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スローライフから逃げられると思うな編
第46話 どうやってテーブルマウンテンを登るのか?
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到着した。
なるほど、テーブルマウンテン。
断崖絶壁がめちゃくちゃな高さで存在している、そう言う場所である。
「水がドバーッと落ちてきているんだが、これがあまりの高さから落下するから、飛び散ってしまっている。水量的にも潜水艇で遡るのは無理そうだな」
「私が飛んでみる?」
「危ないでしょー」
「そっかあ」
仲間にしてから、ポタルの魔曲とか飛ぶのとか、持ち味を生かす方向でやってもらっていないな。
だがそれでいいのだ……。
別に持ち味なんか生かさなくてもいいじゃあないか。
『タマル様! 何やら、このデッドランドマウンテンに登ろうとした者たちの形跡が……』
『オー、色々捨ててありますねー』
「なんだって」
ラムザーとフランクリンの声を聞いて、戻っていく俺である。
するとポルポルが、地面に転がった残骸とかゴミ目掛けてバキューンとしようとしていたので、慌てて抱き上げた。
『ピピー』
ポルポルが抗議の意を込めて、じたばた暴れる。
「待つんだポルポル。いいか、ああいう今のところは何にも使え無さそうなものが、改修するとレシピになったりするんだ。当分は消去するゴミは馬車の中だけでいいぞ」
『ピポー』
理解してくれたようである。
地面に下ろすと、その辺りをトコトコ歩き出した。
あいつなら放っておいてもきっと大丈夫だろう。
さてさて、放置されていたものは、テントに使われるような丈夫そうな布とか、折れたピッケルとかロープとかである。
これは、テーブルマウンテンを登山しようとしたんだな。
だが無理だったので引き上げたのだろう。
人間か、魔人候か。
何者が置いていったんだろうな。
しかしこうして放置していってくれたことはありがたい。
俺は次々にこれらを回収した。
すると……。
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYレシピ
※登山用ロープ
※ビバーク用シート
※ピッケル
※ハシゴ
※アンカー
「大漁大漁!」
俺はほくほくする。
『これはどう使うのですかな?』
「うむ、つまりな。俺たちでこの道具を使い、テーブルマウンテンをのんびり登っていこうということになるのだ」
『な、なんとーッ!! しかし、登ろうとした何者かが挫折した後なのではありませんかな?』
「普通の登山、普通の道具なら無理だろう。だが俺がDIYした道具はどうだ? 使ってみると、なんとなく使い方が分かり、そして妙に効果的だったりしないか」
『言われてみれば……。それこそがタマル様の権能ですな』
「そういうことだ。スローライフゲームでは、新しい道具が出現した時点でその使い方もきちんと提示されるものだからな。見ていてくれ」
俺が登山用品を手に取ると、そこに▶が出現した。
俺が頷くと、腰にロープがセットされ、シートがくるくる巻かれて、隙間にハシゴ装備される。
手にはピッケルとアンカー。
「うおおーっ、行くぜーっ!!」
壁面にアンカーを当てると、スポンっと壁に吸い込まれた。
足場完成である。
ピッケルを壁に叩きつけたら、スーッと体が上に持ち上げられて、アンカーの上に立つことができた。
『ワッツ!? 何が起こってますかー!?』
『タマル様の道具の効果ですぞ! あの道具を使うことで、誰でも登山ができるということでしょうな』
『オーウ、ミステリアス……』
感心するフランクリンなのだ。
俺もちょっとびっくりだがな。
この登山道具、至れり尽くせりである。
そういうことで、仲間たちにも同じ装備をさせる。
フランクリンも住民になったことで、ラムザーやポタルと同じ能力を身に着けたらしい。
アンカーとピッケルでホイホイと壁を登り始める。
『オーウ!! は、初めてのワークなのに、ミーの体が覚えているかのようにスイスイとアップライジングでーす!!』
「不思議だよなあ」
『我はもう考えるのをやめましたぞー。これはつまりこういうものです』
「あははは、楽しいー!」
ということで、俺たちはスイスイと登っていった。
途中でアンカーの在庫が切れる。
『どうするのですかな?』
「この場でDIYする」
アンカーの間にロープを張り、ビバーク用シートが展開される。
これで一休みできる場所になるのだ。
なんだったらこの上で寝られる。
ということで、ここで取り出した斧で壁をガンガン叩いた。
ピコンピコンと鉱石が飛び出してくる。
鉱石をこの場で展開したDIY作業台を使い、アンカーに加工するのだ。
「あっ、またキラキラ!」
「忘れた頃に出てくるよな、オリハルコン」
これはポタルのアイテムボックスにインである。
そしてまた、登山再開だ。
ちなみに馬車だが、小さくして俺のアイテムボックスに収まっている。
テーブルマウンテンで浮遊石を見つけたら、すぐに飛空艇をDIYしてそこに格納するため、アイテムボックス欄を埋めてでも持っていかねばならないのだ。
『オーノー! 下を見たら足が震えまーす! テリブルハイヤーでーす! なのに体は道具に任せてどんどんアップライジングしまーす!』
フランクリンが賑やかだ。
ラムザーは鼻歌まじりで楽しげに登る。
ポタルはたまに飛んだりしてサボっている。
見上げると、まだまだ先行きは長そうだ。
だが、焦らず急がずゆっくり行こうではないか。
▶DIYレシピ
登山用ロープ
ビバーク用シート
ピッケル
ハシゴ
アンカー
なるほど、テーブルマウンテン。
断崖絶壁がめちゃくちゃな高さで存在している、そう言う場所である。
「水がドバーッと落ちてきているんだが、これがあまりの高さから落下するから、飛び散ってしまっている。水量的にも潜水艇で遡るのは無理そうだな」
「私が飛んでみる?」
「危ないでしょー」
「そっかあ」
仲間にしてから、ポタルの魔曲とか飛ぶのとか、持ち味を生かす方向でやってもらっていないな。
だがそれでいいのだ……。
別に持ち味なんか生かさなくてもいいじゃあないか。
『タマル様! 何やら、このデッドランドマウンテンに登ろうとした者たちの形跡が……』
『オー、色々捨ててありますねー』
「なんだって」
ラムザーとフランクリンの声を聞いて、戻っていく俺である。
するとポルポルが、地面に転がった残骸とかゴミ目掛けてバキューンとしようとしていたので、慌てて抱き上げた。
『ピピー』
ポルポルが抗議の意を込めて、じたばた暴れる。
「待つんだポルポル。いいか、ああいう今のところは何にも使え無さそうなものが、改修するとレシピになったりするんだ。当分は消去するゴミは馬車の中だけでいいぞ」
『ピポー』
理解してくれたようである。
地面に下ろすと、その辺りをトコトコ歩き出した。
あいつなら放っておいてもきっと大丈夫だろう。
さてさて、放置されていたものは、テントに使われるような丈夫そうな布とか、折れたピッケルとかロープとかである。
これは、テーブルマウンテンを登山しようとしたんだな。
だが無理だったので引き上げたのだろう。
人間か、魔人候か。
何者が置いていったんだろうな。
しかしこうして放置していってくれたことはありがたい。
俺は次々にこれらを回収した。
すると……。
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYレシピ
※登山用ロープ
※ビバーク用シート
※ピッケル
※ハシゴ
※アンカー
「大漁大漁!」
俺はほくほくする。
『これはどう使うのですかな?』
「うむ、つまりな。俺たちでこの道具を使い、テーブルマウンテンをのんびり登っていこうということになるのだ」
『な、なんとーッ!! しかし、登ろうとした何者かが挫折した後なのではありませんかな?』
「普通の登山、普通の道具なら無理だろう。だが俺がDIYした道具はどうだ? 使ってみると、なんとなく使い方が分かり、そして妙に効果的だったりしないか」
『言われてみれば……。それこそがタマル様の権能ですな』
「そういうことだ。スローライフゲームでは、新しい道具が出現した時点でその使い方もきちんと提示されるものだからな。見ていてくれ」
俺が登山用品を手に取ると、そこに▶が出現した。
俺が頷くと、腰にロープがセットされ、シートがくるくる巻かれて、隙間にハシゴ装備される。
手にはピッケルとアンカー。
「うおおーっ、行くぜーっ!!」
壁面にアンカーを当てると、スポンっと壁に吸い込まれた。
足場完成である。
ピッケルを壁に叩きつけたら、スーッと体が上に持ち上げられて、アンカーの上に立つことができた。
『ワッツ!? 何が起こってますかー!?』
『タマル様の道具の効果ですぞ! あの道具を使うことで、誰でも登山ができるということでしょうな』
『オーウ、ミステリアス……』
感心するフランクリンなのだ。
俺もちょっとびっくりだがな。
この登山道具、至れり尽くせりである。
そういうことで、仲間たちにも同じ装備をさせる。
フランクリンも住民になったことで、ラムザーやポタルと同じ能力を身に着けたらしい。
アンカーとピッケルでホイホイと壁を登り始める。
『オーウ!! は、初めてのワークなのに、ミーの体が覚えているかのようにスイスイとアップライジングでーす!!』
「不思議だよなあ」
『我はもう考えるのをやめましたぞー。これはつまりこういうものです』
「あははは、楽しいー!」
ということで、俺たちはスイスイと登っていった。
途中でアンカーの在庫が切れる。
『どうするのですかな?』
「この場でDIYする」
アンカーの間にロープを張り、ビバーク用シートが展開される。
これで一休みできる場所になるのだ。
なんだったらこの上で寝られる。
ということで、ここで取り出した斧で壁をガンガン叩いた。
ピコンピコンと鉱石が飛び出してくる。
鉱石をこの場で展開したDIY作業台を使い、アンカーに加工するのだ。
「あっ、またキラキラ!」
「忘れた頃に出てくるよな、オリハルコン」
これはポタルのアイテムボックスにインである。
そしてまた、登山再開だ。
ちなみに馬車だが、小さくして俺のアイテムボックスに収まっている。
テーブルマウンテンで浮遊石を見つけたら、すぐに飛空艇をDIYしてそこに格納するため、アイテムボックス欄を埋めてでも持っていかねばならないのだ。
『オーノー! 下を見たら足が震えまーす! テリブルハイヤーでーす! なのに体は道具に任せてどんどんアップライジングしまーす!』
フランクリンが賑やかだ。
ラムザーは鼻歌まじりで楽しげに登る。
ポタルはたまに飛んだりしてサボっている。
見上げると、まだまだ先行きは長そうだ。
だが、焦らず急がずゆっくり行こうではないか。
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ビバーク用シート
ピッケル
ハシゴ
アンカー
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