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「ま、待てよミカエル……話し合おうじゃないか……な?」
「話し合うだと? 一体、何を話し合うんだ?」
「ミカエルさんも落ち着いてよ。昔はそんな人ではなかったでしょ?」
ニエルはミカエルのことを「さん」付けで呼んでいる。昔からそうだった。
「ニエルも見損なったよ。君がそんな人間だとは思わなかった。確かに当時から我が儘だとは思っていたが、大きくなってもそれは変わらなかったんだな。非常に残念だ。セラの妹をこんな風に罵倒しなければならないなんて」
「ミカエルさん……そんな」
「それでだ、オルテガ。国王陛下の下に行くのがそんなにマズイのか? ん?」
「い、いや……それはだな、その……」
オルテガ様からすればマズイに決まっている。王家には良いように取り繕って婚約破棄を承諾してもらったんだから。そのおかげで、私は精神障碍者というレッテルを貼られることになったけど。
「お前は現状では国王陛下に嘘を吐いたことになるからな。陛下の前に行くのはマズいだろうよ。そこに、精神科の医師からの診断結果がプラスされれば、お前の言っていることは真っ赤な嘘ということになるさ」
「ま、待て……! ミカエルは何が望みなんだ? 精神科の医師の診断とか、随分と飛躍しているじゃないか」
さっきまでの自信はどこに行ったのだろうか? なんだか今のオルテガ様は小動物のように思えてくるわ。
「私の望みだと? そんなことも分からないのか、オルテガ」
「あ、ああ。出来れば教えてくれないか? 可能な限り従うからさ」
「いいだろう、教えてやる」
ミカエルは自分が有利になっていると悟ったみたいだ。事実、オルテガ様は完全に負け組になっている。
「この場で今すぐ、セラに謝れ。そして、自分の行ったことが全て嘘だったと認めるんだ。そうすればセラに対する不名誉な噂も終息するだろうからな」
「な、なんだと……? セラに謝罪しろだと……?」
「嫌ならお前を国王陛下のとこに連れて行く。逃げられると思うなよ? 国王陛下の耳に入れば、お前は終了だ。そのくらいは分かっているだろう?」
「くっ……!」
オルテガ様は歯を食いしばらせていた。そこまで謝罪をしたくないということかしら。まあ、見下していた相手に謝罪をするのは屈辱的だろうけれど、自業自得だしね。それで破滅を免れるなら、むしろ安い方じゃないかしら。
「す、済まなかった……セラ。精神異常者だということの噂を流したのも私だ。申し訳ない……」
でも、意外なほどにオルテガ様は素直だった。これなら許してもいいかもしれないわね。
「セラ、しっかりと謝罪は聞いたか?」
「ええ、聞いたわ」
「こ、これで許してくれるんだな?」
本来ならそうなんだろうけれど……ミカエル様は不敵に笑っていた。
「さて、私は国王陛下に直談判してくる。オルテガとニエルは帰ってもいいぞ」
「な、なんだと……!? 話が違うぞ……!」
「そ、そうですよ……ミカエルさん、どうして……!」
「お前達は私の大切なセラを侮辱したんだ! 謝罪程度で許されると思うな! 謝罪をするのは最低条件でしかない! 覚悟しておけ……相応の罰を課してやるからな!」
ミカエルの激昂はパーティー会場全体に響いていた。こんなに怒った彼を見たことがない。ちょっと怖かったけれど、ここまで私のことで怒ってくれる彼に、少しだけときめいてしまった。
「話し合うだと? 一体、何を話し合うんだ?」
「ミカエルさんも落ち着いてよ。昔はそんな人ではなかったでしょ?」
ニエルはミカエルのことを「さん」付けで呼んでいる。昔からそうだった。
「ニエルも見損なったよ。君がそんな人間だとは思わなかった。確かに当時から我が儘だとは思っていたが、大きくなってもそれは変わらなかったんだな。非常に残念だ。セラの妹をこんな風に罵倒しなければならないなんて」
「ミカエルさん……そんな」
「それでだ、オルテガ。国王陛下の下に行くのがそんなにマズイのか? ん?」
「い、いや……それはだな、その……」
オルテガ様からすればマズイに決まっている。王家には良いように取り繕って婚約破棄を承諾してもらったんだから。そのおかげで、私は精神障碍者というレッテルを貼られることになったけど。
「お前は現状では国王陛下に嘘を吐いたことになるからな。陛下の前に行くのはマズいだろうよ。そこに、精神科の医師からの診断結果がプラスされれば、お前の言っていることは真っ赤な嘘ということになるさ」
「ま、待て……! ミカエルは何が望みなんだ? 精神科の医師の診断とか、随分と飛躍しているじゃないか」
さっきまでの自信はどこに行ったのだろうか? なんだか今のオルテガ様は小動物のように思えてくるわ。
「私の望みだと? そんなことも分からないのか、オルテガ」
「あ、ああ。出来れば教えてくれないか? 可能な限り従うからさ」
「いいだろう、教えてやる」
ミカエルは自分が有利になっていると悟ったみたいだ。事実、オルテガ様は完全に負け組になっている。
「この場で今すぐ、セラに謝れ。そして、自分の行ったことが全て嘘だったと認めるんだ。そうすればセラに対する不名誉な噂も終息するだろうからな」
「な、なんだと……? セラに謝罪しろだと……?」
「嫌ならお前を国王陛下のとこに連れて行く。逃げられると思うなよ? 国王陛下の耳に入れば、お前は終了だ。そのくらいは分かっているだろう?」
「くっ……!」
オルテガ様は歯を食いしばらせていた。そこまで謝罪をしたくないということかしら。まあ、見下していた相手に謝罪をするのは屈辱的だろうけれど、自業自得だしね。それで破滅を免れるなら、むしろ安い方じゃないかしら。
「す、済まなかった……セラ。精神異常者だということの噂を流したのも私だ。申し訳ない……」
でも、意外なほどにオルテガ様は素直だった。これなら許してもいいかもしれないわね。
「セラ、しっかりと謝罪は聞いたか?」
「ええ、聞いたわ」
「こ、これで許してくれるんだな?」
本来ならそうなんだろうけれど……ミカエル様は不敵に笑っていた。
「さて、私は国王陛下に直談判してくる。オルテガとニエルは帰ってもいいぞ」
「な、なんだと……!? 話が違うぞ……!」
「そ、そうですよ……ミカエルさん、どうして……!」
「お前達は私の大切なセラを侮辱したんだ! 謝罪程度で許されると思うな! 謝罪をするのは最低条件でしかない! 覚悟しておけ……相応の罰を課してやるからな!」
ミカエルの激昂はパーティー会場全体に響いていた。こんなに怒った彼を見たことがない。ちょっと怖かったけれど、ここまで私のことで怒ってくれる彼に、少しだけときめいてしまった。
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