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23 王家の改善!対策の実施 その2
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21話と22話を後先で投稿してしまいました。読み直していただけると嬉しいです。ごめんなさい。
さあ!今日はいよいよ王配殿下に謁見する日です。
私にしては珍しく、緊張して朝ごはんがあまり入りませんでした。
私はウェディングドレスの代わりに購入した一張羅のドレスを纏い、アレンさんと一緒に馬車に乗り込みます。
やっぱりドレスを購入しておいて正解でしたね。
「ねえアレンさん、なんだか胸が苦しい・・・」
「食べすぎですか?今朝もモリモリおいしそうに召し上がってましたねぇ」
「・・・そうだったかしら」
まだ誰にも言っていませんが、実は最近、少しだけ悩んでいることがあるのです。
それはルイス様との関係についてです。
というのも、今回のルイス様奪還作戦が成功したら、ルイス様は毎日帰宅されますよね?
あの家で寝起きするわけです。
でも、そもそも今回の婚姻は女王陛下の魔の手を逃れるためだったわけで・・・
無事に逃れたのなら、もうわざわざ私と婚姻する必要は無いのです・・・
私はルイス様が大好きですと言うには、あまりにも遠い存在なのです。
私はルイス様のことを何も知りませんし、逆もまた然りなのですから。
貴族の結婚などそんなものだと言われてしまえばその通りですが、私のメリットは支援金で、ルイス様のメリットは女王陛下への牽制でしたよね?
私のメリットは既に完遂していますが、ルイス様の方は、作戦成功と同時に結婚理由が消滅するわけです。
だったら私でなくても良いんじゃない?ってところにルイス様が気づいてしまったら・・・
この作戦が失敗したら永遠に旦那様と暮らせない『準未亡人』確定ですが、成功したらジリ貧のバツイチにまっしぐらとなるわけです。
困りました・・・
ボーっと考えているうちに王宮の前に到着しました。
門のところですれ違った大きな馬車にはルイス様と女王陛下が一緒に乗っていました。
いやぁ女王陛下、良い笑顔です。
おや?侍女と騎士も同席しているようですが?やはりお構いなしですか。
本当に人前でしかイチャつかないんですね・・・
笑顔の女王陛下の前に無表情で座っているルイス様を見て、私も決心がつきました。
ジリ貧バツイチ生涯独身になったとしても、私はルイス様のために全力を尽くします!
そう決心した私は、小鼻を膨らませながら王配殿下の執務室へ向かいました。
「さあ、こちらに来なさい。君がルイスの奥様なのかい?」
王配殿下が気さくにソファーを勧めてくださいます。
「ルシア・エルランドと申します。本日はお忙しいなか、お時間をいただき心より感謝申し上げます」
「うん。かわいい私のリアトリスのお願いだもの」
そう言って愛妾のリアトリス様を膝に座らせました。
アレンさんはにこやかな微笑みのまま、私の後ろに立っています。
「ああ、君が執事のアレンだね?ルイスから聞いているよ」
「恐れ入ります」
「で?リアトリスを動かしてまで私に会いたがった理由は?」
「はい、我が夫ルイス・エルランドについてのお願いでございます」
「ああ・・・エルザが家に帰らせない件か。えっと?君たちはいつ結婚したんだっけ?」
「一年前でございます」
「そう、ずいぶん経つのだね。その間に何日くらい帰ったのかな?」
「つい先日三日ほど初めて帰って参りました」
「先日?初めて?しかもたったの三日なの?」
「はい・・・」
「そりゃ酷いね・・・エルザの執着にも困ったものだ・・・それじゃあ君たち子供も作れないじゃない。それは拙いよね、嫁として」
「殿下・・・子供を作るどころか・・・私たちは未だに夫婦の契りを・・・交わしておりません」
「そうなの?なぜ?あんなに美男子なのにもったいない」
「夫はあらゆる情報を女王陛下によって遮断されていたのです。ですから自分が妻帯したことも先日知ったという状況で・・・」
「ホントに?」
王配殿下の膝の上で愛妾リアトリス様が、驚きのあまりのけ反っておられます。
おっ!ちょっとバランスを崩して王配殿下に抱きとめられました。
王配殿下が相好を崩しておられます・・・さすが寵愛ナンバー1!匠の技です!
