世主と極限状態で戦い続けた結果、俺は体を半分、喰われたのだ。
日常生活に多少の不便を感じるものの救世主として、戦う限り、俺は『砂漠の民』を守ることが出来る。
だから、問題はない……。
「…・…そうですか。分かりました。ではわたしが出来ることをしても、いいですよね?」
「ああ……」
レイチェルは悲痛な面持ちで俺を見つめてくる。
その視線は真っ直ぐで慈愛に満ちていた。
耐えられず、俺は肯定することしか、出来なかった。
「あなたの為に祈りを捧げることをお許しください」
そう言うと俺の右手を両手で握り締め、目を瞑ると祈りを捧げ始める。
その姿はまるで戦地に赴く、恋人が別れを惜しんでいるようにも見えてくる。
心拍数が上がってくる。
まるで体の中から、燃え上がるような錯覚を感じる。
体の内側で熱が発生しているのではないか? と思えるほどの熱量だ。
そういった経験をしていなかったせいで感じる勘違いだろう。
レイチェルを見て、そんな気持ちは吹き飛んだ。
彼女の体を温かく、そして、激しい炎が包んでいた。
それは噴き上がり、大きな二枚の翼を象っていくと俺の中に注がれていたのだ。
「……ありがとう」
錯覚? 幻? いや……違う。
右手を握るレイチェルの体温と力をはっきりと感じる。
俺の右が再び、命の輝きを取り戻したのだ。
ただ一言の軽い礼を言うことしか出来ない自分が不甲斐ないと思った。
レイチェルの優しさに甘えているだけではないか……。
「いえ……。わたしにはこれくらいのことしか、出来ま……あれ?」
彼女の体が糸の切れた操り人形のように力を失い、ゆっくりと傾いていく。
そのままでは危ないと咄嗟にレイチェルの体を支えるが、既に意識を失っているようだった。
「サラ、いるか? 彼女を頼む」
「はい。畏まりました」
レイチェルを密かに護衛させていたサラに彼女を預けることにした。
愛する男と結ばれ、アーヤという娘を儲けた普通の女性にしか見えないサラだが、かつての通り名は沈黙の殺し屋。
その見た目を最大限に利用し、目標に近付き、人知れず任務を完遂させる凄腕の暗殺者だったのだ。
彼女ほど、聖女の護衛に適した者はこの集落にいないだろう。
「俺はもう行かねばならない……老とレイチェルを頼んだぞ」
「はい」
サラがレイチェルを軽々と抱き上げ、去っていく姿を見送り、俺は相棒を再び見上げる。
いつしか、太陽は地平線に沈み、闇色のカーテンが下りていた。
「行くぞ、相棒」
俺は……俺達は救世主だ。
この集落を必ず、守ってみせる!
8
あなたにおすすめの小説
「神に見捨てられた無能の職業は追放!」隣国で“優秀な女性”だと溺愛される
佐藤 美奈
恋愛
公爵令嬢アンナ・ローレンスはグランベル王国第一王子ダニエル・クロムハートに突然の婚約破棄を言い渡された。
その理由はアンナの職業にあった。職業至上主義の世界でアンナは無能と言われる職業を成人の儀で神に与えられた。その日からアンナは転落人生を歩むことになった。公爵家の家族に使用人はアンナに冷たい態度を取り始める。
アンナにはレイチェルという妹がいた。そのレイチェルの職業は神に選ばれた人しかなれない特別な職業と言われる聖女。アンナとレイチェルは才能を比較された。姉のアンナは能力が劣っていると言われて苦しい日常を送る。
そして幼馴染でもある婚約者のダニエルをレイチェルに取られて最終的には公爵家当主の父ジョセフによって公爵家を追放されてしまった。
貴族から平民に落とされたアンナは旅に出て違う国で新しい生活をスタートする。一方アンナが出て行った公爵家では様々な問題が発生する。実はアンナは一人で公爵家のあらゆる仕事をこなしていた。使用人たちはアンナに無能だからとぞんざいに扱って仕事を押し付けていた。
『無価値な置物』と捨てられた宮廷調香師~絶望の匂いしか知らない私が、盲目の辺境伯様に「君こそが光の香りだ」と抱きしめられるまで~
しょくぱん
恋愛
「お前が部屋にいるだけで、吐き気がするほど臭うんだ。消えてくれ、無価値な置物め」
宮廷調香師のエルゼは、婚約者である王太子カイルから、あまりにも無慈悲な言葉で婚約破棄を言い渡される。 エルゼには、人の負の感情や国の歪みを「匂い」として吸着し、自らの香りに閉じ込めて浄化する力があった。 しかし、その身代わりの代償として彼女自身から漂う「泥の匂い」を、王太子は「不潔な悪臭」だと蔑み、華やかな香りを放つ義妹へと乗り換えたのだ。
着の身着のままで王都を追放されたエルゼ。 行き着いた先は、戦場での呪いにより視力と安らぎを失い、「腐臭が漂う」と恐れられる辺境伯ジークヴァルトの離宮だった。
「私の鼻はもう死んでいる。……君の匂いなど、どうせ分かりはしない」
孤独な二人が出会ったとき、エルゼの作る「祈りの香」が、彼の閉ざされた世界に光を灯していく。
一方、エルゼという『浄化の盾』を失った王宮では、抑え込まれていた瘴気が噴出し、かつてない地獄の悪臭が漂い始めていた――。
「今さら戻れと言われても、もう私の香りは、あなたのためには漂いません」
