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22 王家の改善!対策の実施 その1
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すみません・・・21と22をテレコで投稿していました。ごめんなさい。
それからの二日間というもの、それぞれが忙しく動き回り、次々と報告が上がってきます。
会議室に陣取っているのはアレンさんとルイス様、そして私です。
「ただいま~上手くいったぞ~」
ランディさんが帰ってきました。
後輩パティシエに話したところ、すぐに王配の愛妾1号に繋いでくれたとかで、話がサクサク進みます。
恐るべしスイーツの力!
しかしひとつ問題が・・・
「繋いではくれたんだが、俺には登城する権利が無いんだ。貴族じゃないからね。だから旦那が説得に行くか?・・・でも絶対女王にバレるよな・・・」
そう言いながら私をチラチラと見ています。
え?私ですか?
ランディさん、私に白羽の矢を放ちました?
でも・・・確かに私しかいませんね・・・
「わ・・・私が・・・行きます?」
語尾が弱くてすみません。
三人の顔が一斉に私を見ました。
「ルシアが?」
ルイス様が目を丸くして仰いました。
「ええ、ルイス様も知らなかったくらいですもの。王家の方々は私の存在を知らないはずです。ということは、私が王宮をうろちょろしていても目立たないということですよね?」
「まあ・・・そうだね」
「そして私は王配の足元に縋りつき、夫を返してほしいと懇願するんです。どうです?」
「どう・・・と言われても・・・」
ルイス様はとても困った顔をしています。
アレンさんとランディさんは片方の口角をあげてニヤッとしました。
「旦那様、名案かもしれませんよ?演技力さえ期待しなければ」
「そうかな・・・でも危険じゃないか?もしもあの女にルシアが私の妻だとバレたら・・・命の危機だ」
「バレなきゃいいんですよ・・・バレなきゃ」
「それはそうだが・・・」
「そんなことより、王配殿下って話のわかる方ですか?」
「ルシア・・・雑に流したね・・・そうだね、きちんと話せばちゃんと聞いてはくれるだろうね。王配殿下はシャレの通じるお方だよ」
「そうですか・・・私頑張ってみようかな・・・」
「ルシア?震えているよ?」
「む・・・武者震いですよ・・・へへへ」
王配殿下への直談判役になってしまいました。
新人メイド役は失敗しましたから、名誉挽回のチャンス到来です。
ルイス様が心配して、ずっと私の横にいてくださいます。
これはこれで心臓に悪いです。
「ただいま帰りました」
リリさんがドレスアップした姿で現れました。
「おっさんに前王陛下に進言すると約束させましたよ。豪華な夕食も食べたし大成功です」
「どうやって口説いたの?」
「口説いていませんよ?たまには夕食に付き合ってあげるって言ったら、ほいほい出てきて、仮面舞踏会に行こうっていうからドレス買わせて。一曲踊る代わりに・・・って言ったら何でもするって言いましたよ?相変わらずちょろいおっさんです。ああ、このドレスは明日にでも換金してきます」
「さすがだな・・・りり」
「そうですか?適当に相手してやれば従順な子ブタちゃんですよ」
「なるほど・・・私も応用してみよう」
ルイス様は何かを悟られたようです。
まあこれで、王配と前王には渡りをつけました。
あとは王宮官吏の幹部たちです。
ジュリアとランドルさんはうまくやっているのでしょうか・・・
二人からの連絡は無いまま、ルイス様の休暇が終わりました。
出仕する朝、ルイス様はみんなを前に力強く宣言をなさいました。
「どうか私を信じて欲しい。いろいろな噂が耳に入ると思うが、最後まで私を信じてくれ!私はもう二度と諦めないと誓う!」
なんだかすごい決意表明です。
一人一人と熱い握手を交わし、私のことをギュッと抱きしめて馬車に乗り込みました。
でももう気を失ったりしませんよ?
ルイス様・・・ありがとうございます。
あなた様のお陰で私の心肺機能はかなり強化されました。
ランドルさんが寝返ったので、ルイス様宛のお手紙が届くようになりました。
それというのも、ランドル様かジュリア宛にお手紙を送ることにしたからです。
そしてダミーの手紙を時々ルイス様に送るのです。
全然お手紙が届かなくなったら、逆に怪しまれますものね?
お返事はジュリアが直接持ってくることになっています。
そういえば今夜あたり来るかもってみんなで言っていたら、やっぱり来ました。
「姉さん来たよ。返事も預かってきたし、今日はちょっと面白い話もあるんだ」
ジュリアの言葉にわらわらとみんなが集まってきました。
「今ね、王宮内で面白い噂が出回っているんだよ。ほら、ランドルさんと僕が義兄さんの代わりになりそうな美人を探してるでしょ?主にランドルさんが頑張っているんだけど・・・彼ね、ゲイだって噂されてる・・・ぷぷぷ・・・美男子と見たら追いかけまわしてるからだろうね。ぷっぷぷぷ」
ジュリアは笑いを堪えながら言いました。
皆さん数秒黙った後、お腹を押さえて悶えています。
ランドルさん・・・本気で頑張っているのですね。
「それがね、全て撃沈!まあそうだよね、義兄さんがどれだけ苦労しているかみんな知っているもの。代わりなんて死んでも嫌だろう?」
「だったらその線は期待できないのね?」
「捨てた方がいいと思う。労力の無駄だ。まだランドルさんとは相談していないけどね。それがさぁ、来年王宮に出仕することが決まっている人の中に、すごい美人がいてね。ランドルさん頑張って口説いていたんだけど、どうも本物ゲイだったらしくてさぁ。今では逆に追いかけ回されているんだって。ランドルさんったらマジで泣くんだもん!」
ランドルさんの体を張った贖罪・・・その気持ち、受け取りましょう!
「それと、義兄さんからの伝言だ。明後日の昼前に王配の時間がとれるそうだよ。アレンさんも同行するようにって。許可証を預かってきた」
ジュリアは内ポケットから二枚のメダルを取り出しました。
王宮へのパスって黄金のメダルなんですね・・・初めてみました。
「時間は一時間だけだから、姉さん死ぬ気で頑張ってね。それからこれは特に伝えるように言われたんだけど、その時間に合わせて義兄さんは女王を誘ってランチピクニックに行くらしい・・・ものすごく嫌そうだったよ。姉さんを隠すために義兄さんも必死だね。噂になるだろうけれど、絶対に信じてほしいってさ」
ルイス様・・・ありがとうございます。
「分かったわ。アレンさん、よろしくお願いします」
「お任せください奥様」
ジュリアが笑いを嚙み殺しながら続けます。
「それと、義兄さんからリリさんに聞いてきてほしいって頼まれたんだけど」
「なんでしょう?」
「リリさんが宰相をコロがす時ってどんな表情をするのかって」
「表情?ああ・・・心底嫌いな奴の顔を見てどんな顔をするかってことですね?ということは旦那様は女王様に私と同じ手法を?」
「うん、試そうとしているみたいだね。でも、どうしても顔に出ちゃうんだってさ」
「未熟者ですね・・・もちろん蕩けるような微笑みですよ。もしかしたら気があるのか?って思わせないとダメですからね」
「でも吐きそうになるみたいだよ?」
「ああ、すごくわかります。でもコツがあるんですよ。必ずパーツごとに凝視するのです。目だけとか鼻だけとか。顔を顔として見てはダメです。顔はボヤっとした不出来な風景画として眺めるのです。まあ後は・・・場数ですかね」
「極意だ・・・伝えておくよ」
ジュリアは急いで帰っていきました。
何でも官吏の幹部の方と約束があるとか・・・彼も頑張っているのですね。
「奥様、王配との謁見について、意識合わせをしましょう」
「ええ、そうね」
その日は遅くまで夕食をとりながら作戦会議をしました。
ランディさんの作るご飯は、いつもとってもおいしいです。
それからの二日間というもの、それぞれが忙しく動き回り、次々と報告が上がってきます。
会議室に陣取っているのはアレンさんとルイス様、そして私です。
「ただいま~上手くいったぞ~」
ランディさんが帰ってきました。
後輩パティシエに話したところ、すぐに王配の愛妾1号に繋いでくれたとかで、話がサクサク進みます。
恐るべしスイーツの力!
