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第92話 革命は下準備のあとに
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温泉でまったりとしている女性陣。
フリッカはイングリドの胸元を見てギョッとしているし、イングリド本人は堂々としたものだ。
リザードマンの女性たちからすると、哺乳類の女性は珍しいらしく、色々質問などされていたようだ。
「お楽しみのところ悪いが」
「ぎゃーっ! 近づいてくんなやー!」
フリッカが真っ赤になって湯船に鼻まで潜った。
「オーギュスト、どうしたんだ?」
全く隠す様子もないイングリド。
それはそれでどうなのか。
ギスカは、海では散々、ドワーフは沈むと言っていながら、今は鼻歌を歌いながら湯船の中、夢見心地である。
「そこのギスカを貸して欲しい。ドワーフの若者たちの力が必要なんでね」
「また何か悪企みしているな? まあいいけれど。そう言えば、ギスカの兄はどうしたんだ?」
「ディゴはリザードマンの酒場で飲んでいるぞ。リザードマンからドワーフがよく思われていない可能性があるというのに、神経が太い」
だが、好都合である。
どうやらディゴは、鉱山都市の体制側だ。
長や年長者が治める鉱山都市のあり方に、疑問を抱いていない。
彼がいれば、俺の企みはできなかっただろう。
このまま酒場で飲んだくれていてもらいたい。
シャイクにもそのように伝えておく。
「ギスカー。手伝ってもらいたいことがあるんだが」
「おや、なんだい道化師。あんたドワーフの裸を見る趣味が」
「無いことはない」
「なんだって」
ギスカが鼻まで湯船に沈んだ。
ちょっと赤くなっているように見える。
「冗談は良くないぞオーギュスト」
イングリドにたしなめられた。
「いや失礼。最も恥ずかしがるべきはイングリドという気もするがね。ギスカ、君の手を借りたい。君のように、鉱山都市に不満を持っている若者たちとの繋ぎをお願いしたいんだ」
「へえ、そういうことかい」
ぷかっと顔を浮かばせてきたギスカがニヤリと笑う。
「いいよ! あの年寄どもをぎゃふんと言わせるなら、幾らでも手を貸すさ!」
本当に鉱山都市の上層部が嫌いらしいギスカ。
すぐに乗ってきた。
「道化師! ちょっと背中向けてな! っていうかあんた、人の裸を見るくせに自分は腰にタオル巻いて来て! 卑怯だよ!」
「ハハハ」
「ハハハじゃないよ!」
ということで、ざぶざぶとギスカが温泉から上がる音を聞き、彼女が着替え終わったのを待って俺も脱衣所にやって来た。
汗を拭い、いつもの装備を身に着ける。
「それで、どうするんだい?」
「若者の溜まり場に案内してもらいたい。君は俺が見たところ、若いドワーフの中ではかなり顔が知れてるんじゃないか?」
「そりゃあそうさ。あたいはタートル山最高の鉱石魔法使いだからね!」
だと思った。
ギスカの魔法使いとしての腕前は、超一流だ。
俺がこれまで見てきた魔法使いの中でも、五指に入る。
鉱石魔法という、バリエーション豊かな魔法を巧みに使いこなし、様々な状況に対応する。
俺の無茶振りにこれだけ応えてくれる魔法使いは、彼女だけだろう。
「では行くとしよう。君の顔の広さを信頼しているよ」
「任せときな。この鉱山の年寄り連中は反吐が出るくらい嫌いだけど、これから行くところのあいつらは悪い奴らじゃないからね」
外に出ると、酒場でディゴが酔い潰れているのが見えた。
リザードマンの酒は、香りの強い果実酒だ。
その中でも特に酒精が強いものを、強烈に香り付けして楽しんだりするらしい。
これをディゴはがぶがぶ飲んだのだろう。
香りが強いから、甘い酒だと勘違いして飲みすぎると、ドワーフですら潰れることがある。
「酒の飲み方を知らない人だ」
近くにいたリザードマンが、ちろちろと舌先で酒を舐めていた。
ああやってゆっくり時間を掛けて飲むわけか。
「あたいはグッと一気に呷る方が好きだけどね! それで潰れるようならドワーフ失格さ!」
「ほう、ということは君の兄上は」
「ドワーフ失格ってことになるねえ」
カッカッカ、と笑うギスカ。
途中、司祭のシャイクを拾った。
彼にも同行を願う。
「なんと、我に衣服を纏えと言うのか」
ドワーフの市街地に入るため、目立たないように服を着てくれと依頼したのだが、彼は目を剥いた。
「おや、もしやイフリート教の教義で、衣服は禁止とか……?」
その割には、聖地はおしゃれに着飾ったリザードマンで溢れていたが。
「いや、我のこだわりだ。裸の方が炎の神の熱を身に受けることができる」
「ではそのこだわりを今後も守り通すために、今だけは主義を曲げてもらいたい」
「むむむ」
「この瞬間のこだわりを守るために、未来を切り売りするのはよろしくないのでは? 君の決断で、この温泉保養地……じゃない、聖地に集まるリザードマンたちの未来が決まるのだ」
「そうか……! 確かに。今は我の裸好きを守り通す状況ではないな」
単なる趣味じゃないか。
「リザードマンの中にも、変なのがいるんだねえ……」
フリッカが呆れたように呟いた。
結局、シャイクはきちんとした服を身に纏い、小洒落た帽子まで被った。
「ちゃんとした服を持っているんじゃないか」
「当然。我もずっと聖地に籠もっているわけではない。こうして外に出て、諸国に聖地の宣伝をしに行くのだ。その際に全裸だと蛮族だと思われるだろう」
何をアタリマエのことを、という顔をするシャイク。
なかなか面の皮が厚い。
そろそろ、イフリート教団の聖地は、本当にただの温泉施設ではないかと思えてきた。
聖地で酒を出して、飯を食わせて宿に泊まらせ、温泉に入れる。
どう考えてもみんな、聖地巡礼じゃなくて温泉の施設を目当てに来てるだろう。
客層がリザードマンだけだというのは、合理的である。
同じ種族ならば、風習が近い。
余計な諍いも少ないというものである。
「では、シャイクの温泉経営がこれからも上手くいくよう、作戦を開始しよう」
「経営ではない! 経営ではないぞ! 信仰だからな!!」
どこまで本気なのかはわからない。
こうして俺、ギスカ、シャイクの三名で、鉱山都市に戻るのである。
フリッカはイングリドの胸元を見てギョッとしているし、イングリド本人は堂々としたものだ。
リザードマンの女性たちからすると、哺乳類の女性は珍しいらしく、色々質問などされていたようだ。
「お楽しみのところ悪いが」
「ぎゃーっ! 近づいてくんなやー!」
フリッカが真っ赤になって湯船に鼻まで潜った。
「オーギュスト、どうしたんだ?」
全く隠す様子もないイングリド。
それはそれでどうなのか。
ギスカは、海では散々、ドワーフは沈むと言っていながら、今は鼻歌を歌いながら湯船の中、夢見心地である。
「そこのギスカを貸して欲しい。ドワーフの若者たちの力が必要なんでね」
「また何か悪企みしているな? まあいいけれど。そう言えば、ギスカの兄はどうしたんだ?」
「ディゴはリザードマンの酒場で飲んでいるぞ。リザードマンからドワーフがよく思われていない可能性があるというのに、神経が太い」
だが、好都合である。
どうやらディゴは、鉱山都市の体制側だ。
長や年長者が治める鉱山都市のあり方に、疑問を抱いていない。
彼がいれば、俺の企みはできなかっただろう。
このまま酒場で飲んだくれていてもらいたい。
シャイクにもそのように伝えておく。
「ギスカー。手伝ってもらいたいことがあるんだが」
「おや、なんだい道化師。あんたドワーフの裸を見る趣味が」
「無いことはない」
「なんだって」
ギスカが鼻まで湯船に沈んだ。
ちょっと赤くなっているように見える。
「冗談は良くないぞオーギュスト」
イングリドにたしなめられた。
「いや失礼。最も恥ずかしがるべきはイングリドという気もするがね。ギスカ、君の手を借りたい。君のように、鉱山都市に不満を持っている若者たちとの繋ぎをお願いしたいんだ」
「へえ、そういうことかい」
ぷかっと顔を浮かばせてきたギスカがニヤリと笑う。