これは、自分の価値を信じられなかった少女が、盲目の英雄に愛され、最高の幸せを見つけるまでの物語。
王子に婚約破棄されて国を追放「魔法が使えない女は必要ない!」彼女の隠された能力と本来の姿がわかり誰もが泣き叫ぶ。
佐藤 美奈
恋愛
クロエ・エルフェシウス公爵令嬢とガブリエル・フォートグランデ王太子殿下は婚約が内定する。まだ公の場で発表してないだけで、王家と公爵家の間で約束を取り交わしていた。
だが帝立魔法学園の創立記念パーティーで婚約破棄を宣言されてしまった。ガブリエルは魔法の才能がある幼馴染のアンジェリカ男爵令嬢を溺愛して結婚を決めたのです。
その理由は、ディオール帝国は魔法至上主義で魔法帝国と称される。クロエは魔法が一番大切な国で一人だけ魔法が全然使えない女性だった。
クロエは魔法が使えないことに、特に気にしていませんでしたが、日常的に家族から無能と言われて、赤の他人までに冷たい目で見られてしまう。
ところがクロエは魔法帝国に、なくてはならない女性でした。絶対に必要な隠された能力を持っていた。彼女の真の姿が明らかになると、誰もが彼女に泣いて謝罪を繰り返し助けてと悲鳴を上げ続けた。
皇帝の命令で、側室となった私の運命
佐藤 美奈
恋愛
フリード皇太子との密会の後、去り行くアイラ令嬢をアーノルド皇帝陛下が一目見て見初められた。そして、その日のうちに側室として召し上げられた。フリード皇太子とアイラ公爵令嬢は幼馴染で婚約をしている。
自分の婚約者を取られたフリードは、アーノルドに抗議をした。
「父上には数多くの側室がいるのに、息子の婚約者にまで手を出すつもりですか!」
「美しいアイラが気に入った。息子でも渡したくない。我が皇帝である限り、何もかもは我のものだ!」
その言葉に、フリードは言葉を失った。立ち尽くし、その無慈悲さに心を打ちひしがれた。
魔法、ファンタジー、異世界要素もあるかもしれません。
婚約破棄した王子は年下の幼馴染を溺愛「彼女を本気で愛してる結婚したい」国王「許さん!一緒に国外追放する」
佐藤 美奈
恋愛
「僕はアンジェラと婚約破棄する!本当は幼馴染のニーナを愛しているんだ」
アンジェラ・グラール公爵令嬢とロバート・エヴァンス王子との婚約発表および、お披露目イベントが行われていたが突然のロバートの主張で会場から大きなどよめきが起きた。
「お前は何を言っているんだ!頭がおかしくなったのか?」
アンドレア国王の怒鳴り声が響いて静まった会場。その舞台で親子喧嘩が始まって収拾のつかぬ混乱ぶりは目を覆わんばかりでした。
気まずい雰囲気が漂っている中、婚約披露パーティーは早々に切り上げられることになった。アンジェラの一生一度の晴れ舞台は、婚約者のロバートに台なしにされてしまった。
婚約破棄された伯爵令嬢ですが、辺境で有能すぎて若き領主に求婚されました
おりあ
恋愛
アーデルベルト伯爵家の令嬢セリナは、王太子レオニスの婚約者として静かに、慎ましく、その務めを果たそうとしていた。
だが、感情を上手に伝えられない性格は誤解を生み、社交界で人気の令嬢リーナに心を奪われた王太子は、ある日一方的に婚約を破棄する。
失意のなかでも感情をあらわにすることなく、セリナは婚約を受け入れ、王都を離れ故郷へ戻る。そこで彼女は、自身の分析力や実務能力を買われ、辺境の行政視察に加わる機会を得る。
赴任先の北方の地で、若き領主アレイスターと出会ったセリナ。言葉で丁寧に思いを伝え、誠実に接する彼に少しずつ心を開いていく。
そして静かに、しかし確かに才能を発揮するセリナの姿は、やがて辺境を支える柱となっていく。
一方、王太子レオニスとリーナの婚約生活には次第に綻びが生じ、セリナの名は再び王都でも囁かれるようになる。
静かで無表情だと思われた令嬢は、実は誰よりも他者に寄り添う力を持っていた。
これは、「声なき優しさ」が、真に理解され、尊ばれていく物語。
夫「お前は価値がない女だ。太った姿を見るだけで吐き気がする」若い彼女と再婚するから妻に出て行け!
佐藤 美奈
恋愛
華やかな舞踏会から帰宅した公爵夫人ジェシカは、幼馴染の夫ハリーから突然の宣告を受ける。
「お前は価値のない女だ。太った姿を見るだけで不快だ!」
冷酷な言葉は、長年連れ添った夫の口から発せられたとは思えないほど鋭く、ジェシカの胸に突き刺さる。
さらにハリーは、若い恋人ローラとの再婚を一方的に告げ、ジェシカに屋敷から出ていくよう迫る。
優しかった夫の変貌に、ジェシカは言葉を失い、ただ立ち尽くす。
醜貌の聖女と呼ばれ、婚約破棄されましたが、実は本物の聖女でした
きまま
恋愛
王国の夜会で、第一王子のレオンハルトから婚約破棄を言い渡された公爵令嬢リリエル・アルヴァリア。
顔を銀の仮面で隠していることから『醜貌の聖女』と嘲られ、不要と切り捨てられた彼女は、そのまま王城を追われることになる。
しかし、その後に待ち受ける国の運命は滅亡へと向かっていた——
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる