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27話 計画 その1
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フリック王子殿下視点……。
「それでは、失礼いたします……」
「ああ、ではまたなフリック」
「フリック様、さようなら」
私は一礼をしてアルゼイ兄さまの部屋を後にした。エリザが同席していたのは意外だったが、概ねは上手く行ったと言えるだろう。アルゼイ兄さまもエリザの奴もすっかり私が改心したと思い込んでいたようだからな。まあ、そもそもの問題として、改心する必要もないわけだが……。
「上手くいきましたかな? フリック王子殿下」
「キングダム侯爵か……」
しばらく廊下を歩いているとキングダム侯爵に出くわした。私がアルゼイ兄さまの部屋に行ったことは、承知しているようだな。
「フリック王子殿下……アルゼイ王子殿下のところへ向かったということは、私の提案に賛同していただいたと考えてよろしいのですかな?」
「ふん、まだまだ、信用に値する話ではないが……まあ、一応は計画通りに改心を装ってやったぞ」
「左様でございますか、ありがとうございます。これで、話が進めやすくなったかと思われます。ああ、これ以上はマズイですので、これにて失礼……」
「ふん……」
キングダム侯爵は怪しい笑みを浮かべながら去って行った。全ては奴の手の内ということなのか? 何か……癪に障るが仕方ない。私が得る恩恵を考えれば、奴の話に乗る方が賢いと言えよう。例え、兄さまや父上を裏切ることになったとしてもな。
----------------------------------
「フリック様……」
「シャーリーか、済まないがコーヒーを淹れてくれないか? ミルクとシロップも付けてな」
「は、はい……畏まりました……」
シャーリーは二人分のコーヒーの用意を始めた。ここに居るということは、何か思うところがあって来たのだろうな。まあ、仕方ない。話を聞いてやるとするか……こいつはキングダム侯爵を信用していないようだが。
「あの、フリック様……本気なのでしょうか?」
「本気? 何のことだ?」
「キングダム侯爵のことです……」
やはりその話になったか……シャーリーはやはり、奴を信用していないのだな。
「既にアルゼイ兄さまとエリザには、私が改心しているという芝居を打っておいた。計画はこれから始まるわけだ」
「しかし……それは、サンマルト王国全体を裏切る行為になってしまいます……第三王子殿下であるフリック様がそんなことをすれば、王国内で大規模な内乱が発生するかもしれないのですよ!?」
大規模な内乱……まあ、確かにあり得ないことではないな。だが、当然だが手は打ってある。
「その頃には私達は、隣国のエラルド王国で悠々自適な生活を送っている手筈だ。どのみち、このままここに居ても、兄さま達に国王の座を奪われてしまうだろう。トップに立てないのが確実であるならば……サンマルト王国に拘る必要などない」
「フリック様、あなたという人は……」
「心配するな、シャーリー。お前は大切な幼馴染だ。しっかりと面倒は見てやる。安心して付いて来るがよい」
シャーリーも既にこちらの片棒を担いでしまっているのだ。キングダム侯爵や私の言う通りに動くしかあるまい。この計画の行きつく先は……自由で快適な生活。一生金に困ることもない……毎日、歓楽街に乗り出すことも容易だろう。まさに人間として、理想の生活じゃないか! ふははははははっ。
「それでは、失礼いたします……」
「ああ、ではまたなフリック」
「フリック様、さようなら」
私は一礼をしてアルゼイ兄さまの部屋を後にした。エリザが同席していたのは意外だったが、概ねは上手く行ったと言えるだろう。アルゼイ兄さまもエリザの奴もすっかり私が改心したと思い込んでいたようだからな。まあ、そもそもの問題として、改心する必要もないわけだが……。
「上手くいきましたかな? フリック王子殿下」
「キングダム侯爵か……」
しばらく廊下を歩いているとキングダム侯爵に出くわした。私がアルゼイ兄さまの部屋に行ったことは、承知しているようだな。
「フリック王子殿下……アルゼイ王子殿下のところへ向かったということは、私の提案に賛同していただいたと考えてよろしいのですかな?」
「ふん、まだまだ、信用に値する話ではないが……まあ、一応は計画通りに改心を装ってやったぞ」
「左様でございますか、ありがとうございます。これで、話が進めやすくなったかと思われます。ああ、これ以上はマズイですので、これにて失礼……」
「ふん……」
キングダム侯爵は怪しい笑みを浮かべながら去って行った。全ては奴の手の内ということなのか? 何か……癪に障るが仕方ない。私が得る恩恵を考えれば、奴の話に乗る方が賢いと言えよう。例え、兄さまや父上を裏切ることになったとしてもな。
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「フリック様……」
「シャーリーか、済まないがコーヒーを淹れてくれないか? ミルクとシロップも付けてな」
「は、はい……畏まりました……」
シャーリーは二人分のコーヒーの用意を始めた。ここに居るということは、何か思うところがあって来たのだろうな。まあ、仕方ない。話を聞いてやるとするか……こいつはキングダム侯爵を信用していないようだが。
「あの、フリック様……本気なのでしょうか?」
「本気? 何のことだ?」
「キングダム侯爵のことです……」
やはりその話になったか……シャーリーはやはり、奴を信用していないのだな。
「既にアルゼイ兄さまとエリザには、私が改心しているという芝居を打っておいた。計画はこれから始まるわけだ」
「しかし……それは、サンマルト王国全体を裏切る行為になってしまいます……第三王子殿下であるフリック様がそんなことをすれば、王国内で大規模な内乱が発生するかもしれないのですよ!?」
大規模な内乱……まあ、確かにあり得ないことではないな。だが、当然だが手は打ってある。
「その頃には私達は、隣国のエラルド王国で悠々自適な生活を送っている手筈だ。どのみち、このままここに居ても、兄さま達に国王の座を奪われてしまうだろう。トップに立てないのが確実であるならば……サンマルト王国に拘る必要などない」
「フリック様、あなたという人は……」
「心配するな、シャーリー。お前は大切な幼馴染だ。しっかりと面倒は見てやる。安心して付いて来るがよい」
シャーリーも既にこちらの片棒を担いでしまっているのだ。キングダム侯爵や私の言う通りに動くしかあるまい。この計画の行きつく先は……自由で快適な生活。一生金に困ることもない……毎日、歓楽街に乗り出すことも容易だろう。まさに人間として、理想の生活じゃないか! ふははははははっ。
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