まさか「好き」とは思うまい

和泉臨音

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いつでも「好き」が溢れてる

3.「俺は各務くんを信じる!」

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 予想道りその日の夜には各務くんからクリスマスお泊りデートの許諾の返事が来た。
 ただなんだかすごく警戒というか心配されている気がする。温泉旅行の時に各務くんが言った「次泊まりに誘ったら、云々」を俺が覚えているか心配しているんだろう。流石にあの衝撃は忘れないし、忘れたくない。あの時の各務くんはめちゃくちゃカッコ良かったし可愛かった。

 それはさておき、俺の真意を探っているだけならいいけど、単純に身の危険を感じて警戒している場合もある。そうだとしたら大問題だ。
 俺に襲われたら嫌だとか考えているのかもしれない。まあ各務くんも男だからそうなったら殴ってでも逃げてくれると思うけど……うっ、想像すると悲しくなる。各務くんに拒絶されたら立ち直れるだろうか。悲しい。そうはなりたくない。
 不吉なことを考えて不安になったが、ふとついこの間食らいつくようにキスされたことを思い出した。

 なんだかくっつきたくて、さり気なく各務くんに寄りかかったはずなのに、気付けば抱きしめられ息も苦しくなるほど唇を貪られていた。
 あの時の各務くんは可愛いより格好良いという言葉が似合う色気があった。
 思い出せば顔が熱くなる。うん、大丈夫。たぶん。各務くんが慎重な返信をしてきたのは俺がちゃんと意識しているか伺っているからに違いない。

 気を取り直しつつ、考えたデートプランを各務くんに伝える。先程の返信から少し時間が空いてしまったがすぐに既読になり、OKと見慣れた猫のスタンプが送られてきた。

 各務くんと恋人らしくキスなどしてじゃれ合うようになり、なんとなく、うっすらとだけど役割分担が見えてきた気がしていた。
 たぶん俺が抱かれる側で、各務くんが抱く側だ。
 ちゃんと話し合ったことはないし、俺の予想でしかないけど、イメトレをしてみたところ何故かそれがしっくりとした。もしそうだとしたらネットの知識でしかないけど、俺は色々準備しておかないと駄目らしい。だがしかし、抱かれる側にハマってしまうとどうも普通の性行為では満足できなくなるようだ。

「実は俺の勘違いでしたってなった時に、困るかもしれないもんな」

 なので先走るのは良くないだろう。性の不一致で別れるカップルだっている。俺たちだってそうなる可能性もある。思いついたらすぐ行動の俺でも慎重になるのは仕方ない。
 流石にこれだけベタベタ触り合っていて、相手が男だからと萎えることはないと思うがその可能性だって十分あり得るのだ。

「いや、大丈夫! さすがにそれはない。俺は各務くんを信じる!」

 信じられる。そう思える自分が、今すごく幸せなのだと改めて実感した。
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