330 / 337
108・王宮にうなぎを収める
第330話 王宮うなぎ大会
しおりを挟む
鍛え抜かれた、公爵家のシェフ軍団。
この数年間、僕の美食に付き合い続けてきた彼らは、例え初挑戦の美食だろうがコツを掴んで己のものとする。
間違いなく、アーランで五指に入るシェフたちなのだ。
なお、ダントツトップがギルボウね。
「やあやあギルボウ殿!」「あのうなぎが美食に化けるとはねえ」「事前に美食伯から調理方法と一例を味わわせてもらいました」「調理方法と手順については万全です」
「よし!」
ギルボウがニヤリと笑った。
「ではこれから、調理に取り掛かるぞ! 分担してうなぎという食材を使い尽くす!」
うおーっと吠えるシェフ一同。
やる気満々だ。
ではでは、やって行きましょうということになった。
僕とシャザクは、こういうプロの戦場では基本的に見ているだけ。
「美食伯も、そろそろプロ顔負けの腕前なのですから作業に加わればいいのに」
シェフの一人がそんなことを言ってきた。
「ハハハ、僕がそれほどの腕なわけがないでしょう」
「あなたは自分の実力を知らなすぎます。あれだけの新しい美食を次々作り上げてきた御仁の腕前が素人なわけないでしょう! 我々はアレンジしているだけで、オリジナルを生み出しているのはあなたなんですよ?」
言われてみれば……。
この一年、僕が作った料理で不味かったものは一つもない。
大量の料理を作り続けてきて、基礎的な技量が上がってきていたということなのだろう。
「それじゃあ、肝吸いをコツコツ作りますかねえ。昨日から出汁を取ってもらっていたものあります? あのスープを使って仕上げていくから」
「やった! ナザルさんの料理が見られる! こちらです!」
案内された鍋は、海藻や乾物などの様々なものから取られた出汁を、磨かれた水を沸かしたもので割ったスープで満たされている。
蓋を開けると、その輝きは黄金。
透き通った金。
一切の濁りはない。
素晴らしい香りが湧き上がってきた。
塩も砂糖も一切入っていない。
出汁だけでこの輝きだ。
「なんだそりゃあ……!? 昨日から準備させてたのか?」
「悪くならないように火を入れ続けて、出汁を凝縮してた。それを割ったものだぞ。飲んでみる?」
「どれ……」
ギルボウが一口すすった後、「うおおっ!!」と呻いた。
「塩味も甘みもない。なのに、なんだこれは。この黄金色の湯の味が、全身に回る……!」
「旨味爆弾を薄めたやつだ。メインはうなぎだからな。うなぎの骨の出汁でまとめて、ここに加熱処理をしたあとの肝を落とすと完成する……。あれ? これ、僕がやらなくても完成してたのでは?」
するとシェフたちが首を横に振る。
「今ナザルさんが割った分量、我々には味わいながら少しずつ試行錯誤するしかないですから」「一発で最高の比率で割りましたよね?」「出汁が強すぎず、弱すぎず、あくまでうなぎの脇役になるスープが完成した……」「美味そう」
「なるほどなあ……。これが経験……」
油を一切使ってない料理だから、僕の専門外とも言えるのだが。
こうしてうなぎ料理は次々に完成した。
基本的に、ギルボウの店で作ったフルコースと変わらない。
ただ、そこにゴールデンな肝吸いと骨せんべいが加わっただけである。
これが次々、温かなまま食卓へと運ばれていく。
僕は配膳の台車の前を歩き、食堂の扉を開けた。
そこは、海に面した巨大なテラスを有する王家の特別な食卓。
本日は晴れ渡り、気持ちの良い海風が吹き込んでくる。
「王家の皆様! お待たせいたしました。美食伯ナザルが皆様へと献上いたします、至上の美味をお楽しみあれ! うなぎは庶民の口にする下魚と言われて来ました。ですが……それはうなぎを真に活かす調理方法がこの世界に無かったがため! このナザル、知識を司る神より、最高の美味を作り出す調理法を賜りました。その成果をお楽しみあれ!」
公爵令嬢がよだれをこらえながら、目を血走らせている。
先王陛下までいる場だから、「御託はいいから早くなさいよお腹ぺこぺこだわ!!」とは言えないだけである。
「では早速サーブして参ります」
ちなみに、リップルのことがずっと好きだった先王陛下。
僕のことをジトッとした目で見ているのだが……。
サーブされたうな重の香気で、カッと目を見開いた。
嫉妬心がふっ飛ばされ、一気に美食へと意識を持っていかれたな。
お酒を嗜まれる方々には白焼きに辛味のハーブを。
歯ごたえがほしいなら骨せんべい。
そしてタレの濃い味の口直しに、黄金の肝吸い。
特製のお漬物も少々。
「さあ、お楽しみくださいませ!」
「うむ、ボルドスキー美食伯ナザル。大儀であった! では、いただくとしよう!」
ソロス陛下が、いつの間にマスターしたのか、見事な箸使いでうなぎの肉を断ち割り、「柔らかい!」タレの染みた米を、うなぎを乗せて口に運ぶと……。
「ふほっ」
一声漏らした後、彼は夢中でもぐもぐと食べる。
そして、二口目に掛かろうとしたところで我に返った。
「うむ……。美味い!! 美味いぞ、ナザルよ!!」
「お褒めに与り恐悦至極」
これを皮切りに、王族は皆一斉に食べ始めた。
というか、これ、先王陛下は既に実権などなく、ソロス陛下が王として全ての権限を握っている事を示すイニシエーションでもあるのだな。
深い……。
そして、僕は公爵家の幕僚である。
そんな僕を重用するということは、王家と公爵家の間にわだかまりなど無い、ということを示す意味もある。
例えこれが密室で行われていようと、人の口に戸は立てられない。
行われた会食が持つ意味は、あと数日中には全ての貴族たちに広まるだろう。
つまり、アーランはあと数十年安泰だ。
それはそうと……。
王族の皆さん、我を忘れてうなぎをもりもり食べているのだった。
可能な限り小骨は取り除いたけど、骨だけはほんとに注意してね……!
この数年間、僕の美食に付き合い続けてきた彼らは、例え初挑戦の美食だろうがコツを掴んで己のものとする。
間違いなく、アーランで五指に入るシェフたちなのだ。
なお、ダントツトップがギルボウね。
「やあやあギルボウ殿!」「あのうなぎが美食に化けるとはねえ」「事前に美食伯から調理方法と一例を味わわせてもらいました」「調理方法と手順については万全です」
「よし!」
ギルボウがニヤリと笑った。
「ではこれから、調理に取り掛かるぞ! 分担してうなぎという食材を使い尽くす!」
うおーっと吠えるシェフ一同。
やる気満々だ。
ではでは、やって行きましょうということになった。
僕とシャザクは、こういうプロの戦場では基本的に見ているだけ。
「美食伯も、そろそろプロ顔負けの腕前なのですから作業に加わればいいのに」
シェフの一人がそんなことを言ってきた。
「ハハハ、僕がそれほどの腕なわけがないでしょう」
「あなたは自分の実力を知らなすぎます。あれだけの新しい美食を次々作り上げてきた御仁の腕前が素人なわけないでしょう! 我々はアレンジしているだけで、オリジナルを生み出しているのはあなたなんですよ?」
言われてみれば……。
この一年、僕が作った料理で不味かったものは一つもない。
大量の料理を作り続けてきて、基礎的な技量が上がってきていたということなのだろう。
「それじゃあ、肝吸いをコツコツ作りますかねえ。昨日から出汁を取ってもらっていたものあります? あのスープを使って仕上げていくから」
「やった! ナザルさんの料理が見られる! こちらです!」
案内された鍋は、海藻や乾物などの様々なものから取られた出汁を、磨かれた水を沸かしたもので割ったスープで満たされている。
蓋を開けると、その輝きは黄金。
透き通った金。
一切の濁りはない。
素晴らしい香りが湧き上がってきた。
塩も砂糖も一切入っていない。
出汁だけでこの輝きだ。
「なんだそりゃあ……!? 昨日から準備させてたのか?」
「悪くならないように火を入れ続けて、出汁を凝縮してた。それを割ったものだぞ。飲んでみる?」
「どれ……」
ギルボウが一口すすった後、「うおおっ!!」と呻いた。
「塩味も甘みもない。なのに、なんだこれは。この黄金色の湯の味が、全身に回る……!」
「旨味爆弾を薄めたやつだ。メインはうなぎだからな。うなぎの骨の出汁でまとめて、ここに加熱処理をしたあとの肝を落とすと完成する……。あれ? これ、僕がやらなくても完成してたのでは?」
するとシェフたちが首を横に振る。
「今ナザルさんが割った分量、我々には味わいながら少しずつ試行錯誤するしかないですから」「一発で最高の比率で割りましたよね?」「出汁が強すぎず、弱すぎず、あくまでうなぎの脇役になるスープが完成した……」「美味そう」
「なるほどなあ……。これが経験……」
油を一切使ってない料理だから、僕の専門外とも言えるのだが。
こうしてうなぎ料理は次々に完成した。
基本的に、ギルボウの店で作ったフルコースと変わらない。
ただ、そこにゴールデンな肝吸いと骨せんべいが加わっただけである。
これが次々、温かなまま食卓へと運ばれていく。
僕は配膳の台車の前を歩き、食堂の扉を開けた。
そこは、海に面した巨大なテラスを有する王家の特別な食卓。
本日は晴れ渡り、気持ちの良い海風が吹き込んでくる。
「王家の皆様! お待たせいたしました。美食伯ナザルが皆様へと献上いたします、至上の美味をお楽しみあれ! うなぎは庶民の口にする下魚と言われて来ました。ですが……それはうなぎを真に活かす調理方法がこの世界に無かったがため! このナザル、知識を司る神より、最高の美味を作り出す調理法を賜りました。その成果をお楽しみあれ!」
公爵令嬢がよだれをこらえながら、目を血走らせている。
先王陛下までいる場だから、「御託はいいから早くなさいよお腹ぺこぺこだわ!!」とは言えないだけである。
「では早速サーブして参ります」
ちなみに、リップルのことがずっと好きだった先王陛下。
僕のことをジトッとした目で見ているのだが……。
サーブされたうな重の香気で、カッと目を見開いた。
嫉妬心がふっ飛ばされ、一気に美食へと意識を持っていかれたな。
お酒を嗜まれる方々には白焼きに辛味のハーブを。
歯ごたえがほしいなら骨せんべい。
そしてタレの濃い味の口直しに、黄金の肝吸い。
特製のお漬物も少々。
「さあ、お楽しみくださいませ!」
「うむ、ボルドスキー美食伯ナザル。大儀であった! では、いただくとしよう!」
ソロス陛下が、いつの間にマスターしたのか、見事な箸使いでうなぎの肉を断ち割り、「柔らかい!」タレの染みた米を、うなぎを乗せて口に運ぶと……。
「ふほっ」
一声漏らした後、彼は夢中でもぐもぐと食べる。
そして、二口目に掛かろうとしたところで我に返った。
「うむ……。美味い!! 美味いぞ、ナザルよ!!」
「お褒めに与り恐悦至極」
これを皮切りに、王族は皆一斉に食べ始めた。
というか、これ、先王陛下は既に実権などなく、ソロス陛下が王として全ての権限を握っている事を示すイニシエーションでもあるのだな。
深い……。
そして、僕は公爵家の幕僚である。
そんな僕を重用するということは、王家と公爵家の間にわだかまりなど無い、ということを示す意味もある。
例えこれが密室で行われていようと、人の口に戸は立てられない。
行われた会食が持つ意味は、あと数日中には全ての貴族たちに広まるだろう。
つまり、アーランはあと数十年安泰だ。
それはそうと……。
王族の皆さん、我を忘れてうなぎをもりもり食べているのだった。
可能な限り小骨は取り除いたけど、骨だけはほんとに注意してね……!
31
あなたにおすすめの小説
ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。
あけちともあき
ファンタジー
冴えない高校生女子、きら星はづき(配信ネーム)。
彼女は陰キャな自分を変えるため、今巷で話題のダンジョン配信をしようと思い立つ。
初配信の同接はわずか3人。
しかしその配信でゴボウを使ってゴブリンを撃退した切り抜き動画が作られ、はづきはSNSのトレンドに。
はづきのチャンネルの登録者数は増え、有名冒険配信会社の所属配信者と偶然コラボしたことで、さらにはづきの名前は知れ渡る。
ついには超有名配信者に言及されるほどにまで名前が広がるが、そこから逆恨みした超有名配信者のガチ恋勢により、あわやダンジョン内でアカウントBANに。
だが、そこから華麗に復活した姿が、今までで最高のバズりを引き起こす。
増え続ける登録者数と、留まる事を知らない同接の増加。
ついには、親しくなった有名会社の配信者の本格デビュー配信に呼ばれ、正式にコラボ。
トップ配信者への道をひた走ることになってしまったはづき。
そこへ、おバカな迷惑系アワチューバーが引き起こしたモンスタースタンピード、『ダンジョンハザード』がおそいかかり……。
これまで培ったコネと、大量の同接の力ではづきはこれを鎮圧することになる。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる