11 / 28
第十一話:城塞建築という名の応用数学
しおりを挟む
辺境の村の運命を左右する一大プロジェクトは、埃っぽい納屋の机の上から始まった。
私とレオン、そして村長のドルガンは、私が描いた「城塞」の設計図を囲んでいた。
「まず、根本的な思想から改めます。壁は、敵の力を正面から受け止めるものではありません。受け流し、分散させ、そして弱点へと誘導するための『装置』です」
私は設計図の特定の部分を指し示す。
「外壁の基礎部分を、ただの垂直な壁ではなく、傾斜角30度の斜堤にします。これにより、突進してくる魔物の運動エネルギーを、上へのベクトルと横へのベクトルに分散させることができる。さらに、要所に配置したこの三角形の突出部――稜堡は、死角をなくし、効率的な十字砲火……いえ、十字魔法を可能にします」
私の説明に、ドルガン村長は目を丸くし、レオンはまるで新しい魔法の理論でも聞くかのように、真剣な表情で聞き入っていた。
「必要な資材は、木材が128立米、石材が340トン。村の周辺の森林資源と採石場の位置から計算するに、最も効率的な輸送ルートはこれです。労働力は、男性陣を伐採班と採石班に分け、女性と子供たちには資材の加工と運搬を。全ての工程を最適化すれば、工期は20日」
私の淀みない説明に、村長はもはや感嘆のため息しかつけなかった。
翌日から、村は一つの巨大な組織として動き始めた。私の描いた工程表と設計図が、この村の新しい法律となった。村人たちは、最初こそ「べくとる?」「おうりょく?」と私の使う言葉に戸惑っていたが、彼らが最も信頼する守り手であるレオンが、誰よりも忠実に私の指示に従う姿を見て、やがてその疑念は信頼へと変わっていった。
そして、このプロジェクトの「エンジン」であるレオンには、特別な課題を与えていた。
「レオン。あなたの仕事は、採石場で岩を切り出すこと。ただし、ただ破壊してはいけません」
採石場で、私は巨大な岩盤を前にレオンへと指示を出す。
「あなたの風の魔法を、紙一枚の厚さにまで圧縮し、刃として使いなさい。目標は、誤差1センチ以内の、完璧な直方体を切り出すこと。爆発させるエネルギーより、精密に『断つ』エネルギーの方が、遥かに高度な制御を要します。これも、あなたの訓練の一環ですわ」
「……やってやるさ」
最初は、彼の魔法によって切り出された石は、無残に砕け散ったり、いびつな形になったりした。しかし、彼は諦めなかった。私が地面に描いた数式(エネルギー効率の最適化式)を睨みつけ、何度も何度も魔力制御を試みる。
そして数日後、彼の風の刃は、巨大な岩盤をまるで豆腐のように、滑らかで美しい平面を持つ石材へと、見事に切り分けてみせた。彼はもはや、ただの戦士ではない。私の理論を実践する、優秀な「魔術工兵」へと成長しつつあった。
プロジェクトが軌道に乗り始めたある日の午後。
私は新設される壁の基礎部分で、測量用の杭の位置をミリ単位で修正していた。そこに、レオンが水の入った革袋を持ってやってきた。
「……少し、休んだらどうだ。あんた、ここ数日まともに寝てないだろ」
「問題ありません。計算に睡眠は不要です」
ぶっきらぼうな彼の気遣いを素気なく返しながらも、私は差し出された水を受け取った。
「……なあ」と、レオンが少し言い淀みながら尋ねてきた。
「あんたは、一体どこでこんな知識を身につけたんだ?」
それは、彼がずっと抱いていた疑問なのだろう。私は測量杭から目を離さず、静かに答えた。
「わたくしが以前いた場所では、知識だけが唯一の力でした。感情や伝統といった、不合理なものに支配された世界で……物事を組み立て、問題を解決することだけが、わたくしが生きていると実感できる、唯一の術だったのです」
それが偽らざる本心だった。前世の記憶を持つ私にとって、この世界の非合理性は、常に息苦しさの源だったのだから。
私の言葉に、レオンは何かを感じ取ったようだった。彼はそれ以上何も聞かず、ただ黙って隣に立ち、私の作業を見守っていた。彼との間に、戦友のそれに似た、静かな信頼関係が芽生え始めているのを、私は感じていた。
その時だった。
村の見張り台から、けたたましい鐘の音が鳴り響いた。緊急事態を告げる合図だ。
すぐに、森の偵察に出ていた猟師の一人が、血相を変えて村へ転がり込んできた。
「ま、魔物だ! ダイアウルフの群れだ! 今まで見たこともない数だぞ!」
村長が猟師に詰め寄る。
「数は!? 村まであとどれくらいだ!」
「少なくとも30頭はいる! このままじゃ、明日の夜には村に到達しちまう!」
村人たちの顔に、絶望の色が浮かぶ。
工期20日。しかし、まだ1週間も経っていない。壁は、まだ基礎工事の段階で、村はほぼ無防備に等しい。
私は、猟師が指し示した方角と、建設途中の城塞の設計図を、厳しい目で見比べた。
皆がパニックに陥る中、私の頭脳は、この最悪の変数に対し、すさまじい速度で最適解を計算し始めていた。
恐怖はない。あるのは、ただ、眼前の問題に対する、冷徹な闘志だけ。
「……上等ですわ」
私は静かに呟いた。
「実験のスケジュールが、少し早まっただけのこと。――皆様、これより、防衛プランをフェーズ2へと移行します」
理論は終わった。
ここから先は、実践だ。私の知識が、この村を、そして私自身を守りきれるのか。その証明が、今、始まろうとしていた。
私とレオン、そして村長のドルガンは、私が描いた「城塞」の設計図を囲んでいた。
「まず、根本的な思想から改めます。壁は、敵の力を正面から受け止めるものではありません。受け流し、分散させ、そして弱点へと誘導するための『装置』です」
私は設計図の特定の部分を指し示す。
「外壁の基礎部分を、ただの垂直な壁ではなく、傾斜角30度の斜堤にします。これにより、突進してくる魔物の運動エネルギーを、上へのベクトルと横へのベクトルに分散させることができる。さらに、要所に配置したこの三角形の突出部――稜堡は、死角をなくし、効率的な十字砲火……いえ、十字魔法を可能にします」
私の説明に、ドルガン村長は目を丸くし、レオンはまるで新しい魔法の理論でも聞くかのように、真剣な表情で聞き入っていた。
「必要な資材は、木材が128立米、石材が340トン。村の周辺の森林資源と採石場の位置から計算するに、最も効率的な輸送ルートはこれです。労働力は、男性陣を伐採班と採石班に分け、女性と子供たちには資材の加工と運搬を。全ての工程を最適化すれば、工期は20日」
私の淀みない説明に、村長はもはや感嘆のため息しかつけなかった。
翌日から、村は一つの巨大な組織として動き始めた。私の描いた工程表と設計図が、この村の新しい法律となった。村人たちは、最初こそ「べくとる?」「おうりょく?」と私の使う言葉に戸惑っていたが、彼らが最も信頼する守り手であるレオンが、誰よりも忠実に私の指示に従う姿を見て、やがてその疑念は信頼へと変わっていった。
そして、このプロジェクトの「エンジン」であるレオンには、特別な課題を与えていた。
「レオン。あなたの仕事は、採石場で岩を切り出すこと。ただし、ただ破壊してはいけません」
採石場で、私は巨大な岩盤を前にレオンへと指示を出す。
「あなたの風の魔法を、紙一枚の厚さにまで圧縮し、刃として使いなさい。目標は、誤差1センチ以内の、完璧な直方体を切り出すこと。爆発させるエネルギーより、精密に『断つ』エネルギーの方が、遥かに高度な制御を要します。これも、あなたの訓練の一環ですわ」
「……やってやるさ」
最初は、彼の魔法によって切り出された石は、無残に砕け散ったり、いびつな形になったりした。しかし、彼は諦めなかった。私が地面に描いた数式(エネルギー効率の最適化式)を睨みつけ、何度も何度も魔力制御を試みる。
そして数日後、彼の風の刃は、巨大な岩盤をまるで豆腐のように、滑らかで美しい平面を持つ石材へと、見事に切り分けてみせた。彼はもはや、ただの戦士ではない。私の理論を実践する、優秀な「魔術工兵」へと成長しつつあった。
プロジェクトが軌道に乗り始めたある日の午後。
私は新設される壁の基礎部分で、測量用の杭の位置をミリ単位で修正していた。そこに、レオンが水の入った革袋を持ってやってきた。
「……少し、休んだらどうだ。あんた、ここ数日まともに寝てないだろ」
「問題ありません。計算に睡眠は不要です」
ぶっきらぼうな彼の気遣いを素気なく返しながらも、私は差し出された水を受け取った。
「……なあ」と、レオンが少し言い淀みながら尋ねてきた。
「あんたは、一体どこでこんな知識を身につけたんだ?」
それは、彼がずっと抱いていた疑問なのだろう。私は測量杭から目を離さず、静かに答えた。
「わたくしが以前いた場所では、知識だけが唯一の力でした。感情や伝統といった、不合理なものに支配された世界で……物事を組み立て、問題を解決することだけが、わたくしが生きていると実感できる、唯一の術だったのです」
それが偽らざる本心だった。前世の記憶を持つ私にとって、この世界の非合理性は、常に息苦しさの源だったのだから。
私の言葉に、レオンは何かを感じ取ったようだった。彼はそれ以上何も聞かず、ただ黙って隣に立ち、私の作業を見守っていた。彼との間に、戦友のそれに似た、静かな信頼関係が芽生え始めているのを、私は感じていた。
その時だった。
村の見張り台から、けたたましい鐘の音が鳴り響いた。緊急事態を告げる合図だ。
すぐに、森の偵察に出ていた猟師の一人が、血相を変えて村へ転がり込んできた。
「ま、魔物だ! ダイアウルフの群れだ! 今まで見たこともない数だぞ!」
村長が猟師に詰め寄る。
「数は!? 村まであとどれくらいだ!」
「少なくとも30頭はいる! このままじゃ、明日の夜には村に到達しちまう!」
村人たちの顔に、絶望の色が浮かぶ。
工期20日。しかし、まだ1週間も経っていない。壁は、まだ基礎工事の段階で、村はほぼ無防備に等しい。
私は、猟師が指し示した方角と、建設途中の城塞の設計図を、厳しい目で見比べた。
皆がパニックに陥る中、私の頭脳は、この最悪の変数に対し、すさまじい速度で最適解を計算し始めていた。
恐怖はない。あるのは、ただ、眼前の問題に対する、冷徹な闘志だけ。
「……上等ですわ」
私は静かに呟いた。
「実験のスケジュールが、少し早まっただけのこと。――皆様、これより、防衛プランをフェーズ2へと移行します」
理論は終わった。
ここから先は、実践だ。私の知識が、この村を、そして私自身を守りきれるのか。その証明が、今、始まろうとしていた。
18
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。
悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!
婚約破棄?結構ですわ。公爵令嬢は今日も優雅に生きております
鍛高譚
恋愛
婚約破棄された直後、階段から転げ落ちて前世の記憶が蘇った公爵令嬢レイラ・フォン・アーデルハイド。
彼女の前世は、ブラック企業で心身をすり減らして働いていたOLだった。――けれど、今は違う!
「復讐? 見返す? そんな面倒くさいこと、やってられませんわ」
「婚約破棄? そんなの大したことじゃありません。むしろ、自由になって最高ですわ!」
貴族の婚姻は家同士の結びつき――つまりビジネス。恋愛感情など二の次なのだから、破談になったところで何のダメージもなし。
それよりも、レイラにはやりたいことがたくさんある。ぶどう園の品種改良、ワインの販路拡大、新商品の開発、そして優雅なティータイム!
そう、彼女はただ「貴族令嬢としての特権をフル活用して、人生を楽しむ」ことを決めたのだ。
ところが、彼女の自由気ままな行動が、なぜか周囲をざわつかせていく。
婚約破棄した王太子はなぜか複雑な顔をし、貴族たちは彼女の事業に注目し始める。
そして、彼女が手がけた最高級ワインはプレミア化し、ついには王室から直々に取引の申し出が……!?
「はぁ……復讐しないのに、勝手に“ざまぁ”になってしまいましたわ」
復讐も愛憎劇も不要!
ただひたすらに自分の幸せを追求するだけの公爵令嬢が、気づけば最強の貴族になっていた!?
優雅で自由気ままな貴族ライフ、ここに開幕!
冷酷侯爵と政略結婚したら、実家がざまぁされました
鍛高譚
恋愛
「この結婚は、家のため。ただの政略結婚よ」
そう言い聞かせ、愛のない結婚を受け入れた公爵令嬢リゼット。
しかし、挙式後すぐに父が「婚約破棄しろ」と命じてきた!?
だが、夫であるアレクシス・フォン・シュヴァルツ侯爵は冷たく言い放つ。
「彼女を渡すつもりはない」
冷酷無慈悲と噂される侯爵が、なぜかリゼットを溺愛し始める!?
毎日甘やかされ、守られ、気づけば逃げ場なし!
さらに、父の不正が明るみに出て、公爵家は失墜――
リゼットを道具として利用しようとした者たちに、ざまぁの鉄槌が下される!
政略結婚から始まる、甘々溺愛ラブストーリー!
「愛なんてないはずなのに……どうしてこんなに大切にされるの?」
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
彼女が微笑むそのときには
橋本彩里(Ayari)
ファンタジー
ミラは物語のヒロインの聖女となるはずだったのだが、なぜか魔の森に捨てられ隣国では物語通り聖女が誕生していた。
十五歳の時にそのことを思い出したが、転生前はベッドの上の住人であったこともあり、無事生き延びているからいいじゃないと、健康体と自由であることを何よりも喜んだ。
それから一年後の十六歳になった満月の夜。
魔力のために冬の湖に一人で浸かっていたところ、死ぬなとルーカスに勘違いされ叱られる。
だが、ルーカスの目的はがめつい魔女と噂のあるミラを魔の森からギルドに連れ出すことだった。
謂れのない誤解を解き、ルーカス自身の傷や、彼の衰弱していた同伴者を自慢のポーションで治癒するのだが……
四大元素の魔法と本来あるはずだった聖魔法を使えない、のちに最弱で最強と言われるミラの物語がここから始まる。
長編候補作品
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる