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セブンセンス法国編
第118話 遭遇・舐められ・ピタなんとかスイッチ
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昨日は大変なことになるところだったが、ずんずんと入ってきたガガンがナルカの裸を見てハッとし、「いかんいかん俺は新しい嫁を見つけるまではこんなふしだらな感情は……」なんて大声で叫んだので、流石に俺も冷静になったのだった。
なお、ナルカは年頃の男子の前で裸だと相当まずいらしいということを学習したようである。
「文化ってのが違うんだねえ……。あたいらルサルカ教団は死体が相手だろ? 服は汚れちまうし、裸で作業してさっさと洗っちゃうんだよね」
翌日そんなことを聞いたぞ。
ルサルカ教団のあるところは海が近いから、そう言うことが可能なのだ。
海の女神でもあるので、水を真水に変えたりする神聖魔法も使えるのだとか。
「なので、どんな水でも水さえあれば、水浴びができるよ? え? お風呂? なんだいそれは?」
ルサルカ教団にはお風呂の文化が無かったようである。
「慈愛神の歓楽街にあるらしいから、今度一緒に行こうじゃないか」
「そうなのかい? それは楽しみだねえ!」
「ピピーッ! マスター! イエローカードです!! まずは当機能とお風呂と一晩を試してから……」
「アカネルがもりもり来る!! やばい、オクタゴン、そろそろルミイたちをこっちに呼んでいいんじゃないか? このままでは今晩辺りアカネルに貞操を奪われる」
『俺様としては別にそれでいいじゃないかという気がするが、まあよかろう。戦神の領域にある俺様の神殿まで行こう。そこにゲートを開く』
そういうことになった。
すると、戦神側ではたくさんの信者たちが現れ、俺たちを迎え撃つ態勢である。
これは、戦神が信者を動員したな?
「ここから先には通さん!!」
「お前が設置した神殿は、今戦神教団最強の戦士たちが排除を開始している!!」
「なに、それは困る。このストラテジー、放置してると占領したポイントを奪還してくるのかあ。即席アビサルワンズだと戦力的にちょっと弱いかな」
戦神信者たちを前に、俺は考えた。
「やはり、ここで戦神の影響力を落としておくしかないな。よし、この場の信者たちを一掃するぞ」
俺の宣言に、戦神の信者たちはフン、と鼻で笑った。
「口先ばかりの男か!」
「鍛え抜かれた筋肉もない、武器も持っていない、魔法はどうやら使えない世の中になったらしいじゃないか」
「一掃など、やれるものならやってみろ!」
やってみろと来たか。
いやあ、お招きいただいてしまったらやるしかないなあ。
「おいマナビ、オレもやるぞ」
「あたいもちょっとやってやろうかね」
ガガンが拳を打ち鳴らしながら前進。
ナルカは、今日は変装を忘れているのでどこからどう見てもルサルカの聖女。
「あっ、なんかバーバリアンとルサルカの聖女いるじゃん」
「バカな、聞いてないぞ」
「待て待て! こっちは数が多い! 押し切れ! 他は弱そうな男と普通の女しかいないぞ!」
舐められている!
嬉しくなっちゃうな。
「マスターがニヤニヤしてます。やる気ですね。あの、当機能は本当に戦えないのでよろしくお願いします……!!」
「任せるのだ。二人とも、チュートリアルはいける?」
「いらん。こんな連中、オレの拳でぶっ飛ばせる!」
「いらないよ。あの能力、巻き込まれた時にゾッとしたんだよね。あそこに何度もいたら、あたいがおかしくなっちまうよ」
そうかそうか。
「じゃあ、俺は一人でやるか。正面は全部引き受けた。右翼はガガン、左翼はナルカな。三分で終えて神殿行くぞ」
「おう!」
「任せな!」
ということで。
チュートリアル行って戻ってきた。
アホほど簡単だった。
俺はすっかり気が抜けた顔で、正面の戦神信者たちに近寄っていった。
「こ、こいつ手ぶらで!!」
「頭おかしいのか!」
ここで、調子に乗ったやつが一人近づいてくる。
チュートリアル通り。
「てめえ、調子乗りやがって! おら! 死ね!」
手斧を持ったやつが俺に向かって得物を振り回した。
……ので、懐に入って顎をコツンとやって脳を揺らして失神させて手斧を奪って真横に向かって投げた。
「ウグワー!?」
手斧が肩に刺さったやつが、絶叫しながら槍を放り出した。
これをキャッチしてくるっと振り回し、三人ばかりなぎ倒した。
槍は折れた。
倒れた三人の得物であるショートソードが宙に舞う。
手近なのを掴んで投げ、もう一本をキャッチして投げ、最後の一本は手にしたまま頭上にかざした。
二本が信者二人の腹に刺さり、そいつらは血を吐きながら倒れた。
かざした一本は、そこに振り下ろされたモールをかすめ、軌道をそらす。
俺の横にモールが落っこちたので、そいつを振り回していた大男をショートソードでサクッと刺した。。
「ウグワーッ!?」
大男が激痛でのけぞったら、背後まで近づいていた大剣使いが弾かれてよろけた。
「ぬおーっ!?」
その大剣をちょいと蹴ると、持ち手が緩んでたのでポロッと落ちる。
落ちた切っ先を踏んだら大剣が持ち上がり、握りてが大剣使いの股間に直撃した。
「ウグワーッ!!」
ここまで十秒ほどである。
俺は手ぶらに戻り、正面側にいた強そうなのは全滅した。
「お分かりいただけただろうか」
両手を広げて、後ろに控えていた神聖魔法の使い手たちにアピールした。
彼ら、ドン引きである。
「ば……化け物……!!」
「あいつが歩いただけで、みんなそこに吸い込まれていってやられた!」
「まるで最初からこうなると決まってたみたいに……!」
「わ、我らの奇跡で仕留めろ! いけいけー!!」
衝撃の魔法が飛んできた。
体を横にしたので全部回避したぞ。
俺がケロッとしているので、魔法使いたちは絶望に満ちた顔になった。
その横で、ガガンが魔法使いも戦士もまとめてぶっ飛ばしている。
ナルカは一度投げつけたナイフで、複数の戦士を仕留めている。
あ、死なないように手加減はしてるみたいだな。
死を司る神の聖女なんで、そこらへんは気をつけているのか。
「今手当すればみんな助かるぞ。俺たちは戦争をしにきたわけじゃない。ちょっとここを通りたいだけなんだ」
俺が優しく囁くと、魔法使いたちはへなへなとくずおれた。
ということで、通過だ通過。
「マスター、戦わずして心を折りましたね。チュートリアルの扱いがさらに巧みになってませんか?」
「いやあ、ただの人間相手だと弱い者いじめになっちゃうからな……。ほんと手加減してあげないと」
戦神の領域に戻り、神殿へ急ぐのである。
なお、ナルカは年頃の男子の前で裸だと相当まずいらしいということを学習したようである。
「文化ってのが違うんだねえ……。あたいらルサルカ教団は死体が相手だろ? 服は汚れちまうし、裸で作業してさっさと洗っちゃうんだよね」
翌日そんなことを聞いたぞ。
ルサルカ教団のあるところは海が近いから、そう言うことが可能なのだ。
海の女神でもあるので、水を真水に変えたりする神聖魔法も使えるのだとか。
「なので、どんな水でも水さえあれば、水浴びができるよ? え? お風呂? なんだいそれは?」
ルサルカ教団にはお風呂の文化が無かったようである。
「慈愛神の歓楽街にあるらしいから、今度一緒に行こうじゃないか」
「そうなのかい? それは楽しみだねえ!」
「ピピーッ! マスター! イエローカードです!! まずは当機能とお風呂と一晩を試してから……」
「アカネルがもりもり来る!! やばい、オクタゴン、そろそろルミイたちをこっちに呼んでいいんじゃないか? このままでは今晩辺りアカネルに貞操を奪われる」
『俺様としては別にそれでいいじゃないかという気がするが、まあよかろう。戦神の領域にある俺様の神殿まで行こう。そこにゲートを開く』
そういうことになった。
すると、戦神側ではたくさんの信者たちが現れ、俺たちを迎え撃つ態勢である。
これは、戦神が信者を動員したな?
「ここから先には通さん!!」
「お前が設置した神殿は、今戦神教団最強の戦士たちが排除を開始している!!」
「なに、それは困る。このストラテジー、放置してると占領したポイントを奪還してくるのかあ。即席アビサルワンズだと戦力的にちょっと弱いかな」
戦神信者たちを前に、俺は考えた。
「やはり、ここで戦神の影響力を落としておくしかないな。よし、この場の信者たちを一掃するぞ」
俺の宣言に、戦神の信者たちはフン、と鼻で笑った。
「口先ばかりの男か!」
「鍛え抜かれた筋肉もない、武器も持っていない、魔法はどうやら使えない世の中になったらしいじゃないか」
「一掃など、やれるものならやってみろ!」
やってみろと来たか。
いやあ、お招きいただいてしまったらやるしかないなあ。
「おいマナビ、オレもやるぞ」
「あたいもちょっとやってやろうかね」
ガガンが拳を打ち鳴らしながら前進。
ナルカは、今日は変装を忘れているのでどこからどう見てもルサルカの聖女。
「あっ、なんかバーバリアンとルサルカの聖女いるじゃん」
「バカな、聞いてないぞ」
「待て待て! こっちは数が多い! 押し切れ! 他は弱そうな男と普通の女しかいないぞ!」
舐められている!
嬉しくなっちゃうな。
「マスターがニヤニヤしてます。やる気ですね。あの、当機能は本当に戦えないのでよろしくお願いします……!!」
「任せるのだ。二人とも、チュートリアルはいける?」
「いらん。こんな連中、オレの拳でぶっ飛ばせる!」
「いらないよ。あの能力、巻き込まれた時にゾッとしたんだよね。あそこに何度もいたら、あたいがおかしくなっちまうよ」
そうかそうか。
「じゃあ、俺は一人でやるか。正面は全部引き受けた。右翼はガガン、左翼はナルカな。三分で終えて神殿行くぞ」
「おう!」
「任せな!」
ということで。
チュートリアル行って戻ってきた。
アホほど簡単だった。
俺はすっかり気が抜けた顔で、正面の戦神信者たちに近寄っていった。
「こ、こいつ手ぶらで!!」
「頭おかしいのか!」
ここで、調子に乗ったやつが一人近づいてくる。
チュートリアル通り。
「てめえ、調子乗りやがって! おら! 死ね!」
手斧を持ったやつが俺に向かって得物を振り回した。
……ので、懐に入って顎をコツンとやって脳を揺らして失神させて手斧を奪って真横に向かって投げた。
「ウグワー!?」
手斧が肩に刺さったやつが、絶叫しながら槍を放り出した。
これをキャッチしてくるっと振り回し、三人ばかりなぎ倒した。
槍は折れた。
倒れた三人の得物であるショートソードが宙に舞う。
手近なのを掴んで投げ、もう一本をキャッチして投げ、最後の一本は手にしたまま頭上にかざした。
二本が信者二人の腹に刺さり、そいつらは血を吐きながら倒れた。
かざした一本は、そこに振り下ろされたモールをかすめ、軌道をそらす。
俺の横にモールが落っこちたので、そいつを振り回していた大男をショートソードでサクッと刺した。。
「ウグワーッ!?」
大男が激痛でのけぞったら、背後まで近づいていた大剣使いが弾かれてよろけた。
「ぬおーっ!?」
その大剣をちょいと蹴ると、持ち手が緩んでたのでポロッと落ちる。
落ちた切っ先を踏んだら大剣が持ち上がり、握りてが大剣使いの股間に直撃した。
「ウグワーッ!!」
ここまで十秒ほどである。
俺は手ぶらに戻り、正面側にいた強そうなのは全滅した。
「お分かりいただけただろうか」
両手を広げて、後ろに控えていた神聖魔法の使い手たちにアピールした。
彼ら、ドン引きである。
「ば……化け物……!!」
「あいつが歩いただけで、みんなそこに吸い込まれていってやられた!」
「まるで最初からこうなると決まってたみたいに……!」
「わ、我らの奇跡で仕留めろ! いけいけー!!」
衝撃の魔法が飛んできた。
体を横にしたので全部回避したぞ。
俺がケロッとしているので、魔法使いたちは絶望に満ちた顔になった。
その横で、ガガンが魔法使いも戦士もまとめてぶっ飛ばしている。
ナルカは一度投げつけたナイフで、複数の戦士を仕留めている。
あ、死なないように手加減はしてるみたいだな。
死を司る神の聖女なんで、そこらへんは気をつけているのか。
「今手当すればみんな助かるぞ。俺たちは戦争をしにきたわけじゃない。ちょっとここを通りたいだけなんだ」
俺が優しく囁くと、魔法使いたちはへなへなとくずおれた。
ということで、通過だ通過。
「マスター、戦わずして心を折りましたね。チュートリアルの扱いがさらに巧みになってませんか?」
「いやあ、ただの人間相手だと弱い者いじめになっちゃうからな……。ほんと手加減してあげないと」
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