122 / 196
セブンセンス法国編
第122話 熱戦・レスバ・神バトル
しおりを挟む
戦神の領域で、本格的に勝負をするのである。
慈愛神の領域と鍛冶神の領域は中立であるため、二つ合わせると他の全ての神々の領域に接している。
問題なく戦神の領域に到着。
信者が総出で出迎えてくれた。
なんと、ちょっと離れたところには光輝神の軍勢みたいなのもいる。
今のところ、セブンセンスで交戦主義を唱える二大巨頭というわけだ。
戦神の最高司祭みたいなのが、何やらわあわあとお題目を唱えてくる。
「信者レベルでは話にならんので、戦神そのものに来てもらいたい。どうせあんたを倒したところで、別の信者が最高司祭になって戦いを継続するだろ」
俺が告げたら、最高司祭は顔を真赤にして、何かわあわあ叫んだ。
開戦してしまったらしい。
光輝神側では、聖女アリスティアが顔を曇らせている。
あれって本当は戦いたくはない系の表情じゃん。
不幸な過去を背負った美少女で、世界に必要される力を持ち、しかし自分の意志に反して戦わねばならないとか。
ヒロインかよ。
「うちのヒロインはルミイとカオルンとアカネルだからなー。あ、ナルカもそのうち」
「そうでしょうそうでしょう。わたしこそヒロイン筆頭なのです」
ルミイ、大変自己肯定感が強い。
カオルン、既に戦神の軍勢と殴り合い始めていて聞いてない。
アカネル、ニヤニヤして嬉しそうである。本当に機械なのかね君は。なんか体も柔らかいし感情表現めちゃくちゃ豊かだし。
ナルカはきょとんとしていた。
さもありなん。
まだ出会って4日くらいだからね。
さて、ガガンだが、スッキリした顔で戻ってきた後、戦神の信者たちをバカスカ軽快にぶっ飛ばす。
時折、アリスティアを気にしている。
光輝神の聖女も、ガガンを見て驚いた顔をしているな。
お互いをはっきり認識しているのだ。
「聖女アリスティア! オレは! この戦いを終わらせるぞ!!」
おお、堂々と宣言した。
「戦いは……神の思し召しです……!」
悲しそうにアリスティアが告げる。
「わたくしの気持ちでは、何も変わりません! 神はお怒りになっておられます! だから……だから、わたくしたちは戦わなければ……!」
なんか弱腰なアリスティアの言葉に、光輝神の信者たちから、わあわあと批難の声が飛んでるな。
聖女としての尊敬は地に落ちているのかもしれん。
彼女の責任じゃないのになあ。
光輝神の信者たちも大概ろくでもないかも知れない。
そしてアリスティアの横から偉そうな神官戦士が歩み出て、
「総攻撃!! 神の光輝を示せ!!」
「ま、待ってください! 戦いは……!!」
「アリスティア殿は黙っていていただこう! これは聖戦なのです! 聖女として認められぬお方は、従ってもらう!」
おお、アリスティアが悲しそうな顔をして俯いた。
「ムギャオー!! それが! 自分のとこの巫女に対してやることかよーっ!!」
「ガガンが怒った! よし、お前の恋路は応援すると決めた。光輝神の神官をぶっ飛ばせ! 俺が道を切り開いてやろう」
俺は進み出て、ついに秘密兵器を使うことにした。
首に巻いているネクタイである。
スリッピー帝国でドンデーン教授からもらった、この戦闘用ネクタイ!
外し、振ってみる。
うむ、輝く剣になった。ネクタイブレードと名付けようか。
「チュートリアル!」
戦神と光輝神の軍勢を前に、俺は宣言した。
倒すのは最小限でいい。
後はガガンが道を切り開く。
俺はあいつの邪魔になるもの、不確定要素だけを最適な動きで排除すればそれだけでいいのだ。
何回かやって、チュートリアル完了。
戻ってきた。
戻ってきたら、オクタゴンが何かと向かい合っているところだった。
あら、いつの間にか、全身に闘気を纏った、甲冑姿の輝く男が立っている。
戦神じゃん。
オクタゴン側も、神殿から紫色の闇みたいなのがぞるるるるっと飛び出してきており、端末だったはずの我が兄弟がどんどんと存在感を増してきている。
神同士の殴り合いが発生するぞ、これは。
だが、俺は俺で仕事をせねばならん。
ガガンの前に進み出て、ネクタイブレードを振り回した。
なんとこの剣、魔法を切り裂けるんだよな。
不可視の衝撃波魔法を幾つも粉砕し、光学迷彩化して襲いかかってきていた光輝神の信者をまとめて撫で斬りにした。
さらに、横合いから手出ししようとするシクスゼクスの間者、スナークどももぶっ倒す。
どこから誰が来るかが明確に分かっているので、俺が剣を振るたびにガガンの邪魔をするやつが消えるぞ。
「き……鬼神かこの男!!」
光輝神の神官戦士が震え上がった。
うむ。
無駄な動きが一つもなく、超高速で的確に戦力を削いでくる相手、仕組みを知らなければめちゃくちゃ怖かろう。
だが、あいつは俺の担当ではないのだ。
「ガガン、道は全て切り開く。行け! 行って愛を掴め!!」
「うおおおおお!! マナビ! 感謝する!! オレは……オレはやーってやるぜえええええっ!!」
拳に闘気をみなぎらせ、真っ赤に輝かせながら吠えるガガン。
その巨体が俺の横を駆け抜けていった。
流石に速いな!
俺はその後を追いながら、ガガンへの追撃を全て切り落とし、切り伏せる。
ネクタイブレード便利だなあ!
俺の最終武器かもしれない。
ついにガガンはアリスティアの元に到着し、神官戦士と戦い始めた。
「神のなんだかと言っていたが! お前は本当に神様の声を聞いてるのかよ!!」
「うるさいっ!! 法皇様が神のお声を伝えて下さっているのだ! 間違いはない!!」
「お前……聞こえないんだな!? 神様の声が!! アリスティアは聞こえるのに!!」
「な、な、な、何を言うのだ!! 私は神官戦士の長だぞ! そ、そんなこと!!」
「光で人を導く神がな!! 意味の無いような戦いに信者を先導するわけねえだろうが!!」
うおーっ、舌戦!! レスバ最強!
ガガンの熱い言葉が、神官戦士を殴りまくっている。
胸が熱くなるなあ。かっこいいぞ。
俺は大好物な光景にニコニコしながら、光輝神の信者たちをなぎ倒す。
後ろからは戦神の信者たちも来るので、これもなぎ倒す。
一人で無双してるみたいな光景になってきた。
「マナビずるいのだ! カオルンも手加減をやめるのだ!」
カオルンが飛んできて、俺の後ろに降り立った。
そして、両手から光の刃を展開する。
「一応あんまり殺さないようにね。禍根が残るからね。あ、戦神の信者は戦死は名誉だそうなんで、殺しても大丈夫」
「分かったのだ!!」
背中合わせで、二人でバリバリ無双するのである。
「お前らの聞いている神の声は、本当に神様の声なのかよ!! アリスティアの言葉に耳を傾けないで、お前らには何が聞こえてるんだよ!! おい! 答えろ!!」
叫びながら神官戦士を押しまくるガガン。
だーれも、ガガンの言葉には答えられないのである。
だって、聖女アリスティア以外の誰一人として、光輝神の声が聞こえていないからである。
そしてみんな、アリスティアは本当に神の声が聞こえているのだと知っているからなのだ。
さてはて、そんなアリスティアを冷遇するように仕向けているのは一体誰かな?
この内戦の黒幕が分かってきたのでは無いだろうか。
セブンセンス法国が争い続け、その力を一つにできないように画策している何者かが、トップに凄く近いところにいるのではないかな。
「なんか情熱的だねえ……。ちょっと羨ましくなっちまうじゃないか」
ナルカのつぶやきが聞こえてきた。
『ねりゃーっ!!』
『うごごごごーっ!!』
ちなみに、同時進行で邪神と戦神の超弩級バトルが展開されていて、この戦場の情報量が恐ろしく多いのであった。
慈愛神の領域と鍛冶神の領域は中立であるため、二つ合わせると他の全ての神々の領域に接している。
問題なく戦神の領域に到着。
信者が総出で出迎えてくれた。
なんと、ちょっと離れたところには光輝神の軍勢みたいなのもいる。
今のところ、セブンセンスで交戦主義を唱える二大巨頭というわけだ。
戦神の最高司祭みたいなのが、何やらわあわあとお題目を唱えてくる。
「信者レベルでは話にならんので、戦神そのものに来てもらいたい。どうせあんたを倒したところで、別の信者が最高司祭になって戦いを継続するだろ」
俺が告げたら、最高司祭は顔を真赤にして、何かわあわあ叫んだ。
開戦してしまったらしい。
光輝神側では、聖女アリスティアが顔を曇らせている。
あれって本当は戦いたくはない系の表情じゃん。
不幸な過去を背負った美少女で、世界に必要される力を持ち、しかし自分の意志に反して戦わねばならないとか。
ヒロインかよ。
「うちのヒロインはルミイとカオルンとアカネルだからなー。あ、ナルカもそのうち」
「そうでしょうそうでしょう。わたしこそヒロイン筆頭なのです」
ルミイ、大変自己肯定感が強い。
カオルン、既に戦神の軍勢と殴り合い始めていて聞いてない。
アカネル、ニヤニヤして嬉しそうである。本当に機械なのかね君は。なんか体も柔らかいし感情表現めちゃくちゃ豊かだし。
ナルカはきょとんとしていた。
さもありなん。
まだ出会って4日くらいだからね。
さて、ガガンだが、スッキリした顔で戻ってきた後、戦神の信者たちをバカスカ軽快にぶっ飛ばす。
時折、アリスティアを気にしている。
光輝神の聖女も、ガガンを見て驚いた顔をしているな。
お互いをはっきり認識しているのだ。
「聖女アリスティア! オレは! この戦いを終わらせるぞ!!」
おお、堂々と宣言した。
「戦いは……神の思し召しです……!」
悲しそうにアリスティアが告げる。
「わたくしの気持ちでは、何も変わりません! 神はお怒りになっておられます! だから……だから、わたくしたちは戦わなければ……!」
なんか弱腰なアリスティアの言葉に、光輝神の信者たちから、わあわあと批難の声が飛んでるな。
聖女としての尊敬は地に落ちているのかもしれん。
彼女の責任じゃないのになあ。
光輝神の信者たちも大概ろくでもないかも知れない。
そしてアリスティアの横から偉そうな神官戦士が歩み出て、
「総攻撃!! 神の光輝を示せ!!」
「ま、待ってください! 戦いは……!!」
「アリスティア殿は黙っていていただこう! これは聖戦なのです! 聖女として認められぬお方は、従ってもらう!」
おお、アリスティアが悲しそうな顔をして俯いた。
「ムギャオー!! それが! 自分のとこの巫女に対してやることかよーっ!!」
「ガガンが怒った! よし、お前の恋路は応援すると決めた。光輝神の神官をぶっ飛ばせ! 俺が道を切り開いてやろう」
俺は進み出て、ついに秘密兵器を使うことにした。
首に巻いているネクタイである。
スリッピー帝国でドンデーン教授からもらった、この戦闘用ネクタイ!
外し、振ってみる。
うむ、輝く剣になった。ネクタイブレードと名付けようか。
「チュートリアル!」
戦神と光輝神の軍勢を前に、俺は宣言した。
倒すのは最小限でいい。
後はガガンが道を切り開く。
俺はあいつの邪魔になるもの、不確定要素だけを最適な動きで排除すればそれだけでいいのだ。
何回かやって、チュートリアル完了。
戻ってきた。
戻ってきたら、オクタゴンが何かと向かい合っているところだった。
あら、いつの間にか、全身に闘気を纏った、甲冑姿の輝く男が立っている。
戦神じゃん。
オクタゴン側も、神殿から紫色の闇みたいなのがぞるるるるっと飛び出してきており、端末だったはずの我が兄弟がどんどんと存在感を増してきている。
神同士の殴り合いが発生するぞ、これは。
だが、俺は俺で仕事をせねばならん。
ガガンの前に進み出て、ネクタイブレードを振り回した。
なんとこの剣、魔法を切り裂けるんだよな。
不可視の衝撃波魔法を幾つも粉砕し、光学迷彩化して襲いかかってきていた光輝神の信者をまとめて撫で斬りにした。
さらに、横合いから手出ししようとするシクスゼクスの間者、スナークどももぶっ倒す。
どこから誰が来るかが明確に分かっているので、俺が剣を振るたびにガガンの邪魔をするやつが消えるぞ。
「き……鬼神かこの男!!」
光輝神の神官戦士が震え上がった。
うむ。
無駄な動きが一つもなく、超高速で的確に戦力を削いでくる相手、仕組みを知らなければめちゃくちゃ怖かろう。
だが、あいつは俺の担当ではないのだ。
「ガガン、道は全て切り開く。行け! 行って愛を掴め!!」
「うおおおおお!! マナビ! 感謝する!! オレは……オレはやーってやるぜえええええっ!!」
拳に闘気をみなぎらせ、真っ赤に輝かせながら吠えるガガン。
その巨体が俺の横を駆け抜けていった。
流石に速いな!
俺はその後を追いながら、ガガンへの追撃を全て切り落とし、切り伏せる。
ネクタイブレード便利だなあ!
俺の最終武器かもしれない。
ついにガガンはアリスティアの元に到着し、神官戦士と戦い始めた。
「神のなんだかと言っていたが! お前は本当に神様の声を聞いてるのかよ!!」
「うるさいっ!! 法皇様が神のお声を伝えて下さっているのだ! 間違いはない!!」
「お前……聞こえないんだな!? 神様の声が!! アリスティアは聞こえるのに!!」
「な、な、な、何を言うのだ!! 私は神官戦士の長だぞ! そ、そんなこと!!」
「光で人を導く神がな!! 意味の無いような戦いに信者を先導するわけねえだろうが!!」
うおーっ、舌戦!! レスバ最強!
ガガンの熱い言葉が、神官戦士を殴りまくっている。
胸が熱くなるなあ。かっこいいぞ。
俺は大好物な光景にニコニコしながら、光輝神の信者たちをなぎ倒す。
後ろからは戦神の信者たちも来るので、これもなぎ倒す。
一人で無双してるみたいな光景になってきた。
「マナビずるいのだ! カオルンも手加減をやめるのだ!」
カオルンが飛んできて、俺の後ろに降り立った。
そして、両手から光の刃を展開する。
「一応あんまり殺さないようにね。禍根が残るからね。あ、戦神の信者は戦死は名誉だそうなんで、殺しても大丈夫」
「分かったのだ!!」
背中合わせで、二人でバリバリ無双するのである。
「お前らの聞いている神の声は、本当に神様の声なのかよ!! アリスティアの言葉に耳を傾けないで、お前らには何が聞こえてるんだよ!! おい! 答えろ!!」
叫びながら神官戦士を押しまくるガガン。
だーれも、ガガンの言葉には答えられないのである。
だって、聖女アリスティア以外の誰一人として、光輝神の声が聞こえていないからである。
そしてみんな、アリスティアは本当に神の声が聞こえているのだと知っているからなのだ。
さてはて、そんなアリスティアを冷遇するように仕向けているのは一体誰かな?
この内戦の黒幕が分かってきたのでは無いだろうか。
セブンセンス法国が争い続け、その力を一つにできないように画策している何者かが、トップに凄く近いところにいるのではないかな。
「なんか情熱的だねえ……。ちょっと羨ましくなっちまうじゃないか」
ナルカのつぶやきが聞こえてきた。
『ねりゃーっ!!』
『うごごごごーっ!!』
ちなみに、同時進行で邪神と戦神の超弩級バトルが展開されていて、この戦場の情報量が恐ろしく多いのであった。
0
あなたにおすすめの小説
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
【完結】腹ペコ貴族のスキルは「種」でした
シマセイ
ファンタジー
スキルが全てを決める世界。
下級貴族の少年アレンが授かったのは、植物の種しか生み出せない、役立たずの『種』スキルだった。
『種クズ』と周りから嘲笑されても、超がつくほど呑気で食いしん坊なアレンはどこ吹く風。
今日もスキルで出した木の実をおやつに、マイペースな学院生活を送る。
これは、誰もがクズスキルと笑うその力に、世界の常識を覆すほどの秘密が隠されているとは露ほども知らない、一人の少年が繰り広げる面白おかしい学院ファンタジー!
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる