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第107話 またの興行をお楽しみに!
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夜が明けて、城からの使いが現れ、イングリドが連れて行かれた。
色々と説明を求められるのだろう。
だが、事は終わり、万事解決した。
イングリドのそれっぽい説明でも、国王は納得することだろう。
酒場で淹れてもらったお茶を飲みながら、朝のガットルテ王国を見回す。
国の影に潜んでいた憂いは晴れた。
憎悪や怒りは継承されず、歴史の影に消えていくだろう。
それらを受け継ぐはずだった子どもたちは、憎悪の連鎖から解き放たれた。
その代わり、腐敗神の信者になったが……!
まあ、あの神は邪神ではない。
きちんと信仰していれば守ってくれる、良い神だ。
身の丈を越えた奇跡などを要求しなければいい。
「どうしたんだい、オーギュスト。らしくもなく、ぼーっと町を眺めてさ。ああ、あれかい!? 町の人間があくせく働き出すのに、自分は朝から酒を飲みながらそれを見てられるぞって」
「違うぞ!? 人聞きが悪いなギスカ」
俺は断じてそんな趣味はない。
道化師という職業は、まっとうに働いている人の余暇や余裕をちょっと頂戴して成立しているものなのだ。
一般的労働者に対して、俺はリスペクトを持って接している……。
そんなやり取りをギスカとやりつつ、朝食のハムサンドなどを食べていると、酒場が騒がしくなってきた。
ここは、冒険者ギルドに併設された酒場である。
冒険を求め、今日も冒険者たちが集まってくる。
俺がここにやって来たばかりの頃から、半分くらいは顔ぶれが入れ替わっているな。
冒険者はよく死ぬ危険な職業だが、当てれば実入りが大きい。
特に迷宮を探索して財宝を求めるような、ダンジョンクロウラーという冒険者はそれが顕著だ。
しかしダンジョンなんて観客もいないし、やる気にならないから却下だ却下。
「オーギュストさん! なんか面白い芸見せてくれよ!」
「そうそう! 俺らこの間の仕事で結構稼いだんで、おひねり投げますよ!」
「本当かね!?」
俺の目が光る。
報酬を約束され、求められるならば芸を披露することは道化師の勤め。
かくして、冒険者ギルドでは俺によるショーが開催された。
拍手喝采、盛り上がる観客。進む酒。飛ぶように売れる料理。
笑顔になるギルドマスター。
酒場はギルドが経営しているから、料理が売れると彼らの実入りが増えるからな。
おかげで俺たちラッキークラウンは、ギルドから稼ぎのいい依頼を優先的に回してもらえるようになった。
まあ、イングリドが一緒にいると必ず依頼が思わぬ方向に転がりだし、結果としては大団円となるものの、とんでもない騒動に巻き込まれるのだが。
「やってるな道化師。しばらくはまた休みか?」
「ああ。温泉の直後の悪霊退治だっただろう? 仕事は連続でやるものじゃない」
「俺は元気いっぱいなんだがな……!」
ジェダが腕をぶんぶんと振り回す。
それに当たりそうになって、フリッカが文句を言った。
「危ないやろー! 自分、図体がでかいんやから動くときは気ぃつけえ!」
「お前が小さいのが悪いんだろうが。イングリドくらいでかくなれ」
「は!? うちの成長期はそろそろ終わりや! っていうかイングリドが背丈もあれもでか過ぎや!! うちくらい慎ましやかな方が冒険には向いてて……」
二人ともとても元気である。
これはすぐにでも、次の仕事に行けるだろうか。
ギスカはこれを眺めながら、まったりと酒を飲んでいる。
ドワーフの里からは、実質的に勘当に近い状態になった彼女だ。
大変清々しい顔をしている。
本当に鉱山都市が嫌いだったのだなあ……。
それでも、温泉は好きらしいので、今度またイフリート教団の聖地に遊びに行こうではないか。
我らラッキークラウンは、かの聖地には顔パスで入れるのである。
「おっ、マールイ王国で働き手を求めてるってよ! 俺もいい加減冒険者がきつくなってきたから、あっちに行くかなあ……」
ベテラン冒険者の声が聞こえてくる。
マールイ王国は、無事に農業立国していっているようである。
しばらくは大きな望みを持たず、地に足をつけて国を運営していく。
今のキュータイ三世陛下ならば、それが可能だろう。
大臣ガルフスは、もはや権力を振るう場所が無くなった王国で、立場すら無くし、執務室に引きこもって出てこないとか。
彼は結局何がやりたかったのだろうなあ。
今度また、冷やかしに行くのもいいかもしれない。
キングバイ王国とマールイ王国の国交も、正常に戻った。
マールイ王国の農産物を、キングバイ王国が買い付けているとか。
平和な時代がやって来たのだな、と実感する。
過去の大戦から数百年、おおむね平和な時代は続いたが、それでも国家間や民族間の争いは絶えなかった。
その小さな火種は、ガットルテ王国近辺に限ればほとんど無くなったと言っていいだろう。
未来はどうなるか分からないが、とりあえず、今は完全に平和。
それでいい。
先のことは先の者に任せればいい。
俺が生きていれば、俺がやればいい。
それだけだ。
冒険者たちに請われた出し物が終わり、酒を飲んでいるとそんなことを考えている。
つまみも食わずに酒だけが進み、気付くとうとうとしていたようだ。
目覚めると、ギルドの外は薄暗くなっている。
しまった。
一日中ギルドの中にいてしまった。
すると、傍らに誰かがいる。
「目覚めたようだな、オーギュスト」
「イングリド! 城の用事は終わったのかね?」
「ああ、ようやくだ……! 全く、勘弁して欲しい。終わったことだからいいじゃないか」
「そうはいかないさ」
俺は笑った。
「君は仮にも王女だからな」
「仮じゃないが。ところで、その王女様からの提案だ。ガットルテは当分平和になったから、少し遠出をする仕事につかないか? 具体的には王宮からの依頼ということになるが」
「王宮が!?」
「ああ。山を二つ隔てたところに、シッカク王国があるのは知っているだろう? あの国に、私の従姉妹が嫁いでいるのだが……夫となった王子継承の儀式に、迷宮を探索せねばならないという……」
「ダンジョンか! だが、それはちょっと派手な仕事になりそうだな。ならば悪くない。それにしても、君が持ってくる依頼だからな。絶対に裏があるだろう。いや、思いもよらぬ裏が発生して、また大騒ぎになる」
「いつものことじゃないか!」
イングリドが微笑む。
そして、
「知っているだろ? 私は幸運の女神だぞ? 君が私とパーティを組んで、こなせなかった仕事はない」
彼女は断言する。
俺は目を丸くした。
そして、笑いがこみ上げてくる。
「そうだった! 君の口からそれが聞けるとはなあ……! いやあ、これは笑える」
興行が終わっても、次の興行が待っている。
どうやら俺たちラッキークラウンは売れっ子のようで、世界のほうが放っておいてくれない。
では、次の興行の準備をするとしよう。
道化師オーギュストの新たな舞台。
どうか、お楽しみに。
俺は世界に向けてそう告げ、酒を一気に飲み干した。
おわり
色々と説明を求められるのだろう。
だが、事は終わり、万事解決した。
イングリドのそれっぽい説明でも、国王は納得することだろう。
酒場で淹れてもらったお茶を飲みながら、朝のガットルテ王国を見回す。
国の影に潜んでいた憂いは晴れた。
憎悪や怒りは継承されず、歴史の影に消えていくだろう。
それらを受け継ぐはずだった子どもたちは、憎悪の連鎖から解き放たれた。
その代わり、腐敗神の信者になったが……!
まあ、あの神は邪神ではない。
きちんと信仰していれば守ってくれる、良い神だ。
身の丈を越えた奇跡などを要求しなければいい。
「どうしたんだい、オーギュスト。らしくもなく、ぼーっと町を眺めてさ。ああ、あれかい!? 町の人間があくせく働き出すのに、自分は朝から酒を飲みながらそれを見てられるぞって」
「違うぞ!? 人聞きが悪いなギスカ」
俺は断じてそんな趣味はない。
道化師という職業は、まっとうに働いている人の余暇や余裕をちょっと頂戴して成立しているものなのだ。
一般的労働者に対して、俺はリスペクトを持って接している……。
そんなやり取りをギスカとやりつつ、朝食のハムサンドなどを食べていると、酒場が騒がしくなってきた。
ここは、冒険者ギルドに併設された酒場である。
冒険を求め、今日も冒険者たちが集まってくる。
俺がここにやって来たばかりの頃から、半分くらいは顔ぶれが入れ替わっているな。
冒険者はよく死ぬ危険な職業だが、当てれば実入りが大きい。
特に迷宮を探索して財宝を求めるような、ダンジョンクロウラーという冒険者はそれが顕著だ。
しかしダンジョンなんて観客もいないし、やる気にならないから却下だ却下。
「オーギュストさん! なんか面白い芸見せてくれよ!」
「そうそう! 俺らこの間の仕事で結構稼いだんで、おひねり投げますよ!」
「本当かね!?」
俺の目が光る。
報酬を約束され、求められるならば芸を披露することは道化師の勤め。
かくして、冒険者ギルドでは俺によるショーが開催された。
拍手喝采、盛り上がる観客。進む酒。飛ぶように売れる料理。
笑顔になるギルドマスター。
酒場はギルドが経営しているから、料理が売れると彼らの実入りが増えるからな。
おかげで俺たちラッキークラウンは、ギルドから稼ぎのいい依頼を優先的に回してもらえるようになった。
まあ、イングリドが一緒にいると必ず依頼が思わぬ方向に転がりだし、結果としては大団円となるものの、とんでもない騒動に巻き込まれるのだが。
「やってるな道化師。しばらくはまた休みか?」
「ああ。温泉の直後の悪霊退治だっただろう? 仕事は連続でやるものじゃない」
「俺は元気いっぱいなんだがな……!」
ジェダが腕をぶんぶんと振り回す。
それに当たりそうになって、フリッカが文句を言った。
「危ないやろー! 自分、図体がでかいんやから動くときは気ぃつけえ!」
「お前が小さいのが悪いんだろうが。イングリドくらいでかくなれ」
「は!? うちの成長期はそろそろ終わりや! っていうかイングリドが背丈もあれもでか過ぎや!! うちくらい慎ましやかな方が冒険には向いてて……」
二人ともとても元気である。
これはすぐにでも、次の仕事に行けるだろうか。
ギスカはこれを眺めながら、まったりと酒を飲んでいる。
ドワーフの里からは、実質的に勘当に近い状態になった彼女だ。
大変清々しい顔をしている。
本当に鉱山都市が嫌いだったのだなあ……。
それでも、温泉は好きらしいので、今度またイフリート教団の聖地に遊びに行こうではないか。
我らラッキークラウンは、かの聖地には顔パスで入れるのである。
「おっ、マールイ王国で働き手を求めてるってよ! 俺もいい加減冒険者がきつくなってきたから、あっちに行くかなあ……」
ベテラン冒険者の声が聞こえてくる。
マールイ王国は、無事に農業立国していっているようである。
しばらくは大きな望みを持たず、地に足をつけて国を運営していく。
今のキュータイ三世陛下ならば、それが可能だろう。
大臣ガルフスは、もはや権力を振るう場所が無くなった王国で、立場すら無くし、執務室に引きこもって出てこないとか。
彼は結局何がやりたかったのだろうなあ。
今度また、冷やかしに行くのもいいかもしれない。
キングバイ王国とマールイ王国の国交も、正常に戻った。
マールイ王国の農産物を、キングバイ王国が買い付けているとか。
平和な時代がやって来たのだな、と実感する。
過去の大戦から数百年、おおむね平和な時代は続いたが、それでも国家間や民族間の争いは絶えなかった。
その小さな火種は、ガットルテ王国近辺に限ればほとんど無くなったと言っていいだろう。
未来はどうなるか分からないが、とりあえず、今は完全に平和。
それでいい。
先のことは先の者に任せればいい。
俺が生きていれば、俺がやればいい。
それだけだ。
冒険者たちに請われた出し物が終わり、酒を飲んでいるとそんなことを考えている。
つまみも食わずに酒だけが進み、気付くとうとうとしていたようだ。
目覚めると、ギルドの外は薄暗くなっている。
しまった。
一日中ギルドの中にいてしまった。
すると、傍らに誰かがいる。
「目覚めたようだな、オーギュスト」
「イングリド! 城の用事は終わったのかね?」
「ああ、ようやくだ……! 全く、勘弁して欲しい。終わったことだからいいじゃないか」
「そうはいかないさ」
俺は笑った。
「君は仮にも王女だからな」
「仮じゃないが。ところで、その王女様からの提案だ。ガットルテは当分平和になったから、少し遠出をする仕事につかないか? 具体的には王宮からの依頼ということになるが」
「王宮が!?」
「ああ。山を二つ隔てたところに、シッカク王国があるのは知っているだろう? あの国に、私の従姉妹が嫁いでいるのだが……夫となった王子継承の儀式に、迷宮を探索せねばならないという……」
「ダンジョンか! だが、それはちょっと派手な仕事になりそうだな。ならば悪くない。それにしても、君が持ってくる依頼だからな。絶対に裏があるだろう。いや、思いもよらぬ裏が発生して、また大騒ぎになる」
「いつものことじゃないか!」
イングリドが微笑む。
そして、
「知っているだろ? 私は幸運の女神だぞ? 君が私とパーティを組んで、こなせなかった仕事はない」
彼女は断言する。
俺は目を丸くした。
そして、笑いがこみ上げてくる。
「そうだった! 君の口からそれが聞けるとはなあ……! いやあ、これは笑える」
興行が終わっても、次の興行が待っている。
どうやら俺たちラッキークラウンは売れっ子のようで、世界のほうが放っておいてくれない。
では、次の興行の準備をするとしよう。
道化師オーギュストの新たな舞台。
どうか、お楽しみに。
俺は世界に向けてそう告げ、酒を一気に飲み干した。
おわり
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明日から私は何を楽しみに生きていけばよいのでしょうか…。
そうだ、続編!続編を大希望します!
ありがとうございます!
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