19 / 74
第19話 ヘラクレスの悩み
しおりを挟む
朝の光が牧場に差し込み、悠真は納屋の掃除を終えたところだった。汗を拭いながら外に出ると、どこか物憂げな様子で草を食むヘラクレスの姿が目に入った。
「どうした、ヘラクレス?今日はなんだか元気がないな」
悠真が近づくと、炎の角を持つ牛は小さく鼻を鳴らした。いつもの力強さが感じられない。ヘラクレスの角に目をやると、普段は明るく燃えているはずの炎が、今日はかすかにしか揺らめいていない。
「角の炎が弱くなってる…」
悠真が心配そうに呟いた時、リーフィアが水の入ったバケツを持って納屋から出てきた。
「悠真さん、どうかしましたか?」
「ああ、ヘラクレスの調子が良くないみたいなんだ。角の炎も弱くなってる」
リーフィアはバケツを置き、ヘラクレスに近づいた。銀色の髪が朝の光に照らされて輝いている。
「確かに、いつもより元気がありませんね。体温も少し高いような…」
彼女が牛の体に手を当てると、ヘラクレスは小さく首を振った。
「病気なのかな?」
リーフィアは考え込むように眉をひそめた。
「可能性はありますが…ヘラクレスさんのような特別な牛については、私もあまり詳しくないんです」
二人が頭を悩ませていると、フレアが小走りで近づいてきた。赤い毛並みが朝日に照らされ、まるで小さな炎のようだ。火狐はヘラクレスの足元で鼻を鳴らし、悠真の足に擦り寄った。
「フレア、おはよう。ヘラクレスの様子がおかしいんだ」
フレアはヘラクレスの方に歩み寄り、じっと見上げた。火狐と牛は何かを伝え合っているようだ。やがてフレアは悠真の方を振り返り、短く鳴いた。
「何か分かるのか?」
フレアは尻尾を振り、牧場の奥にある小さな丘の方向を指し示すように見つめた。
「あっちに何かあるんだな?よし、行ってみよう」
悠真はリーフィアに振り返った。
「ヘラクレスを連れて行こう。フレアが何か知っているみたいだ」
「はい、わかりました」
三人はヘラクレスと共に丘の方へ向かった。丘を登りきると、そこからは牧場全体と、遠くにはアスターリーズの町並みが見渡せた。朝の光に照らされた風景は息をのむほど美しい。
「ここからの景色はいつ見ても素晴らしいですね」
リーフィアが感嘆の声を上げる。しかし、フレアの目的はそれではないようだ。火狐は丘の中腹にある大きな岩の方へと走っていった。
「あの岩か?」
悠真が近づくと、岩の表面に奇妙な模様が刻まれているのが見えた。まるで炎の渦巻きのような模様だ。
「これは…何でしょう?」
リーフィアが模様に手を伸ばそうとした時、ヘラクレスが低い声で鳴いた。牛は前に出て、弱々しい角の炎を岩に近づけた。
「まさか…」
悠真が息をのむ間もなく、岩の模様が淡く光り始めた。ヘラクレスの角から炎が溢れ出すように強まり、岩の表面を照らしている。
「すごい…岩が反応してる!」
岩の表面から小さな火の粒が浮かび上がり、ヘラクレスの角へと吸い込まれていく。それは数秒で終わったが、その間、丘全体が夕暮れのような赤い光に包まれた。
光が消えると、ヘラクレスの角の炎は以前より強く、鮮やかに燃えていた。牛自身も元気を取り戻したように見える。
「どうやら、この岩はヘラクレスの力の源だったんだな」
悠真は岩に手を触れた。温かさを感じるが、火傷するほどではない。
「炎の力を持つ生き物にとって、特別な場所なのでしょうね」
リーフィアが感心したように言う。フレアも満足げに尻尾を振っている。
「でも、どうしてヘラクレスは弱ってしまったんだろう?」
その答えは牧場に戻った時に分かった。納屋の隅に積まれた干し草の山が、いつもより明らかに少なくなっていた。
「あれ?干し草がこんなに減ってる…」
悠真が首をかしげていると、納屋の扉が開き、干し草を抱えたミリアムが飛び込んできた。
「悠真さん!お早うございま……あ!」
彼女は悠真と目が合うと、驚いた表情を浮かべた。緑のドレスに身を包んだ少女の足元には干し草の切れ端が散らばっている。
「ミリアム?その干し草は…」
「あの、これはその、実は…」
ミリアムは言葉に詰まり、申し訳なさそうに微笑んだ。
「村の子どもたちが小動物の巣を作りたいって言うから、少しだけ分けてあげたんです。でも、気づいたら結構な量になってて…」
「そうか、それでヘラクレスの餌が足りなくなったんだな」
その言葉にミリアムは目を丸くした。
「えっ?ヘラクレスさんの調子が悪かったの?」
「ああ、角の炎が弱くなってたんだ。どうやら、ヘラクレスは普通の牛より多くのエネルギーが必要みたいでな」
「そ、そうだったんですか!ごめんなさい!」
ミリアムは慌てて干し草を納屋に戻し始めた。リーフィアも手伝いながら、優しく微笑んだ。
「大丈夫ですよ。もう解決したんですから」
「本当ですか?」
「ええ、フレアさんがヘラクレスさんを特別な場所に案内してくれたんです」
ミリアムの目が輝いた。
「特別な場所?それってどんなところですか?教えてください!」
悠真は丘の上の岩のことを説明した。
「へぇ~、そんな岩があったなんて全然気づきませんでした」
「見た目はただの岩だったからな。奇妙な模様は書いてあったけど」
「でも、とっても素敵です!牧場にはまだまだ不思議がたくさんあるんですね!」
ミリアムが目を輝かせる姿を見て、悠真も微笑まずにはいられなかった。
「そうだな。これからも色々発見があるかもしれないな」
――――――
夕暮れ時、納屋の前でヘラクレスに餌をやっていると、リーフィアが薬草籠を持ってやってきた。
「悠真さん、ヘラクレスさんの様子はいかがですか?」
「ああ、すっかり元気になったよ。見てみろ」
悠真が指さした先で、ヘラクレスは力強く角の炎を燃やしていた。その光は夕暮れの空に映え、牧場全体を温かな光で包んでいる。
「本当に美しいですね」
リーフィアが感嘆の声を上げる。フレアも納屋から出てきて、二人の足元に座った。
「フレアのおかげだな。ありがとう」
悠真が火狐の頭を撫でると、フレアは満足げに目を細めた。牧場の動物たちはそれぞれ特別な力を持っているが、今日の出来事でその不思議さを改めて実感する。
「牧場の動物たちはみんな繋がっているんですね」
リーフィアの言葉に、悠真は頷いた。
「そうかもしれないな。俺たちが思っている以上に」
ヘラクレスは二人に近づき、大きな鼻で悠真の肩を優しく押した。その目には感謝の色が宿っている。
「ヘラクレスさんも、あなたに感謝しているようですよ」
「いや、俺は何もしてないさ」
夕日が沈む中、牧場は穏やかな時間に包まれていた。明日もまた、新たな発見があるのかもしれない。そんな期待を胸に、悠真は空を見上げた。
「どうした、ヘラクレス?今日はなんだか元気がないな」
悠真が近づくと、炎の角を持つ牛は小さく鼻を鳴らした。いつもの力強さが感じられない。ヘラクレスの角に目をやると、普段は明るく燃えているはずの炎が、今日はかすかにしか揺らめいていない。
「角の炎が弱くなってる…」
悠真が心配そうに呟いた時、リーフィアが水の入ったバケツを持って納屋から出てきた。
「悠真さん、どうかしましたか?」
「ああ、ヘラクレスの調子が良くないみたいなんだ。角の炎も弱くなってる」
リーフィアはバケツを置き、ヘラクレスに近づいた。銀色の髪が朝の光に照らされて輝いている。
「確かに、いつもより元気がありませんね。体温も少し高いような…」
彼女が牛の体に手を当てると、ヘラクレスは小さく首を振った。
「病気なのかな?」
リーフィアは考え込むように眉をひそめた。
「可能性はありますが…ヘラクレスさんのような特別な牛については、私もあまり詳しくないんです」
二人が頭を悩ませていると、フレアが小走りで近づいてきた。赤い毛並みが朝日に照らされ、まるで小さな炎のようだ。火狐はヘラクレスの足元で鼻を鳴らし、悠真の足に擦り寄った。
「フレア、おはよう。ヘラクレスの様子がおかしいんだ」
フレアはヘラクレスの方に歩み寄り、じっと見上げた。火狐と牛は何かを伝え合っているようだ。やがてフレアは悠真の方を振り返り、短く鳴いた。
「何か分かるのか?」
フレアは尻尾を振り、牧場の奥にある小さな丘の方向を指し示すように見つめた。
「あっちに何かあるんだな?よし、行ってみよう」
悠真はリーフィアに振り返った。
「ヘラクレスを連れて行こう。フレアが何か知っているみたいだ」
「はい、わかりました」
三人はヘラクレスと共に丘の方へ向かった。丘を登りきると、そこからは牧場全体と、遠くにはアスターリーズの町並みが見渡せた。朝の光に照らされた風景は息をのむほど美しい。
「ここからの景色はいつ見ても素晴らしいですね」
リーフィアが感嘆の声を上げる。しかし、フレアの目的はそれではないようだ。火狐は丘の中腹にある大きな岩の方へと走っていった。
「あの岩か?」
悠真が近づくと、岩の表面に奇妙な模様が刻まれているのが見えた。まるで炎の渦巻きのような模様だ。
「これは…何でしょう?」
リーフィアが模様に手を伸ばそうとした時、ヘラクレスが低い声で鳴いた。牛は前に出て、弱々しい角の炎を岩に近づけた。
「まさか…」
悠真が息をのむ間もなく、岩の模様が淡く光り始めた。ヘラクレスの角から炎が溢れ出すように強まり、岩の表面を照らしている。
「すごい…岩が反応してる!」
岩の表面から小さな火の粒が浮かび上がり、ヘラクレスの角へと吸い込まれていく。それは数秒で終わったが、その間、丘全体が夕暮れのような赤い光に包まれた。
光が消えると、ヘラクレスの角の炎は以前より強く、鮮やかに燃えていた。牛自身も元気を取り戻したように見える。
「どうやら、この岩はヘラクレスの力の源だったんだな」
悠真は岩に手を触れた。温かさを感じるが、火傷するほどではない。
「炎の力を持つ生き物にとって、特別な場所なのでしょうね」
リーフィアが感心したように言う。フレアも満足げに尻尾を振っている。
「でも、どうしてヘラクレスは弱ってしまったんだろう?」
その答えは牧場に戻った時に分かった。納屋の隅に積まれた干し草の山が、いつもより明らかに少なくなっていた。
「あれ?干し草がこんなに減ってる…」
悠真が首をかしげていると、納屋の扉が開き、干し草を抱えたミリアムが飛び込んできた。
「悠真さん!お早うございま……あ!」
彼女は悠真と目が合うと、驚いた表情を浮かべた。緑のドレスに身を包んだ少女の足元には干し草の切れ端が散らばっている。
「ミリアム?その干し草は…」
「あの、これはその、実は…」
ミリアムは言葉に詰まり、申し訳なさそうに微笑んだ。
「村の子どもたちが小動物の巣を作りたいって言うから、少しだけ分けてあげたんです。でも、気づいたら結構な量になってて…」
「そうか、それでヘラクレスの餌が足りなくなったんだな」
その言葉にミリアムは目を丸くした。
「えっ?ヘラクレスさんの調子が悪かったの?」
「ああ、角の炎が弱くなってたんだ。どうやら、ヘラクレスは普通の牛より多くのエネルギーが必要みたいでな」
「そ、そうだったんですか!ごめんなさい!」
ミリアムは慌てて干し草を納屋に戻し始めた。リーフィアも手伝いながら、優しく微笑んだ。
「大丈夫ですよ。もう解決したんですから」
「本当ですか?」
「ええ、フレアさんがヘラクレスさんを特別な場所に案内してくれたんです」
ミリアムの目が輝いた。
「特別な場所?それってどんなところですか?教えてください!」
悠真は丘の上の岩のことを説明した。
「へぇ~、そんな岩があったなんて全然気づきませんでした」
「見た目はただの岩だったからな。奇妙な模様は書いてあったけど」
「でも、とっても素敵です!牧場にはまだまだ不思議がたくさんあるんですね!」
ミリアムが目を輝かせる姿を見て、悠真も微笑まずにはいられなかった。
「そうだな。これからも色々発見があるかもしれないな」
――――――
夕暮れ時、納屋の前でヘラクレスに餌をやっていると、リーフィアが薬草籠を持ってやってきた。
「悠真さん、ヘラクレスさんの様子はいかがですか?」
「ああ、すっかり元気になったよ。見てみろ」
悠真が指さした先で、ヘラクレスは力強く角の炎を燃やしていた。その光は夕暮れの空に映え、牧場全体を温かな光で包んでいる。
「本当に美しいですね」
リーフィアが感嘆の声を上げる。フレアも納屋から出てきて、二人の足元に座った。
「フレアのおかげだな。ありがとう」
悠真が火狐の頭を撫でると、フレアは満足げに目を細めた。牧場の動物たちはそれぞれ特別な力を持っているが、今日の出来事でその不思議さを改めて実感する。
「牧場の動物たちはみんな繋がっているんですね」
リーフィアの言葉に、悠真は頷いた。
「そうかもしれないな。俺たちが思っている以上に」
ヘラクレスは二人に近づき、大きな鼻で悠真の肩を優しく押した。その目には感謝の色が宿っている。
「ヘラクレスさんも、あなたに感謝しているようですよ」
「いや、俺は何もしてないさ」
夕日が沈む中、牧場は穏やかな時間に包まれていた。明日もまた、新たな発見があるのかもしれない。そんな期待を胸に、悠真は空を見上げた。
212
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
#密売じゃありません!ミツバイギフトで最高に美味しい果物作ったら、領主令息が夫になった件について
国府知里
ファンタジー
「がんばっても報われなかったあなたに」“スローライフ成り上がりファンタジー”
人生に疲れ果てた北村めぐみは、目覚めると異世界の農村で少女グレイスとして転生していた。この世界では6歳で神から“ギフト”を授かるという。グレイスが得た謎の力「ミツバイ」は、果物を蜜のように甘くするという奇跡の力だった!村を、領地を、やがて王国までも変えていく果樹栽培の物語がいま始まる――。美味しさが未来を育てる、異世界農業×スローライフ・ファンタジー!
元王城お抱えスキル研究家の、モフモフ子育てスローライフ 〜スキル:沼?!『前代未聞なスキル持ち』の成長、見守り生活〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「エレンはね、スレイがたくさん褒めてくれるから、ここに居ていいんだって思えたの」
***
魔法はないが、神から授かる特殊な力――スキルが存在する世界。
王城にはスキルのあらゆる可能性を模索し、スキル関係のトラブルを解消するための専門家・スキル研究家という職が存在していた。
しかしちょうど一年前、即位したばかりの国王の「そのようなもの、金がかかるばかりで意味がない」という鶴の一声で、職が消滅。
解雇されたスキル研究家のスレイ(26歳)は、ひょんな事から縁も所縁もない田舎の伯爵領に移住し、忙しく働いた王城時代の給金貯蓄でそれなりに広い庭付きの家を買い、元来からの拾い癖と大雑把な性格が相まって、拾ってきた動物たちを放し飼いにしての共同生活を送っている。
ひっそりと「スキルに関する相談を受け付けるための『スキル相談室』」を開業する傍ら、空いた時間は冒険者ギルドで、住民からの戦闘伴わない依頼――通称:非戦闘系依頼(畑仕事や牧場仕事の手伝い)を受け、スローな日々を謳歌していたスレイ。
しかしそんな穏やかな生活も、ある日拾い癖が高じてついに羊を連れた人間(小さな女の子)を拾った事で、少しずつ様変わりし始める。
スキル階級・底辺<ボトム>のありふれたスキル『召喚士』持ちの女の子・エレンと、彼女に召喚されたただの羊(か弱い非戦闘毛動物)メェ君。
何の変哲もない子たちだけど、実は「動物と会話ができる」という、スキル研究家のスレイでも初めて見る特殊な副効果持ちの少女と、『特性:沼』という、ヘンテコなステータス持ちの羊で……?
「今日は野菜の苗植えをします」
「おー!」
「めぇー!!」
友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。
そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。
子育て成長、お仕事ストーリー。
ここに爆誕!
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
グラサン幼女の異世界とらべるっ! ~最強の【魔眼】を宿す転生幼女は、もふかわ神獣を連れてスローライフな旅路を楽しみます~
空戯ケイ
ファンタジー
社畜OL、水城愛璃(みずきあいり)は、女神のうっかりミスにより25歳の若さで死んだ。
お詫びとして女神が提案したのは、オッドアイの幼女ボディへの転生。
そうして幼女の姿で異世界転生を果たしたアイリだったが、
特異体質により『感情が高ぶると暴発する魔眼』が宿っていることが発覚!
しかも両目!?
それを封じるため、女神から与えられたユニークスキルは、『神のサングラス』。
このサングラスをかければ、魔眼の暴発を抑えられるらしいけど……常にグラサンかけてる幼女とか怪しすぎじゃない!?
だけど、とある"激レア魔道具"があれば 、なんと魔眼を完治できるらしい。
ならばその魔道具を手に入れるため、異世界を巡るしかないっ!
さらに旅の道すがら、もふもふフェンリルや忍者少女、特異スライムを仲間にし、珍道中はさらに加速していって――!!
まったりのんびりをモットーに、たまに魔物や刺客に襲われちゃう。
【グラサン幼女】の破天荒な異世界旅が始まる!
※更新は不定期です。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる