68 / 173
第二部:神都ラグナスの冒険 2
第59話 ラグナス観光 その4
しおりを挟む
僧兵達がやって来た。
騒ぎを起こしたミノタウロスと、彼をはやしたてた男を連行していくのだという。
「お話を伺いたいので同行願っても?」
「ええ、構わないですよ」
俺も一緒に行くことになった。
「センセエ! この人達がかんこうあんないしてくれるですか? しんせつですねー」
クルミの天然な口ぶりに、僧兵達も思わず微笑む。
『宿はまだにゃ? 己はゴロゴロしたいにゃ』
『わふん』
『ピョイー』
どうぶつトリオは面白いことに、ブランの上にドレ、ドレの上にロッキーが乗って、三段重ねになってついてくる。
これはラグナスの道行く人々も注目してしまう。
「みてみて! ワンちゃんの上に猫ちゃんがのってて、上に小鳥さん!」
子どもが指差して、大声で言っている。
「ドレ、手でも振ってあげたら?」
『己にはサービス精神はないにゃ』
事態をややこしくしないため、ドレには俺達パーティにしか聞こえないように話してもらっている。
彼の言葉は、精神に直接話しかけるものだから、コントロールが可能なのだ。
さて、連行されていくミノタウロスだが、スッキリした顔だ。
「いやあ、びっくりしたなあ。俺を人間が軽々止めちまうなんて。あんたやるなあ」
「いやいや。それよりも大丈夫かい? ミノタウロスの頭は丈夫だと聞いていたから、直接地面にぶつけて目を回してもらったけれど」
「平気平気! つーか、思いついても実行できねーだろ普通。すげえなあ」
ミノタウロスが笑うところに、ファルクスがひょいっと入ってくる。
「ご存知ないのですな? この方こそ、冒険者の都アドポリスを襲った謎の召喚士による大事件を解決した英雄! Sランク冒険者のオース殿なのですぞ!」
「ほうー!!」
「へえー!」
ミノタウロスに僧兵が、目を丸くして俺に注目する。
「ファルクス、そういうのは苦手なんだが……!!」
「有名税というものです。わたくしめ、あなたの冒険について回り、たくさんの歌を作って大儲けする予定なのですぞ。あなたが有名にならなくてどうするのです!」
「うんうん。俺もそこは賛成っすねー。オースさん、マジすげえんだから謙遜とかしちゃダメっすよ」
「センセエやっぱりすごいです? ふふーん、クルミはさいしょから分かってたですからねー」
わいわいきゃっきゃっとはしゃぐ仲間達。
連行されてる、ミノタウロスを煽った男はそれが耳についたらしい。
「うるせえよっ! ぎゃーぎゃー騒いでんじゃねえよ! つうかなんで俺が連行されてんだよ!? この牛野郎をちょっといじっただけで!」
すると、男の頭を僧兵がぶん殴る。
「ウグワーッ」
「なんでもクソも無い! 騒乱罪だ。お前が無駄に煽ったせいで、周囲の人間が迷惑を被っただろうが。神都ラグナスの法は、争いを起こし、公に害を成さしめたものの両者を罰する、だ。罰金刑か、強制労働をしてその賃金の半分を当分収めるか、電池刑のどれかだな」
「ひいい」
「ミノタウロスは強制労働は慣れてるからなあ」
青ざめる男に対して、ミノタウロスは落ち着いたものだ。
「ミノタウロス氏」
「ああ、俺はジャミだ」
「ジャミ、強制労働は慣れてるって?」
「ああ。俺らはさ、頭に血が上りやすいだろ。んで、こうして連行されて強制労働ってのがパターンなんだよ。悪くないんだぜ? 弁償ぶん払い切るまで働けばいいだけだし、飯と寝床はあるし。何より、力仕事をしてるとスカッとするからなあ」
「なるほどー。それで、電池刑っていうのは?」
これには、ジャミも顔をしかめた。
牛の頭でも嫌そうな顔をしたって分かるんだから、よっぽどひどい刑なんだろう。
代わりに僧兵が説明してくれた。
「ラグナ新教の様々な道具を作るため、魔力が必要なのです。なので、当分の間罪人から魔力を吸い上げ続けて、これのための電池とよばれるものにするのです」
電池とは、ラグナの宗教用語らしい。
恐ろしい刑があったものだなあ。
魔力を抜かれると、その人間は頭がぼんやりして、気持ちが沈み込んでしまうらしい。
これで死んでしまう者もいるというから、なるほど、彼らが恐れる理由も分かるというものだ。
ラグナの話を聞きながら、俺はジャミと男の争いについても説明する。
そうしながら到着したのは、港湾地帯だった。
無数の運河があちこちからやって来て、ここに合流するのだ。
俺達が降りたのもここだったような。
「じゃあ、話も聞けたので、ここまでで結構です! ご協力感謝します!」
「それじゃーな、オース! また会ったらよろしくなー!」
僧兵とジャミが爽やかに手を振る。
俺も彼らに手を振り返し、別れることになったのだった。
「びっくりだな。国家として、元モンスターと呼ばれていた種族にも分け隔てなく接しているんだ。喧嘩したらどちらも罰する、というのは新鮮だなあ」
俺が感心していると、ファルクスが補足してきた。
「これは、店の中で喧嘩をして物を壊したことが罪なのですよ。他人に迷惑を掛けて損害を与えた場合、それを弁償する。これがほぼ唯一の法ですね、イリアノスは。ちなみに、合法的に喧嘩する方法もありますよ。決闘というのですが、これはラグナスでもちょこちょこありまして、都民の娯楽にもなっておりますな」
「うまくできてるなあ」
俺はますます感心した。
「センセエ! センセエ!」
そんな俺の袖を、クルミが引っ張る。
「なんだいなんだい」
「いろいろ見てまわるですよー! 港まできたですから、こんどはべつのところ行くですよー!」
「はいはい」
彼女に引っ張られながら、さて、次はどこを見に行ってみようと考える。
神都ラグナスは広い。
どうやらしばらくは滞在することになるようだから、今のうちに詳しくなっておかないとな。
「それならばオススメがありますぞ! バザールに行きましょうぞ! イリアノスは中央海に突き出した半島! セントロー王国やサウザン帝国の品物も届きますからな。世界は広いということを、このファルクスがお教えいたしましょう!」
「へえ、本当かい!? 俺、目新しいものとか未知のものって大好きなんだよなあ……。行こう行こう」
「いくですいくです!」
「なあファルクス、美味いもんとかあるわけ? なら俺も楽しみだなあ」
『わふん』
『ピヨ』
『ぬわわわわ、宿に行く気配がまったくないのにゃああああ』
ドレの抗議の声が響くのだった。
騒ぎを起こしたミノタウロスと、彼をはやしたてた男を連行していくのだという。
「お話を伺いたいので同行願っても?」
「ええ、構わないですよ」
俺も一緒に行くことになった。
「センセエ! この人達がかんこうあんないしてくれるですか? しんせつですねー」
クルミの天然な口ぶりに、僧兵達も思わず微笑む。
『宿はまだにゃ? 己はゴロゴロしたいにゃ』
『わふん』
『ピョイー』
どうぶつトリオは面白いことに、ブランの上にドレ、ドレの上にロッキーが乗って、三段重ねになってついてくる。
これはラグナスの道行く人々も注目してしまう。
「みてみて! ワンちゃんの上に猫ちゃんがのってて、上に小鳥さん!」
子どもが指差して、大声で言っている。
「ドレ、手でも振ってあげたら?」
『己にはサービス精神はないにゃ』
事態をややこしくしないため、ドレには俺達パーティにしか聞こえないように話してもらっている。
彼の言葉は、精神に直接話しかけるものだから、コントロールが可能なのだ。
さて、連行されていくミノタウロスだが、スッキリした顔だ。
「いやあ、びっくりしたなあ。俺を人間が軽々止めちまうなんて。あんたやるなあ」
「いやいや。それよりも大丈夫かい? ミノタウロスの頭は丈夫だと聞いていたから、直接地面にぶつけて目を回してもらったけれど」
「平気平気! つーか、思いついても実行できねーだろ普通。すげえなあ」
ミノタウロスが笑うところに、ファルクスがひょいっと入ってくる。
「ご存知ないのですな? この方こそ、冒険者の都アドポリスを襲った謎の召喚士による大事件を解決した英雄! Sランク冒険者のオース殿なのですぞ!」
「ほうー!!」
「へえー!」
ミノタウロスに僧兵が、目を丸くして俺に注目する。
「ファルクス、そういうのは苦手なんだが……!!」
「有名税というものです。わたくしめ、あなたの冒険について回り、たくさんの歌を作って大儲けする予定なのですぞ。あなたが有名にならなくてどうするのです!」
「うんうん。俺もそこは賛成っすねー。オースさん、マジすげえんだから謙遜とかしちゃダメっすよ」
「センセエやっぱりすごいです? ふふーん、クルミはさいしょから分かってたですからねー」
わいわいきゃっきゃっとはしゃぐ仲間達。
連行されてる、ミノタウロスを煽った男はそれが耳についたらしい。
「うるせえよっ! ぎゃーぎゃー騒いでんじゃねえよ! つうかなんで俺が連行されてんだよ!? この牛野郎をちょっといじっただけで!」
すると、男の頭を僧兵がぶん殴る。
「ウグワーッ」
「なんでもクソも無い! 騒乱罪だ。お前が無駄に煽ったせいで、周囲の人間が迷惑を被っただろうが。神都ラグナスの法は、争いを起こし、公に害を成さしめたものの両者を罰する、だ。罰金刑か、強制労働をしてその賃金の半分を当分収めるか、電池刑のどれかだな」
