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第63話 魔法商人と空飛ぶ屋台
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宿場町での朝は、鳥のさえずりと共に始まった。トウマとガレットは早めに出発し、レオンバーグへの最後の道のりを歩いていた。昨夜の宿では、ガレットの手作り料理に舌鼓を打ちながら、互いの旅の話で盛り上がったものだった。
「いい天気だな。このまま順調に行けば、昼過ぎにはレオンバーグに着けそうだ」
トウマが青い空を見上げながら、軽やかな足取りで街道を歩く。隣ではガレットが呪いの解けた荷車を軽々と引いている。
「ええ、おかげさまで足取りも軽いです。昨日のことを思うと、まるで夢のようですよ」
「あんなもん、珍しくもないさ。世の中、理不尽な呪いなんていくらでもある」
二人の会話は途切れることなく続いていたが、トウマの琥珀色の瞳が突然何かを捉えた。街道の脇にある小高い丘の上で、奇妙な光景が展開されているのだ。
「おい、あれを見ろよ」
トウマが指差した方向に、ガレットも視線を向ける。そこには信じられない光景があった。
空中に浮かんでいる小さな屋台がゆらゆらと揺れながら、一人の老人がせっせと何かを調理している。屋台からは美味しそうな香りが漂ってきて、まるで雲の上のレストランのような幻想的な雰囲気を醸し出していた。
「あ、あれは……空飛ぶ屋台?」
ガレットが目を丸くして驚く。
「面白そうじゃないか。ちょっと見に行ってみようぜ」
トウマの好奇心が疼いた。武器展示会への道のりだが、これほど珍しい光景を見過ごすわけにはいかない。
「で、でも時間が……」
「大丈夫だって。少し見るだけさ」
結局、ガレットも興味に負けて、二人は丘の方へと向かった。
――――――
丘の上に着くと、空飛ぶ屋台はさらに幻想的だった。老人は白いひげを蓄え、とんがり帽子を被った典型的な魔法使いの格好をしている。屋台は地上から三メートルほどの高さに浮かんでおり、魔法の光がキラキラと舞っていた。
「いらっしゃいませ~!空飛ぶ美味を求める冒険者の方々ですね~!」
老人が陽気な声で二人を迎える。声は地上まではっきりと聞こえてきた。
「すげぇな、本当に浮いてる……」
トウマが感心したように見上げる。
「わたくし、魔法商人のフロリアンと申します~!今日は特別に、空中調理の実演販売をしております~!」
フロリアンと名乗った老人が、空中でフライパンを振りながら説明する。その動作は実に軽やかで、まるで踊っているかのようだった。
「何を作ってるんですか?」
ガレットが興味深そうに尋ねる。
「今日の特別メニューは『雲のオムレツ』です~!雲の精霊の力を借りて、ふわっふわに仕上げる逸品でございます~!」
確かに、フライパンの中で作られているオムレツは、まるで雲のように白くて柔らかそうだった。それが空中で調理されている光景は、まさに夢のようだ。
「一つ二銀貨でいかがでしょうか~?」
「二銀貨か……ちょっと高いな」
トウマが値段を聞いて考え込む。
「でも、これだけ珍しい体験なら……」
ガレットが財布に手を伸ばしかけた時、突然屋台がぐらりと揺れた。
「おっと~!」
フロリアンが慌てて屋台の端を掴む。どうやら魔法の制御が不安定になったようだ。
「大丈夫か?」
トウマが心配そうに声をかける。
「実は~、浮遊魔法がちょっと不調でして~……」
フロリアンが困ったような笑顔を浮かべる。その時、屋台がさらに大きく揺れ、フライパンが危険な角度に傾いた。
「あぶない!」
トウマが反射的に動く。短剣を取り出すと、魔力を込めて刃を伸ばし、フライパンの下に滑り込ませてオムレツを受け止めた。
「おおお~!素晴らしい反射神経です~!」
フロリアンが感動の声を上げる。
「とりあえず、一度降りた方がよくないか?」
「そうですね~……でも、実は降り方を忘れてしまいまして~……」
「はあ?」
トウマとガレットが同時に間の抜けた声を出す。
「魔法商人なのに?」
「実は~、つい調子に乗って高度を上げすぎてしまい~、降下の呪文を度忘れしてしまったのです~……」
フロリアンが苦笑いを浮かべながら、空中で手をひらひらと振る。完全に困り果てている様子だった。
「参ったな……」
トウマが頭を掻く。目の前で困っている人を放っておくわけにはいかないが、魔法のことはよく分からない。
「あの~、もしかして手伝っていただけませんでしょうか~?」
フロリアンが上目遣いで二人を見つめる。その表情は、まるで迷子になった子犬のようだった。
「俺は魔法が使えないからなぁ……」
「あ、でも物理的な方法はありますよ~!屋台の下にロープでも結んでいただければ~……」
なるほど、とトウマが納得する。確かに、魔法で浮いているとはいえ、物理的に引っ張れば降ろすことはできるだろう。
「ガレット、荷車にロープはあるか?」
「ええ、一応……でも、大丈夫でしょうか?」
「やってみなきゃ分からんだろ」
――――――
結局、三人がかりで空飛ぶ屋台を地上に降ろす作戦が始まった。ガレットが荷車からロープを取り出し、トウマが短剣を使って屋台の下部に結びつける。そして、地上で二人がロープを引っ張るという単純な作戦だ。
「よ~し、いくぞ~!」
フロリアンが空中で気合を入れる。
「せーの!」
トウマとガレットが力を込めてロープを引く。最初はびくともしなかったが、徐々に屋台が下降し始めた。
「おお~!降りてきてます~!」
フロリアンが嬉しそうに手を叩く。
「もう少しだ!」
トウマが歯を食いしばってロープを引く。ガレットも必死になって力を込めていた。
そして、ついに空飛ぶ屋台が地面に着地した。フロリアンがほっとした表情で屋台から降りてくる。
「ありがとうございました~!おかげで無事に降りることができました~!」
「いや、大したことじゃないさ」
トウマが軽く手を振る。
「お礼に~、この雲のオムレツを差し上げます~!」
フロリアンが先ほど作っていたオムレツを差し出す。それは本当に雲のようにふわふわで、見ているだけでも美味しそうだった。
「いいのか?」
「もちろんです~!困った時はお互い様ですから~!」
トウマとガレットは雲のオムレツを半分ずつ分けて食べることにした。一口食べると、今まで味わったことのない不思議な食感が口の中に広がる。まるで雲を食べているような、ふわふわで軽やかな感覚だった。
「うまい!これは本当に雲の味がする!」
「不思議ですね……こんな料理があるなんて」
二人が感動していると、フロリアンが苦笑いを浮かべた。
「実は~、まだ完成していないレシピでして~……」
「え?」
「本当は~、もっと濃厚な味にしたかったのですが~、魔法の制御が難しくて~……」
どうやら、空中調理は見た目ほど簡単ではないらしい。フロリアンは魔法商人として各地を回っているが、まだまだ修行中の身なのだという。
「それで~、実はお二人にお願いがあるのですが~……」
フロリアンが改まった表情になる。
「なんだ?」
「レオンバーグまで一緒に行っていただけませんでしょうか~?実は~、そこで開催される武器展示会で屋台を出す予定なのですが~、こんな状況だと~、一人では心配で~……」
トウマとガレットが顔を見合わせる。偶然にも、三人とも同じ目的地だったのだ。
「まぁ、俺たちも同じ方向だからな」
「ありがとうございます~、途中でまた魔法が暴走するかもしれませんが~……」
フロリアンが申し訳なさそうに頭を下げる。
「それくらい、慣れっこさ」
トウマが軽く笑う。昨日のガレットの呪われた荷車といい、今日の空飛ぶ屋台といい、なぜか変わった人ばかりに出会うが、それもまた旅の面白さだろう。
「それでは~、改めてよろしくお願いします~!」
――――――
三人は連れ立ってレオンバーグへの道を歩き始めた。フロリアンの屋台は車輪が付いているので、地上でも問題なく運べる。ただし、時々勝手に浮き上がろうとするのが玉に瑕だった。
「それにしても~、お二人とも親切な方ですね~」
フロリアンが感謝の気持ちを込めて話しかける。
「困ってる奴を見捨てるのは性に合わないからな」
「それに~、トウマさんは冒険者でいらっしゃるのですね~?その短剣~、とても珍しい魔法がかかっているようですが~……」
フロリアンの鋭い観察眼に、トウマが少し驚く。
「よく分かるな」
「魔法商人ですから~、魔法のかかったアイテムには敏感なのです~。その短剣~、相当な品物ですね~」
「まぁ、それなりにな」
トウマが曖昧に答える。短剣の詳細を語るつもりはないが、フロリアンの知識の深さには感心した。
「レオンバーグの武器展示会~、楽しみですね~!わたくしも~、新しい魔法道具を仕入れるつもりです~」
「あんたも武器に興味があるのか?」
「料理に使える魔法道具があればと思いまして~。空中調理をもっと安定させたいのです~」
フロリアンの向上心旺盛な姿勢に、トウマは好感を抱いた。失敗を恐れずに新しいことに挑戦する姿は、冒険者としても共感できるものがある。
「頑張れよ。応援してるぜ」
「ありがとうございます~!」
三人の楽しい会話は、レオンバーグの城壁が見えてくるまで続いた。予想外の出会いと道草だったが、トウマにとってはそれもまた旅の醍醐味だった。武器展示会への期待を胸に、一行はついに目的地へと到着するのだった。
「いい天気だな。このまま順調に行けば、昼過ぎにはレオンバーグに着けそうだ」
トウマが青い空を見上げながら、軽やかな足取りで街道を歩く。隣ではガレットが呪いの解けた荷車を軽々と引いている。
「ええ、おかげさまで足取りも軽いです。昨日のことを思うと、まるで夢のようですよ」
「あんなもん、珍しくもないさ。世の中、理不尽な呪いなんていくらでもある」
二人の会話は途切れることなく続いていたが、トウマの琥珀色の瞳が突然何かを捉えた。街道の脇にある小高い丘の上で、奇妙な光景が展開されているのだ。
「おい、あれを見ろよ」
トウマが指差した方向に、ガレットも視線を向ける。そこには信じられない光景があった。
空中に浮かんでいる小さな屋台がゆらゆらと揺れながら、一人の老人がせっせと何かを調理している。屋台からは美味しそうな香りが漂ってきて、まるで雲の上のレストランのような幻想的な雰囲気を醸し出していた。
「あ、あれは……空飛ぶ屋台?」
ガレットが目を丸くして驚く。
「面白そうじゃないか。ちょっと見に行ってみようぜ」
トウマの好奇心が疼いた。武器展示会への道のりだが、これほど珍しい光景を見過ごすわけにはいかない。
「で、でも時間が……」
「大丈夫だって。少し見るだけさ」
結局、ガレットも興味に負けて、二人は丘の方へと向かった。
――――――
丘の上に着くと、空飛ぶ屋台はさらに幻想的だった。老人は白いひげを蓄え、とんがり帽子を被った典型的な魔法使いの格好をしている。屋台は地上から三メートルほどの高さに浮かんでおり、魔法の光がキラキラと舞っていた。
「いらっしゃいませ~!空飛ぶ美味を求める冒険者の方々ですね~!」
老人が陽気な声で二人を迎える。声は地上まではっきりと聞こえてきた。
「すげぇな、本当に浮いてる……」
トウマが感心したように見上げる。
「わたくし、魔法商人のフロリアンと申します~!今日は特別に、空中調理の実演販売をしております~!」
フロリアンと名乗った老人が、空中でフライパンを振りながら説明する。その動作は実に軽やかで、まるで踊っているかのようだった。
「何を作ってるんですか?」
ガレットが興味深そうに尋ねる。
「今日の特別メニューは『雲のオムレツ』です~!雲の精霊の力を借りて、ふわっふわに仕上げる逸品でございます~!」
確かに、フライパンの中で作られているオムレツは、まるで雲のように白くて柔らかそうだった。それが空中で調理されている光景は、まさに夢のようだ。
「一つ二銀貨でいかがでしょうか~?」
「二銀貨か……ちょっと高いな」
トウマが値段を聞いて考え込む。
「でも、これだけ珍しい体験なら……」
ガレットが財布に手を伸ばしかけた時、突然屋台がぐらりと揺れた。
「おっと~!」
フロリアンが慌てて屋台の端を掴む。どうやら魔法の制御が不安定になったようだ。
「大丈夫か?」
トウマが心配そうに声をかける。
「実は~、浮遊魔法がちょっと不調でして~……」
フロリアンが困ったような笑顔を浮かべる。その時、屋台がさらに大きく揺れ、フライパンが危険な角度に傾いた。
「あぶない!」
トウマが反射的に動く。短剣を取り出すと、魔力を込めて刃を伸ばし、フライパンの下に滑り込ませてオムレツを受け止めた。
「おおお~!素晴らしい反射神経です~!」
フロリアンが感動の声を上げる。
「とりあえず、一度降りた方がよくないか?」
「そうですね~……でも、実は降り方を忘れてしまいまして~……」
「はあ?」
トウマとガレットが同時に間の抜けた声を出す。
「魔法商人なのに?」
「実は~、つい調子に乗って高度を上げすぎてしまい~、降下の呪文を度忘れしてしまったのです~……」
フロリアンが苦笑いを浮かべながら、空中で手をひらひらと振る。完全に困り果てている様子だった。
「参ったな……」
トウマが頭を掻く。目の前で困っている人を放っておくわけにはいかないが、魔法のことはよく分からない。
「あの~、もしかして手伝っていただけませんでしょうか~?」
フロリアンが上目遣いで二人を見つめる。その表情は、まるで迷子になった子犬のようだった。
「俺は魔法が使えないからなぁ……」
「あ、でも物理的な方法はありますよ~!屋台の下にロープでも結んでいただければ~……」
なるほど、とトウマが納得する。確かに、魔法で浮いているとはいえ、物理的に引っ張れば降ろすことはできるだろう。
「ガレット、荷車にロープはあるか?」
「ええ、一応……でも、大丈夫でしょうか?」
「やってみなきゃ分からんだろ」
――――――
結局、三人がかりで空飛ぶ屋台を地上に降ろす作戦が始まった。ガレットが荷車からロープを取り出し、トウマが短剣を使って屋台の下部に結びつける。そして、地上で二人がロープを引っ張るという単純な作戦だ。
「よ~し、いくぞ~!」
フロリアンが空中で気合を入れる。
「せーの!」
トウマとガレットが力を込めてロープを引く。最初はびくともしなかったが、徐々に屋台が下降し始めた。
「おお~!降りてきてます~!」
フロリアンが嬉しそうに手を叩く。
「もう少しだ!」
トウマが歯を食いしばってロープを引く。ガレットも必死になって力を込めていた。
そして、ついに空飛ぶ屋台が地面に着地した。フロリアンがほっとした表情で屋台から降りてくる。
「ありがとうございました~!おかげで無事に降りることができました~!」
「いや、大したことじゃないさ」
トウマが軽く手を振る。
「お礼に~、この雲のオムレツを差し上げます~!」
フロリアンが先ほど作っていたオムレツを差し出す。それは本当に雲のようにふわふわで、見ているだけでも美味しそうだった。
「いいのか?」
「もちろんです~!困った時はお互い様ですから~!」
トウマとガレットは雲のオムレツを半分ずつ分けて食べることにした。一口食べると、今まで味わったことのない不思議な食感が口の中に広がる。まるで雲を食べているような、ふわふわで軽やかな感覚だった。
「うまい!これは本当に雲の味がする!」
「不思議ですね……こんな料理があるなんて」
二人が感動していると、フロリアンが苦笑いを浮かべた。
「実は~、まだ完成していないレシピでして~……」
「え?」
「本当は~、もっと濃厚な味にしたかったのですが~、魔法の制御が難しくて~……」
どうやら、空中調理は見た目ほど簡単ではないらしい。フロリアンは魔法商人として各地を回っているが、まだまだ修行中の身なのだという。
「それで~、実はお二人にお願いがあるのですが~……」
フロリアンが改まった表情になる。
「なんだ?」
「レオンバーグまで一緒に行っていただけませんでしょうか~?実は~、そこで開催される武器展示会で屋台を出す予定なのですが~、こんな状況だと~、一人では心配で~……」
トウマとガレットが顔を見合わせる。偶然にも、三人とも同じ目的地だったのだ。
「まぁ、俺たちも同じ方向だからな」
「ありがとうございます~、途中でまた魔法が暴走するかもしれませんが~……」
フロリアンが申し訳なさそうに頭を下げる。
「それくらい、慣れっこさ」
トウマが軽く笑う。昨日のガレットの呪われた荷車といい、今日の空飛ぶ屋台といい、なぜか変わった人ばかりに出会うが、それもまた旅の面白さだろう。
「それでは~、改めてよろしくお願いします~!」
――――――
三人は連れ立ってレオンバーグへの道を歩き始めた。フロリアンの屋台は車輪が付いているので、地上でも問題なく運べる。ただし、時々勝手に浮き上がろうとするのが玉に瑕だった。
「それにしても~、お二人とも親切な方ですね~」
フロリアンが感謝の気持ちを込めて話しかける。
「困ってる奴を見捨てるのは性に合わないからな」
「それに~、トウマさんは冒険者でいらっしゃるのですね~?その短剣~、とても珍しい魔法がかかっているようですが~……」
フロリアンの鋭い観察眼に、トウマが少し驚く。
「よく分かるな」
「魔法商人ですから~、魔法のかかったアイテムには敏感なのです~。その短剣~、相当な品物ですね~」
「まぁ、それなりにな」
トウマが曖昧に答える。短剣の詳細を語るつもりはないが、フロリアンの知識の深さには感心した。
「レオンバーグの武器展示会~、楽しみですね~!わたくしも~、新しい魔法道具を仕入れるつもりです~」
「あんたも武器に興味があるのか?」
「料理に使える魔法道具があればと思いまして~。空中調理をもっと安定させたいのです~」
フロリアンの向上心旺盛な姿勢に、トウマは好感を抱いた。失敗を恐れずに新しいことに挑戦する姿は、冒険者としても共感できるものがある。
「頑張れよ。応援してるぜ」
「ありがとうございます~!」
三人の楽しい会話は、レオンバーグの城壁が見えてくるまで続いた。予想外の出会いと道草だったが、トウマにとってはそれもまた旅の醍醐味だった。武器展示会への期待を胸に、一行はついに目的地へと到着するのだった。
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