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リアルでは日付が変わった時刻で、双子は慌ててログアウト。
なんでも十二時までしか遊んじゃダメだって、親御さんから言われているようだ。
だがそれも今週いっぱいまで。
来週からは夜の十一時でログアウトを約束させられているらしい。
「俺はそういう約束事は無いが……自己管理ぐらいはしなきゃな」
明日は朝一に講義があって、終わったらその足で病院。昼が終わって四限目がまた講義だ。
朝は八時半過ぎに家を出ればいいから――起きるのは七時半過ぎでもいいな。
一度ログインロビーに戻って、アラームを一時五十分にセットして貰う。
「じゃあよろしく」
『畏まりました。ではいってらっしゃいませ』
ゲームに戻って杖を作る準備だ。
スマホで木工スキルをタップすると、【道具】と【装備品】の項目がある。
桶を作る時はまったく気にせず【道具】を押していたが、そういえば装備品ってあるじゃん!
開いてみると、確かに杖や弓が作れるのがわかる。
更に――。
「おぉ! 木の盾もあるぞっ。へぇ。これならティト君にも作ってやれるな」
いろいろ調べてみると、杖も片手と両手とがあり、片手用の杖なら木の盾も装備できるんじゃないかという結論に。
両手杖は魔力の最低値が15必須だと書いてある。
ステータスは最初、一律で1しかない。まだ15まで行ってないだろう。
よし。じゃあ片手杖一本と木の盾を二つ作ろう!
「まずは杖――材料はケヤキっと。ん? 他にも材料をセットする枠があるな。なんだろう? なぁにゃんごぉ」
「ニャー。レア素材をセットする枠ニャーね~」
「製造をする際、最低限必要となる素材の他に、装備品のレア度を決める素材がありますミャ」
レア度?
手作りポーション同様、装備品にも☆マークが付くようだ。
無い物はノーマル品。
☆ひとつでプチレア。特殊能力がひとつ付くようだ。
☆二つでレア。特殊能力も二つ。
そして☆三つが激レア! 特殊能力三つ!!
「へぇ、そんなものがあるのか。でもレア素材をセットする枠って、ひとつしか無いぞ?」
「ミャー。それはクーさんの木工レベルが足りてないからですミャ。二つ目はレベル3、三つ目はレベル5からですミャ」
「そっか。じゃあせめてレア素材ひとつは欲しいな。どこに行けば拾えるんだ?」
そう尋ねると、にゃんごとミャーニーがひそひそ話をし始める。
な、なんか凄い所とか、そう言うんじゃないだろうな。
話し合いが終わったのか、二人は俺を見ながらため息を吐く。
「素材はモンスターが持っているニャ」
「ですがレア素材となると、ダンジョンモンスターしか持っていませんミャ」
「この近辺にダンジョンは無いニャ。少なくともあっしは見たことないニャし」
「私も、ここまでの道中でダンジョンは見てないですミャ」
「そんなぁ~っ」
せっかく内緒でちょっと良い装備作ってあげようと思ったのに。
『ワフ』
「ん、ごめんなワオール。今大事な話してる最中だから。終わるまで外で遊んでていいぞ」
『ハフハフ』
「どうしたんだワオール」
首を振ってどこかを指差すワオール。
あっちに行きたいってことか?
「まぁ地表に入り口のない、隠しダンジョンなんてのもあるニャが。そう滅多に見つかるもんでもニャいニャよ」
「そうですミャ~。土砂崩れや地盤沈下で発見されることはあるようですミャが」
「隠しダンジョン――あっ」
『ワッフーッ』
そうだ。土を取るためにワオールと掘った穴。
その穴が別の穴に繋がって――そのことをワオールは伝えようとしていたのか。
「ワオール。お前って賢いなぁ。よしよしよし」
『ワフゥ~♪』
撫でてやると嬉しそうに目を細め、頭を摺り寄せてくる。
そのままぎゅ~っと――しようとするとササっと逃げられた。
くっ。もうちょっとだったのに!
「さっそく隠しダンジョンに行くか!」
『ワンッ』
俺とワオールの掛け声に驚いたのは、猫人族の二人だ。
「ちょ、ちょっと待つニャ! 今、隠しダンジョンって言ったニャか!?」
「ミャーッ。発見したんですミャかっ」
「うん」
再びひそひそ話を始める二人。時折俺を嘗め回すように見ている。
「うぅん、ワオールさんはとても強いですミャが、その……クーさんが……」
「お客ニャん。武器も防具も持たないで、危なすぎるニャ」
「それにお二人だけってのも心配ですミャ」
「あの二人を待った方がいいニャよ。その方があの二人も喜ぶニャし」
双子のことか。
でも二人の装備を作ってやりたいから行く訳だし。
『ワオ』
「ん? お前もその方が良いって言うのか?」
『ワンッ』
ワオールは頷き、その場に犬座りをする。
そう……だな。
「あの二人、冒険がしたいって言ってたもんな」
「そうニャ。とりあえずお客ニャんが今作れる一番いい物を作ってやって、それを持って四人で行くニャよ」
「クーさんも装備を揃えてくだミャいね」
「そうそう! お客ニャん。何か買うミャか?」
目をキラキラさせた猫人族が二人。
ミャーニーは雑貨屋じゃないだろう!
これは反則だ。反則攻撃だ!
