ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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第4章:想いの章 〜学園生活の出来事〜

第一〇四話 眠い、今何時、全滅

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モニターの青白い光が、部屋を照らし出していた。84層の通路は、無機質な直線のみで構成されており、その先は果てしなく延びているかのように見えた。プレイヤー達の指は、キーボードとマウスを素早く操作し、進路を切り開いていく。しかし、その進捗は思うように進まない。時間は、無情にも刻み続けていた。

「これも、無理くりやな、設定、どうやっても1パーティーしか進めん、スタックする」

ギルドチャットに、その言葉が流れる。誰かが、困ったように呟いたのだ。

「けっこう時間かかりそうだぞ」

別の誰かが、ため息交じりに返答する。






ワールドチャットでは、別の話題が飛び交っていた。

「レベル300に到達。加護のもとへ。」

そのメッセージを見た誰かが、ギルドチャットで反応する。





「お、LV300到達、なんとか20位に間に合った。」

「グループGのリーダー、このスキルもまた、偉いチートだ」

「ギルドメンバー、あるいはRAIDメンバーを一斉に、自分の元に集められる。」

「大陸間、地下、塔関係なく、発動者のもとに、これ、ずるくないかい?」

「移動の手間、ゼロになる、あ、俺は移動せんとだめなのか」

ギルドチャットに、笑いが溢れる。

「笑」




84層のボス部屋まで辿り着くまでには、長い時間がかかった。しかし、ようやくその扉は開かれた。部屋の中には、白いドラゴンが待ち受けていた。その姿は、70層のボスと同じように見えた。




「これ、70層のドラゴンと同じに見えますね。」

誰かが、ギルドチャットに呟く。

「70層のボスは、ブレスがきついやつ、だよね」

「その上位版なのかな、氷系、水系は一切無効だったのが70層」

ギルドマスターが、その話に答える。

「確かに、あれは手こずった。気が付くのに二日かかったからな」

「カウント後、低位魔法のアイスボールをぶつけて、無効と出たら」

「即時、炎、雷、風系!魔法でなぎ倒す」

「そうだな、嫁さんにアイスボール打たせるから、その結果を即時ギルチャに流す。もちろん、氷系が効けばそれにこしたことはないが、上位Verの意味がないから、無効を確認する、ではカウント」




「10、9、3、2、1、氷を!」




香織は、低魔法のアイスボールを放つ。画面には、「無効」と表示される。そして、香織のキャラクターのHPは、残り1まで減っていた。

「氷、水系、禁止、魔力光、風、炎、呪を一斉に、物理は様子を見ながら、適宜で、氷、水系は撃たな、HP1まで減る」

「魔法開始!!」

香織は、自分でヒールをし、HPを最大に戻す。84層も、一斉な火力で倒された。

しかし、香織は、少し疑問を感じていた。

「楽勝!楽勝!このまま85層もいっちゃいましょう?」





誰かが、ギルドチャットに書き込む。

「マーク終わりました、ドロップはユニーク、弓。」

ギルドマスターが、その話に答える。

「それは、アーチャーのリーダーに」

「そのまま、85層いくぞ、今日でクリアーだ!」

楓は、画面から手を放し、香織に視線を向ける。香織も、その視線を感じて、手を離した。

「かお、どうおもう?」

楓が、香織に尋ねる。

「うん、おかしい、変。というのが感想。81層は絶対的に女神スキルで答えがわからないとクリアーできないけど」

「82-84は弱点をしらなくても、力で押しきれば運が良ければ勝てる。」

「この設定で、85層が最上階層のままとは、考えられないな」






楓は、そうとうーーーう、やりこんでいるな、かお。ゲームにやにやしながら、思う。

「かお、わたしもそうおもうのよ。」

「85層は、何かあるね」

突然、佐伯からSNSが届く。

「時間みている?もう、3時よ、3時」



楓は、やばい・・・寝ないと、でも、85層のボスまでは・・・




返信で、「85層何かあると思うから、とりあえず、練習として、それで寝よう、ごめん」

ギルドマスターが、話し始める。

「もう、時間も遅い、明日にしたいが、今まだ70名ログインしたまま、まだいける人?」

ギルドチャットに、返答が続出する。

「うちのグループは大丈夫みたいよ」

「こっちも大丈夫」

「かー、これ寝られねー、まーラストだからってみるわ」

「明日、有給にする、熱55℃でたとかで」

「・・・いや42度超えたら、人は生きられんから」

「え、そうなの?」

「40℃くらいにしとけ、嘘がバレる」

「しらんかったわ、OK!」






ギルドマスターが、話し始める。

「85層をクリアーして、終わろう」

「いくぞ!」




85層に上がると、目の前にはボスが待ち受けていた。しかし、その姿は、今までにないものだった。

「なんだ、これ、今までにない、設定だな、BOSS人系のキャラだし」



誰かが、ギルドチャットに呟く。

「やばいやつってことだよな」

「時間も時間だし、クリアーして、寝るか」

「そうだな、流石にうちも嫁さん、怖いし」

「一発でおわらせようぜ」





ギルドマスターが、話し始める。

「わかった、総力戦で一気に叩こう!カウント3で、いくぞ」

「3、2、1、突撃」






一斉に、攻撃が開始される。






「いける、いける!どんどん削れる」

「あ、これ設定のミスだな、倒しちゃおうぜ」

「これ、弱くないか、デバックしていないな」

ボスのHPは、どんどん減っていく。20分間、ダメージを与え続けて、 finally、ボスのHPが赤に差し掛かった。10%を切ったことを示す。

「こりゃ、楽勝!」





しかし、その時である。






人であるボスが、巨大化した。

RAIDメンバーのHPは、ZERO。つまり0。






一瞬で、全滅した。
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