20 / 107
第20話 休日
しおりを挟む
連続で仕事をこなすと、流石に疲労するものだ。
王宮であれば、頭脳労働や肉体労働が交互にやって来たりもした。
だが、冒険者というものは基本的に肉体労働なのだ。
時には、丸一日何もせずに体を休めることが必要になる。
デビルプラント騒ぎから帰ってきてすぐ、俺は部屋にこもってゆっくりとすることにした。
ガルフスがやって来ていようが、構ったことではない。
マールイ王国が困った事態になっているのだろうが、それはあちらで片付けるべきことだ。
俺は寝る……。
「いや、その前に体を拭くくらいはしておくか。湯を買えるだけの金は十分にあるしな」
俺とイングリドが泊まる宿は、金を払えばたっぷりと沸かした湯を運んできてくれる。
これで旅の垢を落とすのはなかなか気持ちがいい。
湯を使うなど、マールイ王国では王侯貴族にしか許されない贅沢だ。
俺が階下に、湯を買いに行こうとした時である。
「うーん」
隣室から唸り声が聞こえてきた。
イングリドのものだ。
「どうしたんだい、イングリド」
「オーギュスト! 実はな、湯が足りない。髪を洗うにはもう少し欲しい」
「なんと贅沢な使い方をするんだ」
俺は驚いた。
湯で洗うということは、体を洗う以上の量が必要ではないか。
なかなかの金額になる。
「もしやイングリド、君はいつもこうして湯を買っている?」
「当然だ。可能ならば、湯を張った浴槽に入りたいが……」
この言葉で確信した。
彼女は、どこかの貴族の家の出であろう。
湯を張った浴槽など、それほどの贅沢品なのだ。
まず、火をおこすための燃料が高い。
発火の魔法や炎の魔法を使える者はいても、火を使い続ける燃料となるとそうはいかない。
湯を沸かすとは、その燃料を使い、相当量の水を熱する必要があるのだ。
「では俺が頼んでこよう。代金は建て替えておくが……」
「あ、いや、私が払う。ちょっと待っていてくれ」
がさごそと音がして、扉が開いた。
そこには、胸元を布で隠したイングリドの姿がある。
真っ白な肌に、金色の濡れ髪。
布で隠されてても、それを押し上げる豊かな膨らみが分かる。
「うーむ」
俺は思わず呻いた。
長い間生きてきたが、見とれてしまうほどの美女というものは滅多にお目にかかれない。
それが今、目の前にいた。
「どうしたのだ、オーギュスト」
「いや、平気で肌を晒すんだなあと思ったのだが」
「? 誰かに体を洗ってもらう時は普通、見られるものだろう。何も恥ずかしくはない」
彼女は間違いなく貴族、それも、体を洗う専門の召使いがいるような、上位の家の生まれだ。
「イングリド、君がその考え方で、これまで無事で来れたのはまさに、幸運スキルの賜物だな……! よし、俺が湯を頼んでこよう。君は外に出るなよ。待っているんだ」
「わ、分かった」
彼女が扉の奥に引っ込んだのを確認し、俺はホッと息をついた。
年甲斐もなく平常心を失いそうだった。
まさか今まで、隣にあんな美女がいたとはな……。
「だが、美女とともに冒険しているとなると、これはまた張り合いがでるというものだ」
俺はうんうん、と頷く。
階下で、たっぷりの湯を買う。
湯が沸くまでの間、酒などを頼んで時間をつぶすことにした。
湯の量が多いため、これを運ぶには人数が必要だからだ。
特に、イングリドの部屋に運ぶのは俺がやっておくべきだ。
……今まで、どうやってやり過ごしていたのだろうか。
しばらくすると、湯が沸いたので、宿の使用人と一緒に運んでいくことにする。
「お客さん、凄い力ですねえ……。細く見えるのに」
「重いものを運ぶコツがあるのさ。まあ、俺の場合は荷重スキルがあるから重いものを運ぶのが楽なんだがね」
そんな無駄話をしつつ、イングリドの部屋へ。
「待っていたぞ!」
「うひょー!」
飛び出してきたイングリドに、宿の使用人がとんでもない声を上げた。
肌もあらわな美女が現れたら、驚き半分、嬉しさ半分で叫んでしまう気持ちも分かる。
「本当に他人に肌を見せる事が気にならないんだな。だがイングリド、外の世界はご婦人がタオル一枚で出てきていい場所ではない。俺が中に持っていくから引っ込んでいたまえ」
「そうなのか……?」
きょとんとするイングリドを、部屋の中に押し込む。
あちこちに、部屋の片隅には、よく手入れされた鎧と魔剣、魔槍。
そして脱ぎ散らかされた衣服。
装備の手入れはしっかりしているのに、衣服を畳んでいないのはどういうことなんだ……。
宿の使用人を帰し、あまり人に肌を見せないように、と伝えてから、俺は隣の部屋に……。
「オーギュスト! ちょうどいい、手伝ってもらえないか! 私はどうも、一人で髪を洗ったりするのが下手で……」
「おいおい」
間違いない!
彼女は貴族のお嬢様だ。
それも、常に使用人が何もかもやってくれていたお嬢様だろう。
よくぞこれまで、貞操を守りながら冒険者をやってこれたものだ。
ああ、幸運スキルがあったな!
あのユニークスキルは、イングリドの身を守ると同時に、彼女が社会性を身につけるための邪魔をしてしまったらしい。
「これは……。俺が彼女に、カッチリと外の世界の常識を教え込まねばならないな!!」
「オーギュスト? な、何を鼻息を荒くしているんだ? わ、分かった、一人で髪を洗うので……」
「いや、俺が手伝おう。そして、ついでに社会の常識というものについて、世間知らずな君にレクチャーせねばなるまい! 心して聞くように!」
「なんだかオーギュストが怖いんだが!? 道化師が常識を教えるとか、な、なんでそんなにやる気に満ちているんだーっ!?」
「笑いとは常識を崩すことで生まれる! つまり、常識を知らねば笑いの道は歩めないということだ! すなわち、一流の道化師たる俺は誰よりも常識に詳しい! 全く、君はこれだけ美しいと言うのに、それを意識もせぬような扱い方をするのが実に惜しい!」
「う、美しい!? 私が? な、何を言っているんだオーギュスト!」
かくして、男と女が一室にいるというのに、何の色気もない一時が過ぎていくのだった。
王宮であれば、頭脳労働や肉体労働が交互にやって来たりもした。
だが、冒険者というものは基本的に肉体労働なのだ。
時には、丸一日何もせずに体を休めることが必要になる。
デビルプラント騒ぎから帰ってきてすぐ、俺は部屋にこもってゆっくりとすることにした。
ガルフスがやって来ていようが、構ったことではない。
マールイ王国が困った事態になっているのだろうが、それはあちらで片付けるべきことだ。
俺は寝る……。
「いや、その前に体を拭くくらいはしておくか。湯を買えるだけの金は十分にあるしな」
俺とイングリドが泊まる宿は、金を払えばたっぷりと沸かした湯を運んできてくれる。
これで旅の垢を落とすのはなかなか気持ちがいい。
湯を使うなど、マールイ王国では王侯貴族にしか許されない贅沢だ。
俺が階下に、湯を買いに行こうとした時である。
「うーん」
隣室から唸り声が聞こえてきた。
イングリドのものだ。
「どうしたんだい、イングリド」
「オーギュスト! 実はな、湯が足りない。髪を洗うにはもう少し欲しい」
「なんと贅沢な使い方をするんだ」
俺は驚いた。
湯で洗うということは、体を洗う以上の量が必要ではないか。
なかなかの金額になる。
「もしやイングリド、君はいつもこうして湯を買っている?」
「当然だ。可能ならば、湯を張った浴槽に入りたいが……」
この言葉で確信した。
彼女は、どこかの貴族の家の出であろう。
湯を張った浴槽など、それほどの贅沢品なのだ。
まず、火をおこすための燃料が高い。
発火の魔法や炎の魔法を使える者はいても、火を使い続ける燃料となるとそうはいかない。
湯を沸かすとは、その燃料を使い、相当量の水を熱する必要があるのだ。
「では俺が頼んでこよう。代金は建て替えておくが……」
「あ、いや、私が払う。ちょっと待っていてくれ」
がさごそと音がして、扉が開いた。
そこには、胸元を布で隠したイングリドの姿がある。
真っ白な肌に、金色の濡れ髪。
布で隠されてても、それを押し上げる豊かな膨らみが分かる。
「うーむ」
俺は思わず呻いた。
長い間生きてきたが、見とれてしまうほどの美女というものは滅多にお目にかかれない。
それが今、目の前にいた。
「どうしたのだ、オーギュスト」
「いや、平気で肌を晒すんだなあと思ったのだが」
「? 誰かに体を洗ってもらう時は普通、見られるものだろう。何も恥ずかしくはない」
彼女は間違いなく貴族、それも、体を洗う専門の召使いがいるような、上位の家の生まれだ。
「イングリド、君がその考え方で、これまで無事で来れたのはまさに、幸運スキルの賜物だな……! よし、俺が湯を頼んでこよう。君は外に出るなよ。待っているんだ」
「わ、分かった」
彼女が扉の奥に引っ込んだのを確認し、俺はホッと息をついた。
