60 / 173
第二部:神都ラグナスの冒険 1
第51話 ラグナスへの旅路 その1
しおりを挟む
道のりはそれなり。
アリサが旅してきたルートだから、それほど険しくもないし、でたらめに長いわけでもない。
我がモフライダーズは、着々とイリアノス王国への道を進んでいた。
冒険者の都アドポリスと、イリアノス王国は隣接している。
都市国家であり、衛星都市を入れてもさほどの大きさではないアドポリスと比べたら、イリアノスは巨大な半島全てが国である。
大きい。
とにかく大きい。
そしてイリアノス王国に入ってからが、長い。
神都ラグナスはイリアノスの中程になるのだ。
陸路を使っていたら、相当の時間が掛かる。
「船だね」
「船ですわね」
俺とアリサの意見が一致した。
イリアノス王国の入り口で、ラグナス行きの船に乗り込むことにする。
これがまた大変だった……!
問題は、ブランだ。
ドレは猫っぽいから、むしろ船には歓迎される。
船にネズミが出ると、木製の船体がかじられる。
それは船の寿命を縮めることになるし、何ならば船が沈む原因の穴を開けてしまうこともある。
なので、猫は大歓迎。
だが、犬はどうだろう?
『わふん?』
「うわーっ、すげえモフモフの犬だ。だ、だが、うちの船はスペースがギリギリでな。その犬はでかすぎてちょっと」
荷物を運搬する船ばかりだから、その理屈はとても良く分かる。
それに、誰もがモフモフした犬が好きとは限らない。
ということで、ブランごと乗せてもらえそうな船を探すのに手間取った。
ちなみに、クルミは見た目が人間に近いのでセーフ。
ゼロ族はイリアノスでは大変めずらしいらしく、やたらと注目を集めることになったが。
「なんかクルミ、すごく見られてるかんじがするですよ」
「ゼロ族はこの国にはほとんどいないからねえ」
「そうなのです? そういえば、あんま深い森とかないです!」
イリアノス王国は、主に栄えているのが沿岸部なのだ。
だからイメージとしては海の王国。
神都ラグナスはやや内陸だけどね。
そこには運河を伝って行く。
さて、何隻目になることだろう?
新しい船に、乗船交渉をしてみる。
「実はラグナスに行きたいんですよ。大きい犬がいます」
「なにい、大きい犬だあ?」
感じの悪い水夫が俺を睨んだ。
そしてブランを見る。
水夫がハッとした。
「すっごいモフモフ……! ちょ、ちょっと待ってろ!! 船長! 船長ーっ!! すげえモフモフが!!」
「なんだとぉ!!」
船の中からどら声が響いた。
傷だらけの顔をした、かなり大柄な男が姿を現す。
ああ、彼はオーガ族だな。オーガの船長だ。
オーガ船長は、俺達を鋭い目つきでじろりと睨みつけた。
「ひゃー」
クルミが小さく悲鳴を上げる。
カイルは不敵に睨み返した。
だが、オーガ船長はそれに構わず、俺達をじろじろ見て……。
ドレを見て、ふにゃっと顔が緩んだ。
「ネコチャン……!」
ブランを見て、しまりが完全になくなった。
「おっふ……モフモフ……!!」
「船長! 船長!!」
オーガ船長は脇腹を小突かれて、ハッと我に返った。
咳払いをして、俺達に向き直る。
「オホン。見ての通り、俺様の船は貨物船であると同時に客船でもある。正規の金を払えば人間は乗せてやらんこともない。だが……動物は……その……なんだ」
何か言いたそうだな。
そこに、ブランが気を利かせて、『わふん』と鳴いた。
「俺はテイマーなんで、特定のモンスターとか動物の鳴き声が言葉として分かるんですが。ブランが、ちょっとは撫でてもいいよって言ってますね」
「なんだと!? ほんとか!? よし乗れ!! 今すぐ乗れ!!」
オーガ船長が目をカッと見開いた。
口からツバを飛ばしながら叫びつつ、ぴょんぴょん飛び跳ねる。
大興奮である。
この人、本当にモフモフが好きなんだなあ……。
「同類のにおいがしますわ……!!」
うん、間違いなくアリサと同類だね。
だけど、お陰で船を見つけることができた。
俺達はこの船に同乗させてもらい、神都ラグナスを目指すことになる。
船の中は、船倉と客室に分かれていた。
船底に近いあたりが二等客室。
窓があるのが一等客室。
そして俺達モフライダーズが宿泊しているのが、特等客室。
……なぜだ。
ブランを入れてもゆったりとスペースに余裕があるので、つまりはそういうことなんだろう。
船長の期待には応えてやらないとな。
「おい、いいか」
扉をノックする者がいた。
噂をすれば船長だ。
扉を開けると彼が入ってきた。
一緒に潮風も流れ込んでくる。
そう、ここは甲板の上に設けられた特等客室。
なんと、船長室の裏にあるのだ。
普段なら王侯貴族が泊まってもおかしくないような部屋だな。
「表ではああ言ったが、あんたら、モフライダーズだな?」
オーガ船長が尋ねてきた。
鋭い。
「よく分かりましたね」
「分からんはずがないだろ。その白いもっふもふのワンちゃん。ふわっふわなリスの尻尾の娘。モフライダーズで間違いない。」
「あー、やっぱり分かりやすいですか」
「分かりやすいなんてものじゃねえよ。そこのネコチャンともっふもふのワンちゃんがいるからだけじゃねえ。あんたらだから、特等客室に泊めてるんだ。夜には客に挨拶でもしてくれりゃありがてえな」
ニヤリと船長は笑った。
モフモフが好きなだけの男ではないな。
なかなか食えない。
それにしても、俺達の評判はそこまで広まっていたのか。
「アドポリスを襲った、恐るべきモンスターを次々に退け、最後にはアンデッドの大群から都市国家を救った英雄……モフライダーズはそう言われていますわよ?」
アリサの説明に、俺は目を丸くした。
そんなに評判に!
「ま、そういうことだ。噂が広がるのは速いぜ。しかも、悲恋と英雄譚は民衆の大好物ってわけだ。あんたの口から、英雄譚が語られるのを待ってる水夫も多いのさ」
なるほど、俺は船で一仕事せねばならないらしい。
まあいいか。
暇でなくなるなら、それはそれで結構なことだ。
「それでだな、その……」
オーガ船長がモジモジした。
「分かってますよ。ブラン、頼んでもいいかな」
『わふん』
ブランがトコトコ歩いて、船長の目の前でおすわりした。
舌をぺろんと出して、にっこりサモエド笑顔を見せる。
「きゃあ」
船長が黄色い歓声をあげた。
そして恐る恐る手を伸ばし、ブランをさわさわ撫でる。
『わふ』
「もっとモフモフしてもいいって言ってますよ」
「ほ、ほんとか!? もっとモフモフしていいのか!? うおおおおーっ!」
船長は雄叫びを上げた。
雄叫びを上げつつ、ソフトに優しくブランをモフモフした。
「アリサよりモフモフするのがうまいです!」
「な、なんですって」
「わはは! こりゃ傑作っす!」
俺達は大いに盛り上がった。
こうして、船旅は始まったのだ。
アリサが旅してきたルートだから、それほど険しくもないし、でたらめに長いわけでもない。
我がモフライダーズは、着々とイリアノス王国への道を進んでいた。
冒険者の都アドポリスと、イリアノス王国は隣接している。
都市国家であり、衛星都市を入れてもさほどの大きさではないアドポリスと比べたら、イリアノスは巨大な半島全てが国である。
大きい。
とにかく大きい。
そしてイリアノス王国に入ってからが、長い。
神都ラグナスはイリアノスの中程になるのだ。
陸路を使っていたら、相当の時間が掛かる。
「船だね」
「船ですわね」
俺とアリサの意見が一致した。
イリアノス王国の入り口で、ラグナス行きの船に乗り込むことにする。
これがまた大変だった……!
問題は、ブランだ。
ドレは猫っぽいから、むしろ船には歓迎される。
船にネズミが出ると、木製の船体がかじられる。
それは船の寿命を縮めることになるし、何ならば船が沈む原因の穴を開けてしまうこともある。
なので、猫は大歓迎。
だが、犬はどうだろう?
『わふん?』
「うわーっ、すげえモフモフの犬だ。だ、だが、うちの船はスペースがギリギリでな。その犬はでかすぎてちょっと」
荷物を運搬する船ばかりだから、その理屈はとても良く分かる。
それに、誰もがモフモフした犬が好きとは限らない。
ということで、ブランごと乗せてもらえそうな船を探すのに手間取った。
ちなみに、クルミは見た目が人間に近いのでセーフ。
ゼロ族はイリアノスでは大変めずらしいらしく、やたらと注目を集めることになったが。
「なんかクルミ、すごく見られてるかんじがするですよ」
「ゼロ族はこの国にはほとんどいないからねえ」
「そうなのです? そういえば、あんま深い森とかないです!」
イリアノス王国は、主に栄えているのが沿岸部なのだ。
だからイメージとしては海の王国。
神都ラグナスはやや内陸だけどね。
そこには運河を伝って行く。
さて、何隻目になることだろう?
新しい船に、乗船交渉をしてみる。
「実はラグナスに行きたいんですよ。大きい犬がいます」
「なにい、大きい犬だあ?」
感じの悪い水夫が俺を睨んだ。
そしてブランを見る。
水夫がハッとした。
「すっごいモフモフ……! ちょ、ちょっと待ってろ!! 船長! 船長ーっ!! すげえモフモフが!!」
「なんだとぉ!!」
船の中からどら声が響いた。
傷だらけの顔をした、かなり大柄な男が姿を現す。
ああ、彼はオーガ族だな。オーガの船長だ。
オーガ船長は、俺達を鋭い目つきでじろりと睨みつけた。
「ひゃー」
クルミが小さく悲鳴を上げる。
カイルは不敵に睨み返した。
だが、オーガ船長はそれに構わず、俺達をじろじろ見て……。
ドレを見て、ふにゃっと顔が緩んだ。
「ネコチャン……!」
ブランを見て、しまりが完全になくなった。
「おっふ……モフモフ……!!」
「船長! 船長!!」
オーガ船長は脇腹を小突かれて、ハッと我に返った。
咳払いをして、俺達に向き直る。
「オホン。見ての通り、俺様の船は貨物船であると同時に客船でもある。正規の金を払えば人間は乗せてやらんこともない。だが……動物は……その……なんだ」
何か言いたそうだな。
そこに、ブランが気を利かせて、『わふん』と鳴いた。
「俺はテイマーなんで、特定のモンスターとか動物の鳴き声が言葉として分かるんですが。ブランが、ちょっとは撫でてもいいよって言ってますね」
「なんだと!? ほんとか!? よし乗れ!! 今すぐ乗れ!!」
オーガ船長が目をカッと見開いた。
口からツバを飛ばしながら叫びつつ、ぴょんぴょん飛び跳ねる。
大興奮である。
この人、本当にモフモフが好きなんだなあ……。
「同類のにおいがしますわ……!!」
うん、間違いなくアリサと同類だね。
だけど、お陰で船を見つけることができた。
俺達はこの船に同乗させてもらい、神都ラグナスを目指すことになる。
船の中は、船倉と客室に分かれていた。
船底に近いあたりが二等客室。
窓があるのが一等客室。
そして俺達モフライダーズが宿泊しているのが、特等客室。
……なぜだ。
ブランを入れてもゆったりとスペースに余裕があるので、つまりはそういうことなんだろう。
船長の期待には応えてやらないとな。
「おい、いいか」
扉をノックする者がいた。
噂をすれば船長だ。
扉を開けると彼が入ってきた。
一緒に潮風も流れ込んでくる。
そう、ここは甲板の上に設けられた特等客室。
なんと、船長室の裏にあるのだ。
普段なら王侯貴族が泊まってもおかしくないような部屋だな。
「表ではああ言ったが、あんたら、モフライダーズだな?」
オーガ船長が尋ねてきた。
鋭い。
「よく分かりましたね」
「分からんはずがないだろ。その白いもっふもふのワンちゃん。ふわっふわなリスの尻尾の娘。モフライダーズで間違いない。」
「あー、やっぱり分かりやすいですか」
「分かりやすいなんてものじゃねえよ。そこのネコチャンともっふもふのワンちゃんがいるからだけじゃねえ。あんたらだから、特等客室に泊めてるんだ。夜には客に挨拶でもしてくれりゃありがてえな」
ニヤリと船長は笑った。
モフモフが好きなだけの男ではないな。
なかなか食えない。
それにしても、俺達の評判はそこまで広まっていたのか。
「アドポリスを襲った、恐るべきモンスターを次々に退け、最後にはアンデッドの大群から都市国家を救った英雄……モフライダーズはそう言われていますわよ?」
アリサの説明に、俺は目を丸くした。
そんなに評判に!
「ま、そういうことだ。噂が広がるのは速いぜ。しかも、悲恋と英雄譚は民衆の大好物ってわけだ。あんたの口から、英雄譚が語られるのを待ってる水夫も多いのさ」
なるほど、俺は船で一仕事せねばならないらしい。
まあいいか。
暇でなくなるなら、それはそれで結構なことだ。
「それでだな、その……」
オーガ船長がモジモジした。
「分かってますよ。ブラン、頼んでもいいかな」
『わふん』
ブランがトコトコ歩いて、船長の目の前でおすわりした。
舌をぺろんと出して、にっこりサモエド笑顔を見せる。
「きゃあ」
船長が黄色い歓声をあげた。
そして恐る恐る手を伸ばし、ブランをさわさわ撫でる。
『わふ』
「もっとモフモフしてもいいって言ってますよ」
「ほ、ほんとか!? もっとモフモフしていいのか!? うおおおおーっ!」
船長は雄叫びを上げた。
雄叫びを上げつつ、ソフトに優しくブランをモフモフした。
「アリサよりモフモフするのがうまいです!」
「な、なんですって」
「わはは! こりゃ傑作っす!」
俺達は大いに盛り上がった。
こうして、船旅は始まったのだ。
32
あなたにおすすめの小説
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる