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スローライフが攻めてきたぞーっ編
第20話 DIYが捗るのだ
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ついに完成した、DIY作業台。
平たい板の上に、作業道具がずらりと並んでいる。
うーん、これは作業しやすい!
そしてさらばだ、間に合せの作業台、プレートメイル!
せっかくだから何かに使えないもんかな?
俺は買ってきたレシピ集をぱらぱらとめくった。
『タマル様が宙に浮かんだ本みたいなものをめくってますな』
「いつものことだから慣れちゃったけど、やっぱりタマルって変な人だよねえ」
「これはな、ステータスを表示させて色々操作してるのだ」
『神に与えられた力ですかな?』
「多分そうだと思うが、これはヌキチータもよく分かってないと思うぞ。DIYした物同士でシナジー効果がありそうだ」
『シナジー?』
「いいか? ふわふわベッドはそれ単体ではふわふわしているだけのベッドに過ぎない。だが、そこにお洒落な衣装ケースと、そして他の家具が加わればどうなる」
「可愛いお部屋!」
「イグザクトリィ!!」
『……可愛いお部屋で魔人侯に対抗できるのですかな?』
「可愛いお部屋は可愛いだけに決まってるだろう! それで必要十分なんだ! 俺は今から、このプレートメイルを生まれ変わらせる! うおおお! 唸れ俺のDIY作業台! 生まれいでよ、ファンシーな俺の家具よ!」
▶DIYレシピ
※システムキッチン
素材:鉱石+鉱石+プレートメイル1/2
※サイドカー
素材:鉱石+プレートメイル1/2
「おー! なんかかっこいいのができた!」
「システムキッチンだ。問題はでかすぎて今の馬車にも入り切らないことだな」
「だめじゃん!」
「だめじゃない! こいつを魔人侯の城に設置してみろ。邪魔で邪魔で仕方なくなる!」
『結局戦いに用いるのでは?』
ダジャレを言うくせにいちいち突っ込むやつだ。
「これで美味しい料理も作れる。レシピがあればだが」
『それは大歓迎ですぞ……!!』
ふふふ、ちょろいやつだ。
『ところでタマル様、このサイドカーなるものは?』
「ああ、これはな」
俺はサイドカーをコロコロ押すと、馬車の横に設置した。
すると、幌の横側に扉みたいなのが出現する。
ほうほう、こうなるんだな。
「幌の中にいると周囲が見えないだろ。これは見張り用の設備だな。馬車からサイドカーにすぐ移動できるし、ここなら横をしっかり見ることができる。もう一つ作れば左右をカバーできるな。そして何より重要なのは、サイドカーの椅子はリクライニングシートなので昼寝ができる」
「風を受けてお昼寝できるのね? すてきー」
『これはなかなかオツなものですな!』
主に移動式昼寝ベッドとして評価されるサイドカー!
『ではタマル様、もしやこれから必要なのは……』
「ああ、料理のレシピだ。魔人侯とかはぶっちゃけどうでもいいので、必要に応じて捕獲する」
『世界を巡って争う最大勢力をついで扱い!』
「戦っていても飯のレシピが増えるわけではない! ということで川に行こう、川。魚を釣るぞ」
「お魚好きよ! 何を作ってくれるのかしら!」
ポタルがウキウキだ。
かくして、俺たちは馬車を走らせる。
地形がどうなってるとかさっぱり分からないので、闇雲に馬車が走る。
「ちょっとだけ空を飛んで見てみようか」
「頼むぞポタル。ご安全に!」
「危なくなったらすぐ降りるね!」
ポタルが飛び立つ。
そしてちょっと高いところまで行って、すぐにピューッと戻ってきた。
「あっち! あっちにたくさん水があった!」
「よしよし、そっちに行こう。それにしても慌てて戻ってきたな?」
「私が空飛んだらね、大きい怪物がびゅーっと飛んできたから」
「な、なんだってー!!」
『こりゃあいけませんな』
走る馬車の上に、影が差す。
俺はサイドカーに飛び出して、頭上を見た。
ばかでかくて太っちょなコウモリみたいなやつだな!
それが馬車を鷲掴みにしようとしている。
この世界は、空を飛べても全く安心できないらしい。
それにここは街道だ。
逃げ場などどこにもない。
「こんな時こそ、哲人のベルだ。出てこい、おじさん」
チリンチリーンと鳴らすと、壺に下半身を納めたおじさんが出てきた。
俺はサイドカーから壺に乗り換える。
おっさんはピッケルを幌に突き立てると、その反動でびょーんと飛び上がった。
幌はノーダメージだ。
どうなってるんだろうな!
殺戮の虫取り網を構える俺。
「何者なのかは分からないが、捕獲させてもらうぜオオコウモリ!」
だが!
おっさんのジャンプは、コウモリに届かずにヒューッと落下した。
いかーん!
全然届かない!
そう言えば魔人商店で、空を飛んでいる相手には撃ち落とす道具が必要だと言っていたな。
今の俺にはDIY作業台がある!
「おっさん、もどるぞ!」
哲人はコクリと頷き、落下した幌の上からピッケルを使い、びょいーんと前方に跳んだ。
そして幌の中にインである。
『うわーっ、変なのが出てきましたぞ!』
「きゃーっ、壺に入ったおじさんとタマル!」
そう言えば二人ともクモ糸でぐるぐる巻になってたから、壺の哲人をよく見てなかったよな。
「慌てるのは後だ。クモ糸! そして木材! これでこのレシピを作る!」
▶DIYレシピ
※パチンコ
素材:蜘蛛の糸+木材+鉱石
鉱石も使うのね。
とにかく、迷宮で手に入れた素材が大活躍だ。
トンカントンカンやると、パチンコが誕生した。
俺は再びサイドカーに転がり出ると、今まさに幌を掴み取ろうとしていたオオコウモリにパチンコを向けた。
「落ちろカトンボーっ!!」
裂帛の気合とともに放たれたパチンコの玉。
どう見ても豆粒くらいのでかさなのだが、そんなものは関係ないのだ!
パチンコ玉を当てれば空を飛ぶものが落ちる。
それがこの俺のスローライフの法則!
『ウグワーッ!』
パチンコ玉を当てられたオオコウモリが、急速にその巨体を傾がせ、落下していく。
『ウグワーッ! 初めて飛翔物を撃ち落としました! 200ptゲットです!』
さらに飛び出した俺は、落下直前のオオコウモリめがけて虫取り網を叩きつけた。
ピョインッという音とともに、オオコウモリがアイテムボックスのアイコンになる。
『ウグワーッ! 初めて巨大な怪物を捕獲しました! 200ptゲットです!』
叫び声のウグワーッとUGWポイント獲得のときのウグワーッが同じような声なのはどうかと思うぞ!
ちなみに。守護者討伐と巨大な怪物の捕獲は別扱いらしいのだった。
▶DIYレシピ
システムキッチン
サイドカー
パチンコ
UGWポイント
7440pt
平たい板の上に、作業道具がずらりと並んでいる。
うーん、これは作業しやすい!
そしてさらばだ、間に合せの作業台、プレートメイル!
せっかくだから何かに使えないもんかな?
俺は買ってきたレシピ集をぱらぱらとめくった。
『タマル様が宙に浮かんだ本みたいなものをめくってますな』
「いつものことだから慣れちゃったけど、やっぱりタマルって変な人だよねえ」
「これはな、ステータスを表示させて色々操作してるのだ」
『神に与えられた力ですかな?』
「多分そうだと思うが、これはヌキチータもよく分かってないと思うぞ。DIYした物同士でシナジー効果がありそうだ」
『シナジー?』
「いいか? ふわふわベッドはそれ単体ではふわふわしているだけのベッドに過ぎない。だが、そこにお洒落な衣装ケースと、そして他の家具が加わればどうなる」
「可愛いお部屋!」
「イグザクトリィ!!」
『……可愛いお部屋で魔人侯に対抗できるのですかな?』
「可愛いお部屋は可愛いだけに決まってるだろう! それで必要十分なんだ! 俺は今から、このプレートメイルを生まれ変わらせる! うおおお! 唸れ俺のDIY作業台! 生まれいでよ、ファンシーな俺の家具よ!」
▶DIYレシピ
※システムキッチン
素材:鉱石+鉱石+プレートメイル1/2
※サイドカー
素材:鉱石+プレートメイル1/2
「おー! なんかかっこいいのができた!」
「システムキッチンだ。問題はでかすぎて今の馬車にも入り切らないことだな」
「だめじゃん!」
「だめじゃない! こいつを魔人侯の城に設置してみろ。邪魔で邪魔で仕方なくなる!」
『結局戦いに用いるのでは?』
ダジャレを言うくせにいちいち突っ込むやつだ。
「これで美味しい料理も作れる。レシピがあればだが」
『それは大歓迎ですぞ……!!』
ふふふ、ちょろいやつだ。
『ところでタマル様、このサイドカーなるものは?』
「ああ、これはな」
俺はサイドカーをコロコロ押すと、馬車の横に設置した。
すると、幌の横側に扉みたいなのが出現する。
ほうほう、こうなるんだな。
「幌の中にいると周囲が見えないだろ。これは見張り用の設備だな。馬車からサイドカーにすぐ移動できるし、ここなら横をしっかり見ることができる。もう一つ作れば左右をカバーできるな。そして何より重要なのは、サイドカーの椅子はリクライニングシートなので昼寝ができる」
「風を受けてお昼寝できるのね? すてきー」
『これはなかなかオツなものですな!』
主に移動式昼寝ベッドとして評価されるサイドカー!
『ではタマル様、もしやこれから必要なのは……』
「ああ、料理のレシピだ。魔人侯とかはぶっちゃけどうでもいいので、必要に応じて捕獲する」
『世界を巡って争う最大勢力をついで扱い!』
「戦っていても飯のレシピが増えるわけではない! ということで川に行こう、川。魚を釣るぞ」
「お魚好きよ! 何を作ってくれるのかしら!」
ポタルがウキウキだ。
かくして、俺たちは馬車を走らせる。
地形がどうなってるとかさっぱり分からないので、闇雲に馬車が走る。
「ちょっとだけ空を飛んで見てみようか」
「頼むぞポタル。ご安全に!」
「危なくなったらすぐ降りるね!」
ポタルが飛び立つ。
そしてちょっと高いところまで行って、すぐにピューッと戻ってきた。
「あっち! あっちにたくさん水があった!」
「よしよし、そっちに行こう。それにしても慌てて戻ってきたな?」
「私が空飛んだらね、大きい怪物がびゅーっと飛んできたから」
「な、なんだってー!!」
『こりゃあいけませんな』
走る馬車の上に、影が差す。
俺はサイドカーに飛び出して、頭上を見た。
ばかでかくて太っちょなコウモリみたいなやつだな!
それが馬車を鷲掴みにしようとしている。
この世界は、空を飛べても全く安心できないらしい。
それにここは街道だ。
逃げ場などどこにもない。
「こんな時こそ、哲人のベルだ。出てこい、おじさん」
チリンチリーンと鳴らすと、壺に下半身を納めたおじさんが出てきた。
俺はサイドカーから壺に乗り換える。
おっさんはピッケルを幌に突き立てると、その反動でびょーんと飛び上がった。
幌はノーダメージだ。
どうなってるんだろうな!
殺戮の虫取り網を構える俺。
「何者なのかは分からないが、捕獲させてもらうぜオオコウモリ!」
だが!
おっさんのジャンプは、コウモリに届かずにヒューッと落下した。
いかーん!
全然届かない!
そう言えば魔人商店で、空を飛んでいる相手には撃ち落とす道具が必要だと言っていたな。
今の俺にはDIY作業台がある!
「おっさん、もどるぞ!」
哲人はコクリと頷き、落下した幌の上からピッケルを使い、びょいーんと前方に跳んだ。
そして幌の中にインである。
『うわーっ、変なのが出てきましたぞ!』
「きゃーっ、壺に入ったおじさんとタマル!」
そう言えば二人ともクモ糸でぐるぐる巻になってたから、壺の哲人をよく見てなかったよな。
「慌てるのは後だ。クモ糸! そして木材! これでこのレシピを作る!」
▶DIYレシピ
※パチンコ
素材:蜘蛛の糸+木材+鉱石
鉱石も使うのね。
とにかく、迷宮で手に入れた素材が大活躍だ。
トンカントンカンやると、パチンコが誕生した。
俺は再びサイドカーに転がり出ると、今まさに幌を掴み取ろうとしていたオオコウモリにパチンコを向けた。
「落ちろカトンボーっ!!」
裂帛の気合とともに放たれたパチンコの玉。
どう見ても豆粒くらいのでかさなのだが、そんなものは関係ないのだ!
パチンコ玉を当てれば空を飛ぶものが落ちる。
それがこの俺のスローライフの法則!
『ウグワーッ!』
パチンコ玉を当てられたオオコウモリが、急速にその巨体を傾がせ、落下していく。
『ウグワーッ! 初めて飛翔物を撃ち落としました! 200ptゲットです!』
さらに飛び出した俺は、落下直前のオオコウモリめがけて虫取り網を叩きつけた。
ピョインッという音とともに、オオコウモリがアイテムボックスのアイコンになる。
『ウグワーッ! 初めて巨大な怪物を捕獲しました! 200ptゲットです!』
叫び声のウグワーッとUGWポイント獲得のときのウグワーッが同じような声なのはどうかと思うぞ!
ちなみに。守護者討伐と巨大な怪物の捕獲は別扱いらしいのだった。
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パチンコ
UGWポイント
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