底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第6章

第31話

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「ふわぁ~あ、あー寝みぃ。やっぱ、今日はもう休まねえか?」
「君は別に休んでもいいよ。俺は昨日のダンジョンのことがあるから一人でも行くけど」

 用務員であるNo.1と昨夜別れ、宿に帰ると直ぐに眠りに着こうとしたものの、あのダンジョンをどう変えてやろうか考えていたら、もう朝になっており、気持ちが昂ったまま集合場所である場所で待っていたら彼が欠伸をしながら気怠そうにやってきたのだった。
 俺は一人でも全く問題ないため、彼には本気で休んでもらっていいと思ったのだが、彼は少しの沈黙のあとに一言「行く」とだけ言った。

「無理しなくてもいいよ。昨日散々調査と破壊した感じのダンジョンだと、一人でも全く問題ないと思ったからね」
「ダメだ。お前一人で働かせたのを後で知られたら、俺は番号落ちするだろうし、人工とはいえ、ダンジョンを甘く見るな」

 昨日の仕事やる気ゼロの彼に、今の状態の彼を見せてやりたいと思った発言に驚きを隠せないでいたら、彼は自分で言ったことが恥ずかしくなったのか、さっさと行くぞ!と耳まで真っ赤になった彼の顔がそこにあった。
 俺は微笑んで彼の言葉に了承して、転移してダンジョン街に向かった。

「さて、今日はちょいと難易度を上げて、調査のところばかりを狙うか。お前たちには配られてないけど、俺たち上位のNo.たちのみ配られているリストがあんだよ。
 そこに今日から行って、早めに切り上げたら、お前が立て直すダンジョンに行ったらいいさ。そんでよ、今日からしばらくは俺もこっちの街の宿を利用するからよ。しばらくは、待ち合わせ場所はお前のダンジョンとなる入口でいいだろ。時間は今日くらいでいいな」
「分かった、ありがとう」

 今日から破壊予定ではない人工ダンジョンではあるものの、上位のNo.にしか渡されてないリストのダンジョンに向かうことになったが、彼は俺がダンジョンの立て直しが出来る時間を考えてくれて、そう提案してくれたのに嬉しくて礼を言った。
 彼はリストに記載されているダンジョンの一部の場所や、ダンジョンの内容がどういう感じかを把握しているため、彼に同調スキルの同意を得たのち、スキルを使って彼の記憶にあるダンジョンを読み取った。

「へえ、お前面白いスキル持ってんだな。
これって、俺の心の中まで丸見えになんのかよ」
「いや、あくまで上辺の記憶だけみたいだよ。
その人が思い描いている頭の中の様子を見る感じかな。心の底にある記憶や、見られて困るようなことを考えてなければ大丈夫みたい。
あと何度か使ってみて分かったことなんだけど、俺の考えていることも伝えることができるみたいなんだ」

 同調を覚え、何人かに使用してみて確認したことなのでそう彼に説明したところ、ホッとした様子であった。

「じゃあ、お前も場所や内容を把握してんなら、俺の説明は無しでいいな」
「うん。勿論大丈夫だよ。昨日の時点では誰もリストに手を出してないみたいだけど、何処から行く?どうせなら一番大変な所に行く?」
「バカ!自殺願望者かよ。俺たちは、学生たちが行くかも知れないダンジョンの調査に行くんだ。しかもたった二人でだ!だからリストに載っているからって、必ず行かなきゃいけないってことはないんだぞ。一般の冒険者たちが入るようなダンジョンの調査は、ギルドがちゃんと依頼として出すしよ、俺たちがやることじゃねえな」

 彼の言い分になるほどと思ったものの、記憶の読み取った時に見た、とあるダンジョンが気になっていた。
それは、地獄のダンジョンに似た感じではあるものの、似せて作っただけでダンジョンの内容は全く違うらしいが、そこが今気になっている。そのダンジョンは彼的には最低でも、五人組みのSSランクのパーティでないと厳しいとのこと。
 二人で行くなら、最低でもSSSかSSS+ランクくらいの実力者でないと厳しいらしい。

 記憶で見た感じだとそこまで厳しいように見えなかったからそう提案したのだが、すぐさま却下されたことで、今度自分の自由時間の時にでもどんなところか見に行こうと思って、今日からはある程度の実力者であれば攻略できるところを彼がチョイスして俺の転移によって向かう。

「お前のスキルで分かっていると思うけどよ、ここは以前と同じかどうかの調査だからよ。
最後までは行かなくてもいいんだぜ。
ここのボスはリストによると、知性をもったジャイアントゴブリンとなっているしよ、戦うには面倒なやつだからよ、確認したら脱出しようぜ」

 これから入るダンジョンの説明を敢えて話し出す、知性があるジャイアントゴブリンというのが、どこまで知性があるのか気になるものの、これからは彼の指示に従おうとダンジョンの中に入った。
 外見は平屋の一軒家といった感じではあるものの、扉を開けたら狭い廊下の先にまた扉があった。

 廊下の幅が一メートルも満たない幅で、そこを通って、またある扉を開けたら、普通の一般家庭にあるリビングがあって、昔ながらのちゃぶ台や台所に、座椅子に座って茶を飲む一人の老人がくつろいでいた。

「おう、邪魔するぜ。今誰か入っているか?」
「らっしゃい。今は誰も入ってないよ。
なんか、近々調査するから誰も入れるなって言われて待ってたんだが。あんたたちが調査員か?」
「ああ、俺たちは学園の用務員だ」
「だったら、さっさと調査でもしてくれや、ワシも暇じゃないんだ」

 老人は不機嫌そうに手を払う。
 彼は一言「おう」と言ってリビングの横にある襖を開けた。ふすまを開けたら畳の八畳ほどの部屋があり、壁一面大きな扉があって、そこを開けたら綺麗な青レンガが並ぶ通路があった。

「彼は常に此処にいるわけじゃないのか?」

 先程、リビングで不機嫌そうな老人のことを聞いた。

「はは、そんな訳ねえじゃねえかよ。
ただ、商売あがったりで不機嫌なだけだぜ。
この都市にある人工ダンジョンは、入るのにいくらかのPが必要なんだぜ。そこでだ。
此処のダンジョン制作者に雇われて定期的にそのPの回収にきて、軽く入口付近のダンジョンの様子を見にくるだけで、基本的には無人なんだぜ」

 彼はそう説明したあと、通路の青レンガが薄っすらと灯りが灯り出したところで剣を抜いて構えた。

「来るぜ」

 そう、彼が言った瞬間、前方から青レンガの色と同色の蝙蝠が飛びかかってきた。
それを彼が斬り伏せて行き、俺も自分の方に向かってくるのだけ叩き落とす。

「お前は別に武器は持ってんだよな?昨日から持ってるの見てねえけどよ。この先、素手では触りたくねえやつとかいるんだぜ」

 そう、俺は彼とダンジョンに入っているとき、魔物を倒していたのは素手で倒していたのだが、実は魔力を手に覆っていた。
 つまりは、見えないガントレットを身に付けているのと同等であるが、流石に今回からはそれは止めた方がいいみたいなのは、同調で得た記憶の知識で分かっていた。
 主にこのダンジョンでは、素手では止めた方がいい魔物が三ついる、まず一つ目に腐人とは違って噛まれても大丈夫なゾンビ。攻撃したら肉が腐れているから触れると飛び散る。
 二つ目に汚矢魔という矢自体が汚物でも付着しているかのような汚い。そんな矢尻で拳でも傷付けられたら破傷風になること間違いなしである。
 三つ目は意外とオークだったものの、下手に腹部でも殴れば口から嘔吐を撒き散らし、下からは汚物を漏らし散らかして、足の踏み場を無くして素手で倒そうという気を失くす。

「もちろん、分かってるよ。武器なら二本の魔剣持ってるけど、強すぎるから来る時に落ちてあったこの木の棒でも使うよ」

 手に魔力を覆って手刀として戦ってもいいが、それを知らない彼は手を握ることがあった場合嫌がると思って、想像魔法で出した木の棒を手にしたら、彼はそれで本当に大丈夫かと怪訝そうな表情で俺の木の棒を凝視しているものの、特になにも言わず、斬り伏せた青蝙蝠を踏み付けて先を進んで行った。

 普通の木の棒だったのなら俺も使わないだろうが、想像魔法で出した木の棒は最初から魔力の通りが良く、魔力を通した木の棒は彼が使う剣と硬さに関しては負けない自信がある。
 そんな棒で思いっきりオークの頭部でも殴り付けたらどうなるかなんて、想像するまでもないことだが、その時に彼がどのような反応をするかが楽しみでもあった。

 その時は意外とすぐにやって来た。
 ダンジョンを探索していたとき、青蝙蝠のあとゾンビや汚矢魔は直ぐに出現したものの、これらは数が少ないってのもあってか、彼がすぐさま倒して俺の出番はなかった。
 だが、上からも下からも汚物を撒き散らすオークがとある部屋に入ったとき、トラップで部屋に閉じ込められ、そのオークが沢山出現したのだった。
 彼がすぐさま頭部を斬りつけて倒すも、口から嘔吐しながら倒れて消えるまで、見た目も臭いも最悪だと思いながらも、俺もオークの頭部を思いっきり横殴りで殴った。

「は?」

 俺の殴ったオークの頭部は一瞬でミンチになり、そのミンチがそのまま周りにいた他のオークに当たって一緒に壁際まで飛んで行ったのに驚いた彼が、思考が停止したのだろうか、一言だけ呟いて動きも止めた。

 俺の殴ったオークは一体だけだったのだが、それが連鎖的に周りのオークを巻き込んで全てのオークを倒してしまい、部屋中なんとも言えない異臭が漂う中、部屋の扉が開いて脱出した。

「おい!さっきのは何なんだ!」

 部屋を脱出してすぐに彼が俺に詰め寄ってそう問い詰める。

「何なんだと言われても、普通に殴って倒しただけだよ。俺のこの棒は魔力が通りやすいから、魔力を通して思いっきり殴ったら、案外脆かったから他のも巻き込んで倒せたね」
「いや、そうじゃなくてだ。いや、お前はあれだけの殺気を出せるんだ。変わった武器を持ってても不思議じゃねえな」
「そうそう。俺に関して気にしない方がいいよ。俺の仲間たちも昔、俺と出会って戦う姿に驚いていたからね」
「お前はパーティ組んでんのか、まああれだけの強さなら不思議じゃねえな。
因みに何てところだ?」

 ここで俺のパーティが実は『ミーツと愉快な仲間たち』であることを告げたら、どんな反応するんだろうと楽しみで彼の質問に答える。

「君が誘われたって語っていた『ミーツと愉快な仲間たち』だよ」
「はあ~~?お前、彼処のパーティに入ってんのかよ。でもどうせ下っ端だろ。リーダーのミーツや、他の仲間たちとは話も出来てないんだろ?」
「いや、俺は誰とも話すよ。最近はシーバスとは話が出来てないけど、うちの仲間事情は良好だと思うよ。てか君はうちのパーティに誘われたって言ってなかったっけ?」
「俺が嘘付いてたのは、もうわかってんだろうがよ、意地悪なこと言うなよ。じゃ、じゃあ、お前、アマちゃんとも仲良いのかよ」
「うん。あの姉妹は特に仲が良いと思うよ。
アミはちょっと男の好みが変わっているけど、アマはどうだろうね。彼女とはそういう話しないからね」
「アマちゃんを呼び捨てするくらいの仲なのか!普段だったら許せんとか言うけどよ、お前があの子と仲が良いなら話は別だ!
 頼む!アマちゃんを俺に紹介してくれ!紹介してくれるだけでもいい!学園都市で働いてるのに全く接点がねえしよ。
 俺、あの子のこと好きなんだよ、あの元気で幼いところとか」

 彼にそう言われて、紹介は良いと思うけど、彼が彼女を見た目だけで好きだと言っているようで、正直紹介するのは躊躇う。
それに、最後の幼いところが好きとか言ったのが引っ掛かる。

「その反応なんだよ。嫌なのかよ。
まさかお前もアマちゃん狙いなのかよ。
だったら、俺たちは恋のライバルだな!
でもお前と違って、俺は彼女に認識すらされてねえんだ。だから、俺に紹介だけでもするのがフェアじゃねえのか?」
「俺はあの子を一人の女性として認識してないよ。普通に仲間として、結婚してないけど娘のように接しているよ。俺に娘はいないけどね」

 俺がそう言っても、彼は嘘だ!と言って、アマちゃんを俺に取られたくないからそう言っているだけなんだ!と捲し立てた。

「もうこの話は止めないかい?仕事中だし、紹介するとなったら、君がどんな人間なのか理解していないといけないし、そもそも名前も知らない人を紹介って俺はしたくないかな」
「ああ、そういえば俺の名前言ってなかったな。お前の名前も聞いてなかったしよ。それは俺が悪かったな。俺はーー」

 彼が自分の名前を言おうとしたその時、前方からゾンビの大群がやってきたことで、話は中断し、ゾンビの群れを倒して話の続きはダンジョンから出てからしようってことで先に進むことなった。
 それからは、面倒なゾンビを倒し、先に進むこと一時間後、ボス部屋と分かるような扉なんてなく、階段を降りたずっと先にジャイアントゴブリンが巨大な椅子に座って眠っていた。

「さ、調査も終わったし脱出するか。
知性のないジャイアントゴブリンでも面倒なのに、そこに知性があったら戦略もクソもねえからな。こっちの言葉なんて筒抜けで、面倒なことこの上ねえな」
「へえ、知性があるっていうから魔法でも使うかと思ったけど、ただこちらの言葉が理解できる程度なんだ。だったら普通のジャイアントゴブリンと変わらないね」
「馬鹿が!それだけな訳ねえじゃねえかよ。
もちろん、簡単な魔法も使うに決まってんだろうがよ。あんな寝たふりしているのも戦略の一つなんだからな!」

 彼はそれだけを言うと、転移石という人工ダンジョンや普通の一般的な天然ダンジョンでなら、何処でもダンジョンから脱出できる石に魔力を通して発動させた。
 転移石は魔力を通さなくても、握り締めたり壊したら発動するものらしいが、地獄のダンジョンや神の塔のような特殊なダンジョンでは使えないとのこと。
 転移石使用後はあのリビングの端の方に転移し、調査が終わったことを管理人に伝えたところ、大きな屁を放って返事をした。

「やっとか!ほらほら、商売の邪魔だ。
出て行った出て行った」
「何なんだこの糞ジジイが!俺たちが調査して異常があるって言えば、こんなダンジョン、閉鎖に追い込めるんだからな!」

 彼がそう管理人に怒っても、管理人はハイハイと聞く耳も持たずに俺たちの身体を押してリビングから追い出した。

「んだよ!あの糞ジジイは!こっちも客になり得るっていうのにあの態度、仕事で来なきゃ絶対殴ってたな」
「まあまあ、仕方ないんじゃないかな。
俺たち用務員が調査するまでの間、解放出来なかった訳なんだしさ」
「んなこと分かってんよ。やっぱ、アイツ殴って来るわ」

 そう彼の怒りが収まらず再度入口に戻ろうとし、彼の身体を掴んで止めていたそのとき、聴き覚えのある声が聞こえ始めた。
 耳を傾けて声を聴いていると、アマの声だった。

「あれ、アマの声だ」
「え!アマちゃんが来ているのか?」

 彼はアマが来ていると聞いた瞬間、身だしなみを整えだした。
 彼女の声が段々と近くなって目視でも見える位置まで来た。

「はあはあはあ、おじさん、こんな所でなにしてんの?この人だれ?」
「ちょっと、アマ!急に走り出してどうしたの!ってミツルギさん⁉︎」

 アマはアミと来ていたようで、彼女が先に走ってきて後からアミが追いついてアミは俺を見て驚いて抱き付いた。

「お、俺はこいつの上司でワンダーと言います!俺、アマちゃんのファンなんだ!」
「ふーん、あっそ。で?で?おじさんこの人と何してたの?ね?アミも気になるでしょ?」
「ちょっ、お前でも素っ気ない態度を取ることがあるんだね。俺は用務員の仕事として、人工ダンジョンの調査と破壊をしていたんだよ」

 俺の今やっている仕事の説明をしたら、アマは目を輝かせて面白そうと満面の笑顔になった。アミは俺の服を捲って身体の匂いを嗅いでいる。

「アミ、俺はダンジョンから出たばかりだからちょっと臭いよ」
「ん~ん、全然臭くないですよぉ。久々のミツルギさんの匂い分の補充しなきゃヤル気が出ませんよからねえ」
「アミってば、ここ最近おじさんと会えなかったから寂しそうにしてたんだよ。
でもアミ、それ変態みたいだから人前では止めとこうね」

 俺の服を捲って匂いを嗅いでいるアミを引き剥がしてくれたアマに一言、ありがとうと言ってこのあとにまだやる事があると言い去ろうとしたら、彼女らに付いて行くと言われ、仕方なく俺がリノベーションする予定のダンジョンに共に連れて行った。

 No.1であるワンダーは、アマに軽くあしらわれたショックで呆然と立ち尽くしていたものの、俺の移動と共に、彼も付いて来た事で一緒に転移でダンジョンの核に直接転移した。





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