愛人少年は王に寵愛される

時枝蓮夜

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長い愛人人生

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  ぱちゅっぱちゅっぱちゅ…っ。

「ぁあんっ、も、イかせて…っ、奥を突いて」

  対面坐位で陛下へいかまたがり、奥を掻き混ぜられる。後ろに手をついているのと腰を掴まれているので、なかなかの衝撃が腹の奥にまで伝わって心地好い。

「美青年に育った今でもそなたの具合は良い。アナルを締めればイけるだろう?」

  今年26歳になった僕は、相変わらず陛下へいかの愛人として週に3日は愛でられている。

「やぁ、陛下へいかにイかされたい。んあっあっ」

  陛下へいかにぽってりふくらんだ乳首に育てられたそれを、片手でぐりりと摘まれながらぐちりと押し潰される。腰が跳ねるほどの愛撫に、あえなくイかされてしまう。
  その直後。腹の中の奥深く。熱い陛下へいかの精が種付された。僕はくたりとベッドに背を預け、その余韻にひたる。

  僕は愛人としては、もうずいぶん歳を取ってしまった。そろそろ陛下へいかに飽きられる事も覚悟しなくてはならないだろうと思い始めている。だから、それまでにより多く。陛下へいかのお好きな結腸責めを、この身に刻んでおきたい。体の一番奥深くに刻みたい。

「どうした?最近ずいぶん結腸責めを乞うな。そなたは苦手であろう?」

  僕はくぱりと結腸を押し開かれる感覚が苦手だ。だから陛下へいかは最後の一回か、多くて2回しか結腸責めはなさらない。

「ん…。そうなんだけど…」

「まあ、そなたがそれを乞うならそれにこした事はない。
  そなたの結腸を出入りするのはとても具合が良いからな。ついつい回数を重ねたくなるのを、思うまま犯せるなら幸いだ」

  陛下へいかはつながったまま器用に僕をひっくり返す。そして足を大きく押し開いてベッドに押さえつけられた。

「ああ、そうだ。そなたが清書をするようになってから、すんなり文が読めると評判だ。その礼もせねば、な」

  陛下へいかの文字は少し癖が強い。それでも僕は難なく読めるのだが、他の方はそうではないらしい。そこで、僕が清書した文を添えるようにしてみたのだ。

「本当?お役に立てて良かった。お礼は奥に何度も種付してほしい」

「後悔するぞ?」

「しないよ。そう思ってても後悔するくらい腹の奥に種付して?」

「ふ。なら後悔するほど抱き潰してやる。覚悟せよ」

「ふあ…っ、ひっ、あくぅぅんっ」

  後何年、この方にお仕えできるだろう?それまでどれだけ抱き潰されるほど愛でられるだろう?
  願わくば、一生お仕えできますよう…。

◇◇◆

「へ、陛下へいか?!風邪が移っては大変です。見舞いはっんうっぅ」

  言い募っている途中で、深い口吸いが施される。だが、さほど長くはなく息も切れ切れになって苦しくなるほどではなかったのは幸いだ。

「互いに歳を重ねて病を得やすくなったがな。そなたから移る風邪ならいとわぬよ」

「ダメだっ。万が一移った風邪が酷くなったらどうする?!」

  私はもうすぐ46。3つ違いの陛下へいかは先日49歳になられた。
  調べた限り、歴代の陛下へいかに仕えた愛人は22か23歳くらいで修道院へ送られている。こんなに長く仕えた愛人はいないはずだが、陛下へいかは相変わらず私をお側において下さっている。

「私も気をつけるが、そなたも気を付けてくれ。私はそなたを失いたくない」

  そうおっしゃる陛下へいかは真剣そのものだ。私は目を見開いてしまうほど驚いた。

「そうよな。まだまだ先だがな。
  いつか二人死での旅に出たなら、そなたは私の隣に眠ってほしい」

  見開いたままの目から涙がこぼれる。後から後から…、いくつも。

「ほ…んとう?本当に最期の時まで陛下へいかにお仕えしていいのですか?」

「歴代の王は最後まで愛する愛人には恵まれなかったようだが、私は最後までそなたを手放すつもりはない。
  いや。死者の国に行こうと、生まれ変わろうとそなたは私の最愛の者。何度でも娶るから、そのつもりでいるが良い」

  私は体を起こすと陛下へいかに抱きついた。

「はい、はい…っ。いつまでも、何度でも貴方のお側に」




◇終◇
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