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第五十九話 懐かれても困る
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俺は、そっと手を出すと子馬はその手をスンスン
と匂いを嗅ぐとペロリと舐めた。
「お前の親だったのか?何があったんだ?」
『クゥ~~~ンッ……』
「話せるわけないよな……」
魔物と話せるのはテイマーと呼ばれる特殊な魔法
を使える者だけだと言われている。
それは普通の魔法師が簡単になれるものではない
のだ。
それに、ユニコーンをテイムした者など聞いた事
もなかった。
その理由は、ユニコーンほど魔力が多い魔物をテ
イムできる程の魔力持ちが、早々居ないからでも
あった。
そして魔物から『この人間と一緒に居たい』と
思われなければ、ならない。
一方的な契約ではダメなのだ。
双方がお互いに契約を望まないとテイムは出来な
い。
だが、テイマーはそれを簡単に可能とするスキル
を持って居た。
魔物を魅了するスキルだった。
それがあってこそ、テイマーになれるとされてい
たのだった。
「まぁ、俺はテイマーにはなれねーから、お前の
言葉を聞く事は出来ねーんだよなぁ~」
「クゥ~ッ…」
何度鳴かれても無理だ。
何を言っているかわからない。
袖をカプっと噛むと、何かいいたげにひっぱって
来る。
「おいって……」
「陸に何か伝えたいのかもね」
「そんな事言われてもなぁ~、俺じゃわからねー
し………」
何かいいたげに引っ張っていく先は、滝壺の中
を指している気がする。
「まさか中に入れとか言わねーよな?」
俺が指差すと、必死にそう訴えている気がする。
「おいおい、嘘だろ?絶対ずぶ濡れになるじゃん」
「それでも、この子は陸に何か伝えたいんじゃ
ないかな?」
誠治が言葉を付け加えるように言ってくる。
でも、それは俺が入れって事で、代わりに行くと
言う事ではないようだった。
「誠治も行くか?」
「うーん、どうかな~」
「なんで俺だけ?」
「だって……ほら…」
誠治は陸を引っ張って行こうとする子供のユニコ
ーンを見ると誠治に対しては『グルルッ』と警戒
心を見せたからだった。
「まじかよ………」
俺、モテたいとは言ったけど、人間の女性がいい
んだけど?
そもそも、動物の雌は論外だろ…。
いや、それ以前に雌なのか?
もう、どうしようもない。
レイネはあれほどユニコーンが見たいとか言って
おきながら死体を見て、軽蔑的な視線を送ってい
るし、モンドは憐れみの視線を投げかけ、死体を
燃やす用の薪を集めにいった。
誠治はじっと俺と、子供のユニコーンを眺めるだ
けで、何も言おうとしない。
「はぁ~……乾かすの面倒なんだぞ?」
俺はそう言いながら服を脱ぐと誠治に託した。
シャツ一枚でズボンは履いたままだ。
レイネの前で下着姿になるわけにもいかず、渋々
このまま滝壺に入る事にした。
用意ができたのがわかったのか、俺の股から顔を
出すと背中へと乗せると滝壺に突っ込んでいく。
一瞬、股を通る時にツノが刺さるかとヒヤッとし
た。
「うおっ……待てっ……」
ザバーンッ。
滝に突っ込むと、その奥は空洞が広がっていたの
だった。
と匂いを嗅ぐとペロリと舐めた。
「お前の親だったのか?何があったんだ?」
『クゥ~~~ンッ……』
「話せるわけないよな……」
魔物と話せるのはテイマーと呼ばれる特殊な魔法
を使える者だけだと言われている。
それは普通の魔法師が簡単になれるものではない
のだ。
それに、ユニコーンをテイムした者など聞いた事
もなかった。
その理由は、ユニコーンほど魔力が多い魔物をテ
イムできる程の魔力持ちが、早々居ないからでも
あった。
そして魔物から『この人間と一緒に居たい』と
思われなければ、ならない。
一方的な契約ではダメなのだ。
双方がお互いに契約を望まないとテイムは出来な
い。
だが、テイマーはそれを簡単に可能とするスキル
を持って居た。
魔物を魅了するスキルだった。
それがあってこそ、テイマーになれるとされてい
たのだった。
「まぁ、俺はテイマーにはなれねーから、お前の
言葉を聞く事は出来ねーんだよなぁ~」
「クゥ~ッ…」
何度鳴かれても無理だ。
何を言っているかわからない。
袖をカプっと噛むと、何かいいたげにひっぱって
来る。
「おいって……」
「陸に何か伝えたいのかもね」
「そんな事言われてもなぁ~、俺じゃわからねー
し………」
何かいいたげに引っ張っていく先は、滝壺の中
を指している気がする。
「まさか中に入れとか言わねーよな?」
俺が指差すと、必死にそう訴えている気がする。
「おいおい、嘘だろ?絶対ずぶ濡れになるじゃん」
「それでも、この子は陸に何か伝えたいんじゃ
ないかな?」
誠治が言葉を付け加えるように言ってくる。
でも、それは俺が入れって事で、代わりに行くと
言う事ではないようだった。
「誠治も行くか?」
「うーん、どうかな~」
「なんで俺だけ?」
「だって……ほら…」
誠治は陸を引っ張って行こうとする子供のユニコ
ーンを見ると誠治に対しては『グルルッ』と警戒
心を見せたからだった。
「まじかよ………」
俺、モテたいとは言ったけど、人間の女性がいい
んだけど?
そもそも、動物の雌は論外だろ…。
いや、それ以前に雌なのか?
もう、どうしようもない。
レイネはあれほどユニコーンが見たいとか言って
おきながら死体を見て、軽蔑的な視線を送ってい
るし、モンドは憐れみの視線を投げかけ、死体を
燃やす用の薪を集めにいった。
誠治はじっと俺と、子供のユニコーンを眺めるだ
けで、何も言おうとしない。
「はぁ~……乾かすの面倒なんだぞ?」
俺はそう言いながら服を脱ぐと誠治に託した。
シャツ一枚でズボンは履いたままだ。
レイネの前で下着姿になるわけにもいかず、渋々
このまま滝壺に入る事にした。
用意ができたのがわかったのか、俺の股から顔を
出すと背中へと乗せると滝壺に突っ込んでいく。
一瞬、股を通る時にツノが刺さるかとヒヤッとし
た。
「うおっ……待てっ……」
ザバーンッ。
滝に突っ込むと、その奥は空洞が広がっていたの
だった。
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