年甲斐もなく平常心を失いそうだった。
まさか今まで、隣にあんな美女がいたとはな……。
「だが、美女とともに冒険しているとなると、これはまた張り合いがでるというものだ」
俺はうんうん、と頷く。
階下で、たっぷりの湯を買う。
湯が沸くまでの間、酒などを頼んで時間をつぶすことにした。
湯の量が多いため、これを運ぶには人数が必要だからだ。
特に、イングリドの部屋に運ぶのは俺がやっておくべきだ。
……今まで、どうやってやり過ごしていたのだろうか。
しばらくすると、湯が沸いたので、宿の使用人と一緒に運んでいくことにする。
「お客さん、凄い力ですねえ……。細く見えるのに」
「重いものを運ぶコツがあるのさ。まあ、俺の場合は荷重スキルがあるから重いものを運ぶのが楽なんだがね」
そんな無駄話をしつつ、イングリドの部屋へ。
「待っていたぞ!」
「うひょー!」
飛び出してきたイングリドに、宿の使用人がとんでもない声を上げた。
肌もあらわな美女が現れたら、驚き半分、嬉しさ半分で叫んでしまう気持ちも分かる。
「本当に他人に肌を見せる事が気にならないんだな。だがイングリド、外の世界はご婦人がタオル一枚で出てきていい場所ではない。俺が中に持っていくから引っ込んでいたまえ」
「そうなのか……?」
きょとんとするイングリドを、部屋の中に押し込む。
あちこちに、部屋の片隅には、よく手入れされた鎧と魔剣、魔槍。
そして脱ぎ散らかされた衣服。
装備の手入れはしっかりしているのに、衣服を畳んでいないのはどういうことなんだ……。
宿の使用人を帰し、あまり人に肌を見せないように、と伝えてから、俺は隣の部屋に……。
「オーギュスト! ちょうどいい、手伝ってもらえないか! 私はどうも、一人で髪を洗ったりするのが下手で……」
「おいおい」
間違いない!
彼女は貴族のお嬢様だ。
それも、常に使用人が何もかもやってくれていたお嬢様だろう。
よくぞこれまで、貞操を守りながら冒険者をやってこれたものだ。
ああ、幸運スキルがあったな!
あのユニークスキルは、イングリドの身を守ると同時に、彼女が社会性を身につけるための邪魔をしてしまったらしい。
「これは……。俺が彼女に、カッチリと外の世界の常識を教え込まねばならないな!!」
「オーギュスト? な、何を鼻息を荒くしているんだ? わ、分かった、一人で髪を洗うので……」
「いや、俺が手伝おう。そして、ついでに社会の常識というものについて、世間知らずな君にレクチャーせねばなるまい! 心して聞くように!」
「なんだかオーギュストが怖いんだが!? 道化師が常識を教えるとか、な、なんでそんなにやる気に満ちているんだーっ!?」
「笑いとは常識を崩すことで生まれる! つまり、常識を知らねば笑いの道は歩めないということだ! すなわち、一流の道化師たる俺は誰よりも常識に詳しい! 全く、君はこれだけ美しいと言うのに、それを意識もせぬような扱い方をするのが実に惜しい!」
「う、美しい!? 私が? な、何を言っているんだオーギュスト!」
かくして、男と女が一室にいるというのに、何の色気もない一時が過ぎていくのだった。
25
あなたにおすすめの小説
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
聖女の孫だけど冒険者になるよ!
春野こもも
ファンタジー
森の奥で元聖女の祖母と暮らすセシルは幼い頃から剣と魔法を教え込まれる。それに加えて彼女は精霊の力を使いこなすことができた。
12才にった彼女は生き別れた祖父を探すために旅立つ。そして冒険者となりその能力を生かしてギルドの依頼を難なくこなしていく。
ある依頼でセシルの前に現れた黒髪の青年は非常に高い戦闘力を持っていた。なんと彼は勇者とともに召喚された異世界人だった。そして2人はチームを組むことになる。
基本冒険ファンタジーですが終盤恋愛要素が入ってきます。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる