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第57話
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「主様~支援の食料準備できました!」
「セナ、ありがと。てかホント籠いっぱいになったね……」
「大きい物ばかりですからね。余裕がある食料だけですのでこちらとしても問題無しです!」
確かに支援だし向こうもえり好みすることはないと思う。一応保存の事も考えて干しカエルとジャガイモがほとんどを占めている。味気ないかもしれないけどめいいっぱいの食料だ、今はこれで満足してもらうしかない。
「それじゃあ行こうか」
「はい!」
俺はドラゴンモードに変身して荷物を背負う。今日はリュクス、支給品の確認や諸々の補助の為にヨゾラとセナが一緒に来る。
「それじゃあ留守は任せるね、いってきます」
「行ってらっしゃい! がんばってね」
アズハ達に見送られながら俺達は飛び立った。
「じゃあ道案内お願いね」
「お任せください!」
ミラーハイドで姿を隠して快適な空の旅へ~ってね。この魔法を思いついて試して正解だった、まず気づかれることがないのだ。たぶん姿を隠す魔法ということ自体が想像できてないんだろうね、アニメゲーム知識は偉大である。
「リュクスの知り合い達はまとまっているの?」
「はい、他種族同士で短所を補い合う生き方を効率的と思ってくれたようです。今は人が近づけない最深部に協力して村を作っているみたいですよ」
うちみたいなことをし始めたってことね、実際効率はいいと思うし協力するのは悪い事じゃない。差別ばっか帝国や王国なんかより遥かに評価するべきだ。
「見えてきましたよ」
「ホントに奥深くって感じね」
「人間族が手を出せないように場所を選びましたからね、あの王国は資材調達にこの森を使いますし」
確かに木材を得るなら森林伐採だよなぁ、植林とか林業なんて考えないだろうしね。
「先に行って知らせてきます」
リュクスはそう言うと一足先に飛んで行った。まぁ急にドラゴンが降ってきたら大騒ぎだよね……
「お待たせしました、ついて来てください」
しばらくしてリュクスが戻ってきた。俺達は彼女の案内に従い森の奥深く、多種族による集落へと着陸する。
「結構立派な家だと思ったらここにもエルフが居るんだね」
「エルフ族は各地に散開していますけど数が少ない種族ではないですね。ここは男もいるみたいですし恵まれていますね」
見た感じ男性もそこそこ居るみたいだし人数も多い。てか種族もだが総数で言うとうちより遥かに多い数百人の村という規模だろうか?
「ヴリトラ様、この度はご助力いただき誠に感謝いたします」
眺めているとここの代表らしき人達が集まってきた。エルフ以外はそれ相応に老けている、長老かな?
「こちらの方々がここの代表で、長老会の皆さまです」
「なにそれ?」
「各種族の代表同士で最重要な案件の決定などを行う最高責任者達って感じでしょうか」
なるほど、ここは一人の指導者について行くのではなく相談して決めていくのね。
「早速で悪いが運んでもらってもいいかい?」
「そうですね、長話もなんですしね」
そう言うと村でいいのかな? 住人が集まってきたので順番に持ってきた食料を渡していく。と言っても倉庫にまとめて一括で保存管理をするらしくただ運んでいるだけだ。
「ここもいろんな種族がいるね」
「この森に棲んでいた部族と種族が全て集まっていますからね、この辺りの人間は何をしでかすかわからない。ならば我々も団結して立ち向かわなければならない、生きるために」
なんと言うか、この世界は人間対その他種族という構図が大きすぎる気がする。もちろんそんな国だらけではないのだろうけどどうしてこう偏るんのだろうか……
「長老方、これで冬は越えれそうかい?」
「我々も蓄えはございます。それに加えてこの食料、何としてでも越えて見せましょう」
「ならいい。誰一人欠けることなく越えることを願うよ、仲良くね」
別に人間だけが悪いというわけじゃない。これだけ種族や部族が集まっているんだ、自分達だけでもと考える奴らが居てもおかしくはない。結局は偶然人が暴走する形になっただけでどうなっていたかはわからないのだから、生きているのならそれぞれの考えがあるからしょうがないのだろう。
「リュクス、ここに居る種族って三種類?」
「いえ、ここに居る種族はエルフ、ケンタウロス、ウォーラビッタ、ウェアキャットそして下級鳥獣種複数という感じですね」
「じゃあ対話可能な種族は四種族?」
「はい、部族としては更に細かく分かれていますが大まかにはその認識で大丈夫です」
エルフはセナ達も居るしすぐわかった。ケンタウロスも人の上半身に馬の下半身アニメやマンガに出てくるアレだった、ウサギっぽいのと猫っぽいのは獣人として一括りにしていたがそれぞれ違う種族だった。さらにその下に家畜ではないがペット的な存在が数種類結構な数が居るようだった。
「主様~物資の受け渡し完了しました!」
「セナ、ありがとう。お疲れさまだ」
「いえ!」
「リュクス、目的は果たしたもう大丈夫かい?」
リュクスは長老達と何か話しているようだった、邪魔しちゃまずかったかな?
「主様、私のわがままをお聞きいただきありがとうございました」
「いいさ、余裕はあったんだ。ところで何を話していたんだ? 邪魔してしまったかい?」
「いえ、ただ主様へのお礼の件なんですけど……」
あれ? なんか言い難そう、なんかヤバい物渡されちゃう?
「お連れしました」
長老達が改めてやってきた、後ろにも何人か連れてきているようだ。あ、これってまさか……
「皆、年頃で働き盛り。必ずしもヴリトラ様の役に立つ者達です」
「えっと……」
リュクスに視線で助けを求めてみる……
「この方々は主様の下に行くことを希望する方達で、必ず役に立つから是非連れて行って欲しいとのことです」
早い話が移住希望者だ。見た感じケンタウロス六人、ウサ耳七人に猫耳七人の二十人かな? 全員女の子なのはなぜだろう? ここ結構男性居るのに……
「主様ぁ~!」
「セナ、どうしたの?」
「これって主様が欲しがってた亀の手蔦じゃないですか?」
「え?」
倉庫の方に向かっていたセナが何かを持って戻ってきた。それは緑色の陸亀の手のような植物、ホップだ!! こんなとこにあった!!
「この植物は食料の保存などに使っておりますが、数に余裕がありますし差し上げましょうか? 良ければ苗もございますのでそちらも」
「まじで!?」
これは嬉しいお礼だ。ホップがあればビールが作れる! しかも苗もあるならうちで量産ができる! これが一番うれしいかもしれない。
「でも、いいのかい? こんな可愛らしい娘達だけでなくこの植物も貰ってしまって」
「構いませぬ。この森ではたくさん取れる植物ですし、苗もそちらの真似をして育てて効率よく採取することをしてみようと用意したまで。数にも余裕がございますので」
危なかった。自分達からうちに来ることを選んだ娘達、雰囲気的に断れないし今回のお礼とのことだったけど。ホップに一番喜んでしまったら可哀想だし立場が無くなってしまう、どうにか誤魔化せたと思う……
「最終確認、君たちはホントにいいの? 無理強いはしないよ」
「はい、私達は自ら志願いたしました。ヴリトラ様の元に行くことを希望します」
食料支援を受けた上に娘の移住希望。食い扶持も減って都合がいいって感じかな。
「うちに居る人達の仲良くやってくれれば構わない。歓迎するよ」
「ありがとうございます!」
「じゃあ用事もすんだし帰ろうか、君たちは準備できているかい?」
「はい、元よりこの身一つで行くつもりでしたので」
「了解した」
「亀の手蔦の方も準備できました~」
セナの横に木箱が四つほど用意されている。たぶん中に苗とホップが入っているのだろう。俺は籠の一番下に箱を積み込んだ。
「あ~ちょっと雑な運び方になってしまうけどいいかい?」
「大丈夫です!」
申し訳ないが娘達には籠に入ってもらい、ケンタウロスの娘達だが申し訳ないが俺が両手で抱えて連れていくことにした。ちょっと恥ずかしそうにしていたが我慢して欲しい。
「それでは帰るとしよう、無事に冬を超え繁栄することを願っている」
「ははぁ、ありがとうございます」
俺達は挨拶を済ませて飛び立った。帰ったら新しい仲間の家とか作らなきゃなぁ、急がないと冬になっちゃう。
「着いたら君たちの希望を教えてね」
「いいのですか?」
「いいも何も家族なんだから遠慮はしなくていいよ」
うちに住んでいる者は皆家族、差別なんてするつもりもないし幸せにする。そのための旗印、俺が居るのだから。
「ありがとうございます!」
なんかすごくキラキラした顔してる、気に入ってくれたのならよかった。そのまま俺達は空を飛びうちに帰っていくのだった。
「セナ、ありがと。てかホント籠いっぱいになったね……」
「大きい物ばかりですからね。余裕がある食料だけですのでこちらとしても問題無しです!」
確かに支援だし向こうもえり好みすることはないと思う。一応保存の事も考えて干しカエルとジャガイモがほとんどを占めている。味気ないかもしれないけどめいいっぱいの食料だ、今はこれで満足してもらうしかない。
「それじゃあ行こうか」
「はい!」
俺はドラゴンモードに変身して荷物を背負う。今日はリュクス、支給品の確認や諸々の補助の為にヨゾラとセナが一緒に来る。
「それじゃあ留守は任せるね、いってきます」
「行ってらっしゃい! がんばってね」
