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第242話-はやる気持ちの至り-
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「付き合わせちゃってごめん……二人とも」
馬車の中で頭を下げられる限界地点まで下げていた。
ホリナは「やめてください」なんて言ってるけど私は頭を上げられない。恥ずかしさと申し訳のなさと言う見えない重りが頭からぶら下がっていた。
「アレンもお嬢様にそんなこと言われたら、逆に困りますから」
そのフォローが痛い。
「それで聞いてもよろしいでしょうか。どうしていきなりガルド城に行きたいと?」
そう私は体調が悪いと言って帰ったのを忘れてしまったかの如く、思いついた側からホリナ達に『ガルド城へ行く』と無理を言って馬車を出させたのだった。
「それも中に入ろうとするなんて。無理に決まっているじゃないですか」
そして城に着くなり、中へ入ろうとしたのだが、当然衛兵に止められた。
この時期は警備はしているが城中は誰も滞在していないらしい。それもあり、取次も出来ず、結局外から城を見るだけみて、今こうして再度馬車に揺られている。
「入れるわけ無いわよねぇ。そうよねぇ。私って馬鹿だなぁ」
テンションがおかしくなっていたのか、そんな事を考える事もなく行動に移した当時の私をぶん殴りたくなっている。
「そんな事言っても誤魔化されませんよ。どうしていきなりガルド城に? 毎年嫌々行っていたのに」
ホリナは流されてはくれなかった。
さてどうやって説明したものか。『時間が巻き戻ったから魔法について調べに来た』なんて言ったら間違いなく病院に行かされる。
「少し気になったことがあったの。だから来たかったの」
「気になること?」
「ガルド公のことよ」
もちろん嘘だ。なんとか納得してもらうしか無い。
「朝学校でガルド公の話になって、気になることがあったのよ。それが頭から離れなくて、もやもやして体調が悪くなったの。だから解消するために無理言ったの」
「はぁ……」
ホリナが呆れている。それは表情から察してしまう。
無理やり早退と絡めようとして無茶苦茶な事は言っている。それは自分でもわかってる。
「それでその悩みは解決されましたか?」
「うん。本当は中が見れたら良かったけど、これで大丈夫」
「本当ですか?」
私を怪しむ目が止まらない。だけどこれを言い張るしかない。
「まぁそう言われるならいいです。本当に体調は良くなった様ですし」
「ありがとう」
「私は良いのでアレンへお願いします。一番身体を張ったのはアレンですので」
ホリナは厳しいけど優しい。それは知っている。私に元気が戻ったのを見て安心したと言うのは見て取れた。
アレンにも頭が上がらない。登下校に加えてガルド城への道のり。急いでもらったからこそかなりの距離を走らせてしまった。アレンだけじゃない、馬車を引く馬の方にもだ。
「今日は帰りが遅くなるので、街の方で夕食を取って帰る道のりになりますが宜しいですか? アレンも休ませたいので」
「勿論大丈夫。アレンに無理させちゃってるから」
アレンは自分から休みたいとは一言も言っていない。アレンにはガルド城から休みながら帰ろうと言う意見も断られた。
アレン曰く『お嬢様の帰りが遅くなるからいけません。それに走らせるのは嫌いじゃなくて、好きなんですよ』と言われたけど、体力は別問題だ。
「街に着くまではアレンの自由にさせるけど、街に着いたらしっかり休んでもらう。それに美味しいものも食べてもらう。これは私の命令だから」
「お願いしますね、お嬢様」
会話はある程度聴こえているだろうけど、アレンの馬車はずっと同じ速度のままで街まで走っていく。
馬車の中で頭を下げられる限界地点まで下げていた。
ホリナは「やめてください」なんて言ってるけど私は頭を上げられない。恥ずかしさと申し訳のなさと言う見えない重りが頭からぶら下がっていた。
「アレンもお嬢様にそんなこと言われたら、逆に困りますから」
そのフォローが痛い。
「それで聞いてもよろしいでしょうか。どうしていきなりガルド城に行きたいと?」
そう私は体調が悪いと言って帰ったのを忘れてしまったかの如く、思いついた側からホリナ達に『ガルド城へ行く』と無理を言って馬車を出させたのだった。
「それも中に入ろうとするなんて。無理に決まっているじゃないですか」
そして城に着くなり、中へ入ろうとしたのだが、当然衛兵に止められた。
この時期は警備はしているが城中は誰も滞在していないらしい。それもあり、取次も出来ず、結局外から城を見るだけみて、今こうして再度馬車に揺られている。
「入れるわけ無いわよねぇ。そうよねぇ。私って馬鹿だなぁ」
テンションがおかしくなっていたのか、そんな事を考える事もなく行動に移した当時の私をぶん殴りたくなっている。
「そんな事言っても誤魔化されませんよ。どうしていきなりガルド城に? 毎年嫌々行っていたのに」
ホリナは流されてはくれなかった。
さてどうやって説明したものか。『時間が巻き戻ったから魔法について調べに来た』なんて言ったら間違いなく病院に行かされる。
「少し気になったことがあったの。だから来たかったの」
「気になること?」
「ガルド公のことよ」
もちろん嘘だ。なんとか納得してもらうしか無い。
「朝学校でガルド公の話になって、気になることがあったのよ。それが頭から離れなくて、もやもやして体調が悪くなったの。だから解消するために無理言ったの」
「はぁ……」
ホリナが呆れている。それは表情から察してしまう。
無理やり早退と絡めようとして無茶苦茶な事は言っている。それは自分でもわかってる。
「それでその悩みは解決されましたか?」
「うん。本当は中が見れたら良かったけど、これで大丈夫」
「本当ですか?」
私を怪しむ目が止まらない。だけどこれを言い張るしかない。
「まぁそう言われるならいいです。本当に体調は良くなった様ですし」
「ありがとう」
「私は良いのでアレンへお願いします。一番身体を張ったのはアレンですので」
ホリナは厳しいけど優しい。それは知っている。私に元気が戻ったのを見て安心したと言うのは見て取れた。
アレンにも頭が上がらない。登下校に加えてガルド城への道のり。急いでもらったからこそかなりの距離を走らせてしまった。アレンだけじゃない、馬車を引く馬の方にもだ。
「今日は帰りが遅くなるので、街の方で夕食を取って帰る道のりになりますが宜しいですか? アレンも休ませたいので」
「勿論大丈夫。アレンに無理させちゃってるから」
アレンは自分から休みたいとは一言も言っていない。アレンにはガルド城から休みながら帰ろうと言う意見も断られた。
アレン曰く『お嬢様の帰りが遅くなるからいけません。それに走らせるのは嫌いじゃなくて、好きなんですよ』と言われたけど、体力は別問題だ。
「街に着くまではアレンの自由にさせるけど、街に着いたらしっかり休んでもらう。それに美味しいものも食べてもらう。これは私の命令だから」
「お願いしますね、お嬢様」
会話はある程度聴こえているだろうけど、アレンの馬車はずっと同じ速度のままで街まで走っていく。
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