「ひいい」
「ミノタウロスは強制労働は慣れてるからなあ」
青ざめる男に対して、ミノタウロスは落ち着いたものだ。
「ミノタウロス氏」
「ああ、俺はジャミだ」
「ジャミ、強制労働は慣れてるって?」
「ああ。俺らはさ、頭に血が上りやすいだろ。んで、こうして連行されて強制労働ってのがパターンなんだよ。悪くないんだぜ? 弁償ぶん払い切るまで働けばいいだけだし、飯と寝床はあるし。何より、力仕事をしてるとスカッとするからなあ」
「なるほどー。それで、電池刑っていうのは?」
これには、ジャミも顔をしかめた。
牛の頭でも嫌そうな顔をしたって分かるんだから、よっぽどひどい刑なんだろう。
代わりに僧兵が説明してくれた。
「ラグナ新教の様々な道具を作るため、魔力が必要なのです。なので、当分の間罪人から魔力を吸い上げ続けて、これのための電池とよばれるものにするのです」
電池とは、ラグナの宗教用語らしい。
恐ろしい刑があったものだなあ。
魔力を抜かれると、その人間は頭がぼんやりして、気持ちが沈み込んでしまうらしい。
これで死んでしまう者もいるというから、なるほど、彼らが恐れる理由も分かるというものだ。
ラグナの話を聞きながら、俺はジャミと男の争いについても説明する。
そうしながら到着したのは、港湾地帯だった。
無数の運河があちこちからやって来て、ここに合流するのだ。
俺達が降りたのもここだったような。
「じゃあ、話も聞けたので、ここまでで結構です! ご協力感謝します!」
「それじゃーな、オース! また会ったらよろしくなー!」
僧兵とジャミが爽やかに手を振る。
俺も彼らに手を振り返し、別れることになったのだった。
「びっくりだな。国家として、元モンスターと呼ばれていた種族にも分け隔てなく接しているんだ。喧嘩したらどちらも罰する、というのは新鮮だなあ」
俺が感心していると、ファルクスが補足してきた。
「これは、店の中で喧嘩をして物を壊したことが罪なのですよ。他人に迷惑を掛けて損害を与えた場合、それを弁償する。これがほぼ唯一の法ですね、イリアノスは。ちなみに、合法的に喧嘩する方法もありますよ。決闘というのですが、これはラグナスでもちょこちょこありまして、都民の娯楽にもなっておりますな」
「うまくできてるなあ」
俺はますます感心した。
「センセエ! センセエ!」
そんな俺の袖を、クルミが引っ張る。
「なんだいなんだい」
「いろいろ見てまわるですよー! 港まできたですから、こんどはべつのところ行くですよー!」
「はいはい」
彼女に引っ張られながら、さて、次はどこを見に行ってみようと考える。
神都ラグナスは広い。
どうやらしばらくは滞在することになるようだから、今のうちに詳しくなっておかないとな。
「それならばオススメがありますぞ! バザールに行きましょうぞ! イリアノスは中央海に突き出した半島! セントロー王国やサウザン帝国の品物も届きますからな。世界は広いということを、このファルクスがお教えいたしましょう!」
「へえ、本当かい!? 俺、目新しいものとか未知のものって大好きなんだよなあ……。行こう行こう」
「いくですいくです!」
「なあファルクス、美味いもんとかあるわけ? なら俺も楽しみだなあ」
『わふん』
『ピヨ』
『ぬわわわわ、宿に行く気配がまったくないのにゃああああ』
ドレの抗議の声が響くのだった。
21
あなたにおすすめの小説
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します
すもも太郎
ファンタジー
伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。
その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。
出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。
そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。
大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。
今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。
※ハッピーエンドです
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる