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第四章 百鬼夜行殲滅作戦
おまけ前編*side陽真
しおりを挟むお湯に浸したタオルを腕まくりして絞る衛の姿を見つめる。
どうせすぐ脱ぐのだから、腕まくりなどせずに服を脱いでしまえばいいのになんて無粋なことを思ってしまった。
よろしくないな。
衛は純粋な好意として身の回りの世話をしてくれているのであって、これは前戯ではない。
だが可愛い衛が耳を赤くしながらちょっと視線をそらし、僕の夜着を脱がしながら恥じらう姿に欲情しなくていつするというのだろうか。
僕の身体を見てもじもじしているのは衛も期待してのことだろう。
物覚えの良い衛は仕事だけでなく私生活においてもとても優秀だ。
僕の教えた快楽もきちんと覚えてくれている。
優秀すぎて逆に不安だ。
身体が疼いてしまって他の男でもいいなどと誰彼構わず求めるようになってしまったらどうしようか?
いや、真面目な衛のことだ。恋人の僕を裏切ることはすまい。
ん? ということは僕が抱かない日は寂しく疼く身体を抱きしめ、独り眠っているということ……か?
僕としたことが何たることだ!
そんな寂しい思いを衛にさせていたなんて!!
「陽真様。腕を失礼しますね」
体を拭いてくれている衛が、ひと声かけて僕の腕をもたげて胸元から脇の下を拭ってゆく。
ついうっかり思考にハマってしまった。
身の回りの世話も四日目ともなれば手慣れたものだ。
そういえば、僕はすぐに衛の中に入りたいがばかりに尻付近ばかり可愛がってしまい、上半身は扱いがぞんざいだったかもしれない。
ああ、ああ、何たることだ!!!!
衛は僕のペニスのみならず身体すべてをこんなにも丁寧に扱ってくれているというのに!
僕という男は、なんて浅はかなんだ。そうか、これは僕にもっとちゃんと全身をくまなく愛撫してほしいという、衛からのさりげない意思表示なのだろう。
「衛、君の気持ちはわかったよ。待たせたね、服を脱いでおいで」
そうと分かればすぐにでも衛の期待に応えるしかない。
僕はそっとタオルごと衛の手を握り、顔を覗き込めば微笑みかけた。
「っ!!……はい」
やっぱり予想通りだ。
僕の言葉に衛は視線を彷徨わせたものの、伏し目がちに僕を見ればそれはもう嬉しそうな笑みをなんとか押し殺しつつ頷いた。
欲望と理性がせめぎ合っているのが見て取れて、とても背徳的な表情だ。
こんなに我慢させているなんて、本当に僕は恋人失格だ。
今日はいつもよりも胸を重点的に可愛がってあげよう。
衛の胸の飾りは目立たない。故にあまり意識していなかったが、そういうことではないのだ。ちゃんと愛して愛して自信をつけさせて、自ら乳首を吸ってほしいと強請れるように教え込まなくては。
僕はちゃんと気づいたよ、衛。
「あの、陽真様……えっと」
僕が下げ渡したからか、着ていた服をやたら丁寧にたたんでから、そそくさとベッドに戻ってきた衛が真っ赤になりつつちょこんと僕の隣に正座した。
「ん、なんだい?」
胸をいじめてくれ、あるいは吸ってくれと言いたいのだろう? 言わなくても判ってはいたが、衛にお願いされるのは気持ちいい。
今すぐ乳首にむしゃぶりつき衛の艶やかな声を聞きたかったが、余裕なふりをして言葉の続きを待つ。
「その、今日は自分で……準備してきたので、その……」
「……ん?」
自分で、準備?
「いつもその、陽真様にお手間を取らせて俺が先にイってばかりだし、たまには一緒にイきたいというか……陽真様に先にイってほしくって」
旬のリンゴでもここまで真っ赤にならないだろうくらい衛は顔も体を真っ赤にしながら、恐る恐る足を崩し大きく開脚した。
それだけでも大事件だというのに、なんということだろう! 僕に見せつけるよう秘密の花園の入り口をそっと指で広げたのだ。
そこからは誘うように蜜がダラダラと零れだす。
ゴクリとはしたなくも唾を飲み込んだのが自分だと、気付くまでに数秒かかった。
「あの……陽真、さま?」
僕は今、どんな顔をしてるのだろう?
不安げな衛の顔が一瞬怯えたように見えた。
「最高だよ、衛」
「あっ、え? まっ……ヒィぁんっ!!」
僕は衛の太腿に手をかけるとそのまま更に大きく押し開き、ベッドに押し倒せば上から覆いかぶさるようにペニスを花園へ突撃させた。
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