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第六十話 密猟者の遺体
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空洞の奥に、人間らしき人影があった。
「これは………人、だよな……」
『オソッテキタ……ニンゲン……』
「襲って来たね~だったら密猟者って事か…?」
『ワルイヤツ……ココニケッタ……』
「お前の親はこいつをここに蹴り飛ばしたって
事か……ってか、なんで言葉が分かるんだよ」
『ケイヤク……シタ……ソウシタラ…ハナセル』
「契約?それってテイマーのか?」
俺には初耳だった。
普通主従契約は、お互いに了承して魔力を通わ
せて行うものなのだ。
勝手に……そう、一方的に行えるものではない
はずだったからだ。
「どうして?俺はテイマー契約なんてした事な
い……」
『ダカラ………コチラカラツナイダ……』
知能が高く、魔力が多い魔物は自主的に契約で
きるという事なのだろうか?
そこにいる男はすでに死んでいた。
多分だが、蹴られた衝撃で即死して居たのだろ
う。
ツノを折られ、持ち帰られたのだとしたらこれ
はれっきとした犯罪だった。
そしてその証拠としてこの男の身元がわかれば
おのずと犯人たちが分かると言うものだった。
「まずはこいつを連れて帰るか……手伝ってく
れるか?」
『ワカッタ』
全く……一体いつのまに契約したのだろう。
俺には全く気づかれずにそんな事をするとは…
確かに、テイマーには憧れてはいたが実際なっ
てみると、あまり実感がわかなかった。
もっと凄いかっこいいイメージを持って居ただけ
にちょっと残念な思いもある。
テイマーと言っても、小さな鳥やウサギ、昆虫な
どと契約する場合もあると言うのだから、それに
比べたらマシなのだと思うしかない。
チラッと横を見ると、自慢気に鼻息を荒くしてい
た。
「運ぶの手伝ってくれるか?」
『テツダウ……ソトニダセバイイ?』
「あぁ、運ぶ為にお前の背中に乗せてもらっても
いいか?」
『ソト……ダスノ…カンタン…』
「ならっ………えっ?」
俺はテイムしたユニコーンの背に死体を乗せて運
ぶつもりで居た。
だが、その必要も無くなった。
やっぱり小さくとも魔物なのだと思う。
男の服を噛むと、グイッと浮かせてその後、後ろ
足で思いっきり蹴り飛ばしたのだった。
確かに、この滝壺の外に出すとは言ったが、まさ
か死体を蹴り飛ばすとは思わなかった。
まだ腐敗していないからいいが、もし腐敗してい
たらきっと手足がバラバラになって内臓も飛び出
て居た事だろう。
「もうちょっと丁寧に運んで欲しいんだが………
このあとギルドで身元を探さないといけないん
だからさ」
『オマエ…………ナマエツケル』
「そういえばテイムした魔物の名前って俺が付け
るんだっけ?……そうだな~アレスなんてどう
だ?」
『アレス……アレス……』
「気に入らないか?」
『コレカラハ……アレス……ナマエ……アレス』
「気に入ったならよかった。じゃ~、戻るとする
か?」
俺は、またびしょ濡れになるのを覚悟して滝壺
の裏から出たのだった。
仲間達は、外で休んでいたのかさっきいきなり
死体が飛び出て来たので警戒しているようだっ
た。
「悪い、さっき死体が転がって行っただろ?」
「陸、いきなりは驚くよ?」
「悪い悪い、アレス…こいつの名前なんだけど
アレスが蹴り飛ばしちゃってさ」
「名前つけたの?って事は契約したって事かな?」
「あぁ、成り行きでな……それより、アレスの
親を殺した奴の仲間らしい。ギルドで身元紹介
して貰えば、解決するんじゃねーか?」
誠治もそれには賛成だったらしい。
「俺が運ぼう。勇者には力では勝てないが、今回
俺の出番はなさそうだしな」
モンドが自ら死体を運んでくれるという。
実にありがたい事だった。
レイネは相変わらず不機嫌だった。
それもそうだろう。
誠治と二人っきり(もちろんモンドもいるのだが)
だったところに、いきなり見知らぬ男の死体が
目の前に飛び出して来たのだ。
それを放り出したのが俺ってだけでも苛立ちを
覚えた事だろう。
「これは………人、だよな……」
『オソッテキタ……ニンゲン……』
「襲って来たね~だったら密猟者って事か…?」
『ワルイヤツ……ココニケッタ……』
「お前の親はこいつをここに蹴り飛ばしたって
事か……ってか、なんで言葉が分かるんだよ」
『ケイヤク……シタ……ソウシタラ…ハナセル』
「契約?それってテイマーのか?」
俺には初耳だった。
普通主従契約は、お互いに了承して魔力を通わ
せて行うものなのだ。
勝手に……そう、一方的に行えるものではない
はずだったからだ。
「どうして?俺はテイマー契約なんてした事な
い……」
『ダカラ………コチラカラツナイダ……』
知能が高く、魔力が多い魔物は自主的に契約で
きるという事なのだろうか?
そこにいる男はすでに死んでいた。
多分だが、蹴られた衝撃で即死して居たのだろ
う。
ツノを折られ、持ち帰られたのだとしたらこれ
はれっきとした犯罪だった。
そしてその証拠としてこの男の身元がわかれば
おのずと犯人たちが分かると言うものだった。
「まずはこいつを連れて帰るか……手伝ってく
れるか?」
『ワカッタ』
全く……一体いつのまに契約したのだろう。
俺には全く気づかれずにそんな事をするとは…
確かに、テイマーには憧れてはいたが実際なっ
てみると、あまり実感がわかなかった。
もっと凄いかっこいいイメージを持って居ただけ
にちょっと残念な思いもある。
テイマーと言っても、小さな鳥やウサギ、昆虫な
どと契約する場合もあると言うのだから、それに
比べたらマシなのだと思うしかない。
チラッと横を見ると、自慢気に鼻息を荒くしてい
た。
「運ぶの手伝ってくれるか?」
『テツダウ……ソトニダセバイイ?』
「あぁ、運ぶ為にお前の背中に乗せてもらっても
いいか?」
『ソト……ダスノ…カンタン…』
「ならっ………えっ?」
俺はテイムしたユニコーンの背に死体を乗せて運
ぶつもりで居た。
だが、その必要も無くなった。
やっぱり小さくとも魔物なのだと思う。
男の服を噛むと、グイッと浮かせてその後、後ろ
足で思いっきり蹴り飛ばしたのだった。
確かに、この滝壺の外に出すとは言ったが、まさ
か死体を蹴り飛ばすとは思わなかった。
まだ腐敗していないからいいが、もし腐敗してい
たらきっと手足がバラバラになって内臓も飛び出
て居た事だろう。
「もうちょっと丁寧に運んで欲しいんだが………
このあとギルドで身元を探さないといけないん
だからさ」
『オマエ…………ナマエツケル』
「そういえばテイムした魔物の名前って俺が付け
るんだっけ?……そうだな~アレスなんてどう
だ?」
『アレス……アレス……』
「気に入らないか?」
『コレカラハ……アレス……ナマエ……アレス』
「気に入ったならよかった。じゃ~、戻るとする
か?」
俺は、またびしょ濡れになるのを覚悟して滝壺
の裏から出たのだった。
仲間達は、外で休んでいたのかさっきいきなり
死体が飛び出て来たので警戒しているようだっ
た。
「悪い、さっき死体が転がって行っただろ?」
「陸、いきなりは驚くよ?」
「悪い悪い、アレス…こいつの名前なんだけど
アレスが蹴り飛ばしちゃってさ」
「名前つけたの?って事は契約したって事かな?」
「あぁ、成り行きでな……それより、アレスの
親を殺した奴の仲間らしい。ギルドで身元紹介
して貰えば、解決するんじゃねーか?」
誠治もそれには賛成だったらしい。
「俺が運ぼう。勇者には力では勝てないが、今回
俺の出番はなさそうだしな」
モンドが自ら死体を運んでくれるという。
実にありがたい事だった。
レイネは相変わらず不機嫌だった。
それもそうだろう。
誠治と二人っきり(もちろんモンドもいるのだが)
だったところに、いきなり見知らぬ男の死体が
目の前に飛び出して来たのだ。
それを放り出したのが俺ってだけでも苛立ちを
覚えた事だろう。
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