「殿下?それはあまりにもお可哀想ではございませんこと?」
「そうだねリアトリス。私だったら耐えられないよ。一日たりともお前無しでは生きられないからね」
「まあ殿下ったら・・・ふふふ」
リアトリス様が王配殿下の頬にキスをして、肩に豊満な胸を押し付けられました。
殿下の顔が・・・崩壊しています。
私は何を見せられているのでしょうか・・・
「それで私にどうしろというのかな?」
「時間も限られておりますので、はっきり申し上げても?」
「うん。その方が助かるね。裏の読み合いは疲れるんだ」
「では遠慮なく・・・女王陛下との仲を修復していただけないでしょうか」
「エルザとの仲を?なぜ?」
「夫が申しますには、女王陛下は王配殿下と共におられるときには、とても穏やかなお顔をしておられるとか・・・逆に王配殿下が・・・その・・・」
「いいよ、はっきり言いなさい」
「はい。リアトリス様と仲よくなさっていると、当てこするように夫を呼びつけて・・・いろいろと・・・」
「ああ、エルザの見せびらかしイチャコラだね?本当にルイスはよく耐えているよ。なぜあそこまで頑張るのだろう・・・」
「それは人質を・・・捕られているからです」
「人質?どういうこと?」
私は先日ルイス様から聞いた実情をお話しました。
足りないところはすかさずアレンさんがフォローしてくださいます。
黙って聞いていた王配殿下が、リアトリス様を静かに膝から降ろしました。
「リア、ちょっと席を外してくれ。これは少なからず重大な内容だ」
リアトリス様はにっこりと微笑んで、王配の頬をするっと指先で撫でて、チラッと私の顔を見てウィンクをされてから退出されました。
天使です・・・王配が溺れるのも納得です。
「そういうことなら放っておくわけにはいかないね・・・王族に対する信用問題だ。しかしあのバカ女にも困ったものだな・・・それで?何か対策は考えたの?」
「はい、まずは夫より美人さんをみつけて交代させようと目論見ました」
「ああ、それは無理だろう。ルイスほど麗しい男はこの国にも我が祖国にもいない」
「やはり・・・」
ランドルさん・・・あなたの努力はやはり報われないようです。
ご自身の貞操はご自身で守ってくださいね?
それともいっそ新しい扉を開いてみますか?
「やはりってことは第二案も持っているんだね?ああ、それが私かぁ」
「はい、殿下にご協力賜りたく・・・」
「無理だな」
即答です。
「だって・・・いまさらエルザと仲良くするなんて・・・無理だよ」
「そこを何とか」
「いやぁぁ・・・君たちは知っているんだろ?私たち夫婦が白い仲だってこと」
私は無言で肯定を伝えました。
「婚約する前からルイスの存在は知っていたんだ。集めた情報から二人は深い仲だと思った。だって即位前から愛人として王城に部屋まで与えてるんだもの。まあ政略結婚だし?その頃私とルイスは面識がなかったから、どんな奴かも知らなかったしね。まあ王族の婚姻に愛人の存在は付き物だと思ったし。でもさんざん他の男と寝ている女なんて抱く気にはならないよ。だから初夜にも行かなかった。義務は放棄だ。前王もそれで納得したしね」
「なるほど・・・」
「二人の行動を見ているうちに、これはどうも勘違いしていたなって思った。でもその頃には私にもリアがいたし、いまさらエルザの寝室にいくのもね・・・で、現在に至る」
「では女王陛下が未だにどなたとも枕を交わしておられないことはご存じなのですね?」
「え?そうなの?エルザって・・・処女なの?」
私は再び沈黙で肯定しました。
「そうか、手垢はついていなかったか・・・でもやっぱり今更だなぁ~食指が動かん」
やはり初手を誤ると拗れてしまうのでしょうか・・・
明日は我が身という言葉が頭に浮かんでは消えていきます。
黙ってしまった私たちをちらっと見てから、アレンさんが口を開きました。
さあ!今日はいよいよ王配殿下に謁見する日です。
私にしては珍しく、緊張して朝ごはんがあまり入りませんでした。
私はウェディングドレスの代わりに購入した一張羅のドレスを纏い、アレンさんと一緒に馬車に乗り込みます。
やっぱりドレスを購入しておいて正解でしたね。
「ねえアレンさん、なんだか胸が苦しい・・・」
「食べすぎですか?今朝もモリモリおいしそうに召し上がってましたねぇ」
「・・・そうだったかしら」
まだ誰にも言っていませんが、実は最近、少しだけ悩んでいることがあるのです。
それはルイス様との関係についてです。
というのも、今回のルイス様奪還作戦が成功したら、ルイス様は毎日帰宅されますよね?
