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第一章 たとえ君が誰であろうと好きにならずにいられなかった
第五話
しおりを挟む「うわッ、でかっ……」
「ふふ、素の衛はちょっと言葉が乱雑なんだね……」
少尉の笑い声に思わず咳払いをして誤魔化し、俺と比べるのもおこがましいほど長くてカリ高で太くて硬い少尉の陰茎に手を伸ばした。
とにかく自分のをするように擦るがヌメヌメと先走りで手が汚れるだけで一向に射精する気配がない。
チラリと少尉の表情を見やれば眉を寄せて苦笑している。
「どこが善いとか……ありますか?」
ヌチヌチと手を動かしつつ少尉におずおずと問いかける。
「んっ、手だと……難しいのかも……ああ、もう時間が……」
枯れていく妖魔に目を向ければ、完全に枯れるまであと1メートルを残すばかりだ。
「こんな姿を晒すことになるなんて……」
少尉は自分の手で顔を覆いながらふるふると震えている。
もしかして悔しくて泣いているのかもしれない。
どうしよう。
手でイケないとなると……口ならどうだろう?
フェラが気持ちいいのかどうかは経験がないから分からないが、手よりはオナホの方が気持ちよかったのはなんとなく知っている。
……ここで一条寺少尉の権威を失墜させるわけにないかない!
もし不快に思われて、左遷されるならそれも仕方ない。
きっとその後、俺のかわりにおとめが配属されるのだろう。
俺はゴクリとつばを飲む。
そう、これは決して俺の私欲ではない。
「失礼します……っ! ふぐっ」
「まもる……」
俺は意を決して一条寺少尉の股の間に移動すれば、デカい陰茎に喰らいついた。
よくわからないけど口をすぼめてじゅぼじゅぼと粘着質な音を立てつつ頭を動かす。
手より感じてくれるのか、先程よりも陰茎の反応がいい気がする。生臭い匂いが鼻についたが、一条寺少尉のものだと思えば我慢できた。
少尉の様子を確認しようと顔を上げようとした俺の頭がガシっと両手で固定される。
そしてゴブンッと喉奥に亀頭が打ち込まれた。
「ん?! むぐぅんっ!???」
「ハッ……いい子だ、衛。ちゃんと飲み込むんだ、よっ!」
奥に突っ込まれたまま容赦なく少尉の精液が放たれた。
突然のことにえづいたが咥え込まされた肉棒が抜かれることはなく、ぐっぐっと押し込まれるように動かされれば思わず自分の唾液なのか少尉の精液なのか判らないものを飲み込んでしまう。
あまりに苦しくて思わず少尉の服をつかもうともがいた俺の手は宙を切って床に落ちた。
「はは、ありがとう。僕の毒は抜けたよ」
口から生暖かい肉棒が引き抜かれたかと思えば、やさしい手が頬を包み、鼻水とか唾液とか涙とかでかなりみっともなくなっているだろう俺の顔をハンカチで優しく拭う。
「うっ……」
「まさか口淫までしてくれるなんて思わなかったけど」
「ご無事で……何よりです」
「……、まったく、君って子は」
なぜか体が痺れて動けなくなった俺は、周りの景色が元に戻った時には一条寺少尉に姫抱きをされていた。
確認する必要もないが少尉はちゃんと身なりを整えているだろう。
間に合ったことにホッとした。
「日凪! 一条寺!! 無事か?!」
「ああ三枝か、ちょうど良かった。衛が負傷したから手当に行く。ここの後処理は任せたよ」
先に強制送還した人が月光隊に連絡してくれたのだろう。俺たちと同じ隊服数名の姿が見えた。
一条寺少尉に抱き込まれて顔は確認できなかったが三枝先輩も居たようで、俺と少尉はそのまま現場から立ち去ることができた。
―― そしてなぜか今俺は一条寺少尉の部屋のベッドの上にいる。
「あ、の? 医務室に……」
「いかないよ? そんな発情した顔の可愛い衛を他のやつに見せるわけがないだろう?」
俺は意味が分からず何度も瞬いて少尉を見上げる。
少尉は苦笑しつつも俺を見下ろしながら自分の帽子を取り、上着を脱いでいた。
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