「いいよ! あの年寄どもをぎゃふんと言わせるなら、幾らでも手を貸すさ!」
本当に鉱山都市の上層部が嫌いらしいギスカ。
すぐに乗ってきた。
「道化師! ちょっと背中向けてな! っていうかあんた、人の裸を見るくせに自分は腰にタオル巻いて来て! 卑怯だよ!」
「ハハハ」
「ハハハじゃないよ!」
ということで、ざぶざぶとギスカが温泉から上がる音を聞き、彼女が着替え終わったのを待って俺も脱衣所にやって来た。
汗を拭い、いつもの装備を身に着ける。
「それで、どうするんだい?」
「若者の溜まり場に案内してもらいたい。君は俺が見たところ、若いドワーフの中ではかなり顔が知れてるんじゃないか?」
「そりゃあそうさ。あたいはタートル山最高の鉱石魔法使いだからね!」
だと思った。
ギスカの魔法使いとしての腕前は、超一流だ。
俺がこれまで見てきた魔法使いの中でも、五指に入る。
鉱石魔法という、バリエーション豊かな魔法を巧みに使いこなし、様々な状況に対応する。
俺の無茶振りにこれだけ応えてくれる魔法使いは、彼女だけだろう。
「では行くとしよう。君の顔の広さを信頼しているよ」
「任せときな。この鉱山の年寄り連中は反吐が出るくらい嫌いだけど、これから行くところのあいつらは悪い奴らじゃないからね」
外に出ると、酒場でディゴが酔い潰れているのが見えた。
リザードマンの酒は、香りの強い果実酒だ。
その中でも特に酒精が強いものを、強烈に香り付けして楽しんだりするらしい。
これをディゴはがぶがぶ飲んだのだろう。
香りが強いから、甘い酒だと勘違いして飲みすぎると、ドワーフですら潰れることがある。
「酒の飲み方を知らない人だ」
近くにいたリザードマンが、ちろちろと舌先で酒を舐めていた。
ああやってゆっくり時間を掛けて飲むわけか。
「あたいはグッと一気に呷る方が好きだけどね! それで潰れるようならドワーフ失格さ!」
「ほう、ということは君の兄上は」
「ドワーフ失格ってことになるねえ」
カッカッカ、と笑うギスカ。
途中、司祭のシャイクを拾った。
彼にも同行を願う。
「なんと、我に衣服を纏えと言うのか」
ドワーフの市街地に入るため、目立たないように服を着てくれと依頼したのだが、彼は目を剥いた。
「おや、もしやイフリート教の教義で、衣服は禁止とか……?」
その割には、聖地はおしゃれに着飾ったリザードマンで溢れていたが。
「いや、我のこだわりだ。裸の方が炎の神の熱を身に受けることができる」
「ではそのこだわりを今後も守り通すために、今だけは主義を曲げてもらいたい」
「むむむ」
「この瞬間のこだわりを守るために、未来を切り売りするのはよろしくないのでは? 君の決断で、この温泉保養地……じゃない、聖地に集まるリザードマンたちの未来が決まるのだ」
「そうか……! 確かに。今は我の裸好きを守り通す状況ではないな」
単なる趣味じゃないか。
「リザードマンの中にも、変なのがいるんだねえ……」
フリッカが呆れたように呟いた。
結局、シャイクはきちんとした服を身に纏い、小洒落た帽子まで被った。
「ちゃんとした服を持っているんじゃないか」
「当然。我もずっと聖地に籠もっているわけではない。こうして外に出て、諸国に聖地の宣伝をしに行くのだ。その際に全裸だと蛮族だと思われるだろう」
何をアタリマエのことを、という顔をするシャイク。
なかなか面の皮が厚い。
そろそろ、イフリート教団の聖地は、本当にただの温泉施設ではないかと思えてきた。
聖地で酒を出して、飯を食わせて宿に泊まらせ、温泉に入れる。
どう考えてもみんな、聖地巡礼じゃなくて温泉の施設を目当てに来てるだろう。
客層がリザードマンだけだというのは、合理的である。
同じ種族ならば、風習が近い。
余計な諍いも少ないというものである。
「では、シャイクの温泉経営がこれからも上手くいくよう、作戦を開始しよう」
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