第一次世界大戦はウィルスが終わらせた・しかし第三次世界大戦はウィルスを終らせる為に始められた・bai/AI

パラレル・タイム

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太陽系の夜明け・移民の時代

太陽系の夜明け・移民の時代・士・第195章・ネットワーク

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エネルギー中継システムを積載した

巨大な輸送船を護衛する日本艦隊

(CICよりブリッジへ

間もなく土星圏のエネルギー供給システムの

範囲を越えます

動力を蓄電池に切り替えます)

≪こちらブリッジ了解

確認したエンジン再点火します≫

艦隊は土星圏を離れ

一路未開の地天王星圏を目指すが

その前に思わぬ出会いの時が訪れる

(こちらCICブリッジへ

前方11時の方向に未確認物体を発見)

<副長調査の必要が在るな>

〔偵察機を向かわせろ

ブービートラップに用心しろ〕

偵察機が近づくとそれは

地球軍の宇宙戦闘機

だがこの宙域に地球軍は居ない

「機体の識別番号が登録されていません

それにこの機体はすでに地球軍では

退役している古い型です司令」

<副官どうやらゴースト艦隊らいしいな>

(偵察機より続報生存者在り)

司令官は収容を指示

艦隊は予定通り天王星圏に向かう

その後をゴースト艦隊の潜宙艦が追尾する

化石燃料を人類は1世紀に渡り大量に浪費して来た

第三次世界大戦中にピークに達し

戦後油田設備の多くが破壊された状況で

残された石油資源の全てを

宇宙空間での人類の食糧生産に使う

食糧問題の解決後

様々な問題を解決しながら人類は

生き延びる為に宇宙に進出して

30年が過ぎた

地球だけで採掘される化石燃料だけでは

宇宙空間を移動する宇宙船の燃料としてはとても足りず

当初は核パルスエンジンが使われたが

事故や戦闘による損傷で破壊された場合の影響が

余りにも大きく次第にイオンエンジンやEMエンジンが発展した

電気エネルギーを宇宙空間を移動に使える程の

強力なエンジンを動かす為のエネルギー源と

する事に成功した

だが軍艦の様にコストを無視した

電気を溜める蓄電システムと

非常用発電システムを持った宇宙船なら

太陽光線が地球上の夜空に輝く月程度の明るさの

木星圏・土星圏・天王星圏・海王星圏・冥王星圏・

更に外苑の準惑星群への航行に支障は無かったが

民間用の宇宙船にはコストを無視した装備は無く

太陽電池パネルの電気エネルギーを

推進力として使っていた

人類の活動範囲が

火星までの間は問題無かったが

小惑星帯へ活動範囲を広げると

太陽電池パネルだけでは足りず

輸送船に軍艦と同じコストを無視した

蓄電池や非常用の発電機を装備した事により

輸送費のコスト上昇を招き宇宙開発に必要な

鉱物資源の採掘が金星の高コストのレアメタルを除き

高くなり地球連邦政府は

火星・日本で開発され一部実用化されていた

エネルギー・ネットワークシステムを

採用する事にした



天王星圏に向かう日本艦隊では

救助したゴースト艦隊の兵士を取り調べ

分った事は

この兵士は地球や火星や日本からの

脱走兵でも密入国でもなく

ゴースト艦隊の居住圏で生まれた第2世代で

地球はいずれ脱走兵で構成された

ゴースト艦隊は人員の高齢化で

消滅すると考えていたが

これにより地球の思惑は大きく外れた

そしてこの第2世代の兵士の教育水準は

地球軍のと同レベルで侮る事は出来なかった

全ての調査が終わり

この兵士の処遇が問題と成った



ネットワークシステムは

本来地球上のエネルギー問題を

解決する為に開発されたシステム

宇宙空間の数万枚の太陽発電ソーラーパネルの

発電エネルギーを中継基地を経由して

地球の衛星軌道上に配置した数十機の

エネルギー供給衛星から地上全域に放射され

地上では電気を使う全ての機器に直接エネルギーを供給され

スイッチ一つで動き部屋にはコンセントの差し込み口は消え

地上からは発電所と電線は消える

そして大電力の受信装置が開発され

自動車や電車や船舶そして航空機が

ネットワークシステムを動力となる

コストは初期費用が掛かるがそれ以降は

きわめて安く維持管理が出来る

このシステムは

開発当時の地球と日本と火星は敵対していた為

地球は全く独自にシステムを開発した

しかし宇宙移民の時代になり

地球はこれを宇宙を航行する船舶に応用する

3か国が共同で土星圏への移民を始めると

地球は木星圏にまではすでに設置していたが

土星圏には臨時に設置した中継器は1基だけで

受信出来るエネルギーは最低限しか無く

地球と火星の移民船団のエネルギーを供給が限界で

日本からの輸送艦艇へのエネルギー供給は

日本独自のアルファー・ネットワークが使われ

同じ地域に2系統のエネルギーネットワークが使われた

双方に互換性は無く

それからも土星圏に続き

天王星圏でのエネルギー中継システムの完成前に

移民が始まり中継システムに付き

日本は地球側と協議したが

火星に残る住民の惨状を考え

日本は独自のエネルギーシステムを

天王星に延長する事を承知した



日本艦隊ではゴースト艦隊兵士に対して

このまま拘束して日本コロニーに連行する事を

主張する情報局

仲間を見捨てる事をしないゴースト艦隊は

必ず奪還に動き

現在の任務遂行に支障が出る事を危惧する

輸送船船長との間で

激論が交わされていた

会議は長時間に及び休憩に入る

最前線の艦隊司令官の権限で

捕虜の釈放は出来るのだが

あえて司令官は皆が納得出来る

意見を取り入れたくて

飲み物を運んで来た見習士官に

捕虜をどう扱うべきかを

司令官は訊ねてきた

見習士官は

『自分は士官学校で

人道を何より大切にせよと教えられました

例えそれが敵でも同じだと』

それを聞いた情報局員はコーヒーを噴き出した

「私は捕虜が居た方が敵の攻撃に対する抑止力になると思うが

それで君は彼女を釈放した後

どの様に艦隊の安全を保つのかね」

そう尋ねられると

『彼らは我々の定期通信を盗聴している

可能性を利用するのです』

「ばかな我々の暗号通信を受信するには

艦隊のすぐ側に居なければ不可能だ

まさか・・・」

『自分が敵で仲間の救出するなら

艦隊の側に潜宙艦で潜航します』

部屋にいた全員は見習士官の

洞察力に驚き聞く

<どの様な内容かね>

艦隊司令官は見習士官に尋ねる

そして捕虜の釈放が決まる

見習士官は捕虜の釈放に立ち会う

『悪いが武装は外してある

拳銃も取り上げた』

彼女は睨みながら

【私が危害を加えると思ったのか?】

『違うよ君が拳銃を使い自決したり

戦闘機を自爆したりさせない為だ』

彼女は驚き笑った

『日本軍はお人好しだな

父さんが言っていた通りだ』

捕虜が飛び立つと近くで

潜宙艦がステルスモードを解き

姿を現し捕虜を収容した

日本艦隊が定期通信を日本に送ると

潜宙艦は転進してレーダーの圏外へ姿を消した

《天王星圏護衛艦隊より艦隊本部へ

捕虜は艦隊司令官権限で

人道的配慮により釈放した》
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