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スローライフから逃げられると思うな編
第72話 サクッと最深部まで行くぞ
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空の迷宮、ギミックは思ったよりも無かった。
ぐねっていて、ミサイルゴーレムと塗り壁がバンバン出てくるくらいである。
これ、空にたどり着くことそのものが大変なので、内装はちょっと手を抜いたな……?
アップダウンがあり、ぐねぐねするところを、ぼいーんと弾みながら移動していたら奥地に到着した。
『もがーっ!!』
「出たな、迷宮のガーディアン! ロボットジャイアントバットみたいな見た目なのね」
『そう言えばジャイアントバットが昔は守護者だったみたいな話がありましたなあ』
「モデルとして採用されたのかもしれないよな」
『迷宮にはこういう感じで再現するようなシステムがあるのかも知れませんな。丘の上にあった石碑ではそんな感じの事が書いてあったのでは?』
「おうおう。昔の人間が神様とかも全部作ったって書いてあった。神様に反逆されてやられちまったんだなあ。で、反逆してトップに立った創造神も、兄弟神にやられて滅ぼされて、最後っ屁で世界中に嫌がらせの迷宮を作ったんだ」
『複雑な歴史ですなあ』
ラムザーと談笑しながら、ベルを鳴らす。
マタギのおっさんと壺のおっさんが出現した。
俺は壺のおっさんの後ろにスポッと収まる。
「じゃあ、飛び回ってるんで隙を作ってくれ! おっさん、頼むぞ!」
壺のおっさんがピッケルを構えてかっこいいポーズをした。
そして床をトンっとピッケルの頭で突くと、壺が猛烈な勢いで飛び出す。
俺はスパイダーストリングを装備した。
壺のおっさんの機動力は比類ないのだが、よく落っこちるのだ。
スパイダーストリングでサポートせねばならない。
俺が宙に舞い上がったところで、ラムザーとフランクリンとマタギのおっさんと骨たちがわいわいと飛び出してきた。
みんな、手には俺謹製のスローライフ道具や高枝切鋏などを持っている。
さあ、ガーディアンハントだ!
馬車から顔を出したポタルが、骨次郎と相談しながらミサイルをぶっぱしたり、対衝ブロック塀頼りに体当たりをかましたりしている。
だんだん戦い方が上手くなってきたな。
おっ、キャロルが持っているのは俺が置いてきたパチンコではないか。
俺が使わないと空を飛ぶ相手を落としたりはできないが、間違いなく気を引く道具になるはずだ。
いいぞいいぞ!
ポルポルもふわふわと飛び上がり、空中をうろちょろしている。
とにかく頑丈なポルポルは、これだけで空を飛ぶ相手の動きを妨げることができるのだ。
これは、タマル一味が完成してしまったな……。
『もがーっ!!』
地上と空中からちょろちょろ攻められて、ロボジャイアントバットとでも言うべきガーディアンが怒りの叫びをあげた。
名前が長いからロボバットと呼ぼう。
こいつは俺たちを排除すべく、装備を召喚してきた。
宙に浮かぶ槍だな。
魔法で作り出したように見えるが、現代っ子の俺は見逃さなかったぞ。
こいつ、背中に槍を納めておくポッドがあって、そこから呼び出したのだ。
無線誘導式の槍だな。
これがラムザーたち目掛けて降り注ぐ……おっと、途中でポルポルに当たってボヨーンと跳ね返った。
何本かの槍がこれで邪魔されて、変なとこに落ちたな。
馬車はミサイルを撃ってこれを迎撃している。
とてもSFっぽいというか、凄い戦いが繰り広げられているな。
「その槍いただき」
ピョインッと回収した。
ほうほう、スマートミサイルランスというのか。
さらばファンタジー、こんにちはSF。
「しかし、コウモリの外見なのに武器がこの槍って、姿形にあまり意味がないのでは?」
ちょうどロボバットの顔の脇まで来ていたので、問いかけてみた。
『もがーっ!?』
慌ててミサイルランスを俺に向けてきたな。
だが遅い遅い。
壺のおっさんの超機動力と不規則な軌道は、ロボバットにも読めないのだ。
しかも俺がスパイダーストリングで補助をする。
その時の気分で、適当に糸を貼り付けて動くからな。
マルチロックで俺たちを狙って狙撃しようとしたら、下から伸びてきたオリハルコンの高枝切鋏が、ロボバットの脇腹をちょきんと切った。
『もがーっ!!』
オリハルコンならロボだって切断できるね!
フランクリンが無視できない脅威だと理解し、ロボバットが慌ててうちの雪だるまを標的にした。
『オー! テリブルバットでーす! ミーを見ていまーす!』
だが降り注ぐ槍は、対衝ブロック塀を構えたラムザーが間に入り込んで防いでしまうのだ。
見よ、破壊不能オブジェクトの力を!
そうこうする間に、壺のおっさんはロボバットの頭上まで飛び上がっていた。
もう天井スレスレである。
そしてちょこん、とロボバットの背中に着地。
「お疲れ! 着地したということはもう地面と見ていいよな! じゃあ捕獲!」
『も、もがーっ!!』
慌てて俺たちを振り落とそうとするロボバットだったが、判断が遅い。
いや、早くても遅くても俺と壺のおっさんが、こいつの頭より高いところに行った瞬間に詰んでいるのだ。
ピョインッ!と無慈悲な音が鳴り響き、空間いっぱいにいたロボバットが、アイテムボックスのアイコンになった。
『タマル様ー! 迷宮核が出てきましたぞー!』
「ほんと!? ちょっと降りるわー」
スパイダーストリングを使ってしゅるしゅると降りてくる。
すると、みんながミサイルランスをせっせと回収しているところだった。
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYレシピ
※花火マシーン
素材:紙吹雪マシーン+ミサイルランス
「おっ、ずっと活躍してきた紙吹雪マシーンが進化を! しかもミサイルランスを使っているのに実にスローな感じのアイテムに!!」
『迷宮核、ぶっこ抜いてきましたぞ』
「あっラムザー。俺がよそ見をしている間に!」
『ハハハ、早い者勝ちですからなー』
すると、迷宮がグラグラと揺れだした。
あ、迷宮核を取ると、迷宮がぶっ壊れるんだったな。
「みんなー。迷宮が壊れるから馬車に乗り込めー」
ワーッと馬車に集まる骨たち。
『何? どういうこと!?』
キャロルがキョロキョロしている。
「ここから一気に脱出するって! キャロルはどこか掴まっててね!」
一度経験済みのポタルは動じない。
ここから飛空艇で脱出するのだというのもよく分かっているのだ。
『ウグワーッ! 迷宮の守護者を倒しました! 1500ptゲット!』
▶DIYレシピ
花火マシーン
UGWポイント
6700pt
ぐねっていて、ミサイルゴーレムと塗り壁がバンバン出てくるくらいである。
これ、空にたどり着くことそのものが大変なので、内装はちょっと手を抜いたな……?
アップダウンがあり、ぐねぐねするところを、ぼいーんと弾みながら移動していたら奥地に到着した。
『もがーっ!!』
「出たな、迷宮のガーディアン! ロボットジャイアントバットみたいな見た目なのね」
『そう言えばジャイアントバットが昔は守護者だったみたいな話がありましたなあ』
「モデルとして採用されたのかもしれないよな」
『迷宮にはこういう感じで再現するようなシステムがあるのかも知れませんな。丘の上にあった石碑ではそんな感じの事が書いてあったのでは?』
「おうおう。昔の人間が神様とかも全部作ったって書いてあった。神様に反逆されてやられちまったんだなあ。で、反逆してトップに立った創造神も、兄弟神にやられて滅ぼされて、最後っ屁で世界中に嫌がらせの迷宮を作ったんだ」
『複雑な歴史ですなあ』
ラムザーと談笑しながら、ベルを鳴らす。
マタギのおっさんと壺のおっさんが出現した。
俺は壺のおっさんの後ろにスポッと収まる。
「じゃあ、飛び回ってるんで隙を作ってくれ! おっさん、頼むぞ!」
壺のおっさんがピッケルを構えてかっこいいポーズをした。
そして床をトンっとピッケルの頭で突くと、壺が猛烈な勢いで飛び出す。
俺はスパイダーストリングを装備した。
壺のおっさんの機動力は比類ないのだが、よく落っこちるのだ。
スパイダーストリングでサポートせねばならない。
俺が宙に舞い上がったところで、ラムザーとフランクリンとマタギのおっさんと骨たちがわいわいと飛び出してきた。
みんな、手には俺謹製のスローライフ道具や高枝切鋏などを持っている。
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だんだん戦い方が上手くなってきたな。
おっ、キャロルが持っているのは俺が置いてきたパチンコではないか。
俺が使わないと空を飛ぶ相手を落としたりはできないが、間違いなく気を引く道具になるはずだ。
いいぞいいぞ!
ポルポルもふわふわと飛び上がり、空中をうろちょろしている。
とにかく頑丈なポルポルは、これだけで空を飛ぶ相手の動きを妨げることができるのだ。
これは、タマル一味が完成してしまったな……。
『もがーっ!!』
地上と空中からちょろちょろ攻められて、ロボジャイアントバットとでも言うべきガーディアンが怒りの叫びをあげた。
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こいつは俺たちを排除すべく、装備を召喚してきた。
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魔法で作り出したように見えるが、現代っ子の俺は見逃さなかったぞ。
こいつ、背中に槍を納めておくポッドがあって、そこから呼び出したのだ。
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「しかし、コウモリの外見なのに武器がこの槍って、姿形にあまり意味がないのでは?」
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慌ててミサイルランスを俺に向けてきたな。
だが遅い遅い。
壺のおっさんの超機動力と不規則な軌道は、ロボバットにも読めないのだ。
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