あの家で寝起きするわけです。
でも、そもそも今回の婚姻は女王陛下の魔の手を逃れるためだったわけで・・・
無事に逃れたのなら、もうわざわざ私と婚姻する必要は無いのです・・・
私はルイス様が大好きですと言うには、あまりにも遠い存在なのです。
私はルイス様のことを何も知りませんし、逆もまた然りなのですから。
貴族の結婚などそんなものだと言われてしまえばその通りですが、私のメリットは支援金で、ルイス様のメリットは女王陛下への牽制でしたよね?
私のメリットは既に完遂していますが、ルイス様の方は、作戦成功と同時に結婚理由が消滅するわけです。
だったら私でなくても良いんじゃない?ってところにルイス様が気づいてしまったら・・・
この作戦が失敗したら永遠に旦那様と暮らせない『準未亡人』確定ですが、成功したらジリ貧のバツイチにまっしぐらとなるわけです。
困りました・・・
ボーっと考えているうちに王宮の前に到着しました。
門のところですれ違った大きな馬車にはルイス様と女王陛下が一緒に乗っていました。
いやぁ女王陛下、良い笑顔です。
おや?侍女と騎士も同席しているようですが?やはりお構いなしですか。
本当に人前でしかイチャつかないんですね・・・
笑顔の女王陛下の前に無表情で座っているルイス様を見て、私も決心がつきました。
ジリ貧バツイチ生涯独身になったとしても、私はルイス様のために全力を尽くします!
そう決心した私は、小鼻を膨らませながら王配殿下の執務室へ向かいました。
「さあ、こちらに来なさい。君がルイスの奥様なのかい?」
王配殿下が気さくにソファーを勧めてくださいます。
「ルシア・エルランドと申します。本日はお忙しいなか、お時間をいただき心より感謝申し上げます」
「うん。かわいい私のリアトリスのお願いだもの」
そう言って愛妾のリアトリス様を膝に座らせました。
アレンさんはにこやかな微笑みのまま、私の後ろに立っています。
「ああ、君が執事のアレンだね?ルイスから聞いているよ」
「恐れ入ります」
「で?リアトリスを動かしてまで私に会いたがった理由は?」
「はい、我が夫ルイス・エルランドについてのお願いでございます」
「ああ・・・エルザが家に帰らせない件か。えっと?君たちはいつ結婚したんだっけ?」
「一年前でございます」
「そう、ずいぶん経つのだね。その間に何日くらい帰ったのかな?」
「つい先日三日ほど初めて帰って参りました」
「先日?初めて?しかもたったの三日なの?」
「はい・・・」
「そりゃ酷いね・・・エルザの執着にも困ったものだ・・・それじゃあ君たち子供も作れないじゃない。それは拙いよね、嫁として」
「殿下・・・子供を作るどころか・・・私たちは未だに夫婦の契りを・・・交わしておりません」
「そうなの?なぜ?あんなに美男子なのにもったいない」
「夫はあらゆる情報を女王陛下によって遮断されていたのです。ですから自分が妻帯したことも先日知ったという状況で・・・」
「ホントに?」
王配殿下の膝の上で愛妾リアトリス様が、驚きのあまりのけ反っておられます。
おっ!ちょっとバランスを崩して王配殿下に抱きとめられました。
王配殿下が相好を崩しておられます・・・さすが寵愛ナンバー1!匠の技です!
「殿下?それはあまりにもお可哀想ではございませんこと?」
「そうだねリアトリス。私だったら耐えられないよ。一日たりともお前無しでは生きられないからね」
「まあ殿下ったら・・・ふふふ」
リアトリス様が王配殿下の頬にキスをして、肩に豊満な胸を押し付けられました。
殿下の顔が・・・崩壊しています。
私は何を見せられているのでしょうか・・・
「それで私にどうしろというのかな?」
「時間も限られておりますので、はっきり申し上げても?」
「うん。その方が助かるね。裏の読み合いは疲れるんだ」
「では遠慮なく・・・女王陛下との仲を修復していただけないでしょうか」
「エルザとの仲を?なぜ?」
「夫が申しますには、女王陛下は王配殿下と共におられるときには、とても穏やかなお顔をしておられるとか・・・逆に王配殿下が・・・その・・・」
「いいよ、はっきり言いなさい」
「はい。リアトリス様と仲よくなさっていると、当てこするように夫を呼びつけて・・・いろいろと・・・」
「ああ、エルザの見せびらかしイチャコラだね?本当にルイスはよく耐えているよ。なぜあそこまで頑張るのだろう・・・」
「それは人質を・・・捕られているからです」
「人質?どういうこと?」
私は先日ルイス様から聞いた実情をお話しました。
足りないところはすかさずアレンさんがフォローしてくださいます。
黙って聞いていた王配殿下が、リアトリス様を静かに膝から降ろしました。
「リア、ちょっと席を外してくれ。これは少なからず重大な内容だ」
リアトリス様はにっこりと微笑んで、王配の頬をするっと指先で撫でて、チラッと私の顔を見てウィンクをされてから退出されました。
天使です・・・王配が溺れるのも納得です。
「そういうことなら放っておくわけにはいかないね・・・王族に対する信用問題だ。しかしあのバカ女にも困ったものだな・・・それで?何か対策は考えたの?」
「はい、まずは夫より美人さんをみつけて交代させようと目論見ました」
「ああ、それは無理だろう。ルイスほど麗しい男はこの国にも我が祖国にもいない」
「やはり・・・」
ランドルさん・・・あなたの努力はやはり報われないようです。
ご自身の貞操はご自身で守ってくださいね?
それともいっそ新しい扉を開いてみますか?
「やはりってことは第二案も持っているんだね?ああ、それが私かぁ」
「はい、殿下にご協力賜りたく・・・」
「無理だな」
即答です。
「だって・・・いまさらエルザと仲良くするなんて・・・無理だよ」
「そこを何とか」
「いやぁぁ・・・君たちは知っているんだろ?私たち夫婦が白い仲だってこと」
私は無言で肯定を伝えました。
「婚約する前からルイスの存在は知っていたんだ。集めた情報から二人は深い仲だと思った。だって即位前から愛人として王城に部屋まで与えてるんだもの。まあ政略結婚だし?その頃私とルイスは面識がなかったから、どんな奴かも知らなかったしね。まあ王族の婚姻に愛人の存在は付き物だと思ったし。でもさんざん他の男と寝ている女なんて抱く気にはならないよ。だから初夜にも行かなかった。義務は放棄だ。前王もそれで納得したしね」
「なるほど・・・」
「二人の行動を見ているうちに、これはどうも勘違いしていたなって思った。でもその頃には私にもリアがいたし、いまさらエルザの寝室にいくのもね・・・で、現在に至る」
「では女王陛下が未だにどなたとも枕を交わしておられないことはご存じなのですね?」
「え?そうなの?エルザって・・・処女なの?」
私は再び沈黙で肯定しました。
「そうか、手垢はついていなかったか・・・でもやっぱり今更だなぁ~食指が動かん」
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