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第二幕:霜降る大地に咲く希望の蕾
第9話:氷解――小さな親切、募る好奇心
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グレイロック城での生活が始まって数日が過ぎた。私はまだ、この城の異邦人でしかなかった。家臣たちは私を「奥様」と呼び、表面上は敬意を払っているように見えたが、その態度はどこかよそよそしく、心を開いてくれている者はいないようだった。
カシアン様との関係も、相変わらずだった。彼は日中は政務や軍務で忙しく、私と顔を合わせるのは朝夕の食事の時くらい。会話もほとんどなく、ただ黙々と食事をするだけの日々。彼は私に何かを求めるでもなく、かといって気遣うでもなく、まるで空気のように私を扱っているように感じられた。
(私は、本当にここにいる意味があるのかしら……)
そんな孤独感が、じわじわと私の心を蝕んでいく。王都では悪役令嬢として疎まれ、ここでは存在を無視される。どこへ行っても、私の居場所はないのだろうか。
そんなある日のこと。私は自室で読書をしていたのだが、部屋の中が妙に冷えることに気づいた。暖炉の火は勢いよく燃えているのに、どこからか隙間風が入ってくるようなのだ。
(窓かしら……?)
窓辺に近づいてみると、窓枠が少し歪んでおり、そこから冷たい風が吹き込んできているのが分かった。この城は古いとカシアン様は言っていたが、まさかこんなところに不具合があるとは。
「困ったわ……エルザに言えば直してもらえるかしら」
そう呟いた時、不意に部屋の扉がノックされた。
「……セラフィナ様、いらっしゃるか」
カシアン様の声だった。彼がこの時間に私の部屋を訪ねてくるのは珍しい。
「はい、カシアン様。どうぞ」
入ってきた彼は、私の手元にある工具箱のようなものを見て、僅かに眉をひそめた。
「何をしている」
「あ、いえ、窓の立て付けが少し悪いようでして……冷たい風が入ってくるのです」
私がそう言うと、カシアン様は無言で窓辺に近づき、慣れた手つきで窓枠を調べ始めた。そして、持っていた工具箱からいくつかの道具を取り出し、何やら作業を始めたのだ。
「あの、カシアン様……?」
私は驚いて声をかけた。まさか、彼が自ら修理をしてくれるとは思ってもみなかったからだ。
「……これくらい、どうということはない」
彼はぶっきらぼうにそう言うと、黙々と作業を続けた。その横顔は真剣で、額には僅かに汗が滲んでいる。しばらくして、彼は作業を終え、窓を何度か開け閉めして確認した。
「……これで、風は入ってこないはずだ」
「あ……ありがとうございます、カシアン様。わざわざ、ご自分で……」
「気にするな。他に何か不都合なことは?」
「い、いえ、ございません。本当に、助かりました」
私が深々と頭を下げると、彼は「そうか」とだけ言い、部屋を出て行こうとした。
「あの!」
思わず、私は再び彼を呼び止めた。
「……なんだ」
「……お怪我は、大丈夫なのですか? その、お顔の……」
ずっと気になっていたことを、私は口にしていた。彼の顔に刻まれた幾筋かの傷跡。それは、彼が数々の戦場を潜り抜けてきた証なのだろうが、見るたびに痛々しく感じていたのだ。
カシアン様は、私の言葉に少し驚いたような顔をしたが、すぐにいつもの無表情に戻った。
「……古い傷だ。もう痛みはない」
「……そうですか」
「……お前は、優しいのだな」
不意に、彼がそう呟いた。その声は、いつものように低く、感情が読めなかったが、どこか温かみを含んでいるように感じられた。
「え……?」
私が聞き返すと、彼はふいと顔を背け、「何でもない」と言って、今度こそ部屋を出て行った。
一人残された部屋で、私はしばらく呆然としていた。カシアン様が、私に「優しい」と? あの氷のような男が? 信じられない思いだった。
しかし、窓から吹き込んでいた冷たい風は、確かに入ってこなくなっていた。彼の不器用な親切。それは、私の凍てついた心に、ほんの少しだけ温かいものを灯してくれたような気がした。
この男は、本当に冷酷なだけなのだろうか。それとも、その氷の仮面の下に、何か別の顔を隠しているのだろうか。私の胸に、彼に対する好奇心が芽生え始めていた。
カシアン様との関係も、相変わらずだった。彼は日中は政務や軍務で忙しく、私と顔を合わせるのは朝夕の食事の時くらい。会話もほとんどなく、ただ黙々と食事をするだけの日々。彼は私に何かを求めるでもなく、かといって気遣うでもなく、まるで空気のように私を扱っているように感じられた。
(私は、本当にここにいる意味があるのかしら……)
そんな孤独感が、じわじわと私の心を蝕んでいく。王都では悪役令嬢として疎まれ、ここでは存在を無視される。どこへ行っても、私の居場所はないのだろうか。
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私がそう言うと、カシアン様は無言で窓辺に近づき、慣れた手つきで窓枠を調べ始めた。そして、持っていた工具箱からいくつかの道具を取り出し、何やら作業を始めたのだ。
「あの、カシアン様……?」
私は驚いて声をかけた。まさか、彼が自ら修理をしてくれるとは思ってもみなかったからだ。
「……これくらい、どうということはない」
彼はぶっきらぼうにそう言うと、黙々と作業を続けた。その横顔は真剣で、額には僅かに汗が滲んでいる。しばらくして、彼は作業を終え、窓を何度か開け閉めして確認した。
「……これで、風は入ってこないはずだ」
「あ……ありがとうございます、カシアン様。わざわざ、ご自分で……」
「気にするな。他に何か不都合なことは?」
「い、いえ、ございません。本当に、助かりました」
私が深々と頭を下げると、彼は「そうか」とだけ言い、部屋を出て行こうとした。
「あの!」
思わず、私は再び彼を呼び止めた。
「……なんだ」
「……お怪我は、大丈夫なのですか? その、お顔の……」
ずっと気になっていたことを、私は口にしていた。彼の顔に刻まれた幾筋かの傷跡。それは、彼が数々の戦場を潜り抜けてきた証なのだろうが、見るたびに痛々しく感じていたのだ。
カシアン様は、私の言葉に少し驚いたような顔をしたが、すぐにいつもの無表情に戻った。
「……古い傷だ。もう痛みはない」
「……そうですか」
「……お前は、優しいのだな」
不意に、彼がそう呟いた。その声は、いつものように低く、感情が読めなかったが、どこか温かみを含んでいるように感じられた。
「え……?」
私が聞き返すと、彼はふいと顔を背け、「何でもない」と言って、今度こそ部屋を出て行った。
一人残された部屋で、私はしばらく呆然としていた。カシアン様が、私に「優しい」と? あの氷のような男が? 信じられない思いだった。
しかし、窓から吹き込んでいた冷たい風は、確かに入ってこなくなっていた。彼の不器用な親切。それは、私の凍てついた心に、ほんの少しだけ温かいものを灯してくれたような気がした。
この男は、本当に冷酷なだけなのだろうか。それとも、その氷の仮面の下に、何か別の顔を隠しているのだろうか。私の胸に、彼に対する好奇心が芽生え始めていた。
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