「買う」
だがしかし、俺は貧乏だった。
「ワオール! お金を稼ぎに行くぞっ」
『ワオーンッ』
フィールドに出て解体と採取をしまくる。
双子は夕方の六時過ぎにログインするって言ってたな。その時間なら俺もログインできる。
それまでに金を工面して、なんとかしよう。
「うおおおぉぉぉぉっ!」
『ワオオォォォーンッ!』
アラームが鳴るまで狩りをし、にゃんごの所に戻ってアイテムを処分。
なんとか所持金は1502Gになった。
なんでも十二時までしか遊んじゃダメだって、親御さんから言われているようだ。
だがそれも今週いっぱいまで。
来週からは夜の十一時でログアウトを約束させられているらしい。
「俺はそういう約束事は無いが……自己管理ぐらいはしなきゃな」
明日は朝一に講義があって、終わったらその足で病院。昼が終わって四限目がまた講義だ。
朝は八時半過ぎに家を出ればいいから――起きるのは七時半過ぎでもいいな。
一度ログインロビーに戻って、アラームを一時五十分にセットして貰う。
「じゃあよろしく」
『畏まりました。ではいってらっしゃいませ』
ゲームに戻って杖を作る準備だ。
スマホで木工スキルをタップすると、【道具】と【装備品】の項目がある。
桶を作る時はまったく気にせず【道具】を押していたが、そういえば装備品ってあるじゃん!
開いてみると、確かに杖や弓が作れるのがわかる。
更に――。
「おぉ! 木の盾もあるぞっ。へぇ。これならティト君にも作ってやれるな」
いろいろ調べてみると、杖も片手と両手とがあり、片手用の杖なら木の盾も装備できるんじゃないかという結論に。
両手杖は魔力の最低値が15必須だと書いてある。
ステータスは最初、一律で1しかない。まだ15まで行ってないだろう。
よし。じゃあ片手杖一本と木の盾を二つ作ろう!
「まずは杖――材料はケヤキっと。ん? 他にも材料をセットする枠があるな。なんだろう? なぁにゃんごぉ」
「ニャー。レア素材をセットする枠ニャーね~」
「製造をする際、最低限必要となる素材の他に、装備品のレア度を決める素材がありますミャ」
レア度?
手作りポーション同様、装備品にも☆マークが付くようだ。
無い物はノーマル品。
☆ひとつでプチレア。特殊能力がひとつ付くようだ。
☆二つでレア。特殊能力も二つ。
そして☆三つが激レア! 特殊能力三つ!!
「へぇ、そんなものがあるのか。でもレア素材をセットする枠って、ひとつしか無いぞ?」
「ミャー。それはクーさんの木工レベルが足りてないからですミャ。二つ目はレベル3、三つ目はレベル5からですミャ」
「そっか。じゃあせめてレア素材ひとつは欲しいな。どこに行けば拾えるんだ?」
そう尋ねると、にゃんごとミャーニーがひそひそ話をし始める。
な、なんか凄い所とか、そう言うんじゃないだろうな。
話し合いが終わったのか、二人は俺を見ながらため息を吐く。
「素材はモンスターが持っているニャ」
「ですがレア素材となると、ダンジョンモンスターしか持っていませんミャ」
「この近辺にダンジョンは無いニャ。少なくともあっしは見たことないニャし」
「私も、ここまでの道中でダンジョンは見てないですミャ」
「そんなぁ~っ」
せっかく内緒でちょっと良い装備作ってあげようと思ったのに。
『ワフ』
「ん、ごめんなワオール。今大事な話してる最中だから。終わるまで外で遊んでていいぞ」
『ハフハフ』
「どうしたんだワオール」
首を振ってどこかを指差すワオール。
あっちに行きたいってことか?
「まぁ地表に入り口のない、隠しダンジョンなんてのもあるニャが。そう滅多に見つかるもんでもニャいニャよ」
「そうですミャ~。土砂崩れや地盤沈下で発見されることはあるようですミャが」
「隠しダンジョン――あっ」
『ワッフーッ』
そうだ。土を取るためにワオールと掘った穴。
その穴が別の穴に繋がって――そのことをワオールは伝えようとしていたのか。
「ワオール。お前って賢いなぁ。よしよしよし」
『ワフゥ~♪』
撫でてやると嬉しそうに目を細め、頭を摺り寄せてくる。
そのままぎゅ~っと――しようとするとササっと逃げられた。
くっ。もうちょっとだったのに!
「さっそく隠しダンジョンに行くか!」
『ワンッ』
俺とワオールの掛け声に驚いたのは、猫人族の二人だ。
「ちょ、ちょっと待つニャ! 今、隠しダンジョンって言ったニャか!?」
「ミャーッ。発見したんですミャかっ」
「うん」
再びひそひそ話を始める二人。時折俺を嘗め回すように見ている。
「うぅん、ワオールさんはとても強いですミャが、その……クーさんが……」
「お客ニャん。武器も防具も持たないで、危なすぎるニャ」
「それにお二人だけってのも心配ですミャ」
「あの二人を待った方がいいニャよ。その方があの二人も喜ぶニャし」
双子のことか。
でも二人の装備を作ってやりたいから行く訳だし。
『ワオ』
「ん? お前もその方が良いって言うのか?」
『ワンッ』
ワオールは頷き、その場に犬座りをする。
そう……だな。
「あの二人、冒険がしたいって言ってたもんな」
「そうニャ。とりあえずお客ニャんが今作れる一番いい物を作ってやって、それを持って四人で行くニャよ」
「クーさんも装備を揃えてくだミャいね」
「そうそう! お客ニャん。何か買うミャか?」
目をキラキラさせた猫人族が二人。
ミャーニーは雑貨屋じゃないだろう!
これは反則だ。反則攻撃だ!
「買う」
だがしかし、俺は貧乏だった。
「ワオール! お金を稼ぎに行くぞっ」
『ワオーンッ』
フィールドに出て解体と採取をしまくる。
双子は夕方の六時過ぎにログインするって言ってたな。その時間なら俺もログインできる。
それまでに金を工面して、なんとかしよう。
「うおおおぉぉぉぉっ!」
『ワオオォォォーンッ!』
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なんとか所持金は1502Gになった。
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