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7話
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オルテガ様の謝罪とニエルの驚愕の表情……それは例のパーティーで果たされたものだった。ミカエルとしてはその辺りは予想の範囲内だったと思う。それからすぐに、彼らは国王陛下の下へと召還されることになり……。
「オルテガ、非常に残念だ。お前は優秀な侯爵になると思っていたのに。相応の罰が下るものと思え」
「そ、そんな……陛下!」
「黙れ! これ以上、無駄な言葉が出れば、この場で打ち首に処するぞ!」
オルテガ様は黙る以外にはなかったそうな……後にミカエルから聞いた話だけれど……う~ん、国王陛下も相当に怒っていたみたいね。まあ、当然の判断か。信頼していた家臣に裏切られたようなものなのだから。
そういった騒動もあってか、私とオルテガ様の内情にも変化が訪れた。婚約破棄ではなく、婚約解消ということになったのだ。もちろん、オルテガ様からの慰謝料に加え、迷惑料という形でプラスにお金を貰ったけれど。
「なんだか変な気分だわ」
「どうかしたのかい、セラ?」
「いえ、最近は色々なことがあったから……思考がおかしくなるというか」
「ああ……その気持ちは分かるよ。私も同じ気持ちだからね」
「ミカエルもそうなんだ?」
「まあね」
私とミカエルは婚約まで進んでいた。あの事件の後、すぐに彼から告白されたのだけれど……返事をしたのは最近だ。実に3か月以上も経ってのことだった。ミカエルには悪いことをしてしまったかもしれないわね。
「でも、セラが私の告白を受け入れてくれて良かったよ。断られたらどうしようかと思っていたんだ」
「私だってびっくりしたけれど……あなたのことは、私も好きだったんだと思うわ。だから、告白された時は素直に嬉しかった」
「そ、そうか。今さらだけれど、なんだか照れ臭いな」
「ふふ、本当に今さらね」
私達の仲は順調に進んでいる。このまま行けば彼とベッドを共にすることになりそうだ。
「ニエルは反省しているのかな?」
「流石にオルテガ様の件で懲りたみたいよ。まだふさぎ込んでいるけど、これを機に反省してくれれば良いと思うわ」
「そうか……」
ニエルとオルテガ様は別れることになった。国王陛下から強制的に別れさせられたのだけれど。オルテガ様は次期侯爵の座を奪われて散々な目に遭ったようだ。自業自得過ぎるけれどね。
ニエルについては妹なのだし、あんまりひどい目には遭わせたくないのが本音で。私はミカエルの腕にくっついた。
「どうしたんだい、セラ?」
「私を幸せにしてくださいね。旦那様!」
「ははは、任せておいてくれよ。大分、大きな任務になりそうだけどさ」
私達は軽くキスを交わして歩き出した。ミカエルと身体の関係になれる日が待ち遠しい。私達は先に行っているから、あなたも早く追いかけて来なさいよね、ニエル。
おしまい
「オルテガ、非常に残念だ。お前は優秀な侯爵になると思っていたのに。相応の罰が下るものと思え」
「そ、そんな……陛下!」
「黙れ! これ以上、無駄な言葉が出れば、この場で打ち首に処するぞ!」
オルテガ様は黙る以外にはなかったそうな……後にミカエルから聞いた話だけれど……う~ん、国王陛下も相当に怒っていたみたいね。まあ、当然の判断か。信頼していた家臣に裏切られたようなものなのだから。
そういった騒動もあってか、私とオルテガ様の内情にも変化が訪れた。婚約破棄ではなく、婚約解消ということになったのだ。もちろん、オルテガ様からの慰謝料に加え、迷惑料という形でプラスにお金を貰ったけれど。
「なんだか変な気分だわ」
「どうかしたのかい、セラ?」
「いえ、最近は色々なことがあったから……思考がおかしくなるというか」
「ああ……その気持ちは分かるよ。私も同じ気持ちだからね」
「ミカエルもそうなんだ?」
「まあね」
私とミカエルは婚約まで進んでいた。あの事件の後、すぐに彼から告白されたのだけれど……返事をしたのは最近だ。実に3か月以上も経ってのことだった。ミカエルには悪いことをしてしまったかもしれないわね。
「でも、セラが私の告白を受け入れてくれて良かったよ。断られたらどうしようかと思っていたんだ」
「私だってびっくりしたけれど……あなたのことは、私も好きだったんだと思うわ。だから、告白された時は素直に嬉しかった」
「そ、そうか。今さらだけれど、なんだか照れ臭いな」
「ふふ、本当に今さらね」
私達の仲は順調に進んでいる。このまま行けば彼とベッドを共にすることになりそうだ。
「ニエルは反省しているのかな?」
「流石にオルテガ様の件で懲りたみたいよ。まだふさぎ込んでいるけど、これを機に反省してくれれば良いと思うわ」
「そうか……」
ニエルとオルテガ様は別れることになった。国王陛下から強制的に別れさせられたのだけれど。オルテガ様は次期侯爵の座を奪われて散々な目に遭ったようだ。自業自得過ぎるけれどね。
ニエルについては妹なのだし、あんまりひどい目には遭わせたくないのが本音で。私はミカエルの腕にくっついた。
「どうしたんだい、セラ?」
「私を幸せにしてくださいね。旦那様!」
「ははは、任せておいてくれよ。大分、大きな任務になりそうだけどさ」
私達は軽くキスを交わして歩き出した。ミカエルと身体の関係になれる日が待ち遠しい。私達は先に行っているから、あなたも早く追いかけて来なさいよね、ニエル。
おしまい
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