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「お前の処遇は追って沙汰する」
そう言い残すと、陛下はこの場を去っていった。
「ようやく…決着がついたね」
エンレ殿下は珍しく疲れと悲しみの滲んだ表情を浮かべながらため息をついた。
「メグバ大臣、この度は我が国の騒動に巻き込む形となりまことに申し訳ない」
「いいえ。長年胸につかえていたものが取れてほっとしております。此度のことは墓まで持っていく所存ではありますが、ご不安でしたら記憶を消すなり、宣誓書を書くなりいたしましょう」
「その必要はございません。ただ、あなたにはまだ兄のことでご協力いただくことがあるかもしれません」
陛下が先生に魔力を見るように頼んだのは、カルミエが自分の子か判断してもらうためではないだろう。おそらく、私の魔力過多の件を聞いて何か対処法がないか調べていたに違いない。もし幼少期に適切な指導を受けていれば、エンレ殿下ほどではなくとも魔法を使えていた可能性もある。比べられることを嫌がって魔法を避けてきたことが道を分かつ原因となった。馬鹿げた計画をしなければ王位継承権を失うこともなかっただろう。血の繋がりを重視するのであれば、とっくの昔に廃嫡されている。
”魔力がないことに苦しんだ俺の気持ちがお前に分かるか?”
分かるわけがない、身の回りのものを破壊し、自分自身までも傷つけ、化け物のように扱われ恐れられた私に。幼い頃の自分はこんな魔力など無くなってしまえばいいと何度思ったか分からない。それぞれの立場に立ったことがなければ、相手の気持ちなど完璧に分かることはないのだ。持てるものも持たざるものも、どこかでそれが自分自身だと受け入れなければならない。その血に繋がりはなくとも王子として恵まれた環境で育ったのも事実だ。陛下に認めてもらいたいと勉学に励んできた姿も見ている。
”君の魔力は多すぎてその小さな体におさまりきらない。まずは自分で制御できる量になるまで出し切ろう”
”魔法の精度が上がってきたね。君はきっと将来立派な魔法使いになる”
”任務で疲れていないかい?少し魔力に乱れがあるよ”
根気強く支え、見守り続けてくれる人の存在に気が付けていれば―――
”あなたの魔力に包まれているみたいで安心する”
時には自分をも攻撃するこの力で大切な人を癒すこともできると知れたように―――
”……どちらが継ぐことになってもいい。本当にそう思っていた”
カルミエも道を踏み外すことはなかっただろうに―――
そう言い残すと、陛下はこの場を去っていった。
「ようやく…決着がついたね」
エンレ殿下は珍しく疲れと悲しみの滲んだ表情を浮かべながらため息をついた。
「メグバ大臣、この度は我が国の騒動に巻き込む形となりまことに申し訳ない」
「いいえ。長年胸につかえていたものが取れてほっとしております。此度のことは墓まで持っていく所存ではありますが、ご不安でしたら記憶を消すなり、宣誓書を書くなりいたしましょう」
「その必要はございません。ただ、あなたにはまだ兄のことでご協力いただくことがあるかもしれません」
陛下が先生に魔力を見るように頼んだのは、カルミエが自分の子か判断してもらうためではないだろう。おそらく、私の魔力過多の件を聞いて何か対処法がないか調べていたに違いない。もし幼少期に適切な指導を受けていれば、エンレ殿下ほどではなくとも魔法を使えていた可能性もある。比べられることを嫌がって魔法を避けてきたことが道を分かつ原因となった。馬鹿げた計画をしなければ王位継承権を失うこともなかっただろう。血の繋がりを重視するのであれば、とっくの昔に廃嫡されている。
”魔力がないことに苦しんだ俺の気持ちがお前に分かるか?”
分かるわけがない、身の回りのものを破壊し、自分自身までも傷つけ、化け物のように扱われ恐れられた私に。幼い頃の自分はこんな魔力など無くなってしまえばいいと何度思ったか分からない。それぞれの立場に立ったことがなければ、相手の気持ちなど完璧に分かることはないのだ。持てるものも持たざるものも、どこかでそれが自分自身だと受け入れなければならない。その血に繋がりはなくとも王子として恵まれた環境で育ったのも事実だ。陛下に認めてもらいたいと勉学に励んできた姿も見ている。
”君の魔力は多すぎてその小さな体におさまりきらない。まずは自分で制御できる量になるまで出し切ろう”
”魔法の精度が上がってきたね。君はきっと将来立派な魔法使いになる”
”任務で疲れていないかい?少し魔力に乱れがあるよ”
根気強く支え、見守り続けてくれる人の存在に気が付けていれば―――
”あなたの魔力に包まれているみたいで安心する”
時には自分をも攻撃するこの力で大切な人を癒すこともできると知れたように―――
”……どちらが継ぐことになってもいい。本当にそう思っていた”
カルミエも道を踏み外すことはなかっただろうに―――
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