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スローライフの夜明け編
第132話 惑星の欠片を探せ!
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まずは創造神プリンターを作らねばならない。
そのために必要なのは……。
「この惑星の欠片ってのはなんじゃい」
『それはだな。人間たちがこの星のどこかに埋めたエネルギー集積装置だ。これを用いて人間たちは無限に稼働するエネルギー器官を作ろうとしたのだ。だが余が人間の世界を終わらせたので』
創造神が詳しかった。
「考えてみたら創造神も、人間にとっては破壊神だったのでは?」
『アヒーッ! 過去の所業が今の余に降りかかる! 当時は冗談の分からないコンピューターだったからなあ』
何百年も経つと、コンピューターだって自我や感情を得てシーツおばけになるのである。
諸行無常だ。
「具体的に場所が分かる?」
『ちょっと北であろう。そなたたちが砂漠を緑化していたところが、この惑星の頭頂部にあたる部分となる。かつてはこの惑星も、アクアディアと呼ばれる機械化された工業惑星だったのだが……。あの辺りの砂漠を掘ってみれば、その残りが見えるかもしれぬ』
「ほうほう、環境保護連中の言ってた星の名前と違うな。SFだったがコンピューターが反乱を起こして人類が壊滅し、自然環境が盛り返してきたんだな」
つまり宇宙に飛び立つところまで行けなかった星なのだ。
星に歴史ありだなあ。
「よーし、それじゃあその辺りまで移動しよう。創造神にナビをお願いする」
『アヒッ、よ、余に村の外に出ろと言うのか!』
「タマル村だって宇宙から砲撃されたら安全じゃないだろ。星ごと安全にしようと俺は考えているのだ! そのためには創造神でもなんでも使うしか無い」
『アヒー! 道具扱い! いや、もともと余はコンピューターなんだが』
『オー、ダディ!! ミーたちとトゥギャザーしましょう! レッツアドベンチャー!』
フランクリンが大変気安い様子で、創造神の背中をバシバシ叩いた。
あんまり叩くと、シーツおばけの輪郭が怪しくなる。
『骨次郎もやる気満々ですぞ。行きましょうぞタマル様!』
「よし、出発だ!」
「あの砂漠にそんなものが埋まってたなんてねー。ふしぎー」
『あそこ、もともと海だったんでしょ? あたし塩水嫌いなんだけど』
『アイヤー! 北海の食材が手に入れば、ワターシが最高のフレンチに仕上げてあげるよー!』
『あたし海好きよ。美味しいものたくさんあるもの』
シェフがいればキャロルはどこまでもついてくるな!
ちなみにシェフは邪神なので、ドジョウヒゲの男風な外見だが性別はない。
キャロルが粉をかけても気にならないどころか、『マンイーターは料理できないか? ワターシ興味あるねー!』『きゃー! マンイーターごろしー!』なんて事になっていたようである。
さて、砂漠に馬車が突入すると、眷属たちが出迎えてくれた。
『砂漠の中のおかしいところ? ふむふむ。あるかも知れませんね。みんなに伝えてみますよ』
ということで、砂漠の眷属たちの間で伝言ゲームが行われることになる。
伝言では、大抵情報が歪んでしまうものだ。
だから、今回は単純な情報に限ることにする。
「なんとなく周りと違うところがあったら教えてくれ」
これだけだ。
それで、創造神の土地勘に頼り、この辺りかなという地域を絞り込んでから総当りする。
スローライフはコツコツやっていく作業なのである。
『カタカタ』
「おっ、まずは第一報か!」
連絡用員として呼び出していた骨シリーズ。
骨三郎キャノンが報告を受け取ったらしい。
駆け寄ってきて、棒で砂に絵を書き始める。
「骨三郎キャノンは絵が上手いなあ」
『カタカタ』
骨三郎キャノンが照れた。
描かれたのは、砂漠のどこかであろう。
明らかに人工物らしい突起物が、地面から突き出している光景だった。
「砂漠を貫いて立ってやがる」
『これは人間が立てた北極の塔だな。あらゆる風雪を半非実体化することでやり過ごす技術実証のための施設だったが、そのために砂漠化を逃れたのだろう』
シリアスに語ってる創造神は、なかなか絵になっている。
なんでアヒーってすぐに悲鳴をあげるんだろうな。
こうして、俺たちは北極の塔に向かってみた。
場所は創造神が正確に覚えている。
しばらくキャタピラ付き馬車でキュラキュラと走っていると、砂漠から突き出した突起物が見えた。
「これかこれか」
駆け寄って触ってみる。
おお、こんにゃくみたいな手触りだ。
半非実体はこんにゃく、と。
『タマル様は躊躇なく触るあたり、度胸ありますなあ。我も触っていいですかな?』
「もちろんだ。こんにゃくだぞ」
『おほー! こんにゃくが何なのかは分かりませんが、楽しい手触りですなあ』
俺とラムザーがキャッキャしていたら、キャロルとシェフが猛烈な勢いで走ってきた。
そしてぺたぺた北極の塔を触る。
『これ美味しそうじゃない!? 食べられるんじゃない!? なんとかしなさいよタマルとシェフ』
『アイヤー! シェフ魂が揺さぶられるねー! これはちょっと料理してみたいよー!』
「仕方ない奴らだなあ」
だが、仲間の希望である。
俺はゴッドキャプチャーを取り出すと、北極の塔を叩いた。
ピョインッ!
北極の塔がまるごと、アイコンになってアイテムボックスに収まる。
すると、足場がゴゴゴゴゴ、と崩れだした。
「うわー、なんだなんだ」
『アヒーッ! この辺りの空間に重なっていた北極の塔を、まるごと削り取ってしまったのだから仕方ない! くーずーれーるー!』
元は海だったであろう場所は、砂漠に置き換わっている。
どこまでも落ち込んでいく流砂に流されていく俺たち。
その先に見えるのは……。
朽ち果てた都市だったのである!
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYお料理レシピ
※さしみこんにゃく
素材:北極の塔
※味噌田楽
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素材:北極の塔
やっぱりこんにゃくだったんじゃないか!
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そのために必要なのは……。
「この惑星の欠片ってのはなんじゃい」
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創造神が詳しかった。
「考えてみたら創造神も、人間にとっては破壊神だったのでは?」
『アヒーッ! 過去の所業が今の余に降りかかる! 当時は冗談の分からないコンピューターだったからなあ』
何百年も経つと、コンピューターだって自我や感情を得てシーツおばけになるのである。
諸行無常だ。
「具体的に場所が分かる?」
『ちょっと北であろう。そなたたちが砂漠を緑化していたところが、この惑星の頭頂部にあたる部分となる。かつてはこの惑星も、アクアディアと呼ばれる機械化された工業惑星だったのだが……。あの辺りの砂漠を掘ってみれば、その残りが見えるかもしれぬ』
「ほうほう、環境保護連中の言ってた星の名前と違うな。SFだったがコンピューターが反乱を起こして人類が壊滅し、自然環境が盛り返してきたんだな」
つまり宇宙に飛び立つところまで行けなかった星なのだ。
星に歴史ありだなあ。
「よーし、それじゃあその辺りまで移動しよう。創造神にナビをお願いする」
『アヒッ、よ、余に村の外に出ろと言うのか!』
「タマル村だって宇宙から砲撃されたら安全じゃないだろ。星ごと安全にしようと俺は考えているのだ! そのためには創造神でもなんでも使うしか無い」
『アヒー! 道具扱い! いや、もともと余はコンピューターなんだが』
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フランクリンが大変気安い様子で、創造神の背中をバシバシ叩いた。
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『骨次郎もやる気満々ですぞ。行きましょうぞタマル様!』
「よし、出発だ!」
「あの砂漠にそんなものが埋まってたなんてねー。ふしぎー」
『あそこ、もともと海だったんでしょ? あたし塩水嫌いなんだけど』
『アイヤー! 北海の食材が手に入れば、ワターシが最高のフレンチに仕上げてあげるよー!』
『あたし海好きよ。美味しいものたくさんあるもの』
シェフがいればキャロルはどこまでもついてくるな!
ちなみにシェフは邪神なので、ドジョウヒゲの男風な外見だが性別はない。
キャロルが粉をかけても気にならないどころか、『マンイーターは料理できないか? ワターシ興味あるねー!』『きゃー! マンイーターごろしー!』なんて事になっていたようである。
さて、砂漠に馬車が突入すると、眷属たちが出迎えてくれた。
『砂漠の中のおかしいところ? ふむふむ。あるかも知れませんね。みんなに伝えてみますよ』
ということで、砂漠の眷属たちの間で伝言ゲームが行われることになる。
伝言では、大抵情報が歪んでしまうものだ。
だから、今回は単純な情報に限ることにする。
「なんとなく周りと違うところがあったら教えてくれ」
これだけだ。
それで、創造神の土地勘に頼り、この辺りかなという地域を絞り込んでから総当りする。
スローライフはコツコツやっていく作業なのである。
『カタカタ』
「おっ、まずは第一報か!」
連絡用員として呼び出していた骨シリーズ。
骨三郎キャノンが報告を受け取ったらしい。
駆け寄ってきて、棒で砂に絵を書き始める。
「骨三郎キャノンは絵が上手いなあ」
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骨三郎キャノンが照れた。
描かれたのは、砂漠のどこかであろう。
明らかに人工物らしい突起物が、地面から突き出している光景だった。
「砂漠を貫いて立ってやがる」
『これは人間が立てた北極の塔だな。あらゆる風雪を半非実体化することでやり過ごす技術実証のための施設だったが、そのために砂漠化を逃れたのだろう』
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「これかこれか」
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おお、こんにゃくみたいな手触りだ。
半非実体はこんにゃく、と。
『タマル様は躊躇なく触るあたり、度胸ありますなあ。我も触っていいですかな?』
「もちろんだ。こんにゃくだぞ」
『おほー! こんにゃくが何なのかは分かりませんが、楽しい手触りですなあ』
俺とラムザーがキャッキャしていたら、キャロルとシェフが猛烈な勢いで走ってきた。
そしてぺたぺた北極の塔を触る。
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北極の塔がまるごと、アイコンになってアイテムボックスに収まる。
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その先に見えるのは……。
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