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第十七話:月夜の告白と騎士の誓い
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イザベラ様が去った後、家の中には少し気まずい沈黙が流れた。
アレクシス様は、窓の外を眺めながら何かを考えているようだった。
「アレクシス様……先ほどのお話とは、一体……?」
わたくしがおそるおそる尋ねると、彼はゆっくりとこちらを振り返った。
その表情は真剣で、どこか緊張しているようにも見える。
「リリア。……少し、外を歩かないか」
彼の提案に、わたくしは頷いた。
二人で静かに家を出て、月明かりに照らされた夜道を歩き始める。
昼間の喧騒が嘘のように、王都の夜は静まり返っていた。
しばらく無言で歩いた後、アレクシス様が足を止め、わたくしに向き直った。
彼の銀色の髪が、月光を浴びてきらきらと輝いている。
「リリア。……俺は、お前に出会って変わった」
静かな、けれど心の奥に響くような声だった。
「以前の俺は、ただ任務をこなし、騎士としての責務を全うすることだけを考えて生きてきた。古傷の呪いに苦しみ、誰にも心を許さず、孤独であることにも慣れていた。……だが、お前と出会い、お前の優しさに触れ、お前の作る薬に癒されるうちに、俺の世界は色づき始めたんだ」
アレクシス様の言葉は、まるで詩のように美しく、そして切なかった。
わたくしは、彼の言葉を一言一句聞き逃すまいと、じっと彼を見つめる。
「お前がそばにいてくれるだけで、心が安らぎ、力が湧いてくる。お前の笑顔を見るたびに、守りたいという想いが強くなる。……リリア、俺は……」
アレクシス様は一度言葉を切り、深く息を吸い込んだ。
そして、真っ直ぐにわたくしの瞳を見つめ、はっきりとした声で言った。
「俺は、お前を愛している。リリア・アシュベリー」
その言葉は、まるで雷に打たれたかのような衝撃をわたくしに与えた。
頭が真っ白になり、心臓が張り裂けんばかりに高鳴る。
(アレクシス様が……わたくしを……愛している……?)
信じられない気持ちと、込み上げてくる喜びで、涙が溢れそうになる。
「俺のこの気持ちは、決して揺らがない。お前が、ただの薬師の卵であろうと、没落貴族の娘であろうと、関係ない。俺は、お前自身を愛しているのだ」
彼の力強い言葉が、わたくしの心の中の不安を全て吹き飛ばしてくれた。
身分違いの恋だとか、周囲の目だとか、そんなものはもうどうでもよかった。
「アレクシス様……!」
わたくしは、溢れ出す涙を隠そうともせず、彼の胸に飛び込んだ。
アレクシス様は、力強くわたくしを抱きしめてくれる。彼の温もりと、優しい香りに包まれて、わたくしは嗚咽を漏らした。
「わたくしも……わたくしも、アレクシス様をお慕いしております……! ずっと、ずっと……!」
ようやく言葉にできた想いは、震えていたけれど、紛れもなくわたくしの本心だった。
アレクシス様は、わたくしの髪を優しく撫でながら、低い声で囁いた。
「リリア……俺の、妻になってくれないか」
妻――その言葉の響きに、わたくしは顔を上げた。
アレクシス様の瞳には、真剣な愛の色が浮かんでいる。
「わたくしで……よろしいのですか……?」
「お前がいい。お前でなければ、ダメなんだ」
彼の言葉に、迷いは一切なかった。
わたくしは、涙で濡れた頬のまま、最高の笑顔で頷いた。
「はい……! 喜んで……!」
その瞬間、アレクシス様の顔が近づき、わたくしたちの唇がそっと重なった。
それは、月の光のように優しく、そしてどこまでも甘い口づけだった。
騎士の誓い。そして、愛の誓い。
月明かりの下で、二つの魂は固く結ばれた。
どんな困難が待ち受けていようとも、この愛があれば乗り越えられる。
わたくしは、そう確信していた。
アレクシス様は、窓の外を眺めながら何かを考えているようだった。
「アレクシス様……先ほどのお話とは、一体……?」
わたくしがおそるおそる尋ねると、彼はゆっくりとこちらを振り返った。
その表情は真剣で、どこか緊張しているようにも見える。
「リリア。……少し、外を歩かないか」
彼の提案に、わたくしは頷いた。
二人で静かに家を出て、月明かりに照らされた夜道を歩き始める。
昼間の喧騒が嘘のように、王都の夜は静まり返っていた。
しばらく無言で歩いた後、アレクシス様が足を止め、わたくしに向き直った。
彼の銀色の髪が、月光を浴びてきらきらと輝いている。
「リリア。……俺は、お前に出会って変わった」
静かな、けれど心の奥に響くような声だった。
「以前の俺は、ただ任務をこなし、騎士としての責務を全うすることだけを考えて生きてきた。古傷の呪いに苦しみ、誰にも心を許さず、孤独であることにも慣れていた。……だが、お前と出会い、お前の優しさに触れ、お前の作る薬に癒されるうちに、俺の世界は色づき始めたんだ」
アレクシス様の言葉は、まるで詩のように美しく、そして切なかった。
わたくしは、彼の言葉を一言一句聞き逃すまいと、じっと彼を見つめる。
「お前がそばにいてくれるだけで、心が安らぎ、力が湧いてくる。お前の笑顔を見るたびに、守りたいという想いが強くなる。……リリア、俺は……」
アレクシス様は一度言葉を切り、深く息を吸い込んだ。
そして、真っ直ぐにわたくしの瞳を見つめ、はっきりとした声で言った。
「俺は、お前を愛している。リリア・アシュベリー」
その言葉は、まるで雷に打たれたかのような衝撃をわたくしに与えた。
頭が真っ白になり、心臓が張り裂けんばかりに高鳴る。
(アレクシス様が……わたくしを……愛している……?)
信じられない気持ちと、込み上げてくる喜びで、涙が溢れそうになる。
「俺のこの気持ちは、決して揺らがない。お前が、ただの薬師の卵であろうと、没落貴族の娘であろうと、関係ない。俺は、お前自身を愛しているのだ」
彼の力強い言葉が、わたくしの心の中の不安を全て吹き飛ばしてくれた。
身分違いの恋だとか、周囲の目だとか、そんなものはもうどうでもよかった。
「アレクシス様……!」
わたくしは、溢れ出す涙を隠そうともせず、彼の胸に飛び込んだ。
アレクシス様は、力強くわたくしを抱きしめてくれる。彼の温もりと、優しい香りに包まれて、わたくしは嗚咽を漏らした。
「わたくしも……わたくしも、アレクシス様をお慕いしております……! ずっと、ずっと……!」
ようやく言葉にできた想いは、震えていたけれど、紛れもなくわたくしの本心だった。
アレクシス様は、わたくしの髪を優しく撫でながら、低い声で囁いた。
「リリア……俺の、妻になってくれないか」
妻――その言葉の響きに、わたくしは顔を上げた。
アレクシス様の瞳には、真剣な愛の色が浮かんでいる。
「わたくしで……よろしいのですか……?」
「お前がいい。お前でなければ、ダメなんだ」
彼の言葉に、迷いは一切なかった。
わたくしは、涙で濡れた頬のまま、最高の笑顔で頷いた。
「はい……! 喜んで……!」
その瞬間、アレクシス様の顔が近づき、わたくしたちの唇がそっと重なった。
それは、月の光のように優しく、そしてどこまでも甘い口づけだった。
騎士の誓い。そして、愛の誓い。
月明かりの下で、二つの魂は固く結ばれた。
どんな困難が待ち受けていようとも、この愛があれば乗り越えられる。
わたくしは、そう確信していた。
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