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42話 決戦の地へ
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わたしとカーミルさんの旅が始まった。
魔王竜を倒す為に。
そして、世界を守る為に。
わたしは飛びます。
ええ、飛びますとも……。
空の旅というときれいに聞こえますが、私はカーミルさんが乗る救世主の両肩を掴み、風に乗りながら、飛んでいるだけです。
サオシュヤントが重いとは聞いてませんでした。
ただ、飛ぶだけではなく、安定させなければいけません。
それなりに集中しないと危ないのですが……。
(あぁ)
わたしは情けない声を出そうとして、やめました。
飛竜に変じたこの体で下手に声を出したら、危険なのです。
竜族には声――咆哮に特殊な力が含まれる者がいる。
縛りの咆哮や昏睡の咆哮。
それに聞いた者を恐慌状態に陥れる咆哮もあると聞いたことがあります。
ええ、それがまさにわたしやお母さんなのです。
特にわたしは『浄化』の力を持っています。
だから、気をつけないといけません。
うっかりと声を出して、事故を起こすのは避けないといけません。
「大丈夫か?」
カーミルさんが心配そうに声をかけてくれます。
わたしはコクコクと首を縦に振りましたが、恐らく、見えていないでしょう。
「なら、いいのだが……」
彼はそれだけしか、口にしませんがわたしには分かります。
ぶっきらぼうな言い方ですが、その奥底に隠れている優しさが見えるからです。
「もうすぐだな」
カーミルさんの言葉にどこか、逡巡を始めていた意識に気合を入れ直しました。
再び、集中し始めると見えてきます。
進む先に見える巨大な岩山。
その麓にかつて街だったものが見えました。
おそらく、そこが目的地でしょう。
はっきりと感じるのです。
近いです。
きっと、あそこに魔王竜がいるのでしょう。
魔王竜を倒す為に。
そして、世界を守る為に。
わたしは飛びます。
ええ、飛びますとも……。
空の旅というときれいに聞こえますが、私はカーミルさんが乗る救世主の両肩を掴み、風に乗りながら、飛んでいるだけです。
サオシュヤントが重いとは聞いてませんでした。
ただ、飛ぶだけではなく、安定させなければいけません。
それなりに集中しないと危ないのですが……。
(あぁ)
わたしは情けない声を出そうとして、やめました。
飛竜に変じたこの体で下手に声を出したら、危険なのです。
竜族には声――咆哮に特殊な力が含まれる者がいる。
縛りの咆哮や昏睡の咆哮。
それに聞いた者を恐慌状態に陥れる咆哮もあると聞いたことがあります。
ええ、それがまさにわたしやお母さんなのです。
特にわたしは『浄化』の力を持っています。
だから、気をつけないといけません。
うっかりと声を出して、事故を起こすのは避けないといけません。
「大丈夫か?」
カーミルさんが心配そうに声をかけてくれます。
わたしはコクコクと首を縦に振りましたが、恐らく、見えていないでしょう。
「なら、いいのだが……」
彼はそれだけしか、口にしませんがわたしには分かります。
ぶっきらぼうな言い方ですが、その奥底に隠れている優しさが見えるからです。
「もうすぐだな」
カーミルさんの言葉にどこか、逡巡を始めていた意識に気合を入れ直しました。
再び、集中し始めると見えてきます。
進む先に見える巨大な岩山。
その麓にかつて街だったものが見えました。
おそらく、そこが目的地でしょう。
はっきりと感じるのです。
近いです。
きっと、あそこに魔王竜がいるのでしょう。
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