転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~

アズドラ

文字の大きさ
65 / 191

第65話

しおりを挟む
「改めまして、先程は助けていただきありがとうございました」
 俺とアルはお散歩に行った先でイリオとグレースというゴブリンの女性二人を助け、帰ってきた。
「怪我もないみたいでよかったよ」
「はい、まさか有名なヴリトラ様に助けていただけるとは思いませんでした」
「偶然、アルが気づかなかったら助けられなかったしね」
 今は仮宿のテーブルで俺とアル、イリオとグレースの四人で座って話していた。
「さっき森を抜けたいだけとか言ってたけど、よかったら送ろうか?」
「いえ、さっきはああ言いましたが、私達の目的はここに来ることでした」
 そう言えばゴブリン族で女性は希少なんだっけかな? 前にそんなことを聞いた気がする。ここに居るゴブリン皆女性だけど……
「うち? ここって結構危ない場所なんでしょ? どうしてまた」
「そもそも貴女達はジェネラルにパラディン、本来なら部族、トライブを率いる上位種のはずなのにどうしてそんな存在がしかも二人して」
 確かにアーシラのプリンセスもだけどジェネラルやパラディン普通に強そうってか群れのリーダー的存在だよね。アニメとかでもそんな感じだったし。
「てかルーフェ、いつの間に?」
「ご主人様居るところルーフェリアスありです!」
「さいですか……」
「私達は一つのトライブに一緒に居ました」
「魔王領南東の山脈に群れを作って暮らしていたのですが、ある日ワイバーンの襲撃を受けてしまい群れが壊滅。どうにか逃げきれたのは私達二人だけでした……」
「ワイバーンってあいつかな?」
「シルバーの事でしたら別個体だと思いますよ、あれは一応希少種ですし軍事作戦に扱うはずです。集落の襲撃にはそうそう使わないし野生種かと」
 あのワイバーンうちを思いっきり襲撃してたんだけど? 別個体なら倒したというわけではないのね。
「群れも崩壊、私達二人じゃ新たな群れを作ることもできませんしどうしようもなく領内を放浪している時に終焉の森の魔竜領域の話を聞きました」
「私達は受け入れてくれそうな場所はそこしかないと思い無理を承知で魔竜領域を目指しました」
「ルーフェ、この二人じゃ群れが作り直せないってどういうこと?」
「ゴブリンと言えば数、圧倒的な繁殖能力で一気に数を増やす特徴を持つ種族ですが、それはあくまでもオスの話であってメス、つまりは女性の場合繁殖能力的には一般の人間と変わりありません。母親の才を受け継ぎ上位種が生まれやすいという特徴がある分子供が出来にくいくらいです」
 つまりこの二人はゴブリンの中でも希少な女性、しかも上位種。だけど性質的に群れを再生することができないと。
「そこで考えた結果、群れが作れないのであれば強力な群れに合流しようと!」
「はい?」
「魔竜ヴリトラは様々な種族を率い、終焉の森を支配した最強の長。その元にたどり着き群れに加えてもらえたなら私達は安泰です!」
 なんか極端? な思考じゃないかなぁ……また女性を囲うとかなんか言われそうな気がする。まぁよくあるハーレム物の作品みたいな感じかなぁ。
「俺としては構わないよ、作業とかいろいろ手伝ってもらえれば」
「さすがヴリトラ様! 慈悲深き守護竜様です!」
「何卒よろしく願いします!」
 まぁ悪い娘じゃないだろうし、アルも笑顔だし。いいよね……
「ご主人様は何と言うか女性に弱いですよね」
 ルーフェはちょっと不満そうだ……小声でまたライバルが増えるとかなんとか言ってたぞ……
「まぁ俺も男だし?」
「まったくもうですね……」
 やれやれという感じのルーフェ、すっかり奥さんという雰囲気になってしまった。
「とりあえず、二人とも。これからよろしくね」
「はい、私の知識と!」
「私の力で!」
「「必ずお役に立つと約束いたします!」」
 こうしてまた住人が二人新たに加わったのだった。
「話は済んだようだな、こっちもできたぞ!」
 タイミングを待っていたかのようにガレオンが食事を持ってやってきた。
「マカロニと言うものを作ってみたのでそれとシチューをアレンジして主の言っていたグラタンという物を作ってみたぞ! 食べてみてくれ!」
「おぉ、美味しそう」
「いい匂いですぅ!!」
 アルの尻尾がブンブン振っている。イリオとグレースも初めて見る食事に興味津々という感じだ。
「いい焦げ目!」
「主の言っていた美味しそうな焦げ目というのがわかったのだ! これは食欲をそそる出来だと自負している!」
「じゃあ皆、食べようか。いただきます!」
「いただきます~!」
 ガレオンの新作グラタンはものすごく美味しかった。冬ももうすぐ終わってまた春がやって来る、家族も増えてきたし皆が安心して暮らせるように頑張らねば!
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる

シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。 ※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。 ※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。 俺の名はグレイズ。 鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。 ジョブは商人だ。 そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。 だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。 そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。 理由は『巷で流行している』かららしい。 そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。 まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。 まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。 表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。 そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。 一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。 俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。 その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。 本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

処理中です...