しかしひとつ問題が・・・
「繋いではくれたんだが、俺には登城する権利が無いんだ。貴族じゃないからね。だから旦那が説得に行くか?・・・でも絶対女王にバレるよな・・・」
そう言いながら私をチラチラと見ています。
え?私ですか?
ランディさん、私に白羽の矢を放ちました?
でも・・・確かに私しかいませんね・・・
「わ・・・私が・・・行きます?」
語尾が弱くてすみません。
三人の顔が一斉に私を見ました。
「ルシアが?」
ルイス様が目を丸くして仰いました。
「ええ、ルイス様も知らなかったくらいですもの。王家の方々は私の存在を知らないはずです。ということは、私が王宮をうろちょろしていても目立たないということですよね?」
「まあ・・・そうだね」
「そして私は王配の足元に縋りつき、夫を返してほしいと懇願するんです。どうです?」
「どう・・・と言われても・・・」
ルイス様はとても困った顔をしています。
アレンさんとランディさんは片方の口角をあげてニヤッとしました。
「旦那様、名案かもしれませんよ?演技力さえ期待しなければ」
「そうかな・・・でも危険じゃないか?もしもあの女にルシアが私の妻だとバレたら・・・命の危機だ」
「バレなきゃいいんですよ・・・バレなきゃ」
「それはそうだが・・・」
「そんなことより、王配殿下って話のわかる方ですか?」
「ルシア・・・雑に流したね・・・そうだね、きちんと話せばちゃんと聞いてはくれるだろうね。王配殿下はシャレの通じるお方だよ」
「そうですか・・・私頑張ってみようかな・・・」
「ルシア?震えているよ?」
「む・・・武者震いですよ・・・へへへ」
王配殿下への直談判役になってしまいました。
新人メイド役は失敗しましたから、名誉挽回のチャンス到来です。
ルイス様が心配して、ずっと私の横にいてくださいます。
これはこれで心臓に悪いです。
「ただいま帰りました」
リリさんがドレスアップした姿で現れました。
「おっさんに前王陛下に進言すると約束させましたよ。豪華な夕食も食べたし大成功です」
「どうやって口説いたの?」
「口説いていませんよ?たまには夕食に付き合ってあげるって言ったら、ほいほい出てきて、仮面舞踏会に行こうっていうからドレス買わせて。一曲踊る代わりに・・・って言ったら何でもするって言いましたよ?相変わらずちょろいおっさんです。ああ、このドレスは明日にでも換金してきます」
「さすがだな・・・りり」
「そうですか?適当に相手してやれば従順な子ブタちゃんですよ」
「なるほど・・・私も応用してみよう」
ルイス様は何かを悟られたようです。
まあこれで、王配と前王には渡りをつけました。
あとは王宮官吏の幹部たちです。
ジュリアとランドルさんはうまくやっているのでしょうか・・・
二人からの連絡は無いまま、ルイス様の休暇が終わりました。
出仕する朝、ルイス様はみんなを前に力強く宣言をなさいました。
「どうか私を信じて欲しい。いろいろな噂が耳に入ると思うが、最後まで私を信じてくれ!私はもう二度と諦めないと誓う!」
なんだかすごい決意表明です。
一人一人と熱い握手を交わし、私のことをギュッと抱きしめて馬車に乗り込みました。
でももう気を失ったりしませんよ?
ルイス様・・・ありがとうございます。
あなた様のお陰で私の心肺機能はかなり強化されました。
ランドルさんが寝返ったので、ルイス様宛のお手紙が届くようになりました。
それというのも、ランドル様かジュリア宛にお手紙を送ることにしたからです。
そしてダミーの手紙を時々ルイス様に送るのです。
全然お手紙が届かなくなったら、逆に怪しまれますものね?
お返事はジュリアが直接持ってくることになっています。
そういえば今夜あたり来るかもってみんなで言っていたら、やっぱり来ました。
「姉さん来たよ。返事も預かってきたし、今日はちょっと面白い話もあるんだ」
ジュリアの言葉にわらわらとみんなが集まってきました。
「今ね、王宮内で面白い噂が出回っているんだよ。ほら、ランドルさんと僕が義兄さんの代わりになりそうな美人を探してるでしょ?主にランドルさんが頑張っているんだけど・・・彼ね、ゲイだって噂されてる・・・ぷぷぷ・・・美男子と見たら追いかけまわしてるからだろうね。ぷっぷぷぷ」
ジュリアは笑いを堪えながら言いました。
皆さん数秒黙った後、お腹を押さえて悶えています。
ランドルさん・・・本気で頑張っているのですね。
「それがね、全て撃沈!まあそうだよね、義兄さんがどれだけ苦労しているかみんな知っているもの。代わりなんて死んでも嫌だろう?」
「だったらその線は期待できないのね?」
「捨てた方がいいと思う。労力の無駄だ。まだランドルさんとは相談していないけどね。それがさぁ、来年王宮に出仕することが決まっている人の中に、すごい美人がいてね。ランドルさん頑張って口説いていたんだけど、どうも本物ゲイだったらしくてさぁ。今では逆に追いかけ回されているんだって。ランドルさんったらマジで泣くんだもん!」
ランドルさんの体を張った贖罪・・・その気持ち、受け取りましょう!
「それと、義兄さんからの伝言だ。明後日の昼前に王配の時間がとれるそうだよ。アレンさんも同行するようにって。許可証を預かってきた」
ジュリアは内ポケットから二枚のメダルを取り出しました。
王宮へのパスって黄金のメダルなんですね・・・初めてみました。
「時間は一時間だけだから、姉さん死ぬ気で頑張ってね。それからこれは特に伝えるように言われたんだけど、その時間に合わせて義兄さんは女王を誘ってランチピクニックに行くらしい・・・ものすごく嫌そうだったよ。姉さんを隠すために義兄さんも必死だね。噂になるだろうけれど、絶対に信じてほしいってさ」
ルイス様・・・ありがとうございます。
「分かったわ。アレンさん、よろしくお願いします」
「お任せください奥様」
ジュリアが笑いを嚙み殺しながら続けます。
「それと、義兄さんからリリさんに聞いてきてほしいって頼まれたんだけど」
「なんでしょう?」
「リリさんが宰相をコロがす時ってどんな表情をするのかって」
「表情?ああ・・・心底嫌いな奴の顔を見てどんな顔をするかってことですね?ということは旦那様は女王様に私と同じ手法を?」
「うん、試そうとしているみたいだね。でも、どうしても顔に出ちゃうんだってさ」
「未熟者ですね・・・もちろん蕩けるような微笑みですよ。もしかしたら気があるのか?って思わせないとダメですからね」
「でも吐きそうになるみたいだよ?」
「ああ、すごくわかります。でもコツがあるんですよ。必ずパーツごとに凝視するのです。目だけとか鼻だけとか。顔を顔として見てはダメです。顔はボヤっとした不出来な風景画として眺めるのです。まあ後は・・・場数ですかね」
「極意だ・・・伝えておくよ」
ジュリアは急いで帰っていきました。
何でも官吏の幹部の方と約束があるとか・・・彼も頑張っているのですね。
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