アズハ達に見送られながら俺達は飛び立った。
「じゃあ道案内お願いね」
「お任せください!」
ミラーハイドで姿を隠して快適な空の旅へ~ってね。この魔法を思いついて試して正解だった、まず気づかれることがないのだ。たぶん姿を隠す魔法ということ自体が想像できてないんだろうね、アニメゲーム知識は偉大である。
「リュクスの知り合い達はまとまっているの?」
「はい、他種族同士で短所を補い合う生き方を効率的と思ってくれたようです。今は人が近づけない最深部に協力して村を作っているみたいですよ」
うちみたいなことをし始めたってことね、実際効率はいいと思うし協力するのは悪い事じゃない。差別ばっか帝国や王国なんかより遥かに評価するべきだ。
「見えてきましたよ」
「ホントに奥深くって感じね」
「人間族が手を出せないように場所を選びましたからね、あの王国は資材調達にこの森を使いますし」
確かに木材を得るなら森林伐採だよなぁ、植林とか林業なんて考えないだろうしね。
「先に行って知らせてきます」
リュクスはそう言うと一足先に飛んで行った。まぁ急にドラゴンが降ってきたら大騒ぎだよね……
「お待たせしました、ついて来てください」
しばらくしてリュクスが戻ってきた。俺達は彼女の案内に従い森の奥深く、多種族による集落へと着陸する。
「結構立派な家だと思ったらここにもエルフが居るんだね」
「エルフ族は各地に散開していますけど数が少ない種族ではないですね。ここは男もいるみたいですし恵まれていますね」
見た感じ男性もそこそこ居るみたいだし人数も多い。てか種族もだが総数で言うとうちより遥かに多い数百人の村という規模だろうか?
「ヴリトラ様、この度はご助力いただき誠に感謝いたします」
眺めているとここの代表らしき人達が集まってきた。エルフ以外はそれ相応に老けている、長老かな?
「こちらの方々がここの代表で、長老会の皆さまです」
「なにそれ?」
「各種族の代表同士で最重要な案件の決定などを行う最高責任者達って感じでしょうか」
なるほど、ここは一人の指導者について行くのではなく相談して決めていくのね。
「早速で悪いが運んでもらってもいいかい?」
「そうですね、長話もなんですしね」
そう言うと村でいいのかな? 住人が集まってきたので順番に持ってきた食料を渡していく。と言っても倉庫にまとめて一括で保存管理をするらしくただ運んでいるだけだ。
「ここもいろんな種族がいるね」
「この森に棲んでいた部族と種族が全て集まっていますからね、この辺りの人間は何をしでかすかわからない。ならば我々も団結して立ち向かわなければならない、生きるために」
なんと言うか、この世界は人間対その他種族という構図が大きすぎる気がする。もちろんそんな国だらけではないのだろうけどどうしてこう偏るんのだろうか……
「長老方、これで冬は越えれそうかい?」
「我々も蓄えはございます。それに加えてこの食料、何としてでも越えて見せましょう」
「ならいい。誰一人欠けることなく越えることを願うよ、仲良くね」
別に人間だけが悪いというわけじゃない。これだけ種族や部族が集まっているんだ、自分達だけでもと考える奴らが居てもおかしくはない。結局は偶然人が暴走する形になっただけでどうなっていたかはわからないのだから、生きているのならそれぞれの考えがあるからしょうがないのだろう。
「リュクス、ここに居る種族って三種類?」
「いえ、ここに居る種族はエルフ、ケンタウロス、ウォーラビッタ、ウェアキャットそして下級鳥獣種複数という感じですね」
「じゃあ対話可能な種族は四種族?」
「はい、部族としては更に細かく分かれていますが大まかにはその認識で大丈夫です」
エルフはセナ達も居るしすぐわかった。ケンタウロスも人の上半身に馬の下半身アニメやマンガに出てくるアレだった、ウサギっぽいのと猫っぽいのは獣人として一括りにしていたがそれぞれ違う種族だった。さらにその下に家畜ではないがペット的な存在が数種類結構な数が居るようだった。
「主様~物資の受け渡し完了しました!」
「セナ、ありがとう。お疲れさまだ」
「いえ!」
「リュクス、目的は果たしたもう大丈夫かい?」
リュクスは長老達と何か話しているようだった、邪魔しちゃまずかったかな?
「主様、私のわがままをお聞きいただきありがとうございました」
「いいさ、余裕はあったんだ。ところで何を話していたんだ? 邪魔してしまったかい?」
「いえ、ただ主様へのお礼の件なんですけど……」
あれ? なんか言い難そう、なんかヤバい物渡されちゃう?
「お連れしました」
長老達が改めてやってきた、後ろにも何人か連れてきているようだ。あ、これってまさか……
「皆、年頃で働き盛り。必ずしもヴリトラ様の役に立つ者達です」
「えっと……」
リュクスに視線で助けを求めてみる……
「この方々は主様の下に行くことを希望する方達で、必ず役に立つから是非連れて行って欲しいとのことです」
早い話が移住希望者だ。見た感じケンタウロス六人、ウサ耳七人に猫耳七人の二十人かな? 全員女の子なのはなぜだろう? ここ結構男性居るのに……
「主様ぁ~!」
「セナ、どうしたの?」
「これって主様が欲しがってた亀の手蔦じゃないですか?」
「え?」
倉庫の方に向かっていたセナが何かを持って戻ってきた。それは緑色の陸亀の手のような植物、ホップだ!! こんなとこにあった!!
「この植物は食料の保存などに使っておりますが、数に余裕がありますし差し上げましょうか? 良ければ苗もございますのでそちらも」
「まじで!?」
これは嬉しいお礼だ。ホップがあればビールが作れる! しかも苗もあるならうちで量産ができる! これが一番うれしいかもしれない。
「でも、いいのかい? こんな可愛らしい娘達だけでなくこの植物も貰ってしまって」
「構いませぬ。この森ではたくさん取れる植物ですし、苗もそちらの真似をして育てて効率よく採取することをしてみようと用意したまで。数にも余裕がございますので」
危なかった。自分達からうちに来ることを選んだ娘達、雰囲気的に断れないし今回のお礼とのことだったけど。ホップに一番喜んでしまったら可哀想だし立場が無くなってしまう、どうにか誤魔化せたと思う……
「最終確認、君たちはホントにいいの? 無理強いはしないよ」
「はい、私達は自ら志願いたしました。ヴリトラ様の元に行くことを希望します」
食料支援を受けた上に娘の移住希望。食い扶持も減って都合がいいって感じかな。
「うちに居る人達の仲良くやってくれれば構わない。歓迎するよ」
「ありがとうございます!」
「じゃあ用事もすんだし帰ろうか、君たちは準備できているかい?」
「はい、元よりこの身一つで行くつもりでしたので」
「了解した」
「亀の手蔦の方も準備できました~」
セナの横に木箱が四つほど用意されている。たぶん中に苗とホップが入っているのだろう。俺は籠の一番下に箱を積み込んだ。
「あ~ちょっと雑な運び方になってしまうけどいいかい?」
「大丈夫です!」
申し訳ないが娘達には籠に入ってもらい、ケンタウロスの娘達だが申し訳ないが俺が両手で抱えて連れていくことにした。ちょっと恥ずかしそうにしていたが我慢して欲しい。
「それでは帰るとしよう、無事に冬を超え繁栄することを願っている」
「ははぁ、ありがとうございます」
俺達は挨拶を済ませて飛び立った。帰ったら新しい仲間の家とか作らなきゃなぁ、急がないと冬になっちゃう。
「着いたら君たちの希望を教えてね」
「いいのですか?」
「いいも何も家族なんだから遠慮はしなくていいよ」
うちに住んでいる者は皆家族、差別なんてするつもりもないし幸せにする。そのための旗印、俺が居るのだから。
「ありがとうございます!」
なんかすごくキラキラした顔してる、気に入ってくれたのならよかった。そのまま俺達は空を飛びうちに帰っていくのだった。
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