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スローライフの夜明け編
第131話 環境保護艦隊の破壊活動を防げ
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スペースフルピースの到来は迅速だった。
俺たちが村に戻った頃のことである。
突然星空に葉巻型のUFO群が出現したかと思うと、タマル村目掛けて砲撃を開始したのだ。
こんな事もあろうかと、村のあちこちに俺の彫像を建てておかなかったら、今頃更地だったことだろう。
だが俺の彫像がたくさんあったので、全ての砲撃をボイーンと跳ね返した。
「恐ろしい奴らだな」
『宇宙にいる彼らも今頃、同じことをタマル様に思ってますぞ』
『オーイエース! ディザスターレベルのアタックをタマルスタチューを並べてガードするとか、ノーワン思いつきませーん!』
「でもこんなにタマル像作ってどうするの? あ、これ、王子様ルックしてる! 新型だー!」
「うむ、破壊不能オブジェクトは、実はポイントに還元できるんだそうだ。今までもったいなかったからやってなかったが、流石に今回はやる」
しかし、今はそんな心配をしているべき時ではない。
かの観光保護団体は、厚顔無恥にもタマル村に降りてきた。
青い肌をした宇宙人である。
『私がスペースフルピースの第三艦隊は行動隊長の一人、ユジンである。侵略者よ、恥を知れ!』
「礼儀作法とかどっかに置いてきたのか?」
俺が素朴な疑問を口にしたら、ユジンとやらは顔を紫色にして激高した。
『なんだと侵略者め!! 正義の環境保護団体たる我々は宇宙の大自然を守る正義! 故に正義の言葉は全てに優先するのだ! 悪に生きる資格なし! これは宣戦布告だと知るがいい! 我らスペースフルピース第三艦隊がが正義の鉄つ』
ピョインッ!
うるさかったのでゲットした。
早速売り払ったぞ。
『さすがはタマルさん、神をも恐れぬ所業なんだなもし。頼もしいこと限りないんだなもしー』
ヌキチータも満足げである。
「あいつやな感じだったね! スペースフルピースってみんなこんなのなの? そんな奴らの言うこと聞くの絶対いやだよねー」
ポタルもご立腹である。
「おう。礼儀作法ができてない奴の言うことなんか聞く必要ないからな。これは真顔で激怒してるあいつらを、スローライフしてやらねばなるまいよ」
『でもあいつら宇宙に浮かんでるじゃない。どうするの?』
「宇宙にはなかなか虫取り網も届かないしなあ。どうしたもんか……」
キャロルが、ふむーと唸り、空を見上げている。
『あそこまで届くハシゴみたいなのがあればいいのにねえ』
「ハシゴ……。軌道エレベーターみたいなもんか! あとは宇宙ステーション的に移動できる設備があれば、宇宙船もゲットして回れるな!」
俺の脳内にアイデアが走る!
『タマル、タマル殿よ……。今こそ創造神レシピの最後の一つを与える時』
「あっ、創造神! こんな物騒な状況なのに出てきて大丈夫なのか」
『このままだと星が危ない……! 環境保護の名のもとに破壊されちゃう』
惑星を破壊しちゃう環境保護とは一体。
▶DIYレシピ
※創造神プリンター
素材:惑星の欠片
「創造神プリンター……?」
『余はこれを使って迷宮の構造材を大量生産した』
「3Dプリンターのすごいヤツか! なるほど、これで軌道エレベーターを作ったり、宇宙ステーションを量産すればいいんだな。スローライフは今、インダストリアルの世界へ……!」
『インダストリーを飛び越えてコズミックに達してるんだなもし』
「似たようなもんだろ」
『そうなんだなもし……?』
しばらくしたら、空のUFOたちが行動隊長の未帰還を怪しんだのか、ヒュンヒュン動き始めた。
奴ら、空の上という圧倒的有利なフィールドにいるから調子に乗っているのではないか。
『ふむ、ここは彼との契約から外れますが、依頼をするとしましょう』
「館長!」
異形博物館の館長が、強い決意を持ってそこに立っている。
彼が手にしているのは、トランシーバーみたいなものだ。
それで誰かと話をしている。
『ええ、はい。百年の契約でしたが、例外的に今回だけ。一度だけ異形博物館のフィールドを開放し、こちらに影響を及ぼせるようにします。ただ、やり過ぎると貴方が遊星種として羽化してしまう危険がありますので、契約違反に……。ああ、はい、はい。一度だけ手を貸してもらうという方向で。はい』
「誰?」
『展示しているエルダードラゴンです。一度だけ手を貸すそうですので、ちょっと空を一掃してもらいます』
「おお、頼もしいなあ」
思わず微笑む俺の目の前で、異形博物館の空に光の扉が開いた。
そこから飛び出していくのは、見覚えのある巨大な影。
エルダードラゴンだ。
これが一瞬で大気圏を通過して宇宙に到達。
すれ違いざまに葉巻型UFOを一つ両断した。
『いやあ、我らよくあれに勝てましたなあ』
「あれって圧倒的な力そのものだからな。力に力で対抗したら、そりゃあ勝てそうにも無いように思えるだろう」
宇宙だとエルダードラゴンも豆粒みたいに見えるが、その豆粒がブレスを吐く。
UFOはこれをバリアで防ごうとする。
拮抗は一瞬。即座にバリアがパリーンと割れた。
『オー、UFOがベイクアップしましたー!』
「あそこに浮かんでるみたいだな。後で宇宙ステーションの素材にしよう」
UFO艦隊は二十隻ほど来ていたのだが、エルダードラゴンによってそのうちの十九隻が落とされた。
残る一隻が、グニャグニャと光るゲートみたいなのを展開し、必死に逃げ込む。
『あ、戻ってくるわね。ほんととんでもないわねードラゴン。あんたたち、あれに立ち向かったの? どういう度胸してるわけ?』
「あの時はね、なんかタマルが凄くやる気だったから、みんなやるかーって気分になったんだよねー」
『それでやっちゃうの本当におかしいわよ』
エルダードラゴンはすぐに大気圏へ突入し、俺たちの目の前まで戻ってきた。
そして俺を一瞥する。
『露骨にライバルを見る目をしてましたな』
『ドラゴンにライバル視されるヒューマン、タマルさん。ヒロイックですねー』
「エルダードラゴンもまた、スローライフの恐ろしさを理解したということだろう」
ひとまずこれで危機は去った。
俺たちは環境保護団体の次なる襲撃に備え、この星をスローライフで固める必要があるのである!
▶DIYレシピ
創造神プリンター
俺たちが村に戻った頃のことである。
突然星空に葉巻型のUFO群が出現したかと思うと、タマル村目掛けて砲撃を開始したのだ。
こんな事もあろうかと、村のあちこちに俺の彫像を建てておかなかったら、今頃更地だったことだろう。
だが俺の彫像がたくさんあったので、全ての砲撃をボイーンと跳ね返した。
「恐ろしい奴らだな」
『宇宙にいる彼らも今頃、同じことをタマル様に思ってますぞ』
『オーイエース! ディザスターレベルのアタックをタマルスタチューを並べてガードするとか、ノーワン思いつきませーん!』
「でもこんなにタマル像作ってどうするの? あ、これ、王子様ルックしてる! 新型だー!」
「うむ、破壊不能オブジェクトは、実はポイントに還元できるんだそうだ。今までもったいなかったからやってなかったが、流石に今回はやる」
しかし、今はそんな心配をしているべき時ではない。
かの観光保護団体は、厚顔無恥にもタマル村に降りてきた。
青い肌をした宇宙人である。
『私がスペースフルピースの第三艦隊は行動隊長の一人、ユジンである。侵略者よ、恥を知れ!』
「礼儀作法とかどっかに置いてきたのか?」
俺が素朴な疑問を口にしたら、ユジンとやらは顔を紫色にして激高した。
『なんだと侵略者め!! 正義の環境保護団体たる我々は宇宙の大自然を守る正義! 故に正義の言葉は全てに優先するのだ! 悪に生きる資格なし! これは宣戦布告だと知るがいい! 我らスペースフルピース第三艦隊がが正義の鉄つ』
ピョインッ!
うるさかったのでゲットした。
早速売り払ったぞ。
『さすがはタマルさん、神をも恐れぬ所業なんだなもし。頼もしいこと限りないんだなもしー』
ヌキチータも満足げである。
「あいつやな感じだったね! スペースフルピースってみんなこんなのなの? そんな奴らの言うこと聞くの絶対いやだよねー」
ポタルもご立腹である。
「おう。礼儀作法ができてない奴の言うことなんか聞く必要ないからな。これは真顔で激怒してるあいつらを、スローライフしてやらねばなるまいよ」
『でもあいつら宇宙に浮かんでるじゃない。どうするの?』
「宇宙にはなかなか虫取り網も届かないしなあ。どうしたもんか……」
キャロルが、ふむーと唸り、空を見上げている。
『あそこまで届くハシゴみたいなのがあればいいのにねえ』
「ハシゴ……。軌道エレベーターみたいなもんか! あとは宇宙ステーション的に移動できる設備があれば、宇宙船もゲットして回れるな!」
俺の脳内にアイデアが走る!
『タマル、タマル殿よ……。今こそ創造神レシピの最後の一つを与える時』
「あっ、創造神! こんな物騒な状況なのに出てきて大丈夫なのか」
『このままだと星が危ない……! 環境保護の名のもとに破壊されちゃう』
惑星を破壊しちゃう環境保護とは一体。
▶DIYレシピ
※創造神プリンター
素材:惑星の欠片
「創造神プリンター……?」
『余はこれを使って迷宮の構造材を大量生産した』
「3Dプリンターのすごいヤツか! なるほど、これで軌道エレベーターを作ったり、宇宙ステーションを量産すればいいんだな。スローライフは今、インダストリアルの世界へ……!」
『インダストリーを飛び越えてコズミックに達してるんだなもし』
「似たようなもんだろ」
『そうなんだなもし……?』
しばらくしたら、空のUFOたちが行動隊長の未帰還を怪しんだのか、ヒュンヒュン動き始めた。
奴ら、空の上という圧倒的有利なフィールドにいるから調子に乗っているのではないか。
『ふむ、ここは彼との契約から外れますが、依頼をするとしましょう』
「館長!」
異形博物館の館長が、強い決意を持ってそこに立っている。
彼が手にしているのは、トランシーバーみたいなものだ。
それで誰かと話をしている。
『ええ、はい。百年の契約でしたが、例外的に今回だけ。一度だけ異形博物館のフィールドを開放し、こちらに影響を及ぼせるようにします。ただ、やり過ぎると貴方が遊星種として羽化してしまう危険がありますので、契約違反に……。ああ、はい、はい。一度だけ手を貸してもらうという方向で。はい』
「誰?」
『展示しているエルダードラゴンです。一度だけ手を貸すそうですので、ちょっと空を一掃してもらいます』
「おお、頼もしいなあ」
思わず微笑む俺の目の前で、異形博物館の空に光の扉が開いた。
そこから飛び出していくのは、見覚えのある巨大な影。
エルダードラゴンだ。
これが一瞬で大気圏を通過して宇宙に到達。
すれ違いざまに葉巻型UFOを一つ両断した。
『いやあ、我らよくあれに勝てましたなあ』
「あれって圧倒的な力そのものだからな。力に力で対抗したら、そりゃあ勝てそうにも無いように思えるだろう」
宇宙だとエルダードラゴンも豆粒みたいに見えるが、その豆粒がブレスを吐く。
UFOはこれをバリアで防ごうとする。
拮抗は一瞬。即座にバリアがパリーンと割れた。
『オー、UFOがベイクアップしましたー!』
「あそこに浮かんでるみたいだな。後で宇宙ステーションの素材にしよう」
UFO艦隊は二十隻ほど来ていたのだが、エルダードラゴンによってそのうちの十九隻が落とされた。
残る一隻が、グニャグニャと光るゲートみたいなのを展開し、必死に逃げ込む。
『あ、戻ってくるわね。ほんととんでもないわねードラゴン。あんたたち、あれに立ち向かったの? どういう度胸してるわけ?』
「あの時はね、なんかタマルが凄くやる気だったから、みんなやるかーって気分になったんだよねー」
『それでやっちゃうの本当におかしいわよ』
エルダードラゴンはすぐに大気圏へ突入し、俺たちの目の前まで戻ってきた。
そして俺を一瞥する。
『露骨にライバルを見る目をしてましたな』
『ドラゴンにライバル視されるヒューマン、タマルさん。ヒロイックですねー』
「エルダードラゴンもまた、スローライフの恐ろしさを理解したということだろう」
ひとまずこれで危機は去った。
俺たちは環境保護団体の次なる襲撃に備え、この星をスローライフで固める必要があるのである!
▶DIYレシピ
創造神プリンター
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