転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~

アズドラ

文字の大きさ
189 / 191

第189話

しおりを挟む
「レイト、ライハ、かわいいなぁ」
 ホントはもっと早く来るべきだったのだけど、戦争や俺の怪我が重なってすっかり遅くなってしまった。
「お義父さん元気そうでよかったよ」
「うん、お話聞いて心配してたけど思ってたより大丈夫そう」
 今日は久しぶりにヴァンダールのお義父さんに会いに来ている、まぁ時間がだっていろいろ落ち着いたし初孫の顔を見せに来てるのだ。
「どうしたの?」
「いや、レイト……お義父さんは平気なんだなって……」
 レイトはお義父さんに高い高いされて喜んですらいる……大泣きして俺にはさせてくれないのに。
「もう少し大きくなればわかってくれるよ」
 アズハに慰められつつあっという間に時間が過ぎていった。
「それじゃあ俺は他のとこにも顔出してくるから後お願いしていい?」
「うん、いってらっしゃい!」
 子供達にお義父さんがべったりで離れる気配が全く無いので街の様子を見に行くことにした。仮にも俺の国の首都のような扱いになってしまっているし……魔竜皇国ユグド首都ヴァンダール、元々小さな領地だったのに今では様々な種族や難民を受け入れそれなりに巨大な町となりもはや村とはとても呼べない規模へとなっている。ちなみにお義父さんは国王代行という立ち位置になっていて最初は真っ青になっていたが政治に疎い俺の代わりに物凄く活躍してくれている、そういう意味でも孫の顔を見せてあげたかった。たぶんどんな財宝より嬉しいだろうから、お義父さん一気に白髪が増えていたけど……
「主様!」
「イリオ、ここの様子はどう?」
「急に大きくなり過ぎです、いろいろ整備が追い付いてないですね……」
「だよなぁ……」
 正直これは予想していたし森の住処と比べても規模が違い過ぎる、何かしらの問題が起こることはわかっていたしそれの対策も今回兼ねている。
「食料はこちらから支援すれば問題ないかと、兵力に関しても主様が居ますし警邏など最低限で大丈夫かと」
「となるとやっぱ居住区?」
「はい、元々が農村地帯なので区画がめちゃくちゃになってます。領主邸があるここを中心に農地が広がりさらに新しく増えた住民が住むという構造になってますね」
 しばらく放置してしまったツケか区画整理するのはちょっと難しそうだった。
「むしろそんなに住人が増えてることが驚きだよ」
「主様の存在が本格的に世間に知れ渡りましたからね、差別に嫌気がさした人達が多少の無理はしてでも集まってきてる感じですね。ちなみに他の三領も似た感じですよ」
「マジか……」
 森の中心にある俺の住処を軸に東西南北にある元村や町を吸収してユグドとなっている。北の首都ヴァンダール、東の港町睦、そして便宜上名前が必要となったため西のドワーフ村をドーン、南のリザードマン達の沼をスーワンと命名して正式に俺の支配領域となった。元々それなりだった北と東はともかく俺の存在や方針が広がった影響か合流した種族や部族が西と南にも集まり規模がどんどん大きくなってきてしまっている。場所が場所なためその地域に適応できる種族が多めで南は沼地や密林を好むリザードマンを始めとしたライカンスロープやラミア系の部族が合流、西はアレクロン王国の内戦から逃げてきた難民やヤギのような獣人パーンが集まってきているとのことだった。
「食料は味を我慢してもらえれば困ることは無いですし、それぞれ得意分野を活かした商売も許可していますからすぐにどうにかなることは無いですけど」
「大きくなるともしもの時が大変なんだが……」
 現在ユグドでは食料や居住施設の整備拡張を最優先で進めている。ここの最大のメリット、俺という最高権力を持つ最大戦力が有事の際直ぐに現場に飛来し制圧するという軍備が最低限しかいらないという点を最大限利用して費用を生活に全て回している。つまり大きくなればなるほど俺が疲れるというある意味ゴリ押しの状態なのだ。
「実際少し耐えてもらい主様に出陣してもらうのが一番強力で簡単ですからね」
「俺が居ない時の事も考えてくれよ?」
「もちろん!」
 あくまで一番簡単な手段であって居ない場合の事もちゃんと考えてくれてるのだと思う……まぁそんな事が起きないというのが一番だけど。ちなみにヴァンダールと睦は元々兵力を持っているのでそのまま維持してもらい装備を強化して底上げしているので最悪独自に行動してもらっても構わないとお義父さんとおっちゃんには伝えてある。
「ちなみに冒険者ギルドの本拠地をこっちに移したいって言う相談も来てますよ」
「あれは中立都市でいいでしょ……」
「主様が起こした騒ぎが原因で中立都市の信用が地に落ちたんですよ。で、一番中立の方針をとっているここにって」
「……とりあえずお義父さんに任せよう」
「一応主様が指導者なんですけど……」
 イリオにじとーっと睨まれるけど目をそらして誤魔化す、正直ガラじゃない……わかっちゃいるけど魔王を始めとした周辺環境の変化などでこれが一番いいと説得されてしまった。実際圧はしっかりと機能しているらしく喧嘩を売ってくる国は今のところ無い、むしろ商売など取引の話が積極的にきているらしい。
「とりあえず、今日は付き合うから」
「お願いします、主様が居ないと話が進まない事とかありますからね」
 こうして俺とイリオは領地を回り解決できる問題はかたっぱじから解決していった、邪魔な岩の破壊や魔物や魔獣の掃除など力仕事がほとんどだったけどね。
「そういえばヤトさんは家に?」
「アズハに付いてくれてるよ、元々メイドに知り合いを紹介してもらってたし話したい事も多いでしょ」
 現在お義父さんの屋敷で働いているメイドや執事は獣人が大半で作戦の事もありヤトの知り合いや親戚など信頼できる人を紹介してもらっていた。ちなみに最近は普通の人間も少し雇っているがお義父さんが疑心暗鬼にならないように慎重に選んではいる。流石に家族だし俺も口出ししてるから前みたいなクズ女はもう居ないだろうしなんなら新しい恋でも見つけて欲しいくらいだ。
「領主様はお孫さん喜んでいました?」
「もうべったり!」
 そう言って二人で笑った、実際全然離れようとしなかったし完全に孫溺愛おじいちゃんになってしまい今日は泊っていくことになるかな……まぁここに居る間は仕事を手伝いますかね。
「それじゃあ次、魔法で壁と堀を作っちゃいましょう」
 ……前言撤回、早めに撤収しよう。ちなみにこの後一週間ほど滞在する羽目になりある程度問題は解決できたが俺はイリオ達にフルでこき使われたのは言うまでもない。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる

シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。 ※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。 ※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。 俺の名はグレイズ。 鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。 ジョブは商人だ。 そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。 だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。 そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。 理由は『巷で流行している』かららしい。 そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。 まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。 まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。 表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。 そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。 一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。 俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。 その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。 本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

処理中です...