4 / 34
第4話 料理の美味しい店
しおりを挟む
「カード化スキル……か。教会の記録にもないくらい珍しいスキルって事よね。管理者も祝福がどうとか言っていたし、きっと使えるものだよね。ナビーはこのスキルについて何か知ってる?」
教会を出た私は小声でナビーにそう問いかけるが、予想外にもナビーはいつもの調子で語ることはなく「うーむ」と唸っていた。
「正直、俺様が知らないスキルがあるとは思ってなかったよ。さっきの人が言っていたように使ってみて調べるしかないんじゃないか?」
出会ってから初めて弱気を見せるナビーに私は少しばかり親近感を覚えて微笑む。確かに私もすぐに検証をしたいと思ったのだが、先ずは暫く過ごすための拠点宿を決めなければならず情報収集のために目の前にあった露天商の店主に声をかけることにした。
「ご主人、串焼きを二本ほどくださいませんか?」
「はいよ。銅貨二枚だ。熱いから気をつけて食ってくれ」
私は店主に料金を支払うと串焼きを受け取りその場でかぶりついた。
「美味しい!」
「そうだろ、そうだろ。うちの串焼きは新鮮な肉しか使ってないからな。ところで君はこの辺りでは見かけない顔だが他所から来たのかい?」
「ええ、つい先ほどこの町に着いたばかりで今は教会に行っていたのですが、どこかでお昼を摂りたいと思っていまして……。どこか良い食事処を知りませんか?」
「女性が好む美味い食事を出す店か……。そうだな、俺の知り合いに美味い飯を出すいい食事処があるんだが、一度覗いてみてはどうだ?」
「美味しいご飯が出る店ですか、それはいいですね。何処にあるのでしょうか?」
やはり、食事に関しては美味しいのはありがたいとばかりに私は店主の男性に場所を尋ねた。
「あー、ちょっと説明には分かりにくいかもしれんな。もし良ければ案内をしても良いが……。いや、こんな若い娘さんにそんな事を言っても怪しいだけだよな」
本心から親切で言っているのだろうが、串焼き屋の主人はそう言って頭を掻く。
「えっと、だいたいどの辺りかとお店の名前を教えてくだされば周りの人に聞きながら向かいますよ」
「お、おお。そうか、その手があったか。じゃあちょっと待ってろ」
串焼き屋の主人はそう言って紙に店の名前と大まかな道順を記したメモを渡してくれた。
「俺の姪が給仕をやっている店で『からっと』という店なんだよ」
「ありがとうございます。是非とも行かせて頂きますね」
私は串焼き屋の主人からメモを受け取ると、お礼を言ってから地図に記された方へ向かって歩き出したのだった。
◇◇◇
「――食事処からっと。見つけたわ、このお店ね」
串焼き屋の主人が休憩時間で案内をしてくれると言っていたのでそれほど遠くではないと思っていたが歩いて十分くらいの場所にそのお店はあった。
「大通りから少し中に入った場所にあったから見つけにくいだけで、彼は迷路の中にあるような言い方をしていたけどそれほど難しくは無かったわよね?」
ナビーに小声で話しかけると肩から同意の返事が返ってくる。私はそれを聞きながらも食事処を見つけた喜びのままにお店に入って行く。
――からんからん。
小気味の良い音が店内に響き渡り、奥のカウンターから元気な声がかかる。
「いらっしゃいませ! お好きなお席へどうぞ」
カウンターの前で両手に注文の品を持ちながら声をかけてくれたのはまだ十五~十六くらいの女性だった。給仕の仕事をしているのだろう。
時間帯が少しずれていたからか、客はまばらだったので私は店内を見回して一番奥にボックス席を見つけそこへと向かう。
「ご注文は何にしますか?」
私が席につくとすぐに彼女が注文を取りに来たが、まだメニューもろくに見ていないタイミングで来られても困るなと思いながらも何となく待たせるもの悪いかと思い彼女に言う。
「初めてこのお店に来たのでオススメの料理をお願いしますね」
「分かりました。最高のものをお出ししますね」
よく言われることなのか、お任せ料理をと言った私に戸惑う素振りもなく彼女は笑顔を振りまきながら厨房へ向かって行ったのだった。
私は食事を注文すると待っている間に先ほど受けた鑑定内容を思い出しながら呟く。
「教会の持っている情報の中に無いスキル……か。あの管理者が最後に残した言葉では少しだけ加護を付加しておくと言っていたけれどカード化とはいったい……」
「お待たせしました。じゅうじゅう揚げ定食になります」
私が考え事をしていると急に声をかけられて現実へと引き戻されると同時に目の前にはなんとも美味しそうな唐揚げ定食が運ばれて来ていた。
「こ、これは唐揚げ定食!?」
「いえ、じゅうじゅう揚げ定食ですよ?」
「料理の名前なんてどうでも良いですよ。それよりもなんて美味しそうな匂いをしているの?」
「うちの店で一番人気の定食ですからね。熱いうちに食べてくださいね」
彼女はそう言うとぺこりと頭をさげてからくるりと背を向けて奥へと歩いていった。
「ふうん。なかなか美味そうな料理だな。俺様にも一つくれよ」
運ばれてきた料理を見てナビーがそう話す。リスの見た目でから揚げを食べるなんて出来るのかと思いながらも私はナイフでから揚げを小さく切ってテーブルの上に小さく広げたハンカチの上に置いてあげる。
はむっ……。はふはふはふ。
私の肩から降りたナビーが切り分けたから揚げをふんふんとしているのを横目にアツアツの肉を口に頬張ってみた。
「んー。もう少しスパイスが効いているともっと美味しいのだろうけどこれでも十分に満足出来るレベルだわ」
私は夢中で食べ進めて気がつけば全てを平らげていた。
「あとは食後の紅茶でもあれば最高なのだけどな」
私がそう思いながら先ほどは見る暇も無かったメニュー表を手にとって眺めてみる。
「飲み物は……香茶? 紅茶ではなく?」
私がメニューを見ていると先ほどの彼女が寄ってきており笑顔で話しかけてきた。
「当店自慢のじゅうじゅう揚げ定食はいかがでしたか? お客様は初めてのご来店と言われておりましたのでお飲物のサービスをさせて頂きたいのですが何が宜しいですか?」
「え? えっと、この香茶? というのはどんなものなのですか?」
「香茶はその名のとおり、香りを楽しむお茶で少し苦みを感じる方もおられますが身体の疲労回復に良いお茶とされています。そちら、お試しになられますか?」
「は、はい。宜しくお願いします」
私はそう言ってメニューを置く。
「では少々お待ちください」
彼女はそう言って食器を片付けてから奥の厨房へと戻って行った。
「ねえ、やっぱりカード化について何か知らないの?」
給仕の彼女が奥に消えたのを見送ってから私はナビーに小声で再度問いかけた。
「知らないものは知っているとは言えないな。だが、名前から推測するに『何かをカード状に変化させるもの』であることは間違いないだろう。ただ、それを実行するためのキーワードが不明なのとどんなものが出来るのかも分かっていない状況だ。まあ、焦る気持ちも分からなくはないが、宿の部屋をとってからじっくりと調べるのが正解だろう。俺様も出来る限りデータベースから情報を探してやるから心配するな」
私の気持ちを代弁するかのようにナビーはそう言うとテーブル上にちょこんと座りこんだのだった。
教会を出た私は小声でナビーにそう問いかけるが、予想外にもナビーはいつもの調子で語ることはなく「うーむ」と唸っていた。
「正直、俺様が知らないスキルがあるとは思ってなかったよ。さっきの人が言っていたように使ってみて調べるしかないんじゃないか?」
出会ってから初めて弱気を見せるナビーに私は少しばかり親近感を覚えて微笑む。確かに私もすぐに検証をしたいと思ったのだが、先ずは暫く過ごすための拠点宿を決めなければならず情報収集のために目の前にあった露天商の店主に声をかけることにした。
「ご主人、串焼きを二本ほどくださいませんか?」
「はいよ。銅貨二枚だ。熱いから気をつけて食ってくれ」
私は店主に料金を支払うと串焼きを受け取りその場でかぶりついた。
「美味しい!」
「そうだろ、そうだろ。うちの串焼きは新鮮な肉しか使ってないからな。ところで君はこの辺りでは見かけない顔だが他所から来たのかい?」
「ええ、つい先ほどこの町に着いたばかりで今は教会に行っていたのですが、どこかでお昼を摂りたいと思っていまして……。どこか良い食事処を知りませんか?」
「女性が好む美味い食事を出す店か……。そうだな、俺の知り合いに美味い飯を出すいい食事処があるんだが、一度覗いてみてはどうだ?」
「美味しいご飯が出る店ですか、それはいいですね。何処にあるのでしょうか?」
やはり、食事に関しては美味しいのはありがたいとばかりに私は店主の男性に場所を尋ねた。
「あー、ちょっと説明には分かりにくいかもしれんな。もし良ければ案内をしても良いが……。いや、こんな若い娘さんにそんな事を言っても怪しいだけだよな」
本心から親切で言っているのだろうが、串焼き屋の主人はそう言って頭を掻く。
「えっと、だいたいどの辺りかとお店の名前を教えてくだされば周りの人に聞きながら向かいますよ」
「お、おお。そうか、その手があったか。じゃあちょっと待ってろ」
串焼き屋の主人はそう言って紙に店の名前と大まかな道順を記したメモを渡してくれた。
「俺の姪が給仕をやっている店で『からっと』という店なんだよ」
「ありがとうございます。是非とも行かせて頂きますね」
私は串焼き屋の主人からメモを受け取ると、お礼を言ってから地図に記された方へ向かって歩き出したのだった。
◇◇◇
「――食事処からっと。見つけたわ、このお店ね」
串焼き屋の主人が休憩時間で案内をしてくれると言っていたのでそれほど遠くではないと思っていたが歩いて十分くらいの場所にそのお店はあった。
「大通りから少し中に入った場所にあったから見つけにくいだけで、彼は迷路の中にあるような言い方をしていたけどそれほど難しくは無かったわよね?」
ナビーに小声で話しかけると肩から同意の返事が返ってくる。私はそれを聞きながらも食事処を見つけた喜びのままにお店に入って行く。
――からんからん。
小気味の良い音が店内に響き渡り、奥のカウンターから元気な声がかかる。
「いらっしゃいませ! お好きなお席へどうぞ」
カウンターの前で両手に注文の品を持ちながら声をかけてくれたのはまだ十五~十六くらいの女性だった。給仕の仕事をしているのだろう。
時間帯が少しずれていたからか、客はまばらだったので私は店内を見回して一番奥にボックス席を見つけそこへと向かう。
「ご注文は何にしますか?」
私が席につくとすぐに彼女が注文を取りに来たが、まだメニューもろくに見ていないタイミングで来られても困るなと思いながらも何となく待たせるもの悪いかと思い彼女に言う。
「初めてこのお店に来たのでオススメの料理をお願いしますね」
「分かりました。最高のものをお出ししますね」
よく言われることなのか、お任せ料理をと言った私に戸惑う素振りもなく彼女は笑顔を振りまきながら厨房へ向かって行ったのだった。
私は食事を注文すると待っている間に先ほど受けた鑑定内容を思い出しながら呟く。
「教会の持っている情報の中に無いスキル……か。あの管理者が最後に残した言葉では少しだけ加護を付加しておくと言っていたけれどカード化とはいったい……」
「お待たせしました。じゅうじゅう揚げ定食になります」
私が考え事をしていると急に声をかけられて現実へと引き戻されると同時に目の前にはなんとも美味しそうな唐揚げ定食が運ばれて来ていた。
「こ、これは唐揚げ定食!?」
「いえ、じゅうじゅう揚げ定食ですよ?」
「料理の名前なんてどうでも良いですよ。それよりもなんて美味しそうな匂いをしているの?」
「うちの店で一番人気の定食ですからね。熱いうちに食べてくださいね」
彼女はそう言うとぺこりと頭をさげてからくるりと背を向けて奥へと歩いていった。
「ふうん。なかなか美味そうな料理だな。俺様にも一つくれよ」
運ばれてきた料理を見てナビーがそう話す。リスの見た目でから揚げを食べるなんて出来るのかと思いながらも私はナイフでから揚げを小さく切ってテーブルの上に小さく広げたハンカチの上に置いてあげる。
はむっ……。はふはふはふ。
私の肩から降りたナビーが切り分けたから揚げをふんふんとしているのを横目にアツアツの肉を口に頬張ってみた。
「んー。もう少しスパイスが効いているともっと美味しいのだろうけどこれでも十分に満足出来るレベルだわ」
私は夢中で食べ進めて気がつけば全てを平らげていた。
「あとは食後の紅茶でもあれば最高なのだけどな」
私がそう思いながら先ほどは見る暇も無かったメニュー表を手にとって眺めてみる。
「飲み物は……香茶? 紅茶ではなく?」
私がメニューを見ていると先ほどの彼女が寄ってきており笑顔で話しかけてきた。
「当店自慢のじゅうじゅう揚げ定食はいかがでしたか? お客様は初めてのご来店と言われておりましたのでお飲物のサービスをさせて頂きたいのですが何が宜しいですか?」
「え? えっと、この香茶? というのはどんなものなのですか?」
「香茶はその名のとおり、香りを楽しむお茶で少し苦みを感じる方もおられますが身体の疲労回復に良いお茶とされています。そちら、お試しになられますか?」
「は、はい。宜しくお願いします」
私はそう言ってメニューを置く。
「では少々お待ちください」
彼女はそう言って食器を片付けてから奥の厨房へと戻って行った。
「ねえ、やっぱりカード化について何か知らないの?」
給仕の彼女が奥に消えたのを見送ってから私はナビーに小声で再度問いかけた。
「知らないものは知っているとは言えないな。だが、名前から推測するに『何かをカード状に変化させるもの』であることは間違いないだろう。ただ、それを実行するためのキーワードが不明なのとどんなものが出来るのかも分かっていない状況だ。まあ、焦る気持ちも分からなくはないが、宿の部屋をとってからじっくりと調べるのが正解だろう。俺様も出来る限りデータベースから情報を探してやるから心配するな」
私の気持ちを代弁するかのようにナビーはそう言うとテーブル上にちょこんと座りこんだのだった。
77
あなたにおすすめの小説
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
スキル『レベル1固定』は最強チートだけど、俺はステータスウィンドウで無双する
うーぱー
ファンタジー
アーサーはハズレスキル『レベル1固定』を授かったため、家を追放されてしまう。
そして、ショック死してしまう。
その体に転成した主人公は、とりあえず、目の前にいた弟を腹パンざまぁ。
屋敷を逃げ出すのであった――。
ハズレスキル扱いされるが『レベル1固定』は他人のレベルを1に落とせるから、ツヨツヨだった。
スキルを活かしてアーサーは大活躍する……はず。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ギルド受付嬢は今日も見送る~平凡な私がのんびりと暮らす街にやってきた、少し不思議な魔術師との日常~
弥生紗和
ファンタジー
【完結】私はギルド受付嬢のエルナ。魔物を倒す「討伐者」に依頼を紹介し、彼らを見送る毎日だ。最近ギルドにやってきたアレイスさんという魔術師は、綺麗な顔をした素敵な男性でとても優しい。平凡で代わり映えのしない毎日が、彼のおかげでとても楽しい。でもアレイスさんには何か秘密がありそうだ。
一方のアレイスは、真っすぐで優しいエルナに次第に重い感情を抱き始める――
恋愛はゆっくりと進展しつつ、アレイスの激重愛がチラチラと。大きな事件やバトルは起こりません。こんな街で暮らしたい、と思えるような素敵な街「ミルデン」の日常と、小さな事件を描きます。
大人女性向けの異世界スローライフをお楽しみください。
西洋風異世界ですが、実際のヨーロッパとは異なります。魔法が当たり前にある世界です。食べ物とかファッションとか、かなり自由に書いてます。あくまで「こんな世界があったらいいな」ということで、ご容赦ください。
※サブタイトルで「魔術師アレイス~」となっているエピソードは、アレイス側から見たお話となります。
この作品は小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる