47 / 74
第47話 春告げ鳥とカラスの宝物
しおりを挟む
朝もやの中、白石牧場は静かに目覚めつつあった。冬の病を乗り越え、家畜たちも元気を取り戻していた。悠真は早朝から牧場の外周を確認していた。
「もう少しで春だな」
悠真は深呼吸をした。まだ肌寒い空気の中にも、確かに春の香りが混じっている。昨日の大雪から一週間が経ち、雪解けが進んでいた。
「悠真さん、おはようございます」
背後から聞こえた声に振り返ると、リーフィアが温かい飲み物を持って立っていた。朝日に輝く銀色の髪が、春の訪れを告げるようだ。
「おはよう、リーフィア。今日も早いな」
リーフィアは微笑み、マグカップを差し出した。
「少し早起きして、薬草園の手入れをしていました。サクラたちの薬用にまた必要になるかもしれませんから」
悠真はマグカップを受け取り、一口飲んだ。甘い香りのハーブティーが体を温めていく。
「ありがとう。サクラたちも完全に元気になったよ。本当に心配したけど」
リーフィアは安堵の表情を浮かべた。
「ミリアムさんの薬草の知識のおかげですね。本当に助かりました」
二人が納屋の方へ歩き始めると、頭上から大きな影が過ぎた。見上げると、トレジャーが黒い翼を広げ、自分以外の何かと一緒に飛んでいるのが見えた。
「トレジャー?今日はどこへ行くんだ?」
悠真の声に、トレジャーは「カァー」と鳴いて、納屋の方へと飛んでいった。その後ろには小さな青い影が付いてきていた。
「あれは……何か鳥を連れているようですね」
リーフィアの言葉に、悠真は目を凝らした。
「本当だ。見たことない鳥だけど」
二人が納屋に着くと、トレジャーはすでに梁の上に止まっていた。そして隣には、美しい青い羽を持つ小鳥が止まっていた。羽には星のような模様が散りばめられ、瞳は翠色に輝いていた。
「こんなきれいな鳥は初めて見るな」
悠真が見上げると、青い鳥は「チィリィ」と澄んだ声で鳴いた。その声は不思議と心に染み入るような、清らかな音色だった。
「これは……春告げ鳥かもしれません」
リーフィアの言葉に、悠真は驚いた表情で鳥を見つめた。
「春告げ鳥?」
リーフィアは頷いた。
「私の記憶では、青い羽に星の模様を持つ鳥で、春の訪れを告げると本で読んだことがあります。その鳴き声は美しいメロディーのようで、聞いた人に幸せをもたらすと……」
トレジャーはリーフィアの言葉に反応するように、「カァー」と鳴き、春告げ鳥の近くで羽ばたいた。二羽は親しげに触れ合い、明らかに友好的な様子だった。
「へぇ~でも、なぜトレジャーがそんな鳥と一緒に?」
悠真の疑問に、リーフィアは首を傾げた。
「彼らの雰囲気からすると、友達のようですね」
その時、納屋の入り口から元気な声が響いた。
「おはようございます、悠真さん!リーフィアさん!」
振り返ると、ミリアムが微笑みながら立っていた。亜麻色の髪が朝日に輝き、頬を赤く染めている。
「ミリアム?今日も早いね」
悠真の言葉に、ミリアムは笑顔で頷いた。
「はい!朝の牧場が一番好きなんです。それに、病気が治ったサクラたちの調子も見に来たくて……あれ?あの鳥は?」
ミリアムは好奇心旺盛な目で梁の上の二羽を見つめた。
「トレジャーが連れてきたんだ。リーフィアによると、春告げ鳥らしいよ」
ミリアムは目を輝かせた。
「春告げ鳥!?本当ですか?ローザおばあさんも春告げ鳥について話してくれたことがあります。その鳴き声は心を癒し、春の訪れを告げる神聖な鳥だって!」
春告げ鳥は「チィリィ」と鳴き、三人の方に首を傾けた。トレジャーも「カァー」と応え、梁から二羽で飛び立った。
「まるで私たちに紹介しに来たみたいですね」
リーフィアの言葉に、悠真は笑顔を浮かべた。
「トレジャーが友達を自慢したいのかもしれないな」
――――――
三人は外に出て、二羽の鳥を追った。トレジャーと春告げ鳥は牧場の北側、小さな林へと飛んでいった。
「あそこに何かあるんでしょうか?」
ミリアムが問いかけると、悠真は肩をすくめた。
「行ってみよう」
林に入ると、雪解けが進んだ地面はふかふかとして、春の兆しが感じられた。木々の間を抜けていくと、小さな空き地に出た。そこには小さな巣があり、トレジャーと春告げ鳥が止まっていた。
「あれが春告げ鳥の巣なのですね」
リーフィアが近づくと、春告げ鳥は「チィリィ」と鳴いて巣を見せるようにした。巣の周りには青い羽や、きらめく小枝が美しく配置されていた。
「まるで宝石箱みたいです!」
ミリアムが感嘆の声を上げた。巣の中には青や銀色に輝く小さな石や、光沢のある羽が敷き詰められていた。
「これは……トレジャーが集めたものかな?」
悠真の問いに、トレジャーは「カァー」と誇らしげに鳴いた。
「素敵な巣作りの手伝いをしたのですね」
リーフィアは微笑んだ。春告げ鳥は「チィリィ」と澄んだ声で応え、トレジャーの近くに寄り添った。
「不思議ですね。違う種類の鳥なのに、こんなに仲が良いなんて」
ミリアムの言葉に、悠真は考え込んだ。
「トレジャーは宝物を集めるのが好きだけど、それを分け合う相手が欲しかったのかもしれない」
三人が巣を観察していると、春告げ鳥は美しいメロディーを口ずさみ始めた。「チィリィ、チィリリ……」という声は、まるで小さな小川のせせらぎのように心地よく、聞いていると不思議と体が温かくなるような感覚があった。
「素晴らしい歌声……」
リーフィアはうっとりと目を閉じた。トレジャーも「カァー」と静かに鳴き、春告げ鳥の歌に合わせるかのように首を揺らしていた。
――――――
牧場に戻ると、春告げ鳥とトレジャーは納屋の梁に巣を作り始めた。トレジャーは光る小石や金属片を運び、春告げ鳥は青い羽で巣を飾っていた。
「あの二羽、本当に仲がいいんですね」
ミリアムが感心した様子で見上げていた。
「トレジャーにとって、春告げ鳥は宝物以上の存在なのでしょうね」
リーフィアの言葉に、悠真は微笑んだ。
「友情という宝物を見つけたのかもしれないな」
三人が見守る中、二羽の鳥は巣作りを続けた。時折、春告げ鳥は美しい声で鳴き、トレジャーもそれに応えるように「カァー」と鳴いた。
「でも、春告げ鳥がここに来たということは……」
ミリアムの言葉に、リーフィアは頷いた。
「本当に春が近づいているのでしょう」
悠真は納屋の外を見た。雪は溶け始め、地面からは新しい芽が顔を出していた。
「春の訪れを告げる鳥……まさに今がその時なんだね」
三人が外に出ると、牧場全体が朝日に包まれていた。サクラは元気に「メェ」と鳴き、その角からは優しい光が放たれている。ベルも「メェ」と鳴き、小さな電気を放った。牧場の生き物たちは皆、春の訪れを喜んでいるようだった。
「トレジャーにとって、春告げ鳥は金や宝石よりも価値のある本当の宝物なのね」
リーフィアの言葉に、悠真は頷いた。
「そうだね。彼にとって、友達は何よりも大切な宝なんだろう」
納屋から美しいメロディーが聞こえてきた。春告げ鳥の歌声だ。その声は心を癒し、聞く者に春の訪れと新しい希望を告げていた。
「綺麗な声……」
ミリアムはうっとりとした表情で耳を傾けた。
「こんな綺麗な鳴き声なら、確かに幸せをもたらすと言われるのも納得ですね」
リーフィアの言葉に、悠真は頷いた。
「トレジャーにとっても、俺たちにとっても、春告げ鳥は幸せの象徴になりそうだな」
三人は納屋を見つめ、春告げ鳥の歌声に耳を傾けた。牧場に春が訪れ、新しい命が芽吹く季節の始まりを告げていた。
トレジャーは「カァー」と鳴き、春告げ鳥の側で羽を広げた。宝物を集めるカラスが見つけた本当の宝物——それは友情であり、新しい季節と共に訪れる希望だった。
雪解けが進む白石牧場。これから春を迎え、新たな季節の物語が始まろうとしていた。
「もう少しで春だな」
悠真は深呼吸をした。まだ肌寒い空気の中にも、確かに春の香りが混じっている。昨日の大雪から一週間が経ち、雪解けが進んでいた。
「悠真さん、おはようございます」
背後から聞こえた声に振り返ると、リーフィアが温かい飲み物を持って立っていた。朝日に輝く銀色の髪が、春の訪れを告げるようだ。
「おはよう、リーフィア。今日も早いな」
リーフィアは微笑み、マグカップを差し出した。
「少し早起きして、薬草園の手入れをしていました。サクラたちの薬用にまた必要になるかもしれませんから」
悠真はマグカップを受け取り、一口飲んだ。甘い香りのハーブティーが体を温めていく。
「ありがとう。サクラたちも完全に元気になったよ。本当に心配したけど」
リーフィアは安堵の表情を浮かべた。
「ミリアムさんの薬草の知識のおかげですね。本当に助かりました」
二人が納屋の方へ歩き始めると、頭上から大きな影が過ぎた。見上げると、トレジャーが黒い翼を広げ、自分以外の何かと一緒に飛んでいるのが見えた。
「トレジャー?今日はどこへ行くんだ?」
悠真の声に、トレジャーは「カァー」と鳴いて、納屋の方へと飛んでいった。その後ろには小さな青い影が付いてきていた。
「あれは……何か鳥を連れているようですね」
リーフィアの言葉に、悠真は目を凝らした。
「本当だ。見たことない鳥だけど」
二人が納屋に着くと、トレジャーはすでに梁の上に止まっていた。そして隣には、美しい青い羽を持つ小鳥が止まっていた。羽には星のような模様が散りばめられ、瞳は翠色に輝いていた。
「こんなきれいな鳥は初めて見るな」
悠真が見上げると、青い鳥は「チィリィ」と澄んだ声で鳴いた。その声は不思議と心に染み入るような、清らかな音色だった。
「これは……春告げ鳥かもしれません」
リーフィアの言葉に、悠真は驚いた表情で鳥を見つめた。
「春告げ鳥?」
リーフィアは頷いた。
「私の記憶では、青い羽に星の模様を持つ鳥で、春の訪れを告げると本で読んだことがあります。その鳴き声は美しいメロディーのようで、聞いた人に幸せをもたらすと……」
トレジャーはリーフィアの言葉に反応するように、「カァー」と鳴き、春告げ鳥の近くで羽ばたいた。二羽は親しげに触れ合い、明らかに友好的な様子だった。
「へぇ~でも、なぜトレジャーがそんな鳥と一緒に?」
悠真の疑問に、リーフィアは首を傾げた。
「彼らの雰囲気からすると、友達のようですね」
その時、納屋の入り口から元気な声が響いた。
「おはようございます、悠真さん!リーフィアさん!」
振り返ると、ミリアムが微笑みながら立っていた。亜麻色の髪が朝日に輝き、頬を赤く染めている。
「ミリアム?今日も早いね」
悠真の言葉に、ミリアムは笑顔で頷いた。
「はい!朝の牧場が一番好きなんです。それに、病気が治ったサクラたちの調子も見に来たくて……あれ?あの鳥は?」
ミリアムは好奇心旺盛な目で梁の上の二羽を見つめた。
「トレジャーが連れてきたんだ。リーフィアによると、春告げ鳥らしいよ」
ミリアムは目を輝かせた。
「春告げ鳥!?本当ですか?ローザおばあさんも春告げ鳥について話してくれたことがあります。その鳴き声は心を癒し、春の訪れを告げる神聖な鳥だって!」
春告げ鳥は「チィリィ」と鳴き、三人の方に首を傾けた。トレジャーも「カァー」と応え、梁から二羽で飛び立った。
「まるで私たちに紹介しに来たみたいですね」
リーフィアの言葉に、悠真は笑顔を浮かべた。
「トレジャーが友達を自慢したいのかもしれないな」
――――――
三人は外に出て、二羽の鳥を追った。トレジャーと春告げ鳥は牧場の北側、小さな林へと飛んでいった。
「あそこに何かあるんでしょうか?」
ミリアムが問いかけると、悠真は肩をすくめた。
「行ってみよう」
林に入ると、雪解けが進んだ地面はふかふかとして、春の兆しが感じられた。木々の間を抜けていくと、小さな空き地に出た。そこには小さな巣があり、トレジャーと春告げ鳥が止まっていた。
「あれが春告げ鳥の巣なのですね」
リーフィアが近づくと、春告げ鳥は「チィリィ」と鳴いて巣を見せるようにした。巣の周りには青い羽や、きらめく小枝が美しく配置されていた。
「まるで宝石箱みたいです!」
ミリアムが感嘆の声を上げた。巣の中には青や銀色に輝く小さな石や、光沢のある羽が敷き詰められていた。
「これは……トレジャーが集めたものかな?」
悠真の問いに、トレジャーは「カァー」と誇らしげに鳴いた。
「素敵な巣作りの手伝いをしたのですね」
リーフィアは微笑んだ。春告げ鳥は「チィリィ」と澄んだ声で応え、トレジャーの近くに寄り添った。
「不思議ですね。違う種類の鳥なのに、こんなに仲が良いなんて」
ミリアムの言葉に、悠真は考え込んだ。
「トレジャーは宝物を集めるのが好きだけど、それを分け合う相手が欲しかったのかもしれない」
三人が巣を観察していると、春告げ鳥は美しいメロディーを口ずさみ始めた。「チィリィ、チィリリ……」という声は、まるで小さな小川のせせらぎのように心地よく、聞いていると不思議と体が温かくなるような感覚があった。
「素晴らしい歌声……」
リーフィアはうっとりと目を閉じた。トレジャーも「カァー」と静かに鳴き、春告げ鳥の歌に合わせるかのように首を揺らしていた。
――――――
牧場に戻ると、春告げ鳥とトレジャーは納屋の梁に巣を作り始めた。トレジャーは光る小石や金属片を運び、春告げ鳥は青い羽で巣を飾っていた。
「あの二羽、本当に仲がいいんですね」
ミリアムが感心した様子で見上げていた。
「トレジャーにとって、春告げ鳥は宝物以上の存在なのでしょうね」
リーフィアの言葉に、悠真は微笑んだ。
「友情という宝物を見つけたのかもしれないな」
三人が見守る中、二羽の鳥は巣作りを続けた。時折、春告げ鳥は美しい声で鳴き、トレジャーもそれに応えるように「カァー」と鳴いた。
「でも、春告げ鳥がここに来たということは……」
ミリアムの言葉に、リーフィアは頷いた。
「本当に春が近づいているのでしょう」
悠真は納屋の外を見た。雪は溶け始め、地面からは新しい芽が顔を出していた。
「春の訪れを告げる鳥……まさに今がその時なんだね」
三人が外に出ると、牧場全体が朝日に包まれていた。サクラは元気に「メェ」と鳴き、その角からは優しい光が放たれている。ベルも「メェ」と鳴き、小さな電気を放った。牧場の生き物たちは皆、春の訪れを喜んでいるようだった。
「トレジャーにとって、春告げ鳥は金や宝石よりも価値のある本当の宝物なのね」
リーフィアの言葉に、悠真は頷いた。
「そうだね。彼にとって、友達は何よりも大切な宝なんだろう」
納屋から美しいメロディーが聞こえてきた。春告げ鳥の歌声だ。その声は心を癒し、聞く者に春の訪れと新しい希望を告げていた。
「綺麗な声……」
ミリアムはうっとりとした表情で耳を傾けた。
「こんな綺麗な鳴き声なら、確かに幸せをもたらすと言われるのも納得ですね」
リーフィアの言葉に、悠真は頷いた。
「トレジャーにとっても、俺たちにとっても、春告げ鳥は幸せの象徴になりそうだな」
三人は納屋を見つめ、春告げ鳥の歌声に耳を傾けた。牧場に春が訪れ、新しい命が芽吹く季節の始まりを告げていた。
トレジャーは「カァー」と鳴き、春告げ鳥の側で羽を広げた。宝物を集めるカラスが見つけた本当の宝物——それは友情であり、新しい季節と共に訪れる希望だった。
雪解けが進む白石牧場。これから春を迎え、新たな季節の物語が始まろうとしていた。
80
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
#密売じゃありません!ミツバイギフトで最高に美味しい果物作ったら、領主令息が夫になった件について
国府知里
ファンタジー
「がんばっても報われなかったあなたに」“スローライフ成り上がりファンタジー”
人生に疲れ果てた北村めぐみは、目覚めると異世界の農村で少女グレイスとして転生していた。この世界では6歳で神から“ギフト”を授かるという。グレイスが得た謎の力「ミツバイ」は、果物を蜜のように甘くするという奇跡の力だった!村を、領地を、やがて王国までも変えていく果樹栽培の物語がいま始まる――。美味しさが未来を育てる、異世界農業×スローライフ・ファンタジー!
元王城お抱えスキル研究家の、モフモフ子育てスローライフ 〜スキル:沼?!『前代未聞なスキル持ち』の成長、見守り生活〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「エレンはね、スレイがたくさん褒めてくれるから、ここに居ていいんだって思えたの」
***
魔法はないが、神から授かる特殊な力――スキルが存在する世界。
王城にはスキルのあらゆる可能性を模索し、スキル関係のトラブルを解消するための専門家・スキル研究家という職が存在していた。
しかしちょうど一年前、即位したばかりの国王の「そのようなもの、金がかかるばかりで意味がない」という鶴の一声で、職が消滅。
解雇されたスキル研究家のスレイ(26歳)は、ひょんな事から縁も所縁もない田舎の伯爵領に移住し、忙しく働いた王城時代の給金貯蓄でそれなりに広い庭付きの家を買い、元来からの拾い癖と大雑把な性格が相まって、拾ってきた動物たちを放し飼いにしての共同生活を送っている。
ひっそりと「スキルに関する相談を受け付けるための『スキル相談室』」を開業する傍ら、空いた時間は冒険者ギルドで、住民からの戦闘伴わない依頼――通称:非戦闘系依頼(畑仕事や牧場仕事の手伝い)を受け、スローな日々を謳歌していたスレイ。
しかしそんな穏やかな生活も、ある日拾い癖が高じてついに羊を連れた人間(小さな女の子)を拾った事で、少しずつ様変わりし始める。
スキル階級・底辺<ボトム>のありふれたスキル『召喚士』持ちの女の子・エレンと、彼女に召喚されたただの羊(か弱い非戦闘毛動物)メェ君。
何の変哲もない子たちだけど、実は「動物と会話ができる」という、スキル研究家のスレイでも初めて見る特殊な副効果持ちの少女と、『特性:沼』という、ヘンテコなステータス持ちの羊で……?
「今日は野菜の苗植えをします」
「おー!」
「めぇー!!」
友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。
そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。
子育て成長、お仕事ストーリー。
ここに爆誕!
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
グラサン幼女の異世界とらべるっ! ~最強の【魔眼】を宿す転生幼女は、もふかわ神獣を連れてスローライフな旅路を楽しみます~
空戯ケイ
ファンタジー
社畜OL、水城愛璃(みずきあいり)は、女神のうっかりミスにより25歳の若さで死んだ。
お詫びとして女神が提案したのは、オッドアイの幼女ボディへの転生。
そうして幼女の姿で異世界転生を果たしたアイリだったが、
特異体質により『感情が高ぶると暴発する魔眼』が宿っていることが発覚!
しかも両目!?
それを封じるため、女神から与えられたユニークスキルは、『神のサングラス』。
このサングラスをかければ、魔眼の暴発を抑えられるらしいけど……常にグラサンかけてる幼女とか怪しすぎじゃない!?
だけど、とある"激レア魔道具"があれば 、なんと魔眼を完治できるらしい。
ならばその魔道具を手に入れるため、異世界を巡るしかないっ!
さらに旅の道すがら、もふもふフェンリルや忍者少女、特異スライムを仲間にし、珍道中はさらに加速していって――!!
まったりのんびりをモットーに、たまに魔物や刺客に襲われちゃう。
【グラサン幼女】の破天荒な異世界旅が始まる!
※更新は不定期です。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる