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第66話
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イリオとグレースがやってきてしばらく経った、二人も問題なく皆と馴染んでくれたみたいでよかった。
「アーシラちゃん、いいですか? 私達ゴブリン族と言っても何種類かの部族に別れています。私達は人を襲い家畜を、作物を奪う略奪はしません。ですか一般種族は衝動に流されやすい、それを管理支配して制御するのが私達上位種族なのですよ」
「ん~わかんないぃ」
イリオはここにゴブリンプリンセスのアーシラが居ると聞いて飛んで行った。最近はいろいろと教えて群れを率いる長として成長して欲しいとかなんとか。
「ねぇね~イリオの言葉わかんない~」
近くで洗濯物を干していたアズハのとこへすぐに逃げて行ってしまう。いつもの事ではあるがイリオも諦められないという感じだった。
「アーシラちゃんにとって大事なことを教えてくれようとしてるんだよ? もうちょっとだけ頑張ってみよ、私も一緒に居てあげるから。ね?」
「ん~」
不満そうなアーシラを抱きかかえてイリオのとこまで連れていく。いつもの光景である。まだのびのび遊ばせてあげた方が俺はいいと思うんだけどなぁ。
「グレースさん行きますよ~!」
「いつでもどうぞ!」
「はぁ~!」
グレースの方はパラディンということで剣技に自信があるらしい。つまり戦いを覚えたいフラムの練習相手としては持って来いらしい。
「乱暴に振り回しても当たりませんよ! もっと敵との距離、武器の長さを意識して!」
二人の戦いを見ながらシンシアが指摘をする。自衛という意味でも戦いの勉強をするのはいいことだと思うし仲がいいのは最高だ。
「主様、今日は何するんですか?」
「アイナ、今日は何も無し?」
彼女はリザードマンのアイナ、アイスサラマンダーと呼ばれる竜種の先祖返りらしくリザードマンというより半竜人的な雰囲気の青系の鱗や髪が綺麗なフラムの双子の姉である。
「はい、今日は特に用事は無いです!」
「じゃあ一緒にやる」
「なにかわかんないですけど付いて行きます!」
「冬のうちにやりたいことがあってさ、ガレオンの準備待ちなんだよね」
「ところで、その抱えてる木槌は何ですか?」
「これは杵、セナ達に作ってもらったんだ」
「あれはなんですか?」
「あれは臼、杵とセットで使うアイテムなんだ」
アイナは不思議そうにしているが、そう。今日は餅を作るのだ! 今年はもち米もそれなりに収穫できているし十分な数が作れるはずである!
「主よ! いい感じに蒸せたぞぉ!」
ガレオンが釜を抱えてやってきた。お湯の入った桶を抱えたアルも一緒のようだ。
「いい感じ! 早速だけどここに入れてもらっていい?」
「おうさ!」
ガレオンはもち米を臼の中へと入れた。これで準備完了だ。
「主様何してるんですかぁ?」
暇だったのかセナやサラ、ホロン達も集まってきた。
「餅を作ります!」
「おぉ~!」
皆興味を示した。せっかくだから皆でやってみるのもいいかな。
「セナちょっと手伝ってもらっていい?」
「あ、はい!」
「それじゃ始めるね。まずはこの杵で臼に入れたもち米をこねる! こねる! こねる!」
俺は杵に体重をかけてもち米をすり潰すように圧してこねていく。いい感じに粒が無くなってきた頃合いで。
「セナ、これから餅をつくからついた位置を畳むように餅を返して欲しいんだ」
「と、とにかくやってみます!」
「お湯で手を濡らしておいてね」
「はい!」
「じゃあいくぞー!」
俺は勢いよく餅に杵を打ち下ろす。ペッタンという音が聞こえ、再び振り上げる。
「セナ今!」
「はい!」
セナは今叩かれた場所を隠すように餅を折り返して見せる。完璧だ!
「よいしょ!」
そしたら再び杵を振り下ろし餅をつく。
「これの繰り返し! タイミング合わせてリズムよく行くよ!」
「はい!」
ぺったん! 返す! ぺったん! 返す! 最初は心地なかったがしばらくやっていると感覚がわかって来たらしくリズミカルにペッタンペッタンつきだした。初めてにしては上出来なくらい餅になって行く。
「セナ上手! 息ピッタリ!」
「それほどでも! でもコツがわかって楽しいです!」
「そろそろいいかな?」
「ガレオン! 例の物を!」
「おうさ!」
いい感じにもちもちしてきたところで。ガレオンに巨大な鍋を持ってきてもらう。
「それは?」
「主に言われて小豆を仕込んでいたのだ。アンコというらしい!」
「お椀にアンコを流し込んで、今ついた餅をねこうやって入れるの!」
「おぉ!」
「これはぁ!!」
「ぜんざいの完成、食べてみて!」
まだ醤油も味噌もないからね、ぜんざいが最適解でしょ!
「美味しぃ!!」
「なんですかこれ! めっちゃ美味しいです!!」
騒ぎを聞きつけて皆集まってきてしまった。てかついた餅一号があっという間に消滅した……
「主様これの為に小豆やもち米を集めてたんですね!」
「他にも美味しいのはいろいろあるけど、簡単に皆で楽しめるのはこれかなって」
「さすがです!」
「ガレオン、悪いがもち米の用意どんどん任せちゃっていいかい?」
「任された! しかし一人では手が足りぬ、少し手助けを頼もうか!」
「あ、なら私が!」
ウサっ娘や猫っ娘が何人か手伝ってくれるようでよかった。
「主様、臼と杵、まだ何基かありますよ!」
「さっきのでやり方は大丈夫?」
「覚えました!」
「餅は保存食にもなるから皆でやろうか」
「はい!」
「私ついてみたい~!」
「じゃあ私が返しますね!」
今日は想定外に大騒ぎになってしまった。リザードマンやケンタウロス、ミノタウロスの力自慢が餅をつき。そのほかの者が餅を上手く返す、急に始まってしまったがこの世界に来て初めての大餅つき大会の開催であった。
「他の料理の研究もしたい、残しておいて欲しいのだぁ!」
ガレオンもテンションが上がっていてより大声で話している、セッカ達も餅を食べるらしくムシャムシャしていた。皆気に行ってくれてよかった。
「保存する餅は片栗粉で包んでね、そうすれば保存しやすいから」
「前にジャガイモから作った粉ですよね? 取ってきます!」
こうして餅つきゼンザイ大会は大いに盛り上がって冬のいい思い出になるのだった。皆で騒いでホント楽しかった!
「アーシラちゃん、いいですか? 私達ゴブリン族と言っても何種類かの部族に別れています。私達は人を襲い家畜を、作物を奪う略奪はしません。ですか一般種族は衝動に流されやすい、それを管理支配して制御するのが私達上位種族なのですよ」
「ん~わかんないぃ」
イリオはここにゴブリンプリンセスのアーシラが居ると聞いて飛んで行った。最近はいろいろと教えて群れを率いる長として成長して欲しいとかなんとか。
「ねぇね~イリオの言葉わかんない~」
近くで洗濯物を干していたアズハのとこへすぐに逃げて行ってしまう。いつもの事ではあるがイリオも諦められないという感じだった。
「アーシラちゃんにとって大事なことを教えてくれようとしてるんだよ? もうちょっとだけ頑張ってみよ、私も一緒に居てあげるから。ね?」
「ん~」
不満そうなアーシラを抱きかかえてイリオのとこまで連れていく。いつもの光景である。まだのびのび遊ばせてあげた方が俺はいいと思うんだけどなぁ。
「グレースさん行きますよ~!」
「いつでもどうぞ!」
「はぁ~!」
グレースの方はパラディンということで剣技に自信があるらしい。つまり戦いを覚えたいフラムの練習相手としては持って来いらしい。
「乱暴に振り回しても当たりませんよ! もっと敵との距離、武器の長さを意識して!」
二人の戦いを見ながらシンシアが指摘をする。自衛という意味でも戦いの勉強をするのはいいことだと思うし仲がいいのは最高だ。
「主様、今日は何するんですか?」
「アイナ、今日は何も無し?」
彼女はリザードマンのアイナ、アイスサラマンダーと呼ばれる竜種の先祖返りらしくリザードマンというより半竜人的な雰囲気の青系の鱗や髪が綺麗なフラムの双子の姉である。
「はい、今日は特に用事は無いです!」
「じゃあ一緒にやる」
「なにかわかんないですけど付いて行きます!」
「冬のうちにやりたいことがあってさ、ガレオンの準備待ちなんだよね」
「ところで、その抱えてる木槌は何ですか?」
「これは杵、セナ達に作ってもらったんだ」
「あれはなんですか?」
「あれは臼、杵とセットで使うアイテムなんだ」
アイナは不思議そうにしているが、そう。今日は餅を作るのだ! 今年はもち米もそれなりに収穫できているし十分な数が作れるはずである!
「主よ! いい感じに蒸せたぞぉ!」
ガレオンが釜を抱えてやってきた。お湯の入った桶を抱えたアルも一緒のようだ。
「いい感じ! 早速だけどここに入れてもらっていい?」
「おうさ!」
ガレオンはもち米を臼の中へと入れた。これで準備完了だ。
「主様何してるんですかぁ?」
暇だったのかセナやサラ、ホロン達も集まってきた。
「餅を作ります!」
「おぉ~!」
皆興味を示した。せっかくだから皆でやってみるのもいいかな。
「セナちょっと手伝ってもらっていい?」
「あ、はい!」
「それじゃ始めるね。まずはこの杵で臼に入れたもち米をこねる! こねる! こねる!」
俺は杵に体重をかけてもち米をすり潰すように圧してこねていく。いい感じに粒が無くなってきた頃合いで。
「セナ、これから餅をつくからついた位置を畳むように餅を返して欲しいんだ」
「と、とにかくやってみます!」
「お湯で手を濡らしておいてね」
「はい!」
「じゃあいくぞー!」
俺は勢いよく餅に杵を打ち下ろす。ペッタンという音が聞こえ、再び振り上げる。
「セナ今!」
「はい!」
セナは今叩かれた場所を隠すように餅を折り返して見せる。完璧だ!
「よいしょ!」
そしたら再び杵を振り下ろし餅をつく。
「これの繰り返し! タイミング合わせてリズムよく行くよ!」
「はい!」
ぺったん! 返す! ぺったん! 返す! 最初は心地なかったがしばらくやっていると感覚がわかって来たらしくリズミカルにペッタンペッタンつきだした。初めてにしては上出来なくらい餅になって行く。
「セナ上手! 息ピッタリ!」
「それほどでも! でもコツがわかって楽しいです!」
「そろそろいいかな?」
「ガレオン! 例の物を!」
「おうさ!」
いい感じにもちもちしてきたところで。ガレオンに巨大な鍋を持ってきてもらう。
「それは?」
「主に言われて小豆を仕込んでいたのだ。アンコというらしい!」
「お椀にアンコを流し込んで、今ついた餅をねこうやって入れるの!」
「おぉ!」
「これはぁ!!」
「ぜんざいの完成、食べてみて!」
まだ醤油も味噌もないからね、ぜんざいが最適解でしょ!
「美味しぃ!!」
「なんですかこれ! めっちゃ美味しいです!!」
騒ぎを聞きつけて皆集まってきてしまった。てかついた餅一号があっという間に消滅した……
「主様これの為に小豆やもち米を集めてたんですね!」
「他にも美味しいのはいろいろあるけど、簡単に皆で楽しめるのはこれかなって」
「さすがです!」
「ガレオン、悪いがもち米の用意どんどん任せちゃっていいかい?」
「任された! しかし一人では手が足りぬ、少し手助けを頼もうか!」
「あ、なら私が!」
ウサっ娘や猫っ娘が何人か手伝ってくれるようでよかった。
「主様、臼と杵、まだ何基かありますよ!」
「さっきのでやり方は大丈夫?」
「覚えました!」
「餅は保存食にもなるから皆でやろうか」
「はい!」
「私ついてみたい~!」
「じゃあ私が返しますね!」
今日は想定外に大騒ぎになってしまった。リザードマンやケンタウロス、ミノタウロスの力自慢が餅をつき。そのほかの者が餅を上手く返す、急に始まってしまったがこの世界に来て初めての大餅つき大会の開催であった。
「他の料理の研究もしたい、残しておいて欲しいのだぁ!」
ガレオンもテンションが上がっていてより大声で話している、セッカ達も餅を食べるらしくムシャムシャしていた。皆気に行ってくれてよかった。
「保存する餅は片栗粉で包んでね、そうすれば保存しやすいから」
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