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スローライフが攻めてきたぞーっ編
第33話 空へ行くヒントをくれるってよ
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『なんと、そなた、空の迷宮に挑みたいと申すか』
「うむ……。なんか空を飛ぶのはロマンではないか。あと素材が欲しい」
『そのような不思議な理由で……。わらわも挑もうとして、廻天将軍に追い返された。浮遊石を幾つか持ってくるだけで精一杯でな』
「廻天将軍?」
『空の迷宮を守護する魔人侯だ。時折地上に降りてきては、他の魔人候たちに戦を仕掛ける。誰も廻天将軍の領土へ攻めることはできぬ故に、気ままなものだ。忌々しい』
逢魔卿が歯噛みした。
なるほどなるほど。
そいつが今の所空を支配していて、他の魔人侯たちからも目障りだと思われているわけだな。
『どうやって空を飛ぶつもりだ? わらわが所有している浮遊石は全てそなたに与えても良い。配下の者を飛ばせて伴として攻め込もうと考えていたが、数を揃えられねば意味がない。つまり、あれくらいの数では足りぬということだ。そなたはどうだ』
「なんとかなるんじゃないか」
『なんと! 剛毅な男だ』
『多分何も考えてないだけだと思いますぞ』
こらラムザー!
『まあタマル様は、その何も考えてないところから何とかしてしまうのですがな! 全てその場の勢いとひらめいたレシピでなんとかしていきますぞ』
『ほう、閃きと創造こそがこの魔人侯の能力だと……? それではまるで、創造神ではないか』
「いかにも……」
『タマル様、今それ言うとこじれるので分からないなら黙ってたほうがいいですぞ』
『創造神の権能か! ほほほ、面白い。そなたに賭けても良いと思えてきた。わらわの浮遊石をみな持っていくがいい。そしてここより北方、空に幻影のカーテンが掛かる大地の退廃帝を平らげるが良い。かの男も浮遊石を持っているはずだ』
「退廃帝か。北国? 空のカーテンってオーロラか。ロマンだなあ。行こう行こう」
俺の頭の中に、オーロラが揺らめく大地でキャンプをしたり釣りをしたりするビジョンが浮かんだ。
楽しそう!
「タマル、絶対遊ぶことしか考えてないよね! 私も遊ぶー!」
「ポタルも同じ気持ちか! よし、遊びに行こう」
そういうことになった。
逢魔卿から、浮遊石を二個譲ってもらうことにもなった。
「よし、浮遊石は馬車の幌に浮かべて引っ掛けておこう」
『ちょっと飛びそうになってますな』
「アイテムボックスに入れておくと容量が圧迫されるからなあ」
難しい問題である。
ここで俺、ハッとする。
「逢魔卿と同盟結んだんだから、仲間になった的な感じでは? 馬車をちょっと強化拡大してもらうのはどうか」
潜水艇の問題もあるしな。
馬車には収納スペースがあるんだが、素材を入れる専用なのである。
浮遊石はでかすぎるし、潜水艇もなあ……。
ということで、ヌキチータにメールを送った。
しばらく浜辺でまったりするのである。
『はいはーい、メールを受け取ったよ。タマルさん魔人侯と同盟を結んじゃうとかやるんだなもし』
『な、なんだ!? 神!? 外なる神か!!』
突然ヌキチータが空間から滲み出すように出現したので、逢魔卿が驚く。
『そうなんだなもし。僕はこの世界を手に入れるけれど、協力者は歓迎なんだなもし。君の上にいる神様はこれによって弱体化するから、僕がいい感じでやっつけておくんだなもし』
『恐ろしいことを平然と言う……!』
なんか難しいことを話し合っているな。
『とりあえず、協力には感謝するんだなもし。君が同盟という形になったことで、僕が君の庇護権を得る契約の隙間が生まれたんだなもし。ここでこうやって……』
空中に浮かんだタブレットをヌキチータがポチポチする。
すると、逢魔卿領を包んでいた重い空気が、一気に弾け飛んだ。
『ほい。君の庇護権を奪取したんだなもし。君の上にいた兄弟神はもう力を持っていないんだなもし。いやあ、領土を広げるだけじゃなく、勢力を増やしてくれるなんて、タマルさん様様なんだなもし~』
ヌキチータがニコニコしながら、俺の馬車に手をかざした。
『これはお礼なんだなもし。馬車を大きくしてあげるんだなもし。世界の位相をずらして、馬車の中の空間を拡大しておくんだなもし。潜水艇と、他の乗り物もこれで収納できるようになるんだなもしー』
「ありがてえ。ヌキチータ、蒲焼き食っていくか」
『ご相伴に与るんだなもしー』
かくしてヌキチータにうな重を食わせたのである。
『ウグワーッ! 馬車がランクアップしました! 1000ptゲット!』
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYレシピ
※飛空艇
素材:鉱石×50 ワイバーンの骨格×5 浮遊石×6
「うおっ、こりゃあまた素材がめちゃくちゃ必要だな。ワイバーンというのは……空を飛ぶドラゴンの親戚みたいなのか」
『うむ。退廃帝が何匹か従えていたはずだ。それを捕獲するがいい。それと、捕らえたわらわの部下を返してもらえるか?』
「えっ!!」
しまった、売り払っていたぞ。
「ヌキチータ、買い戻しはできるのか?」
『売ってからどれくらい経ってるんだなもし? 二日くらい? だったら大丈夫なんだなもし。一週間したら売れちゃうんだなもし』
「なるほど、そう言うシステム……」
こうして、一度は売った逢魔卿の部下を買い戻した俺。
彼らを返し、逢魔卿とは同盟関係になり、馬車もパワーアップした。
次なる目的地は、オーロラ揺らめく大地。
北の退廃帝領なんである。
▶DIYレシピ
飛空艇
UGWポイント
2200pt(買い戻し分を支払った)
「うむ……。なんか空を飛ぶのはロマンではないか。あと素材が欲しい」
『そのような不思議な理由で……。わらわも挑もうとして、廻天将軍に追い返された。浮遊石を幾つか持ってくるだけで精一杯でな』
「廻天将軍?」
『空の迷宮を守護する魔人侯だ。時折地上に降りてきては、他の魔人候たちに戦を仕掛ける。誰も廻天将軍の領土へ攻めることはできぬ故に、気ままなものだ。忌々しい』
逢魔卿が歯噛みした。
なるほどなるほど。
そいつが今の所空を支配していて、他の魔人侯たちからも目障りだと思われているわけだな。
『どうやって空を飛ぶつもりだ? わらわが所有している浮遊石は全てそなたに与えても良い。配下の者を飛ばせて伴として攻め込もうと考えていたが、数を揃えられねば意味がない。つまり、あれくらいの数では足りぬということだ。そなたはどうだ』
「なんとかなるんじゃないか」
『なんと! 剛毅な男だ』
『多分何も考えてないだけだと思いますぞ』
こらラムザー!
『まあタマル様は、その何も考えてないところから何とかしてしまうのですがな! 全てその場の勢いとひらめいたレシピでなんとかしていきますぞ』
『ほう、閃きと創造こそがこの魔人侯の能力だと……? それではまるで、創造神ではないか』
「いかにも……」
『タマル様、今それ言うとこじれるので分からないなら黙ってたほうがいいですぞ』
『創造神の権能か! ほほほ、面白い。そなたに賭けても良いと思えてきた。わらわの浮遊石をみな持っていくがいい。そしてここより北方、空に幻影のカーテンが掛かる大地の退廃帝を平らげるが良い。かの男も浮遊石を持っているはずだ』
「退廃帝か。北国? 空のカーテンってオーロラか。ロマンだなあ。行こう行こう」
俺の頭の中に、オーロラが揺らめく大地でキャンプをしたり釣りをしたりするビジョンが浮かんだ。
楽しそう!
「タマル、絶対遊ぶことしか考えてないよね! 私も遊ぶー!」
「ポタルも同じ気持ちか! よし、遊びに行こう」
そういうことになった。
逢魔卿から、浮遊石を二個譲ってもらうことにもなった。
「よし、浮遊石は馬車の幌に浮かべて引っ掛けておこう」
『ちょっと飛びそうになってますな』
「アイテムボックスに入れておくと容量が圧迫されるからなあ」
難しい問題である。
ここで俺、ハッとする。
「逢魔卿と同盟結んだんだから、仲間になった的な感じでは? 馬車をちょっと強化拡大してもらうのはどうか」
潜水艇の問題もあるしな。
馬車には収納スペースがあるんだが、素材を入れる専用なのである。
浮遊石はでかすぎるし、潜水艇もなあ……。
ということで、ヌキチータにメールを送った。
しばらく浜辺でまったりするのである。
『はいはーい、メールを受け取ったよ。タマルさん魔人侯と同盟を結んじゃうとかやるんだなもし』
『な、なんだ!? 神!? 外なる神か!!』
突然ヌキチータが空間から滲み出すように出現したので、逢魔卿が驚く。
『そうなんだなもし。僕はこの世界を手に入れるけれど、協力者は歓迎なんだなもし。君の上にいる神様はこれによって弱体化するから、僕がいい感じでやっつけておくんだなもし』
『恐ろしいことを平然と言う……!』
なんか難しいことを話し合っているな。
『とりあえず、協力には感謝するんだなもし。君が同盟という形になったことで、僕が君の庇護権を得る契約の隙間が生まれたんだなもし。ここでこうやって……』
空中に浮かんだタブレットをヌキチータがポチポチする。
すると、逢魔卿領を包んでいた重い空気が、一気に弾け飛んだ。
『ほい。君の庇護権を奪取したんだなもし。君の上にいた兄弟神はもう力を持っていないんだなもし。いやあ、領土を広げるだけじゃなく、勢力を増やしてくれるなんて、タマルさん様様なんだなもし~』
ヌキチータがニコニコしながら、俺の馬車に手をかざした。
『これはお礼なんだなもし。馬車を大きくしてあげるんだなもし。世界の位相をずらして、馬車の中の空間を拡大しておくんだなもし。潜水艇と、他の乗り物もこれで収納できるようになるんだなもしー』
「ありがてえ。ヌキチータ、蒲焼き食っていくか」
『ご相伴に与るんだなもしー』
かくしてヌキチータにうな重を食わせたのである。
『ウグワーッ! 馬車がランクアップしました! 1000ptゲット!』
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYレシピ
※飛空艇
素材:鉱石×50 ワイバーンの骨格×5 浮遊石×6
「うおっ、こりゃあまた素材がめちゃくちゃ必要だな。ワイバーンというのは……空を飛ぶドラゴンの親戚みたいなのか」
『うむ。退廃帝が何匹か従えていたはずだ。それを捕獲するがいい。それと、捕らえたわらわの部下を返してもらえるか?』
「えっ!!」
しまった、売り払っていたぞ。
「ヌキチータ、買い戻しはできるのか?」
『売ってからどれくらい経ってるんだなもし? 二日くらい? だったら大丈夫なんだなもし。一週間したら売れちゃうんだなもし』
「なるほど、そう言うシステム……」
こうして、一度は売った逢魔卿の部下を買い戻した俺。
彼らを返し、逢魔卿とは同盟関係になり、馬車もパワーアップした。
次なる目的地は、オーロラ揺らめく大地。
北の退廃帝領なんである。
▶DIYレシピ
飛空艇
UGWポイント
2200pt(買い戻し分を支払った)
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