79 / 97
第三章 魔王様、アルバイトは時給千円からです!
第78話 宴の終わりと、未知との遭遇(テレビ編)
しおりを挟む
【異世界・王宮大広間】
グラントの、料理人としての魂の叫びとも言える一喝。それは、ボルドア子爵の陰謀に対する、事実上の「詰み」宣言だった。
「ぐ……ぬ……!」 ボルドアは、もはや反論の言葉も見つからず、オルロフ公爵、グラント、そして会場中の貴族たちの冷ややかな視線に晒されていた。彼は、屈辱に顔を歪ませ、引き裂くような声で叫んだ。 「お、覚えていろ……! 貴様ら、魔族に与(くみ)する裏切り者どもめ……!」 その捨て台詞は、誰の耳にも、負け犬の遠吠えとしてしか響かなかった。ボルドアはローブの裾を翻し、従者たちと共に、逃げるように大広間から去っていった。
その瞬間、張り詰めていた大広間の空気が、ふっと緩んだ。 「……ふぅ」 陽人は、その場に崩れ落ちそうになるのを、必死で堪えた。 (……終わった……。本当に、終わったんだ……)
「シェフ! やりました! 私たち、勝ちましたよ!」 リリアが涙目で陽人に飛びついてくる。ギギもバルガスの足元から顔を出し、「よ、よかった……聖者様の奇跡が、悪を浄化しましたぁ……」と、まだ続く盛大な勘違いと共に感涙にむせんでいた。
オルロフ公爵が、穏やかな笑みを浮かべて陽人の元へ歩み寄ってきた。 「見事だったぞ、シェフ殿。いや――『聖者』殿」 「も、もうやめてください、その呼び方!」 陽人は顔を真っ赤にして抗議するが、公爵は楽しそうにくつくつと笑う。 「はっはっは。だが、君は事実、この国を救った。君の一皿が、グラントという孤高の砦をも動かし、ボルドアの陰謀を打ち砕いたのだ。これは、千の兵に勝る功績だ」
「……俺は、ただ……」 陽人が言葉を探していると、ふと、グラントが厨房の入り口で、こちらを無言で見つめていることに気づいた。陽人は、公爵に一礼すると、グラントの元へと駆け寄った。
「あ、あの! グラントさん!」 グラントは、陽人を一瞥すると、「ふん」と鼻を鳴らした。 「……なんだ。礼でも言いに来たか、下町の料理人」 「は、はい! 助けていただいて、ありがとうございました! あの時、グラントさんがいなかったら、俺は……」 「勘違いするな」 グラントは、陽人の言葉を冷ややかに遮った。 「私は貴様を助けたつもりはない。あの男(ボルドア)が、我らの神聖なる厨房(テリトリー)と、晩餐会そのものを汚したことが許せなかった。それだけだ」
その瞳には、一切の温かみはない。だが、陽人には分かった。これこそが、この不器用でプライドの高い料理人なりの、最大の賛辞であり、共闘の証なのだと。 「……それでも、感謝します」 陽人が深々と頭を下げると、グラントは一瞬だけ目を伏せ、背を向けた。 「……貴様のデザート、悪くなかった。あの『光る胡椒』、どこで手に入れた?」 「えっ、あ、あれは『微光ペッパー』って言って、魔界の…」 「もういい。次に会う時は、王都の料理ギルド主催のコンテストかもしれんな。……それまでに、腕を磨いておくことだ。二度も助け舟を出すほど、私は甘くはない」 そう言い残し、グラントは自らの部下を引き連れ、厨房の闇へと消えていった。
「……ツンデレがすぎるだろ、あの人……」 陽人は、嵐のように去っていったライバルの背中を見送りながら、苦笑いを浮かべるしかなかった。 だが、その胸には、重圧から解放された安堵と、強大なライバルに認められた(かもしれない)かすかな高揚感が、温かく広がっていた。
【日本・横浜】
魔王ゼファーは、四畳半の畳の上で、行儀よく正座をしていた。 その視線の先にあるのは、古びたブラウン管テレビ。画面の中では、先ほどの『奥様ラクラク♪ 3分クッキング』が終わり、陽気なCMが流れている。
「ふむ……。ギギよ、今の『らたとぅーゆ』なる煮込み、理論上は完璧だ。だが、あの『おまじない』という名の精神的変数が、味にどれほどの影響を与えるのか……実に興味深い」 「は、はいぃ! きっと、『愛情』が『リコピン』の吸収を助けるんです!」 「……その仮説は、今のところ科学的根拠(エビデンス)に欠けるな」
ゼファーが、ギギの突拍子もない意見を冷静に却下していると、テレビの画面が切り替わった。 ピポピポピポ……という緊迫感のあるBGMと共に、物々しい警察署の映像が映し出される。
『――こちら、横浜中央警察署。市民の安全を守るため、彼らの戦いは、今日も続く! 激録!警察24時!』
「む?」 ゼファーの眉がピクリと動いた。料理番組とは、明らかに毛色が違う。 画面には、夜の繁華街で、泥酔したサラリーマンが警察官に絡んでいる映像が映し出された。
『おー、なんだよー! 税金泥棒! 俺は、払ってんだぞ、税金!』 『はいはい、分かりましたから。お名前と、ご住所は? 危ないですから、ご自宅までお送りしますよ』
「……ギギよ。見たか」 ゼファーは、低い声でギギに問いかけた。 「は、はいぃ! 『けいさつ』という名の、王宮騎士団です! あの青と白の馬車(パトカー)は、やはり魔導兵器でした!」 「違う、そこではない」 ゼファーは、ギギの頭を小突き、画面を指差した。 「……あの『けいさつかん』と呼ばれる兵士……。民に罵倒されながら、頭を下げているぞ?」 「! ほ、本当です! 圧倒的な武力を持ちながら、なぜ……!?」
ゼファーは、統治者として、信じられない光景を目の当たりにしていた。 魔界において、兵士とは、民を「支配」し、「統制」する存在だ。民が兵士に逆らえば、即座に力でねじ伏せられる。それが、常識だった。
だが、この世界は違う。 兵士(警察官)が、民に「奉仕」している。力を持ちながら、その力を抑制し、「法」という名のルールに基づいて、民の安全を「守って」いる。
次に画面が切り替わり、交通違反の取り締まりの様子が映し出された。 『あー、すみません! ちょっと急いでたもんで…!』 『急いでいても、一時停止は守ってもらわないと。はい、こちらにサインお願いします』
「……罰則が……紙切れ一枚への『署名』だと……?」 ゼファーは、再び衝撃を受けた。魔界ならば、鞭打ちか、良くて罰金(金貨)だ。 「なんと、非効率な……。だが、待てよ。あの違反した民、素直に従っているぞ?」 「本当です! 抵抗もせず、あの紙に何か書いてます!」
力による威圧ではない。民が、その「ルール」そのものを認め、受け入れている。だからこそ、秩序が保たれている。 ゼファーは、自らの統治哲学が、ガラガラと音を立てて崩れていくのを感じていた。
(……この世界の『統治』は、我の知るものとは、根本から異なる……。力ではなく、『契約』と『奉仕』によって、成り立っているというのか……?)
彼の探求心は、今や「食」という枠を大きく飛び越え、この未知なる世界の「社会システム」そのものへと、急速に広がっていた。 「……ギギよ」 「は、はいぃ!」 「……我は、学ぶことが、まだ山ほどあるようだ。明日、図書館で『法学入門』と『日本の警察システム』について調べるぞ」 「は、はいぃぃぃ!?(また図書館ですか!?)」
ギギの小さな悲鳴は、テレビが伝える次の緊迫した現場のサイレン音にかき消された。 魔王の、異世界社会科見学は、まだ始まったばかりだった。
グラントの、料理人としての魂の叫びとも言える一喝。それは、ボルドア子爵の陰謀に対する、事実上の「詰み」宣言だった。
「ぐ……ぬ……!」 ボルドアは、もはや反論の言葉も見つからず、オルロフ公爵、グラント、そして会場中の貴族たちの冷ややかな視線に晒されていた。彼は、屈辱に顔を歪ませ、引き裂くような声で叫んだ。 「お、覚えていろ……! 貴様ら、魔族に与(くみ)する裏切り者どもめ……!」 その捨て台詞は、誰の耳にも、負け犬の遠吠えとしてしか響かなかった。ボルドアはローブの裾を翻し、従者たちと共に、逃げるように大広間から去っていった。
その瞬間、張り詰めていた大広間の空気が、ふっと緩んだ。 「……ふぅ」 陽人は、その場に崩れ落ちそうになるのを、必死で堪えた。 (……終わった……。本当に、終わったんだ……)
「シェフ! やりました! 私たち、勝ちましたよ!」 リリアが涙目で陽人に飛びついてくる。ギギもバルガスの足元から顔を出し、「よ、よかった……聖者様の奇跡が、悪を浄化しましたぁ……」と、まだ続く盛大な勘違いと共に感涙にむせんでいた。
オルロフ公爵が、穏やかな笑みを浮かべて陽人の元へ歩み寄ってきた。 「見事だったぞ、シェフ殿。いや――『聖者』殿」 「も、もうやめてください、その呼び方!」 陽人は顔を真っ赤にして抗議するが、公爵は楽しそうにくつくつと笑う。 「はっはっは。だが、君は事実、この国を救った。君の一皿が、グラントという孤高の砦をも動かし、ボルドアの陰謀を打ち砕いたのだ。これは、千の兵に勝る功績だ」
「……俺は、ただ……」 陽人が言葉を探していると、ふと、グラントが厨房の入り口で、こちらを無言で見つめていることに気づいた。陽人は、公爵に一礼すると、グラントの元へと駆け寄った。
「あ、あの! グラントさん!」 グラントは、陽人を一瞥すると、「ふん」と鼻を鳴らした。 「……なんだ。礼でも言いに来たか、下町の料理人」 「は、はい! 助けていただいて、ありがとうございました! あの時、グラントさんがいなかったら、俺は……」 「勘違いするな」 グラントは、陽人の言葉を冷ややかに遮った。 「私は貴様を助けたつもりはない。あの男(ボルドア)が、我らの神聖なる厨房(テリトリー)と、晩餐会そのものを汚したことが許せなかった。それだけだ」
その瞳には、一切の温かみはない。だが、陽人には分かった。これこそが、この不器用でプライドの高い料理人なりの、最大の賛辞であり、共闘の証なのだと。 「……それでも、感謝します」 陽人が深々と頭を下げると、グラントは一瞬だけ目を伏せ、背を向けた。 「……貴様のデザート、悪くなかった。あの『光る胡椒』、どこで手に入れた?」 「えっ、あ、あれは『微光ペッパー』って言って、魔界の…」 「もういい。次に会う時は、王都の料理ギルド主催のコンテストかもしれんな。……それまでに、腕を磨いておくことだ。二度も助け舟を出すほど、私は甘くはない」 そう言い残し、グラントは自らの部下を引き連れ、厨房の闇へと消えていった。
「……ツンデレがすぎるだろ、あの人……」 陽人は、嵐のように去っていったライバルの背中を見送りながら、苦笑いを浮かべるしかなかった。 だが、その胸には、重圧から解放された安堵と、強大なライバルに認められた(かもしれない)かすかな高揚感が、温かく広がっていた。
【日本・横浜】
魔王ゼファーは、四畳半の畳の上で、行儀よく正座をしていた。 その視線の先にあるのは、古びたブラウン管テレビ。画面の中では、先ほどの『奥様ラクラク♪ 3分クッキング』が終わり、陽気なCMが流れている。
「ふむ……。ギギよ、今の『らたとぅーゆ』なる煮込み、理論上は完璧だ。だが、あの『おまじない』という名の精神的変数が、味にどれほどの影響を与えるのか……実に興味深い」 「は、はいぃ! きっと、『愛情』が『リコピン』の吸収を助けるんです!」 「……その仮説は、今のところ科学的根拠(エビデンス)に欠けるな」
ゼファーが、ギギの突拍子もない意見を冷静に却下していると、テレビの画面が切り替わった。 ピポピポピポ……という緊迫感のあるBGMと共に、物々しい警察署の映像が映し出される。
『――こちら、横浜中央警察署。市民の安全を守るため、彼らの戦いは、今日も続く! 激録!警察24時!』
「む?」 ゼファーの眉がピクリと動いた。料理番組とは、明らかに毛色が違う。 画面には、夜の繁華街で、泥酔したサラリーマンが警察官に絡んでいる映像が映し出された。
『おー、なんだよー! 税金泥棒! 俺は、払ってんだぞ、税金!』 『はいはい、分かりましたから。お名前と、ご住所は? 危ないですから、ご自宅までお送りしますよ』
「……ギギよ。見たか」 ゼファーは、低い声でギギに問いかけた。 「は、はいぃ! 『けいさつ』という名の、王宮騎士団です! あの青と白の馬車(パトカー)は、やはり魔導兵器でした!」 「違う、そこではない」 ゼファーは、ギギの頭を小突き、画面を指差した。 「……あの『けいさつかん』と呼ばれる兵士……。民に罵倒されながら、頭を下げているぞ?」 「! ほ、本当です! 圧倒的な武力を持ちながら、なぜ……!?」
ゼファーは、統治者として、信じられない光景を目の当たりにしていた。 魔界において、兵士とは、民を「支配」し、「統制」する存在だ。民が兵士に逆らえば、即座に力でねじ伏せられる。それが、常識だった。
だが、この世界は違う。 兵士(警察官)が、民に「奉仕」している。力を持ちながら、その力を抑制し、「法」という名のルールに基づいて、民の安全を「守って」いる。
次に画面が切り替わり、交通違反の取り締まりの様子が映し出された。 『あー、すみません! ちょっと急いでたもんで…!』 『急いでいても、一時停止は守ってもらわないと。はい、こちらにサインお願いします』
「……罰則が……紙切れ一枚への『署名』だと……?」 ゼファーは、再び衝撃を受けた。魔界ならば、鞭打ちか、良くて罰金(金貨)だ。 「なんと、非効率な……。だが、待てよ。あの違反した民、素直に従っているぞ?」 「本当です! 抵抗もせず、あの紙に何か書いてます!」
力による威圧ではない。民が、その「ルール」そのものを認め、受け入れている。だからこそ、秩序が保たれている。 ゼファーは、自らの統治哲学が、ガラガラと音を立てて崩れていくのを感じていた。
(……この世界の『統治』は、我の知るものとは、根本から異なる……。力ではなく、『契約』と『奉仕』によって、成り立っているというのか……?)
彼の探求心は、今や「食」という枠を大きく飛び越え、この未知なる世界の「社会システム」そのものへと、急速に広がっていた。 「……ギギよ」 「は、はいぃ!」 「……我は、学ぶことが、まだ山ほどあるようだ。明日、図書館で『法学入門』と『日本の警察システム』について調べるぞ」 「は、はいぃぃぃ!?(また図書館ですか!?)」
ギギの小さな悲鳴は、テレビが伝える次の緊迫した現場のサイレン音にかき消された。 魔王の、異世界社会科見学は、まだ始まったばかりだった。
6
あなたにおすすめの小説
修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる